2022年10月06日

Zwo Duo Band フィルター

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 アクロマートのレンズは、目に感じやすい黄色のd線を中心に補正して赤のC線(Hα)と青緑のF線(だいたいOV)の焦点もちょうど同じくらいに合わせているので、ここだけ通すフィルターがあれば色ニジミのない像を得られるという理屈。
 その「ここだけ通す」フィルターがデュアルナローバンド系フィルターというわけです。

本当にオススメできるネタ!? (あぷらなーと)

 近年のアクロマートは青ニジミを感じにくいように青のF線をあえて大きく外す設計をしているものもあって、これはデュアルナローバンド系フィルターを使っても盛大に青ニジミが発生します。
 ミニボーグ50(アクロマート)は古典的というのか、昔ながらの設計のアクロマートなので、デュアルナローバンド系フィルターが効きます。

 ということで、デュアルバンドフィルターの購入を検討していて、サイトロンの「Quad BPフィルターV」か「Dual BP Filter」に絞り込んでいました。QBPはHα、Hβ、OV、SUの4波長、DBPはHαとOVの2波長を透過します。QBPは4つの透過帯があるわけでなく、波長の近いHαとSU、HβとOVの2つをまとめて通す透過帯が2つという設計。
 透過帯の広い方がカラーバランスを整えやすいのですが、輝線以外の光も拾うので光害対策面では不利になります。ナローバンドで撮影する時点でどのみちカラーバランスは崩れるので、DBPにしようかと思っていました。

 ここにさっそうと現れたのがZWO Duo Band Filter。中古の出物があったので飛びついてしまいました。赤はSUは捨ててHαのみ。SUはハッブル宇宙望遠鏡の擬似カラー画像でよく使われますが、光の強度はかなり弱く、Hαと比べるとかなりの長時間露光が必要なので、カラー一発撮りだとなくても差し支えありません。青い方はOVに合わせていますが、Hβもカバーしていそうな少し広めの透過幅。

ZWO Duo-Band filter を電視観望に使う(浮気なぼくら)

 上記の使用レポートを見て、使えそうと判断してポチッと行きました。

あなたはどれを選ぶ!? 撮影用・電視観望用フィルターまとめ(スターベース東京のブログ)

 その後でこちらを見て、サイトロンのDual BPの方がより光害地向きで良かったかなとも思ったのですが、あとは使ってみての好みというか相性です。

 結果、空の暗い場所なら全く問題なし。眼視に使ってもよし。
 あとは光害地でどうかというところですが、さて。

星見行(10月1日-2日)A

 実はうちの近所、北極星が見える場所は他の方角の空が狭く、南天が見える場所は北極星が見えなくて極軸合わせが難しい。少し歩けば開けた場所はあるのですが、塩屋の「少し歩く」は「坂を上り下りする」なので、赤道儀抱えてあまり動きたくない……さて。
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2022年09月21日

ミニボーグ50

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 我が家のミニボーグ50、レデューサー0.85×DG【7885】M57ヘリコイド【7857】を組み込んで撮影仕様となりました。

20070408miniborg.jpg このミニボーグ50は2007年4月に購入したもの。当時はミニボーグがヒットして、勢いでカラーバリエーション展開までしたのですが、その天体用セットのB品(アウトレット品)。市価の3割引くらいのだったので、パーツ含めてかなりのお買い得設定でした。
# かつてのBORGはよくB品を安価に放出していたので、そればかり買ってました。

 もともと手軽に月や惑星でも見られたらいいかと思ったのですが、焦点距離250mmなので、5mmの接眼レンズでも50倍しか出ません。月はともかく惑星を見るには迫力不足で、眼視用にはそれほど使いませんでした。
 一方、アクロマートレンズながら補正レンズ系を加えると写真鏡としては意外に優秀で、アイソン彗星(C/2012 S1)ラブジョイ彗星(C/2013 R1)は、これをポータブル赤道儀に載せて撮りました。

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 BORGの補正レンズはマルチフラットナー1.08×DG【7108】(B品)と1.4×テレコンバーターDG【7214】(店頭処分品)を持っていますが、短焦点化して明るくするレデューサは所持していませんでした。
 BORGも今は海外勢に押されているので、生産終了になると後継品が出ないか、出ても大幅な値上げが予想されます。製品を揃えるならラインナップにあるうちです。

 ということで、2021年12月にレデューサー0.85×DG【7885】を購入。これで組んだのが上の写真です。対物側にM57ヘリコイドS【7757】(B品)を入れてますが、これはストッパーがないので天体撮影用には不向き。撮影時にテープでヘリコイドを固定すればいいのですけど、毎回は面倒です。本格的に写真鏡にするにはストッパー付きのヘリコイドを組み込まねばなりません。
# フードが白いのは、オリジナルの緑のフードを落下破損して交換したため。

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2022年09月20日

ミザールK型経緯台

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 星をもとめての会場でお迎えしたミザールK型経緯台。いわゆるガラクタ市で、人だかりの中、適当に手を伸ばしたらつかんでいたもの。標準付属のアリガタが欠けていましたが(自分で用意すれば問題なし)、動作もスムーズな完動品でした。

 我が家ではお気楽観望用に伝統的に経緯台を使っていて、BORG片持ちフォーク式赤道儀テレビューF2経緯台ビクセンポルタII経緯台ケンコーKDSIIKai経緯台SkyWatcher AZ-GTiマウントと乗り換えてきました。

 このうちBORG片持ちフォーク式赤道儀とケンコーKDSIIKai経緯台は文字通り使い潰しました。
 ビクセンポルタII経緯台は我が家の住宅事情を鑑みて長期貸与中(近所の科学館の友の会で稼働中)。
 テレビューF2経緯台は微動なしの完全フリーストップで、バランスを取るのに若干コツがいるのと、月などの写真を撮る際に微動がないゆえ構図の微調整が難しく、一線を引いた状態。観望専門ならいい架台で、製品に問題はないので手元には置いています。

 SkyWatcher AZ-GTiマウントは自動導入付きの電動経緯台で、天体を自動追尾してくれるのが便利ですが、電動故に立ち上げに一手間かかる(バッテリをつないでスマホとWiFi接続してアライメントを取る)のがネックで、お気軽とは言いがたい。赤道儀を出すまでもないけど追尾は欲しいというときに引っ張りだしています。

 そのうちZERO経緯台あたりをお迎えすることになるかもと考えていたところに、飛び入りでミザールK型経緯台がやってまいりました。

 昭和の頃から世に出ているロングセラーで、水平駆動部の上に垂直駆動部を乗せたシーソー式。設計は古いのですが、作りはよく、水平・垂直とも全周微動付きという優れもの。同時期のライバル、ビクセンのカスタム経緯台はタンジェントスクリューの部分微動でした。
 シーソー式の経緯台は鏡筒が重心から外れた場所にあるので、天頂方向を見る際にはバランスがとれず、フリーストップにはできません。そのためクランプで締めるのが必須ですが、がっちり固定できるのは長所でもあります。久しぶりにこのタイプの経緯台を使いましたが、これはこれで悪くない。

 K型経緯台の詳しいレビューはHIROPONさんの記事が参考になります。

ミザールテック K型微動マウント(K型経緯台)レビュー(Starry Urban Sky)

 このクラスの経緯台が新品でも実売1万円台半ばというのは良心的。
 入門者向けには天頂にも向けやすい片持ちフォークのフリーストップの方が勧めやすいかもしれませんが、経験のある人ならしっかり固定できて微動も使えるK型経緯台、よい選択肢だと思います。
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2022年06月13日

フィルター検討

元はと言えば、この話です。
 うちに転がってるミニボーグ50化けるやん。すごい。
 アクロマートで補正している2色がたまたまHαの赤とOVの青に近いので、この付近の波長だけを通すデュアルナローバンドフィルター(この作例ではDBP=Dual BPフィルター)を使うとシャープな鏡筒に化けてしまうのです。アクロマートも鏡筒によって補正している波長が違うのでデュアルナローバンドへの適性の有無はありますが、ミニボーグ50は使えるタイプ。
 デュアルナローバンドなら光害地のうちでもそこそこ撮れるんじゃない?

 一方、フィルターで大部分の光をカットしてしまうため、撮影にはより光量が必要になります。
 ということで、BORGのレデューサー0.85×DG【7885】は既にお迎え済みです。BORGの対物は77EDと60EDを持ってますから使い回しが効きます。
 ちなみにミニボーグ50にレデューサーをつけるとf213mmF4.3になります。現在主力のミニボーグ60ED+1.08倍フラットナーがf=378mmF6.3ですから一段ほど明るくなる感覚。
# これでBORGの補正レンズは1.4倍テレコンとフラットナーと0.85倍レデューサーの三役揃い踏み。

 ところで天文機材店のシュミットが15周年記念セールをやっていて、QBPフィルターが安く出ています。QBPUの52mmが税込17,800円。
 QBPはクワッドバンドパスということで4波長(赤のSU・Hα、青のOV・Hβ)を通すのですが、実際は透過帯のピークが4つあるわけではなく、少し幅のある赤でSU・Hαを通し、少し幅のある青でOV・Hβを通す2つの透過帯があるフィルター。とはいえこれもアクロマートで補正されている範疇のはず。

・「QBPフィルタと格闘する」(あぷらなーと)
・「衝撃! QBPフィルターは赤外を通す?」(浮気なぼくら)

 と思ったのですが、旧タイプのQBPUフィルターは赤外域を通してしまうため、赤外の補正をしていないアクロマートには向かないとのこと、残念。
# ミニボーグ60EDなら使えるのですけれども、ミニボーグ50の活用からは外れてしまう。

 現行タイプのQBPVは赤外域をより広くカットしているのでアクロマートでも使えるそうですが、今回のセールの対象外。
 となると、価格的にもDBPとQBPVの比較になります。

 このあたり、発売元のシュミットのスタッフの感想では、汎用性高めのQBP vs より尖ったDBPという印象。

 あとIDASのNB1も定番で、こちらはスコーピオのブログで比較がありますが、
・「サイトロンジャパン QuadBandフィルターとIDAS NB1フィルター」(店長日記 天文ショップ スコーピオ)

 光害地耐性の比較的強いQBP vs 暗所での色再現性のよいNB1 という印象ながら、好みの差という感じ。値段はNB1のほうが少し高いのですが、NB1は都会で撮影されてる方の使用実績も豊富。

・「【天体用フィルター】QBP、AstroDuo、LPS-V4大比較」(天文リフレクションズ)
・「「AstroDuo」と「QBP」フィルター撮り比べ アンタレス付近」(お庭で天体観測)

 天文リフレクションズで天体用フィルターの比較をしていて、DBPは当時は発売前で対象外ですが、AstroDuoが比較的DBPに近い透過特性なので参考まで。光害カット効果はAstroDuoが一番高いのですが、後処理も難しそう。
 これは一長一短が思った以上に出る様子(ちなみにAstroDuoそのものは買えないお値段)。

 これだけ円安が進んだら輸入品は買えるうちに買ってしまったほうがよいのですけど、絞りきれない……
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2022年05月10日

コンパス

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 新しいコンパスをお迎え。
 最近は山歩きするときもスマホの地図アプリで地理院地図と登山地図を見てしまうので、紙の地図とコンパスの出番はめっきり減りました。でも紙地図は充電が切れる心配はないですし、電波の届かないところでも使えるので(圏外でも衛星測位は使えるので地図アプリも運用次第)、基本的に携行しています。

 今まで学生時代にお迎えしたシルバのタイプ3を使ってきました。このタイプのコンパスは磁針の入ったカプセルにオイルが充填されていて、液体の抵抗で針がすぐ停まるようになっています。ところがしばらく前にオイルが抜けてしまい、北は指してくれるものの、針が落ち着くまで時間がかかりまくって使いにくくなっていました。

20220510compass004.jpg 最近は山歩きする機会も増えたので、これはきちんと買い直そうと思った次第。
 この手のコンパスは安いものは実売千円台の後半から出ています。定番のシルバのタイプ3は4000円前後で、今となっては手を出しにくくなってしまいました(学生の頃は3000円くらいだった気がする)。

 氷点下何十度の冬山へ行くわけでなし、そこまで高いものでなくていいやと登山用品店を覗いたら、一回り小さなタイプ7という品物が2000円ちょいで出ていたのでこれにしました。
 タイプ3のほうが慣れているぶん手に馴染むのですが、リュックの内ポケットに忍ばせておくには小さい方がありがたい。磁針のカプセルはおそらく共通。実際に方角を示させるとほぼ同感覚で使えます。

 針の入ったカプセルを回すコンパスの使い方、難しくはないのですけど文章で説明するのが意外に面倒。知っていると便利なので、検索すると色々出てきますから興味のある方はどうぞ。
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2021年10月18日

次の写真儀

 現在、天文用に使っているカメラはニコンの一眼レフデジカメ「D5500」です。
 発売は2015年、センサーはAPS-Cサイズで入門機の位置づけ。
 2台持ちで1台は2017年1月に購入してノーマルのまま使用、もう1台は2018年11月に追加購入してIR改造しています。その前はニコン「D5000」を2009年7月から使用していたので、2代続けてニコンのAPS-C機のお世話になっています。

 現在のD5500も使い倒すまで使い続けるつもりですが、後継機がなくなってしまいました。
 一眼レフからミラーレスへの移行の流れで、ニコンのAPS-C一眼デジカメは高級機のD500と中級機のD7500を残して製造中止。D500は2016年、D7500も2017年の製品ですから、後に続く機種がないままです。

 後がないので、交換レンズは増やせません。70-200mmくらいのレンズが欲しいと思っていたのですが、当面は棚上げ。

 ミラーレスに移行するか、移行するならAPS-Cかフルサイズか、天文用途ならいっそ冷却CMOSカメラにするか、いずれにせよ頭が痛い。

 ミラーレスへの移行時に、APS-Cのままかフルサイズへ移行するかも悩みどころで、日常用途ならAPS-Cで十分ですが、今後を考えるとフルサイズも頭にちらつきます。ただフルサイズは高いし、レンズも大きく重く高価になるし、天体撮影時はイメージサークルの周辺いっぱいまで使うので後処理が大変そう。APS-Cはイメージサークルの中心部の収差も周辺減光も少ない「おいしい部分」だけ使うから、いろいろ楽なのです。

 天体専門なら冷却CMOSカメラに移行する手もありますが、今までのノウハウが通用しなくなるし、撮影時も後処理も手間が増えるし、遠征先にPCを持ち込むから荷物も増えるし、なんだか大変。

 あと4〜5年は今のD5500を使うつもりなので、それまでに安く簡単によく写るカメラが出てくれることに期待しましょう。
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2021年10月08日

AP赤道儀のトラブル その2

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 さてmicro USBのコネクタから給電ができなくなったAP赤道儀。単三電池4本では動きますが、長時間の駆動は無理。ましてこれから寒くなるので電池の持ちは悪くなります。

 ならば電池ボックス経由でUSB給電したらいい。ということでサクッと工作です。

 導通用の金属線が通してあるダミー電池を調達。
 USBケーブルを切断して給電線を引っ張り出して、ダミー電池のプラス側とマイナス側に極性を間違えないように繋いでハンダ付け。安物でもテスター持っててよかった。短絡防止と強度確保のために、エポキシパテをこねて埋めておきます。見栄えは気にしません。

20211009usbdenchi002.jpg AP赤道儀は単三電池4本入れるのですが、3本分はダミー電池で、残り1本のスペースに今回作った給電用のダミー電池を入れます。
 電源を入れると、無事に動きました。しばらくはこれで運用するとしましょう。
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2021年10月03日

AP赤道儀のトラブル その1

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 八塔寺で撮影機材を組み立てている最中のこと。AP赤道儀に電源ケーブル(micro USBケーブル)を繋いでスイッチをON。あれ、反応がない。
 バッテリーのスイッチを確認しますが問題ない。ケーブルを差し込み直しても反応がない。ケーブルを交換しても反応がない。赤道儀の電源が入らないとその時点で撮影は万事休すなので、ケーブルは予備を用意しているのです。でも今回は意味無し。

 この日は特に目標天体もなかったので、撮影はあっさり諦めました。

20211003ap003.jpg 帰宅後に再度確認。AP赤道儀の給電は、micro USB端子経由の外部バッテリー(DC5V)もしくは、本体の電池ボックス(単三電池4本)です。再現実験をしますがmicro USB端子は全く反応がありません。電池ボックスに電池を入れると問題なく駆動しました。
 うーん、これはmicro USBのコネクタか、コネクタと基盤の接続部か……開けられる範囲のフタを開けてみましたが、パッと見では分かりません。2017年4月購入だから保証期限はとうの昔に切れていますが、これはメーカー送りかも。

 DC5Vで駆動するAP赤道儀はスマホ用のモバイルバッテリーが使えて、一晩以上は余裕で動くので、手軽さでも荷物の軽量化でも利点です。ただmicro USBの端子は小さいうえに上下の向きがあるので、暗い中での接続は手こずります。私はコネクタと端子の両方に蓄光テープを貼っていますが、それまでは暗い中で「入らない、逆か!?」を繰り返していました。

 どのタイミングで何が原因で壊れたのか分かりませんが、上記のようなことも遠因かもしれません。

 せめて上下の区別のないUSB-C規格のコネクタだったらと思うのですが、AP赤道儀の発売時(2015年)はまだ一般化していなかったんですよね。ポタ赤のポラリエUはUSB-C規格なので惜しいというか勿体ないというか。
 メーカー送りになるならAP赤道儀のコネクタもUSB-C規格に換装してくれないものでしょうか。

 とりあえずはエネループでも充電しておくとしましょうか。
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2021年02月12日

『NEWTONY』学習用天体望遠鏡キット

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 天文雑誌『星ナビ』の読者プレゼントで天体望遠鏡を頂きました。口径5cmのニュートン式反射望遠鏡で「学習用天体望遠鏡キット」という位置付けの製品です。懸賞の類でこうした大層な品物を頂いたのは初めてでビックリしました。

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 さっそく開封です。
 右の写真が箱の中身。キットといっても望遠鏡の鏡筒はすでに完成品状態で、組み立てるのは架台だけ。これも卓上三脚の脚と雲台をねじ込む程度なので、工作というよりは組み立ての範囲です。説明書を見ながらあっという間に完成します。

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 望遠鏡は口径50mm・焦点距離200mm(口径比F4)のニュートン反射式。
 主鏡セルはプラスチック一体成型で光軸調整装置はなし。主鏡はセルに接着されているようで、主鏡セルも鏡筒に接着されていて取り外し不可。斜鏡もセルに接着ですがこちらは光軸調整用のネジが付いています。
 むやみに可動部を増やすよりは固定すべき箇所はがっちり固定し、最低限の調整機能だけ残したということでしょう。そもそも望遠鏡の性格上、頻繁に光軸調整することは想定していないはずです。

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 キットには10mmの接眼レンズが付属していますが、接眼部は31.4mm径のアメリカンサイズ対応で、市販の接眼レンズを利用することも可能。
 ピント合わせは接眼レンズの差込口が回転ヘリコイド――ネジを切ってあって回すと前後方向に移動する――になっています。接眼レンズの固定ネジがプラスチック製で、小さな部品なので破損注意。

 ファインダーはなく、鏡筒に付いた突起を重ねて対象天体に合わせる簡易の照準器が付いています。付属の接眼レンズは倍率20倍で視野も狭くないため実用上問題ありません。光学式ファインダーに比べると、調整も不要かつ簡便なので、入門者向けとして理にかなっています。

20210130newtony009.jpg 鏡筒の脇腹はパカッと開口して、望遠鏡の内部構造を観察することが出来ます。「学習用」たるゆえん。
ニュートン式反射望遠鏡の構造は望遠鏡の入門書や説明書には必ず載っているものですが、実際の構造を横から見る機会は意外に多くありません。オープントラスのドブソニアンでも持っていれば別ですが、こちらはそれなりのベテラン向けですから、意外なスキマを突いた製品といえます。

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2021年01月31日

撮影用機材(ミニボーグ60ED+AP赤道儀)2021版初頭版

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 現在のうちの撮影用機材です。

◯鏡筒:トミーテック ミニボーグ60ED|2007年12月購入
 ミニボーグシリーズのかつての上位機種だったEDアポクロマート。f=350mm,F5.8とそれほど無理のない明るさで、コストパフォーマスのよいレンズです。現在はフローライト化した55FLが実質的な後継機。
 初めてお迎えしたEDアポクロマートで、アクロマート屈折ばかり使っていた私は「色収差がない、すごい、これがEDの威力か」と驚いたものでした。厳密には若干の青ニジミが残るようですが、まず気になりません。

 眼視もしくは月など視野中心部の撮影なら問題ないのですが、最周辺部まで使う場合は補正レンズの併用が必要で、私はマルチフラットナー1.08×DGを使用しています。これでf=378mm,F6.3。APS-Cのカメラを使う場合は35mm判換算で567mmですから、それなりの望遠になります。
 ちなみに60ED対物レンズはB品セール、マルチフラットナーはショップ店頭で安売りしていたときに購入。

 オプションでM57ヘリコイドを装着。接眼側では補正レンズ系とカメラの荷重がかかって動きが渋くなりすぎるため、対物側に付けています。手元のほうが操作しやすいのですが、ピント合わせは頻繁に行うものでもないので特に問題ありません。なお合焦は自作のバーティノフマスクを利用しています。
 またカメラの前にはM57回転装置を装着。90度ごとにシールを貼って、南北方向と東西方向の切り替えをしやすくしています。

◯カメラ:ニコン D5500(HKIR改造)|2018年11月購入
 ニコンのAPS-C一眼デジカメのエントリークラス機能を絞って小型軽量化したD3000系と、バリアングル液晶モニタを備えて色々使えるD5000系があります。もともと初代D5000のユーザーで、買い替えたのがD5500(D5600が出たときに型落ちで安くなったタイミングを狙って購入)。
 ただニコンの一眼デジカメはIRフィルターがHα線の大部分を遮ってしまうものなので、赤い散光星雲の写りが良くなく、IR改造デジカメに手を出しました。もともと眼視専門だったのにどうしてこうなった。カメラの操作系が違うと暗夜で使用する際にミスのもとになるので、D5500の赤ボディーを中古で入手して、ハヤタカメラのIR改造に出しました。

 ちなみに天体写真界隈ではニコンよりキャノンが幅を利かせています。一眼デジカメではキャノンが先行したとか、IR改造時にニコンのボディーはダストリダクションが効かなくなるとか、理由はいろいろあります。ダストリダクションが効かないことは撮影前にブロワを吹いてセンサー面のホコリを吹き飛ばす原始的な対応をしていますが、これでだいたい大丈夫だったりします。

◯赤道儀:ビクセン AP赤道儀(AP-WM追尾撮影スターターセット)|2017年3月購入
 赤道儀はビクセンのエントリークラス、AP赤道儀。協栄産業オリジナルの両軸モーター・極望付きセット「AP-WM追尾撮影スターターセット」で購入しています(割引率が高いのです)。お迎えした当時の記事を以下に貼っておきます。
 AP赤道儀導入 その1
 AP赤道儀導入 その2 極軸望遠鏡
 AP赤道儀導入 その3 実地テスト
 AP赤道儀導入 その4 星空デビュー
 AP赤道儀導入 その5 378mm2分ノータッチは大丈夫
 AP赤道儀の前モデルのGP2赤道儀と比べると搭載重量が減った上に値段が上がっていて、カタログスペックだけで比較するとスカイウォッチャーなどの同等品もしくは同価格帯の製品に見劣りするのですが、AP赤道儀の利点は軽量・コンパクト・お手軽というカタログに表現しにくいポイントにあります。電源も一般的なDC12Vでなく、DC5Vなので、単三電池でも動きますし、実用的にはスマホ用のモバイルバッテリーからUSBケーブルで給電できます。12Vのバッテリーは重たいので、モバイルバッテリーで済むのは移動時にとても楽。
 ガイドの精度はAPS-C一眼デジカメにミニボーグ60ED+1.08×フラットナー(f=378mm)を搭載してノータッチ2分というところ。ノータッチ3分になると歩留まりが急に悪くなります。
 オートガイダーM-GENとの相性はよく、標準設定で何の問題もなくオートガイドに成功。こちらでは10分程度の追尾も難なくこなします。

 AP-WM追尾撮影スターターセットの極望はiOptronの製品をK-ASTECがAP赤道儀用にカスタマイズしたもの。ビクセン純正の極望は導入時に北極星と周囲の暗い星を利用するもので、神戸の街中で果たして使えるかどうか不安でした。差額で純正品に変えることも可能とのことでしたが、サードパーティ製のものをそのまま使っています。水平出しと時角の計算が必要ですが、水平出しはAP赤道儀本体のアクセサリーシューに水準器を付けて、また時角計算はスマホのアプリで対応していて、それほど面倒ではありません。

 バランスウェイトは純正の1kgで十分ですが、おそらく機材が軽すぎることで共振によるシャッターブレが多発したため、重めの1.9kgに換装し、あえてバランスを外してセットしています。これが功を奏したのかシャッターブレは激減しました。

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