2021年02月12日

『NEWTONY』学習用天体望遠鏡キット

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 天文雑誌『星ナビ』の読者プレゼントで天体望遠鏡を頂きました。口径5cmのニュートン式反射望遠鏡で「学習用天体望遠鏡キット」という位置付けの製品です。懸賞の類でこうした大層な品物を頂いたのは初めてでビックリしました。

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 さっそく開封です。
 右の写真が箱の中身。キットといっても望遠鏡の鏡筒はすでに完成品状態で、組み立てるのは架台だけ。これも卓上三脚の脚と雲台をねじ込む程度なので、工作というよりは組み立ての範囲です。説明書を見ながらあっという間に完成します。

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 望遠鏡は口径50mm・焦点距離200mm(口径比F4)のニュートン反射式。
 主鏡セルはプラスチック一体成型で光軸調整装置はなし。主鏡はセルに接着されているようで、主鏡セルも鏡筒に接着されていて取り外し不可。斜鏡もセルに接着ですがこちらは光軸調整用のネジが付いています。
 むやみに可動部を増やすよりは固定すべき箇所はがっちり固定し、最低限の調整機能だけ残したということでしょう。そもそも望遠鏡の性格上、頻繁に光軸調整することは想定していないはずです。

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 キットには10mmの接眼レンズが付属していますが、接眼部は31.4mm径のアメリカンサイズ対応で、市販の接眼レンズを利用することも可能。
 ピント合わせは接眼レンズの差込口が回転ヘリコイド――ネジを切ってあって回すと前後方向に移動する――になっています。接眼レンズの固定ネジがプラスチック製で、小さな部品なので破損注意。

 ファインダーはなく、鏡筒に付いた突起を重ねて対象天体に合わせる簡易の照準器が付いています。付属の接眼レンズは倍率20倍で視野も狭くないため実用上問題ありません。光学式ファインダーに比べると、調整も不要かつ簡便なので、入門者向けとして理にかなっています。

20210130newtony009.jpg 鏡筒の脇腹はパカッと開口して、望遠鏡の内部構造を観察することが出来ます。「学習用」たるゆえん。
ニュートン式反射望遠鏡の構造は望遠鏡の入門書や説明書には必ず載っているものですが、実際の構造を横から見る機会は意外に多くありません。オープントラスのドブソニアンでも持っていれば別ですが、こちらはそれなりのベテラン向けですから、意外なスキマを突いた製品といえます。

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2021年01月31日

撮影用機材(ミニボーグ60ED+AP赤道儀)2021版初頭版

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 現在のうちの撮影用機材です。

◯鏡筒:トミーテック ミニボーグ60ED|2007年12月購入
 ミニボーグシリーズのかつての上位機種だったEDアポクロマート。f=350mm,F5.8とそれほど無理のない明るさで、コストパフォーマスのよいレンズです。現在はフローライト化した55FLが実質的な後継機。
 初めてお迎えしたEDアポクロマートで、アクロマート屈折ばかり使っていた私は「色収差がない、すごい、これがEDの威力か」と驚いたものでした。厳密には若干の青ニジミが残るようですが、まず気になりません。

 眼視もしくは月など視野中心部の撮影なら問題ないのですが、最周辺部まで使う場合は補正レンズの併用が必要で、私はマルチフラットナー1.08×DGを使用しています。これでf=378mm,F6.3。APS-Cのカメラを使う場合は35mm判換算で567mmですから、それなりの望遠になります。
 ちなみに60ED対物レンズはB品セール、マルチフラットナーはショップ店頭で安売りしていたときに購入。

 オプションでM57ヘリコイドを装着。接眼側では補正レンズ系とカメラの荷重がかかって動きが渋くなりすぎるため、対物側に付けています。手元のほうが操作しやすいのですが、ピント合わせは頻繁に行うものでもないので特に問題ありません。なお合焦は自作のバーティノフマスクを利用しています。
 またカメラの前にはM57回転装置を装着。90度ごとにシールを貼って、南北方向と東西方向の切り替えをしやすくしています。

◯カメラ:ニコン D5500(HKIR改造)|2018年11月購入
 ニコンのAPS-C一眼デジカメのエントリークラス機能を絞って小型軽量化したD3000系と、バリアングル液晶モニタを備えて色々使えるD5000系があります。もともと初代D5000のユーザーで、買い替えたのがD5500(D5600が出たときに型落ちで安くなったタイミングを狙って購入)。
 ただニコンの一眼デジカメはIRフィルターがHα線の大部分を遮ってしまうものなので、赤い散光星雲の写りが良くなく、IR改造デジカメに手を出しました。もともと眼視専門だったのにどうしてこうなった。カメラの操作系が違うと暗夜で使用する際にミスのもとになるので、D5500の赤ボディーを中古で入手して、ハヤタカメラのIR改造に出しました。

 ちなみに天体写真界隈ではニコンよりキャノンが幅を利かせています。一眼デジカメではキャノンが先行したとか、IR改造時にニコンのボディーはダストリダクションが効かなくなるとか、理由はいろいろあります。ダストリダクションが効かないことは撮影前にブロワを吹いてセンサー面のホコリを吹き飛ばす原始的な対応をしていますが、これでだいたい大丈夫だったりします。

◯赤道儀:ビクセン AP赤道儀(AP-WM追尾撮影スターターセット)|2017年3月購入
 赤道儀はビクセンのエントリークラス、AP赤道儀。協栄産業オリジナルの両軸モーター・極望付きセット「AP-WM追尾撮影スターターセット」で購入しています(割引率が高いのです)。お迎えした当時の記事を以下に貼っておきます。
 AP赤道儀導入 その1
 AP赤道儀導入 その2 極軸望遠鏡
 AP赤道儀導入 その3 実地テスト
 AP赤道儀導入 その4 星空デビュー
 AP赤道儀導入 その5 378mm2分ノータッチは大丈夫
 AP赤道儀の前モデルのGP2赤道儀と比べると搭載重量が減った上に値段が上がっていて、カタログスペックだけで比較するとスカイウォッチャーなどの同等品もしくは同価格帯の製品に見劣りするのですが、AP赤道儀の利点は軽量・コンパクト・お手軽というカタログに表現しにくいポイントにあります。電源も一般的なDC12Vでなく、DC5Vなので、単三電池でも動きますし、実用的にはスマホ用のモバイルバッテリーからUSBケーブルで給電できます。12Vのバッテリーは重たいので、モバイルバッテリーで済むのは移動時にとても楽。
 ガイドの精度はAPS-C一眼デジカメにミニボーグ60ED+1.08×フラットナー(f=378mm)を搭載してノータッチ2分というところ。ノータッチ3分になると歩留まりが急に悪くなります。
 オートガイダーM-GENとの相性はよく、標準設定で何の問題もなくオートガイドに成功。こちらでは10分程度の追尾も難なくこなします。

 AP-WM追尾撮影スターターセットの極望はiOptronの製品をK-ASTECがAP赤道儀用にカスタマイズしたもの。ビクセン純正の極望は導入時に北極星と周囲の暗い星を利用するもので、神戸の街中で果たして使えるかどうか不安でした。差額で純正品に変えることも可能とのことでしたが、サードパーティ製のものをそのまま使っています。水平出しと時角の計算が必要ですが、水平出しはAP赤道儀本体のアクセサリーシューに水準器を付けて、また時角計算はスマホのアプリで対応していて、それほど面倒ではありません。

 バランスウェイトは純正の1kgで十分ですが、おそらく機材が軽すぎることで共振によるシャッターブレが多発したため、重めの1.9kgに換装し、あえてバランスを外してセットしています。これが功を奏したのかシャッターブレは激減しました。

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2020年08月22日

SLIK ライトカーボンE74三脚

20200822tripod001.jpg 新しい三脚を購入しました。
 カメラ用に使っている三脚は2つあるのですが、2つとも元は天体望遠鏡用の三脚。

○Berlebach Report8023
 独メーカーの木製三脚で、スポッティングスコープ用にKOWAで扱われていたもの。テレビューのF2経緯台やケンコーのKDSマウントII経緯台を乗せて、8〜10cm級の屈折望遠鏡を乗せてきました。
 頑丈ですが三脚だけで2.9kgの重さ。収納高が68cmあるのでリュック収納は無理。木製三脚は振動吸収に優れていると言われますが、今どきのカメラ三脚ではまず見かけません。
 一度これを担いで須磨の山に登ろうとしたのですが、しんどくて途中で引き返しました。

○SLIK 5230F改
 BORGのSWIIセットの三脚を、カメラ雲台が付くよう遊馬製作所で改造してもらったもの。素体はSLIKの5230F三脚です。
 比較的軽い割には丈夫ですが、背が低いのが欠点。空へ向けるには問題ありませんが、エレベーターを伸ばしても1m程しかないので、展望台などの柵があると視界を遮られてしまいます。2段伸縮のため収納高が55cmあり、小さなリュックには入りません。
 H-IIB9号機の撮影時はこれを担いで旗振山へ登りましたが、背が低いので現地で苦労しました。

Berlebach/KOWA
Report8023
SLIK/BORG
5230F改
SLIK
ライトカーボンE74
段数324
材質アルミカーボン
収納高680mm550mm470mm
伸長1,250mm810mm1,310mm
全伸長1,680mm1050mm1,635mm
重量2,900g1,700g1,255g
雲台取付ネジ1/4in1/4in1/4in

 家の近所や車での遠征時は特に問題なかったのですが、元が望遠鏡用ということでいずれも運搬には不便。なんとか運べるSLIK 5230F改も高さが足りないので、改めてカメラ三脚を調達することにしました。
 検討した結果、お迎えしたのはSLIKのライトカーボンE74です。

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2020年07月02日

レーザープリンタ導入

20200702printer.jpg 工作趣味の都合でレーザープリンタがあるといいなと思っていたのですが、カラーレーザーでもエントリークラスなら3万円前後から入手できることを知り、思い切ってお迎えしてしまいました。
 ランニングコストはインクジェットより高いのですけど、私の場合インクジェットでも規定の枚数を刷る前にインクを乾燥させてしまうので、たぶん、きっと、極端な差はないはず。

 インクジェットは細やかな色再現に適しているのですが、耐候性が弱く、細かい文字や線の印刷が苦手。
 ペーパークラフトを作る時に、木工用ボンドがはみ出して滲んでしまうとか(これはそんなにない)、完成した作品を飾っていたら片側だけ退色してしまったとか(これはよくある)、プラモデルの水転写デカールを作るのに手間がかかる上にきれいに作るのが難しいとか(水性のインクを水に漬ける時点で無茶)、普通の人が年賀状を刷るには全く想定外のところでいろいろ弱点があります。

 レーザープリンタは精細な印刷ができるのと、比較的耐候性がよく、水にも強い。つまりはペーパークラフト型紙の印刷や、自作の水転写デカールの製作に向いている。その代わり写真などの微妙な階調を表現するのは苦手ですが、私はもともと写真をほとんど刷らないし、必要なら写真店に頼めば済む。

 コンビニのコピー機もレーザープリンタですが、手差しで工作用の紙を突っ込むわけにいかないのが難点。はがき印刷に対応した機械もありますが、想定外の紙を入れて紙詰まりでも起こしたら、トラブル時に対応するのは店員さんなので余計な手間はかけたくないと思うのです。
 キンコーズなどの出力サービスを利用するのが無難ですが、そのために三宮まで出るのが大変。

 というわけで、お迎えしましたレーザープリンタ。これで工作がはかどります。
 というよりいつでも工作に取りかかれる環境を手に入れた安心感が強い。

 その気になれば大量印刷も出来るので(むしろそちらが本領)、コピー本の薄い本くらいは作れるかも。それはともかく観測用の星図とか夜露に濡れても大丈夫に刷れるのは助かります。

 いろいろ落ち着いたら、久しぶりに宇宙機もつくってみますかねぇ。
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パソコンのメモリ増強

 自宅のパソコン、メモリを8GB→16GBに増強しました。
 2016年に購入したもので、4年半になります。

 内蔵HDDは2018年にSSDに換装済みで、しばらく快適に使えていたのですが、最近になってメモリの使用量が8割前後に達することが多くなりました。Firefoxが平気で1GBを超えてくるメモリ食いなのですが、それ以外でもなんやかんやと食いつぶしているみたい。

 いよいよ8GBでは足りなくなったようで、いっそ32GBくらい積むかと思ったのですが、調べてみたらマザーボードが16GBまでしか対応していません。ということで上限の16GBまで増強です。これでまだしばらく戦える。
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2020年06月19日

外付けHDD増設

20200619HDD01.jpg 自宅PCの内蔵SSDは1TBですが、気付いたら残量が危険水域に達していました。
 何とかやりくりはしていたのですが、小手先の対応でどうにかなる水準ではなく、外付けのHDDを買い足すことにしました。

 Cドライブの中でデータが占めているのは500GBほど。

@一眼デジカメをお迎えして写真1枚あたりのデータが増えた(2009)
A一眼デジカメをD5000→D5500にして写真一枚あたりのファイルサイズが増えた(2017)
B天体写真を写真をRAWで撮るようになり、更にファイルサイズが大きくなった(2018頃)

 特にABが大変で、D5000ではJPEG保存した写真が3〜5MB/枚だったものが、D5500になってからは10〜12MB/枚になり、さらにRAWで保存すると30〜33MB/枚になります。直焦点で一晩撮ると30〜40枚程度なので、1〜2GB、比較明合成で星の軌跡を撮ると軽く100枚は撮るので、一回の撮影で4GB程度のデータが溜まります。
 そりゃ桁違いにデータが増えるはずです。

 ということでSNSでお伺いを立てたら、USB3.0接続の外付けHDD WD Elements Desktop 8TBを教えて頂きました。中身のHDDがサーバー向けの高級HDDの廉価版かもしれないとかなんとか。
[PC]WDの外付け8TBが実にゴールデンだぜ!という話(2019.6.7)
HDDおみくじガチャは悪い文明か?(2019.10.24)

20200619HDD02.jpg 現状、手持ちののデータは500GB弱で、4TBもあれば当面は大丈夫かと思っていましたから、8TBはオーバースペック。とはいえ2万円を切る価格で8TB級なら悪くはありません。ということで、頭の冷却期間を一晩おいてポチッとしました。18日に物が届き、先ほどデータの引っ越しとファイル・フォルダの整理を終えたところです。
 ちなみに中身はヘリウム採用モデルの廉価版と噂される「WD80EMAZ-00WJTA0」でした。しかし身の回りのこんなところでヘリウムガスを使っているのか。

 SSDから外付けHDDへの移行なので、データの読み出しにかかる時間を心配していましたが、意外にストレスは感じません。たまにHDDが起き出すのに時間がかかることがありますが、動いてしまえば無問題です。

 ちなみに既に繋いであるFドライブはデータバックアップ用です。こちらも1TBしかないのですが、データを移すだけなら今しばらくは猶予があるので、もう少し引っ張ります(時間の問題だろうなあ)。

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2020年05月27日

カメラケースと足元照明

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 星見のときはカメラ2台運用(通常のカメラと赤外改造カメラ)をするのですが、私カメラバッグは1つしか持っていません。そもそも赤外改造したカメラをふだん景色を撮るのに使うことがない。ただ星見のときはクッション素材の袋に入れたり、プチプチの緩衝材に巻いてリュックに入れたり、毎回違う手段で持ち運んで、準備や撤収が面倒でした。
 レンズも然りで、カメラバッグには旅行に行くときにつける軽量な標準ズームしか入らないのですが、2019年に購入したトキナー11-20mm/F2.8は大きいので、これも別に緩衝材を巻いたりしていました。

 ということで、星見時専用のカメラケースです。
 プラスチックの工具箱に段ボールで仕切りを付けて硬質スポンジとプチプチの緩衝材を貼り込みました。手作り感しかありません。人に見せるものでもなし(見せてますけど)、見栄えは気にしません。しまう場所が決まっていれば、準備も片付けも楽なのと、忘れ物の減少にもつながります。これは前に作った赤道儀周りの小物入れでも実証済み。

 レンズは手持ちの3本すべて入るようにしたかったのですが、フィルターと予備のバッテリーを収納するとと2本が限界。実は予備のバッテリーもあちこちに突っ込んでいたので、なんとかしたかったのです。
 もっともレンズ3本のうち2本は標準ズームで焦点距離が被っているので、これはどちらか1本で用が足ります。あとフィルターのスペースに予備のメモリーカードも突っ込んでおきました。これで「バッテリーを交換してください」「メモリーカードを挿入してください」の文字を現地で見ても青くならずに済みます。

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 もう一つは三脚の足元照明。
 遠征時は暗い場所へ行くのですが、よく三脚を蹴飛ばすのです。極軸を合わせた後の赤道儀の三脚を蹴飛ばすと、自分の足よりも極軸合わせをもう一度やり直す手間のほうが痛い。三脚には蓄光テープを巻いているのですが、一晩中持つわけではありません。
 どうにかしないとあかんと思いつつも、喉元過ぎれば熱さを忘れるで、帰ってくるとすっかり忘れてしまいます。たまたまあぷらなーとさんのブログで対策記事が載っていたので、思い立ったが吉日と発注しました。

天文用の小物レポートA(あぷらなーと)

 要は三脚の足元を照らしておけばいいということですが、明るくない照明、かつ点灯時に暗い方からスタートするというのが肝です。明るさの切り替えができる照明は多々あるのですが、たいてい最初に明るいほうが付いてしまい、星見時にこれをやるとせっかく暗いところに慣れた目がリセットされてしますのです。
 ちなみに私がお迎えしたのは「代用品」の方です。こういうのは先に試してくださった先人の方々に感謝です。

 面倒事を解消するための手間は惜しみません。ただ鶏頭な私は、面倒事があったのを忘れれてしまうのです。
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2020年02月18日

ポータブル赤道儀検討 その3

 ポータブル赤道儀はオルゴール赤道儀「MusicBox EQ II」と「ナノ・トラッカー(初代)」の2台を持っていたのですが両方とも手放してしまいました。
 当時は星見の遠征をする機会が天文科学館の野外天体観測会(年2回)くらい。市街地の撮影では30秒も露出すると空が真っ白になり、出番がありませんでした。ナノ・トラッカーはミニボーグを載せて追尾撮影という無茶な使い方をしましたけど。

 ここ3年程は新月期になると星見に出かけるようになり、それに合わせてAP赤道儀を導入。次第に機材の拡張が進み、AP赤道儀は直焦点専用機となり、再度ポタ赤の購入を考えたのでした。
 私の機材選びの基本は「軽く小さくお手軽に」。自家用車がないので遠征の度に機材の積み下ろしが必要です。機材が軽ければ出発のハードルが下がりますし、現地の設置・撤収も楽になります。ということで、

・直焦点撮影用にミニボーグ60ED+AP赤道儀+オートガイダー+赤外改造一眼デジカメ
・撮影中の観望用にSky-Watcherの20cmドブソニアン+双眼鏡+テレコンビノ
・従来の一眼デジカメは星景用←ここにポタ赤追加

と計画的に衝動買いを繰り返してきたのですが、ポタ赤は最後のピースでした。

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ポータブル赤道儀検討 その2

 ポータブル赤道儀(ポタ赤)が一定の支持を集めているのは、天体撮影のデジタル化と無縁ではありません。
 フィルム時代の天体写真では数分から数十分間の露出が必要で、高い精度で長時間追尾が可能な赤道儀が必要でした。
 これがデジタル時代になると、数十秒の露出時間で多くの星が写せるようになります。赤道儀もより小型のもので対応できるというわけです。

 現在入手できるポータブル赤道儀は、「広角〜標準レンズでの撮影を想定したもの」と「望遠レンズの撮影にも対応する高精度なもの」に分けられます。本体の価格帯も前者は概ね5万円台までに収まるのに対し、後者は10万円に迫ってきます。

(1)主に広角〜標準レンズでの撮影を想定したもの
→ビクセンのポラリエやケンコーのスカイメモ、サイトロンのナノ・トラッカーなど。
 電源は単三電池のほか、USBポート経由でモバイルバッテリーを使えるようになり、追尾は恒星時のほか0.5倍速で地上と星空をなるべく止めながら写す星景モードが標準装備になりつつあります。
 極軸合わせは本体ののぞき穴で行うものが多く、オプションで極軸望遠鏡を用意している機種もあります。
 天文誌の実写テストでは極軸が5度ずれていても15mm30秒の露出までなら耐えられるので、広角レンズの撮影であればのぞき穴や方位磁針での極軸合わせでも十分実用的です。

(2)200〜300mmクラスの望遠レンズの撮影にも対応する高精度なもの
→TOASTのTP-2やユニテックのSWATシリーズなど
 ひたすら追尾精度を追求してきたもので、大型のウォームホイルを備え、追尾誤差のピリオディックモーションを一桁台秒角に抑えています。ビクセンの小型機・AP赤道儀のピリオディックモーションが実測15秒角前後ですから、気合の入れ方が分かろうというものです。
 赤緯体がないとはいえ、重量も2kg台に乗ってくる製品が多く、また追尾精度を活かすには三脚や極軸合わせの微動雲台など足回りの強度も確保する必要があります。基本的にハイアマチュア向けの製品です。

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2020年02月15日

ポータブル赤道儀検討 その1

 現在入手できそうなポータブル赤道儀をリストにしてみました。先に書いてしまうと、ビクセンのポラリエUをすでに買ってしまったんですけどね。種類むちゃくちゃ多い。

メーカー サイトロン ケンコー スリック アイベル
名称 NEWナノトラッカー
ナノトラッカーAG
スカイメモS スカイメモT スカイメモRS 60th-Ltd ECH-630 CD-1C
CD-1M+
CD-1TL
追尾モード 恒星時、月、太陽、0.5倍速、50倍速 恒星時、月、太陽、0.5倍速、2倍速、6倍速、12倍速 恒星時、月、太陽、0.5倍速、2倍速 恒星時、月、太陽、星景 恒星時、月、太陽、0.5倍速、0.5〜4倍速 恒星時(C)
恒星時、0.5倍速、2倍速、16倍速(M+)
恒星時、月、太陽、0.5倍〜24倍速(TL)
ウォームホイル 歯数50枚φ26mm 歯数144枚φ86mm 歯数72枚φ36mm 歯数144枚 歯数100枚φ51mm
ピリオディックモーション
オートガイダーポート 2.5φ 3極ジャック(AGのみ) ST-4 互換
スマホ操作 対応
カメラ端子 有り 有り
搭載可能重量 約2.0kg 約5kg 約3kg 片側2.5kg、計5kg 5kg 5kg
極軸合わせ 北極星のぞき穴 極軸望遠鏡内蔵 極軸望遠鏡付属 極軸望遠鏡内蔵 北極星のぞき穴 極軸調整筒
極望オプション




別売り極望あり
電源 単三電池×3本 単三電池×4本 単三電池×2本 単二電池×4本 単三電池×4本 単三電池×6本
外部電源 USB mini-B USB mini-B USB mini-B
micro USB
連続動作時間 約5時間 約 72 時間 約24時間
約20時間 約15時間
大きさ 本体60×98×44mm、コントローラー 50×105×22mm 173.5×113.3×96mm 76×70×103mm 240×90×130mm 84×86×65mm 110×85×145mm
質量 本体約400g、ハンドコントローラー約80g 約1Kg 約650g 約3kg 630g 1.35Kg
実売価格(参考) 20,371円(NEW)
29,800円(AG)
35,130円 32,880円 118,880円 39,880円 33,000円(c)
38,000円(M+)
42,000円(TL)

メーカー ビクセン トースト ユニテック SB工房
名称 ポラリエ ポラリエU TP-2 SWAT-310
SWAT-310V-spec
SWAT-350
SWAT-350V-spec
JILVA-170
追尾モード 恒星時、月、太陽、0.5倍速 恒星時、月、太陽、0.5倍速、カスタム設定(〜10倍) 恒星時、月、太陽、0.5倍速、10゚/h、10゚〜360゚/h 恒星時、月、太陽、0.5倍速、0.67倍速、2倍速、16倍速 恒星時、月、太陽、0.5倍速、0.67倍速、2倍速、16倍速 恒星時、月、太陽、02/3倍速、2倍速、24倍速
ウォームホイル 歯数144枚φ58.4mm 歯数144枚φ57.6mm 歯数150枚φ83.5mm 歯数210枚φ106mm 歯数210枚φ106mm 歯数288枚φ162mm
ピリオディックモーション (±20"角超程度) ±7"角以下 ±7"角前後
±5.5"角前後(V-spec)
±7"角前後
±5.5"角前後(V-spec)
±4〜5"前後
オートガイダーポート ST-4 互換 別売コントローラST-4互換 別売コントローラST-4互換
スマホ操作 対応
カメラ端子 有り
搭載可能重量 約2.0kg 標準約2.5kg、カウンターウェイト使用時6.5kg 約10kg 約15kg 約10kg
極軸合わせ 北極星のぞき穴・コンパス 素通しファインダー 本体極軸調整穴 素通し穴 素通し穴 素通し穴
極望オプション 別売り極望あり 別売り極望あり 別売り極望あり 別売り極望あり 別売り極望あり 別売り極望あり
電源 単三電池×2本 単三電池×4本 単三電池×4本 単三電池×6本 単三電池×6本 単三電池×6本
外部電源 USB mini-B USB Type-C 対応 対応 対応 USB A端子
連続動作時間 約2時間 約7時間 約7〜10時間 約10時間 約10時間 約12時間
大きさ 95×137×58mm 88.5×72×110.5mm 104×43×180mm 181×118×92mm 183×118×92mm 300×190×110mm
質量 740g 約575g 約1.3kg 約2.4Kg 約2.4Kg 約3.9kg
実売価格(参考) 37,216円 55,800円 85,000円 115,000円
148,000円(V-spec)
125,000円
158,000円(V-spec)
90,800円
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