2017年08月26日

稚内市青少年科学館 前編

 日本最北端の科学館、稚内市青少年科学館。同じく日本最北端の水族館である稚内市ノシャップ寒流水族館と同じ敷地にあり、入場券も共通となっています。

 展示の中でも特徴的なのは南極観測にまつわるもの。
 初期の南極観測隊では資材の輸送に犬ぞりが活躍しましたが、その樺太犬の訓練が稚内で行われたのです。
 昭和基地に取り残されながら1年後に生還を果たした「タロ」「ジロ」の話はよく知られていますが、この2頭も稚内の出身。

 本館には主に初期の南極観測観測にまつわる展示。
 稚内公園での訓練に用いられた犬車と、実際に南極で用いられた犬ぞり。犬ぞりは意外に華奢な作りですが、頑丈にしすぎると荷物の積載量が減ってしまうので、バランスを取って設計されたのでしょう。



 屋外の別館には昭和基地で使われた建物の実物が展示されています。
 驚いたのは第一次観測隊の建物。南極観測史の歴史遺産というべきものです。南極の建物は基本的にプレハブづくりで、第一次隊のものは木板を多数重ねて断熱としています(発泡剤の断熱材も組み合わせ)。熱を逃さないために窓も小さく、個人の居住スペースも2畳ほど(それでも個室になっているのは船内よりはましかも)。
 2006年に南極観測50年を記念して国立科学博物館で行われた特別展で展示されたもので、会期後に稚内市青少年科学館にやってきたものです。ここで最初の越冬隊の人々が、その後の南極観測に携わった人々が過ごしていたのかと思うと感慨深いです。
posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | プラネ/天文台/科学館

日本最北端の駅、稚内

 南稚内から稚内まで一駅だけ移動。市内の旅館は南稚内駅周辺のほうが多いのです。

 そしてたどり着いた日本最北端の駅、稚内。
 実は1992年に来たことがあり、25年ぶりの訪問。以前は鉄筋コンクリ造りタイル張りの、いかにも戦後の昭和に建てた建物でしたが、いつの間にやらガラス張りを多用したモダンな建物になっていました(新駅舎は2011年開業とのこと)。

 建物が立派になった反面、鉄道の設備は簡略化され、以前は2面あったホームが1面になり、側線も撤去され、1面1線のシンプルな駅になってしまいました。駅舎は立派なのですが、駅施設はこぢんまりとまとめられ、以前に比べると肩身が狭いような気がします。新駅舎はバリアフリー対応で駅の入口からホームまで段差なしの構造で、そういう部分は現代的といえます。

 駅前広場に日本最北端の線路モニュメントがあります。私が以前見た最北端の線路がこれでした。
 かつてはホームの北にも線路が伸びていて、その終端がここだったのですが、新駅舎は線路を断ち切る形で建設されたので、かつての最北端の線路の場所に。当時の車止めをモニュメントとして再現したものです。
 こういう心遣いはうれしいですね。
# もとの車止めは旧2番線の延長にあったはずですが、モニュメントは1番線の延長上にあるような表記になっています。まあ、細かいことは気にしないでいいか。

 さて、ここから稚内の旅、スタートです。
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2017年08月25日

宗谷本線、北へ その2

 名寄からさらに北へ。
 前日の大雨の影響で、宗谷本線のダイヤは乱れに乱れ、昼間の特急は2時間以上遅れていました。私が乗る「サロベツ3号」に影響が及ぶと、稚内着が深夜どころか未明になりかねません。ていうか、そもそも走るのか!?

 なよろ市立天文台へ向かう前に再度、駅に寄り、運行状況を確認。多少の遅れはあるかもしれないが、運休はないとのこと。
 ということで天文台へ行って帰ってまいりました。

 名寄駅は17時にみどりの窓口が終了し、夜間は改札も無人になります。
 稚内行きの特急「サロベツ3号」は定刻から2分ほどの遅れで入線。261系気動車は車体傾斜装置を備えて高速走行できる設計ですが、数年前に相次いだJR北海道の運行トラブルの影響を受け、使用が停止されています。いろいろ厳しいJR北海道。

 単線の宗谷本線では途中駅で列車の行き違いを行いますが、対向列車の遅れでこちらも待たされ、遅延幅は10分以上に広がります。
 南稚内駅に着いたのは定刻より16分遅れの23:59、日付が変わる直前でした。

 改札を出て宿に向かう道すがら、北極星が見上げるばかりの高さに輝いています。南稚内駅の緯度は北緯45度23分。北極星の高度もほぼ同じとなるわけで、はるばる北へ来てしまったのだなあと、しみじみ実感したのでした。
posted by ふくだ at 23:51| Comment(0) | 地図と地理と遠出

なよろ市立天文台きたすばる

 なよろ天文台きたすばるを訪問。
 名寄駅から5kmほど。駅前のなよろ観光まちづくり協会でレンタサイクルを借りて片道20分少々。丘の上に天文台の建物があります。

 天文台の2階にはスライディングルーフがあり、4機の赤道儀に50cmカセグレン反射を含め多数の望遠鏡が搭載されています。

 もう一方にはドームがあり、こちらには口径1.6mのピリカ望遠鏡。これは北海道大学が設置した望遠鏡で、研究用途に使われていない時は一般公開されています。国内の望遠鏡では、西はりまのなゆた望遠鏡(2m)、岡山の188cm鏡に次ぐ第3位の大きさ。東日本の望遠鏡では最大口径です。

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posted by ふくだ at 23:50| Comment(2) | プラネ/天文台/科学館

名寄市北国博物館

 名寄市北国博物館は自然・人文の総合博物館です。
 屋外展示のキマロキ編成。機関車-マックレー車-ロータリー車-機関車に車掌車を加えた編成で、ラッセル車での排雪が限界に達した時に繰り出す奥の手でした。旧名寄本線の線路上にあり、現在も残っている宗谷本線の車中からもよく見えます。

 展示物より。こんな北まで縄文土器があるのですね。
 北海道には稲作が入ってこなかったため、縄文時代の後は本州と違った歴史をたどり、室町時代の頃にアイヌ文化が成立します。
 もう一枚は火鉢から給湯ボイラーまでありとあらゆる暖房器具が並ぶコーナー。開拓当初は本州の風通しの良い家を、つまり夏の暑さよけを優先して防寒を無視した家を建て、多くの人が犠牲になったといいます。

 ロビーにあるフーコーの振り子。日本最北のフーコーの振り子です。緯度によって回転の角度が変わるので(極点だと一日一回転で赤道だと回転しない)、早回しで録画して他の地域のフーコーの振り子と比べたら面白いかもしれません。
posted by ふくだ at 23:49| Comment(0) | 博物館や美術館

宗谷本線、北へ その1

 旭川から宗谷本線で、北へ。
 入線していたのはキハ40形気動車。国鉄時代から働いているベテランです。古いのに当たったなあ。

 車両の中に入ると、モワッとした空気。というのは印象で、単に冷房が効いていなかっただけ。関西の電車は冷房が効いているのが普通なので、ひんやりしてないと違和感を感じてしまったのでした。

 それにしても風があるなと天井を見上げたら扇風機!
 エアコンが効いてないのではなく、付いていないのでした。さすが北海道。たしかに扇風機の風が当たれば十分涼しい。それでもって扇風機をよく見ると「JNR」マークが。Japan National Railway ということで、これも国鉄時代から使ってるのか。

 名寄へ向かう列車ですが、途中でやたらと停車時間が長い駅があります。「上り列車遅れのため」とのアナウンス。どうやら前日に大雨があり、徐行運転をしている様子。この先大丈夫か。
posted by ふくだ at 23:48| Comment(0) | 地図と地理と遠出

旭川点描

 とりあえず旭川らしい食べ物ということで、旭川ラーメン。老舗という「らぅめん青葉」にて。シンプルな醤油ラーメンで美味しうございました。
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旭川市科学館「サイパル」

 北海道プラレアリウム巡りの最初の訪問先は旭川市科学館「サイパル」。4年ぶり2度目の訪問。

 投影機はカールツアイスSTARMASTER ZMP投影機。ツァイスのプラネタリウムでは中型機の位置付けですが、恒星投影球は意外に大きく存在感があります。映し出す星空の雰囲気はどことなく明石に似ていて、けれども星は白く、シャープにアップデートされた感。

 時間の都合で見た投影は幼児向け番組の「夏のほしとたなばた」。30分程度の短めの投影ですが、星空案内はしっかり丁寧にされていたので、ツァイスの星空を堪能できました。
 まず北天の北斗七星の高度の高さにびっくり。余裕で周極星です。そして南天には尾を引きずるようなさそり座。星空に北の大地の緯度の高さを知ります。

 以前に使われていたツァイス・イエナZKP-1投影機。ツァイスの小型機で、現在は後継のZKP-4が宗像と高松で現役です。プラネタリウムのエントランスホールに展示されているので、表敬訪問。

 科学館の屋上には天体観測ドームが2つあり、それぞれ三鷹光器製の65cm反射望遠鏡と20cm屈折望遠鏡を収めています。65cm鏡は主に星空用に、20cm鏡は太陽観測に使われています。ご厚意で両方見学させて頂き、昼間の金星と投影像の太陽を見せて頂きました。
 それにしても極軸の傾き! 旭川の緯度は北緯43度45分。明石と比較すると10度弱北ですから、それだけ極軸の傾きも大きくなります。

 こんな場面で北に来たことを実感。

# プラレアリウム巡り 24/33
posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | プラネ/天文台/科学館

JAL2111便 伊丹→旭川

 北海道へ行ってきました。4年ぶり3回目。
 伊丹空港7:10発の旭川行きJAL2111便。保安検査を搭乗15分前に通過するとなると、自宅から始発電車に乗らないと間に合いません。あと30分遅ければずいぶん楽なのに、どうしてこのダイヤ。
 機材はB737-800でB737の最新鋭機。機内の照明はLEDで色が切り替わります。

 飛行中、晴れれば北アルプスが見えるかなと思ったのですが、予想していたコースより南側を飛んだため、座った窓の反対側。そもそも飛行中の7割方は雲の中で、それと分かる陸地は下北半島しかありませんでした。

 着陸直前は雲に入ったところで、機内に「うわあっ!」と声が上がるほどの大きな揺れ。私もちょっと冷や汗かきました。頭では大丈夫と分かっているのですけれども、怖いものは怖い。

 雲の下に出るとすでにそこは北の大地。
 主翼のギミックを全面展開しながら、旭川空港の滑走路に降り立ったのでした。
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2017年07月23日

野外天体観測会 2017年夏(7月22日・23日)

 明石市立天文科学館星の友の会の野外天体観測会、今年は神鍋高原のペンション「アルビレオ」に遠征しました。
 天候は始終、微妙というより曇りがちでしたが、22時を過ぎた頃に雲が切れ、25時頃まで観望や写真撮影を楽しみました。



 往路に訪問した神鍋溶岩流。神鍋高原は神鍋火山群とよばれる火山の複合体で、下流の円山川へ至る谷が玄武岩の溶岩で覆われています。そこに円山川の支流の稲葉川が流れて渓谷美を形成しているのが神鍋溶岩流。
 が、どうやら雨が少ない時期なのか、水がほとんどありません。代わりに玄武岩が河床までむき出しになっていて、甌穴や溶岩流が幾層にも積み重なっている様子を見ることができてお腹いっぱいです。

 アルビレオの天文台の60cm反射望遠鏡を使っての観望会は、残念ながら曇り。
 でもこのあとで晴れ間が広がってきました。湿気が多いせいか低空は霞がかかったような空ですが、それでも天の川は見えています。まずまずといったところ。

 翌23日はにしわき経緯度地球科学館を訪問。プラネタリウムと天文台を見学。

 館内に北緯35度線の表示ができていました。これは世界測地系の北緯35度線。
posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | 明石市立天文科学館