2025年10月12日

徳川美術館 秋季特別展「尾張徳川家 名品のすべて」(名古屋市東区)

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 5年ぶり2回目の徳川美術館
 名古屋へ行くと名古屋市科学館で時間を吸い取られてしまうので(居ようと思えば一日居られるから困ったものです)、ほかの場所を回るにはそれなりに予定を組んでおかねばなりません。

 今回は「徳川美術館・蓬左文庫開館90周年記念 秋季特別展 尾張徳川家 名品のすべて」ということで、館蔵品から選りすぐりの展示。これは行かねばならぬでしょう。
 徳川美術館といえば国宝の源氏物語絵巻や初音の調度(と刀剣たくさん)が知られていますが、それ以外にも茶道具やら絵画やら工芸品やらたくさん持ってます。

 徳川美術館の所蔵品は徳川家康から尾張徳川家に引き継がれたものが大元ですが、家康は半生を戦国の戦いの中で過ごした人で、質実なイメージ。とはいえ本好きは知られていますし、幼少期を今川家で過ごしていますし、織豊期から江戸開府を経て大坂の陣まで30年以上は政権の中心か近いところにいた人なので、その間に文化的な素養も身につけたんだろうなあ。

20251012tokugawamuseum007.jpg 展示の冒頭にいるのが通称「しかみ像」と言われる徳川家康画像。歴史好きには有名な絵で、チラシにも載っていなかったので出陳されているのにびっくりしました。
 半跏思惟のポーズをとっていることから、家康を武神として描いたものと考えられています。
 顔をしかめた様子から、三方ヶ原の大敗後に家康が自らへの戒めのために描かせたと言われてきましたが、近年の研究でこの伝承は昭和初期を遡るものではないことが示されています。絵の名称も「徳川家康三方ヶ原戦役画像」とされてきたものが「徳川家康画像」に改められました(もともと絵の名称は後世に付けたもの)。
# 有名な絵なのに文化財指定は受けていない作品です。

原 史彦「徳川家康三方ヶ原戦役画像の謎」,金鯱叢書 第43輯(2015年度刊行)

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 展示の中でも茶道具が多いのは武家の外交や交流の場に茶の湯が欠かせなかったからで、茶碗一つが一国一城に値すると言われたこともあるとか。徳川は天下人の家なので献上されたりして多くの茶器が集まったのでしょう。
 この手の道具は誰から誰に渡ったと来歴がはっきりしているものが多いので、歴史好きにも楽しい。
 千利休や古田織部など江戸初期の視点だと、21世紀初頭に岡本太郎を見るような感じだったのではとも思います。

 将軍家が尾張徳川家にお成りになるときに用意された茶席をイメージした展示がされていたコーナーもあり(記録が残っているのでどの茶道具を使ったか概ね再現できる)、そういえば名古屋城の本丸御殿は将軍用の迎賓館だけどほとんど使われなかったのではと館の人に聞いたら、尾張藩の江戸屋敷へのお成りということでなるほどと。

20251012tokugawamuseum014.jpg 藤原定家の書もあったりするのですが、これも茶室に飾るものとして仕立てられたものと思います。
 定家はむっちゃくせ字なので、素人でも比較的わかりやすい。

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 どうしてこんなものがと思うのは経典で、奈良時代に国分寺に収められた経典をなんで尾張徳川家が持っているのだろう。

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 面白いのは家康が着用していた衣装で、布は劣化しやすいので保存が難しい品物ですが、これが色も見事に残っています。
 家康は質素なものを好んだ印象があるのですが、さすがに天下人ともなると絹のものばかりです。家康は神格化されたので、尾張徳川家でも特別に大切に残してきたのでしょう。

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苗木城(岐阜県中津川市)

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 苗木城は木曽川に望む山上にあり、苗木遠山氏の居城でした。
 遠山氏は江戸時代を通じて1万石の大名。一般的には3万石くらいの領地がないと城より格下の陣屋になることが多いのですが、遠山氏は紆余曲折はあるにせよ戦国期からの領地を保ったせいか、城主大名の座を維持しました。

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 苗木城は大永年中(1521から1528年)に遠山氏によって築かれたと伝えられます。
 美濃国の最東端と言ってよい場所で、江戸時代の中山道でいえば美濃・信濃の国境の馬篭峠のすぐ西側になります。武田勝頼に攻められ、織田方に奪還され、信長死後は秀吉配下の森長可に攻められ、遠山氏は徳川氏を頼って苗木から落ち延びます。時は流れて関ヶ原の戦いの折り、遠山氏は家康の命で東美濃を攻略し、この功で戦国以来の旧領に復帰。現在の苗木城はこの際に整備されたものと思われます(推測)。

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 歴史の表舞台には出てこない城ながら、広く知られるようになったのは最近のこと。岩山の巨岩を取り込んだ石垣がかっこいいということで、注目を浴びるようになったのです。2017年に日本城郭協会の「続日本100名城」に選定され、私が知ったのは2018年に放送されたNHK「日本最強の城スペシャル」の放映でした。

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 城のふもとにある苗木遠山資料館。苗木城主だった遠山家の史料を中心に地域の歴史を紹介しています。苗木城そのものの展示より、遠山氏の史料が多いのですが、これが文書も品物も多く残されていて見応えがあります。歴史が分かって城跡を見ると面白さ倍増なので苗木城と合わせての見学をおすすめ。
 屋内には搦手口に当たる風吹門が展示されていて、明治後に寺に移築されていたものを資料館に持ってきたもの。苗木城の建物で唯一の遺構です。

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 苗木城の模型はカッコよすぎではないかと思ったのですが、現地の石垣と史料館の絵図を見るとあれで合ってそう。10月とはいえほとんど夏の気候が続いてきましたから、現地の岩肌も草に覆われていて、それを(心の目で)除けるとだいたいこの通りになりそうです。
 とにかく平らな場所がないので、通路に沿うように細い建物を建てたり、時には石垣や崖からはみ出す懸崖造りの建物にしたり、ただ白壁・瓦葺きにするまでの余裕はなかったようで、近世城郭の石垣に中世城郭のような建物が建ち並ぶ山城になっています。

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2025年10月11日

名古屋市科学館プラネタリウム「シドニーの星空」&「QUEEN -HEAVEN-」

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 名古屋市科学館プラネタリウム「シドニーの星空」。
 今年が名古屋市とシドニー市が姉妹都市になって45周年ということで、館内各地でオーストラリアそしてシドニーにまつわる展示をしてました。プラネタリウムもその一環で南天の星空の話題。

 オーストラリアの星空は、2002年12月の皆既日食の時に見たのが私自身いまのところ最初で最後。実は12月というのは、南半球の星空のシンボルと言える南十字星が見にくい時期。とくに夕方からは南天低くの地平線ギリギリを下方通過しているタイミングで、夜半を過ぎてようやく高度を上げていきます。
 一方で大小マゼラン雲は日が暮れて暗くなった頃に南中して見やすいタイミング。

20251011nagoya017.jpg 10月半ばだと私が見た12月初頭の空と1ヶ月半ほど時期がずれますが、プラネタリウムの南天の番組は南十字星が見やすい日本の春先に組まれることが多いので、秋から冬(日本基準)の南天の星空をたっぷりドームで見るのは意外に貴重な機会。
 そして眼視で見た雰囲気の星空を映したら国内最強のツァイス・ユニバーサリウムの星空。南天の天の川に散らばる輝星の再現具合が半端なく、オーストラリアで見た星空が目の前によみがえったようなドームの星空でした。

 なんと言ってもニセ十字。星図や写真で見る限り、あれを間違えるものかと思うのですが、南十字に先駆けて昇ってきて、しかも頭に入ってる星図と上下逆向きに出てきますから、ほんとうに間違えます(現地でも間違えた)。プラネタリウムのドームの中でも改めて間違えるところまで雰囲気を出していました。

 天文学の話題ではマゼラン銀河。
 当時、私が見上げた時は望遠鏡や双眼鏡でタランチュラ星雲やNGC104球状星団を眺める方が楽しく、大小マゼラン雲は「なるほど雲っぽい」くらいの感想でした。
 大マゼラン銀河は直径が3万光年もあるのを今回初めて知りました。渦巻き構造もあってほぼ棒渦巻銀河といってよい。銀河系のお供だと甘く見ていました。ガミラスやイスカンダルを抱えてるだけある(待て)
 そして小マゼラン銀河が直径は1万光年ですから、天の川銀河と大マゼラン銀河と小マゼラン銀河で桁が一つずつ違う大きさなのもの初めて知りました。

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 名古屋市とシドニー市が姉妹都市45周年ということで、岩石のコーナーでもオーストラリア。ストロマトライトに反応するのは地球大紀行世代。

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 そういえば日食を見に行ったときに、オパールを扱った土産物屋さんに連れて行かれたのですが(西はりま天文台と明石の友の会の合同の観測ツアーでした)、宝飾品に興味は無かったので何も買いませんでした。今から思えば小さな原石みたいなものでもお迎えしておけばよかった。

20251011nagoya011.jpg サイエンスショーの拡大版でブーメランをテーマにした実験。
 どういう原理でブーメランが戻ってくるのかを解説するのですが、いくつかの要因が重なって意外に複雑なことになっています。テーブルの上に並んでいる道具で何をやるか想像つくものもあるのですが、マキタのブロワの使い道は想定外でした。
 プラネタリウムの時間との兼ね合いで、最後にブーメランが横向きになるところだけ見ていないのですが、後で調べたら自分の仮説と合っていて一安心。

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2025年10月06日

中秋の名月2025

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 中秋の名月。
 今年は旧暦に閏月が入ったので、ずいぶん遅めの中秋の名月になりました。
 新月から新月までの間は29.5日で、これで12ヶ月だと354日になってしまい、地球が太陽を一回りする365日とは11日の差が開いてしまいます。このため約3年に一度「閏月」を入れて調整しています。今年は閏6月が入っていました。
# 3年に一度だと補正しすぎてしまうので、正確には17年に5回。

 閏月が入った年で知られているのは1868年の明治元年。この時は閏4月が入ったのですが、中秋の名月は新暦換算で10月1日でした。新政府軍が母成峠を突破して会津若松城下になだれ込んだのが旧8月23日(10月6日)。西南諸藩を主力とする新政府軍は冬が来る前に会津を落とさねばならなかったのです。旧幕府方も新政府方もとても月を楽しむ余裕はなかったでしょう。
# 満月の忠臣蔵と新月の本能寺の変と閏月の戊辰戦争は暦ネタの定番。

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 1枚目はベランダから60mmマクストフカセグレン望遠鏡でスマホのカメラでコリメート撮影した名月。
 天文学的満月は日付が替わって7日の12時48分なので、まだ少し欠けた状態です。とはいえ肉眼で見る分にはほとんど気付かないでしょう。

 ということで月見団子。仕事帰りに駅の和菓子屋さんでお迎え。もぐもぐ。
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2025年10月05日

八坂神社散歩

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 せっかく京都まで出てきたので、駅から近いところで八坂神社に参拝。
 阪急の京都河原町駅から北へ向かうバスへ乗ると八坂神社の前はよく通るのですが、そういえば参拝したのはいつだっけ、というくらい久しぶり。

20251005kyoto056.jpg 私の郷里の街で一番大きな神社が八坂神社で、毎年7月に商店街にずらりと屋台が並ぶ夏祭りがあります。これが京都の祇園祭に対応してるものとは大人になってから気付きました。そういう知識は中学校の修学旅行で刷り込んでおけば地元と京都のつながりが見えるのに。

 八坂神社と祇園社は同じものですが、祇園というと舞妓さんのいる花街のイメージが強くて(八坂神社のすぐ西が祇園の街)、平家物語に出てくる祇園精舎はインドのお寺だとか、いろいろややこしくはあります。
 ちなみに八坂神社の祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)で、八岐大蛇を退治した神さまです。

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 本殿は江戸時代の建物で国宝(に指定されてるのは今日知りました)。江戸時代、徳川家綱の時代の建物。検索したら国宝指定は2020年で割と最近のこと。安土桃山期はともかく江戸時代の寺社建築が国宝になり出したのは比較的近年ではなかろうか。

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 八坂神社境内の平忠盛ゆかりの灯籠。平忠盛は平清盛の父で、平家が大きく勢力を伸ばす地盤を作った人。
 そういえば祇園闘乱事件は大河ドラマ「平清盛」にも出てきたのでした。当時の祇園社は比叡山の勢力下にあったので、延暦寺の僧兵との騒乱として描かれていたのですが、舞台は祇園社なのでした。

 それにしても境内のあちこちが撮影禁止の札だらけでびっくり。
 先に見たプラネタリウムで北斗七星の話が出たので、柄杓の写真を撮っておこうかと思ったら、手水舎がまさかの撮影禁止。なんか悪さした人でもいたのでしょうか。
 そういえば社殿の裏でダンスを踊っている動画を撮ってる人がいたのもびっくり。撮影禁止にはなってない場所ですが、すぐ近くに円山公園があるから、さすがに境内ではなく、公園でやってほしいとは思います。
 場所柄、京都有数の人が行き交うエリアですし、写真を撮ってると周りが見えなくなりがちだし、人が多いとマナーの悪い人も混じってくるから、対処は大変なのでしょう。

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京都市青少年科学センター プラネタリウム「名画の中の星空へ」

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 久しぶりの京都市青少年科学センター。2025年10月4日から5日にかけて、24時間プラネタリウムというオンライン配信があり、その中に出てきた京都市青少年科学センターを見て、ちょっと行きたくなってしまったのでした。
 ファミリー層の来客が多い科学館ですが、比較的大人向けといえそうな「じっくり満喫プラネタリウム」は「名画の中の星空へ 〜プララちゃんと夜のミュージアム〜」。

2025100Starry_Night_Over_the_Rhone.jpg ちょうど神戸市立博物館で「大ゴッホ展」をやってるということで面白そうだと観に来ました。神戸市博に出陳されている「夜のカフェテラス」もちらりと出てきてうれしい。番組の中ではゴッホの作品の「ローヌ川の星月夜」(オルセー美術館蔵/画像はWikimediaより引用)に注目して、作品の中の北斗七星に似た星の並びの正体に迫ります。作品を描いた場所からは南西方向のローヌ川を描いているのですが、この並びの北斗七星は北西の空に見えます。ということで、一体これは北斗七星なのかということで「諸説あります」。ほかにひしゃくの形に見える星の並びを紹介したり、ゴッホが手紙に書いた星の色に着目したり。

 浮世絵に描かれている星空も紹介されて、星がトゲトゲに描かれる理由も実験から考えます。科学の視点からの解釈を提示して、見方や楽しみ方を広げる番組で面白かった。
 2025年10月15日までの投影で、ギリギリだけど間に合ってよかった。
# 京都市青少年科学センターの番組は経験的に外れはないです。

20251005kyoto027.jpg プラネタリウムのエントランス通路に「名画の中の星空へ」にまつわる解説展示があります。
 神戸市博に来ている「カフェテリアの夜」の星空も同定しようという試みがあるとは思わなんだ。パッと見で見慣れた星の並びはないので、あれを実際の星空に当てはめようとは私は思いませんでした。

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 当時は街灯がほとんどない時代で(パリでやっとこさガス灯の頃)、夜に屋外で絵を描くことはほとんどなかったそうです。街中でも今よりははるかに星が見えたとは思いますが、どこまで実際の星の並びを写そうとしたものやら。
# 写真1枚目は神戸市博の大ゴッホ展に展示されている「カフェテラスの夜」(この作品は撮影可)
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2025年10月01日

ピッコロ劇団「火のようにさみしい姉がいて」

 ヤバそうな人ばかり出てきて気味の悪い展開が続くのだけれど、なにが真実でなにが虚構なのか、話が通じてないのか話は通じているのに掻き回されてるのか。コンパクトで客席との距離が近い中ホールで、密度も熱量も高くて押し切られるように面白かった。
 終演後のカーテルコール、なんかすごいもん見た感が客席に満ちていて、あれは劇場ならではだなあ。

https://piccolo-theater.jp/event/23037/

兵庫県立ピッコロ劇団第83回公演 「火のようにさみしい姉がいて」感想まとめ(isobesatoshiさん)
https://posfie.com/@isobesatoshi/p/cMymNfk
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2025年09月28日

明石市立天文科学館「お月見ナイトミュージアム」

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 明石市立天文科学館、長期閉館前の最後の夜間イベントは「お月見ナイトミュージアム」。
 毎年、中秋の名月(2025年は10月6日)近くの週末に開催されるのですが、例によって10月から長期休館に入るということで、9月のギリギリ最後、9月28日の開催となりました。

 お月見ナイトミュージアムの枠は、月にまつわる講演会やコンサートが企画されるのですが、今年は音楽イベント。いつもならクリスマスに出演される"辛島すみ子 with Friends"のみなさんが登場。

 ボーカルの辛島さんは天文科学館のライブイベントに長年出演されてるので、今回の解説を担当した井上さんとの息もぴったり。
 例年のクリスマスコンサートはいつも早々にチケットが売り切れてしまう人気企画で、今回のお月見もジャズに合わせて「大人枠」という雰囲気の客層。ドームの雰囲気が開演前からエレガントさ2割増し。

 演奏されるのも月に合わせたナンバー。プラネタリウムもツァイス投影機の星空だけでなく、ステラドームプロで全天周で月の映像を映せるようになっていますから、曲に合わせた宇宙の表現も広がっています。
 ちょうど9月の一般投影が月をテーマにしているので、そちらの映像素材も登場したのですが、合わせる曲が違うだけでこんなに雰囲気が違って見えるのかと驚きます。
 とにかく心地よいひとときで、あっという間でした。

 最後のアンコールも、明るくなった会場で手拍子で盛り上がり、本当に楽しかった。

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 晴れていれば観望会、だったのですが、昼間から雲が広がるお天気。
 4階の日時計広場では並んだ望遠鏡で遠くの景色を眺める会になりましたが、それでも多くの方が天文科学館の夜の雰囲気を楽しんでいました。
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シゴセンジャー セプテン場所 2025(9月27・28日)

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 シゴセンジャーは毎年11月に「秋場所」をやっているのですが、2025年は10月から工事による長期休館ということで、9月に「セプテン場所」を繰り上げたのか急遽決めたのか、開催することになりました。

 9月27日も28日も早々に予約は満席に。シゴセンジャーは初めの頃は「大きなお友だち」が多かったのですが、すっかりキッズプラネタリウムの枠に馴染んで、近年はすっかりファミリー層でいっぱいになっています。
 最近は「ブラック星むすめ」が準レギュラーとして定着しつつありますが、そういえばあんまり悪いことしてない……

20250928akashi_022.jpg20250928akashi_028.jpg 鈴木さん、ブラック星博士が出てくるたびにブラックホールに吸い込まれてるんだけど、いつ救出されてるんだろう。もしかして今日の鈴木さんはn人目とかなんだろうか。たぶん投影が終わった後にシゴセンオーが助けに行ってるに違いない。

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 そういえば展示室に、久しぶりに宇宙科学研究所(ISAS)の管制室の時計が出ていました。「時と宇宙の博物館」とはいえ、これを欲しがる科学館があるとは宇宙研も想定してなかったのでは。
 「はやぶさ」をはじめとする数々の探査機のミッションを見守った時計なので、管制室の写真がでるとけっこうな確率で映り込んでる時計です。実際はディスプレイの部分だけなので、時刻信号を別に入力しないと時刻の表示は出来ないそうで、今のところは静態保存状態。

 28日の日曜日は長期閉館前の最後の週末ということで、顔見知りの方も多く天文科学館に来られていました。来夏には再開すると分かっていても、行きつけの科学館がしばらくお休みとなると名残惜しいものです。
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2025年09月23日

熟睡プラ寝たリウム 2025

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 毎年11月23日の勤労感謝の日(の前後)に行われる全国一斉熟睡プラ寝たリウム。明石市立天文科学館は2025年10月から改装工事のための長期休館に入るため、9月23日に繰り上げ開催されました。

20250923jukusui002.jpg 今回は午後一の投影と夕方の投影が「熟睡プラ寝たリウム」。
 午後一が鈴木さん、夕方が井上さん。やわらかヴォイスでファンの多い鈴木さんを昼過ぎの回に投入するとは、本気で寝かせに来たな天文科学館。

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 鈴木さんの投影。お昼ごはん食べたあとだと寝ること必至なので、あえて昼飯抜きで臨んだのですが、よく寝ました。何なら夕日が沈む前に寝ました。
 「いびき席」に座っていたのだけど、投影の途中で周りの人のいびきがうるさくて目が覚めた(苦笑)。

20250923jukusui019.jpg 井上さんの投影。陽が沈んで星が出てくる辺りまでは起きてました(つまりすぐ寝た)。夕暮れにかかった曲がライオネルリッチーの"Say You, Say Me"なのだけは覚えています。
 途中で太平洋の島々の人たちが、星をコンパスにして海を渡る話をされてた辺りからは、夜明けまで投影を楽しんで……いた……つもりなのですけど、ずっと起きていた人と投影内容の話が合いません。どうやらウトウトしていて半分以上は寝ていたようです。

 この「熟睡プラ寝たリウム」については、は少し前ですがDSPACEの林さんの記事をおすすめ。
 毎年趣向を凝らすので実施内容は変わりますが、基本的なノリはこのまんまです。開催館は既に70館を越えるようになりました(プラ寝たリウム学会の機関誌はPDFになってます)。
 記事中、当時の長尾館長に「ひどい人は寝袋持ってくる(笑)」と言われてたのは、私のことです。ひどい言われようだ(笑)

https://www.mitsubishielectric.co.jp/me/dspace/column/c1612_2.html

posfie(旧Togtter)まとめ
2025年度「全国一斉熟睡プラ寝たリウム」明石会場
https://posfie.com/@kazufukuda/p/1IUWaG0
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