2018年12月17日

BORG中川さん退社

 「BORG」ブランドでおなじみのトミーテックの天体望遠鏡事業を支えてきた中川昇さんが12月15日で同社を退職されたとのこと。

https://www.tomytec.co.jp/borg/world/blog/

 BORG製品との付き合いは18年ほどになり、ほぼ主力鏡筒として使ってきました。
 天文趣味を再開してから20年になりますが、この間、国内の天体望遠鏡業界は撤退する業者が相次ぎました。写真では銀塩からデジタルへの転換という大激動。

 その中でBORGは後発のメーカーながら、次々と新製品を送り出し、膨大なパーツ群と相まって、独自の存在感を発揮していました。またネットでの情報発信に力を注ぎ、ブログの更新も楽しみでした。
 ここ数年は以前より更新頻度が減り、体調を崩されている旨も記されていましたが、退社の一報はやはり驚きでした。
 個人的には天体写真の大先達である中川さんにBORGで撮影した作品を見て頂きたいと思っていたので、在籍されている間に叶わなかったのは少々心残り。

 BORG事業は継続とのことですが、「常に新しい」というメーカーとしての魅力は持ち続けてほしいものです。
 中川さんの新天地での活躍もお祈りいたします。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 機材

2018年11月29日

自宅PCのSSD換装

 自宅PCのHDDをSSDに換装しました。
 現在自宅で使っているノートPCは2016年1月末に購入したもので、ほぼ3年近く使用しています。
 本体の記録メディアは1TBのHDD。2016年当時はSSDがぼちぼち普及し始めていましたが、大容量のものはまだ高価で、とりあえず従前どおりにHDDを選択したのでした。

 最近になってバックグラウンドでWindowsのサービスが常にディスクのアクセスを繰り返すようになり(ウイルスやマルウェア対策関連)、起動にも時間がかかり、ログイン後もHDDが落ち着くまで数分を要する状態に。
 HDDのアクセスが頻繁になると体感速度が目に見えて落ちるので、検索して不要なサービスを止めるなどしたのですが改善しません。これは根本的に手を打たねばということで、HDDをSSDに交換しました。

 OSのインストールから始めるのは面倒と思ったのですが、現在はフリーソフトで起動ディスクまるごとクローンを作れます。HDDと同容量のSSDを用意して、クローンを作成し、PC本体のHDDとSSDを交換。電源を入れるとそのまま圧倒的なスピードで起動。こんなことならもっと早く交換するのでした。

 参考にしたのは下記のサイト。
HDDからSSDへの交換例(Inspiron 17 5000シリーズ-5759) - ストレージ

 紹介されているフリーソフト"EaseUS Todo Backup Free"のバージョンが違うなど、若干の差はありましたが、ほぼ紹介されている手順通りで作業が完了しました。

 ……と、いうほど甘くはなかったのです実は。


 HDDからSSDへのクローン作成中に、PCがフリーズ。Ctrl+Alt+DELも効かず、仕方がないので電源長押しで強制再起動……しません。電源は落ちたのですが、起動しない。えっ!? もしかしてWindows壊れた!?
 コピー取るだけでしょと思っていたので、OSのリカバリディスクは作成していなかったのです(購入時にもついていなかった)。データのバックアップは別にとってあるとはいえ、リカバリディスクがないところからの環境再構築なんて考えたくない。マジか。

 祈るような思いで再度、電源ボタン長押しをすると、いつもの数倍の時間をかけて何とか起動。
 もう一度、いちから手順を繰り返してようやく成功したのでした。
# なぜそこで立ち止まってリカバリディスクを作らなかったのかと思います。恐えぇ。

 クローン作成の時間は3時間くらい。
 交換したHDDは特に不具合もないので、そのままバックアップ用に回そうと思います。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 機材

2018年11月08日

D5500IR改造

 少し前からサブカメラの検討をしていました。
 結局、現在使っているNikonD5500をもう一台、中古で調達。これをハヤタ・カメララボさんのIR改造に出しました。

 性能はもう一世代前のD5300でも十分でしたが、暗闇で操作するには使い慣れた機材に合わせたほうがよいとD5500を選択。ただノーマル機とIR改造機が同機種だと、普通の撮影時にうっかり取り違えたら悲劇です。
 IR改造機はノーマル機より赤い光に強い感度を持ち、カラーバランスが大きく赤寄りになります。言うならば天体写真専用機で、一般撮影で使うのは厳しいのです。

 取り違え事故を未然に防ぐため、中古ではレッドのD5500を選びました。ここまで色が違えば、まず間違えることはない。D5500のブラックはつや消し黒ですが、レッドは思いっきりグロス(つやあり)の深い赤。これはこれでカッコよくて、レッドを一般撮影用に残そうかと本気で迷いました。でもしかし、赤い星雲狙いなら赤い機体だよねと、結局はレッドを改造に。

 改造の可否と納期は予めメールで問い合わせていたのですが、予定より一週間ほど早く上がってきました。たまたま間のよいタイミングだったのか、新月期に間に合わせてくださったのか、何れにせよありがたい限りです。

 しかし、まさか自分が改造デジカメまで手を出すことになろうとはな。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 機材

2018年10月17日

サブカメラ検討

 星雲・星団の直焦点撮影、8分露出の16コマ合成となると総露出時間は128分、私は予備で2コマ撮っているので、合計146分かかります。
 ビクセンAP赤道儀とM-GENオートガイダーの相性がよく、インターバルタイマーをセットすると露出終了までほぼ手がかかりません。

 一天体撮影するのに2時間半となると、一晩で撮れるのは2天体か3天体。撮影中はたっぷり時間があり、もともと観望が好きなので、ドブソニアン望遠鏡や双眼鏡で空を眺めています。が、時間はあるからもう一台カメラを用意して、星景や星座の写真を撮ってもいいなと思いました。
 惑星の移動の様子など、手軽な記録写真としても面白いです。

 現在、直焦点用に使っているのはニコンD5500(2015年発売、2017年購入)。こちらは昼間の写真を撮るのにも使っています。
 家にはD5000(2009年発売、購入)があるのですが、さすがに古さが否めず、高感度側はISO1600からノイズが乗り始め、今の水準では夜の撮影は厳しい。

 だったらここ数年の機種のボディだけ中古で買うのもいいか。
 ということで相場です。ニコンのエントリーモデル一眼デジカメのD3000系列。

機種名D3200D3300D3400D3500
発売年2012201420162018
画像処理エンジンEXPEED3EXPEED4
撮像素子2,472万画素/有効2,416万画素2,478万画素有効2,416万画素2,472万画素/有効2,416万画素2,478万画素有効2,416万画素
RAW12ビット(圧縮)
質量455g410g395g365g
レリーズ有線対応無線のみなし
スマホ連携等なしBluetooth
ローパスフィルターレス
イメージセンサークリーニング機能ありなし
タッチパネルなし
バリアングル液晶なし
撮影枚数540枚700枚1200枚1550枚
中古相場2万円代前半〜2万円代半ば〜3万円前後〜新品5万円代前半〜

 画像処理エンジンが旧世代のD3200は外すとして、D3400/3500はケーブルレリーズが付かないなど、意外な盲点があります。イメージセンサーのクリーニング機能を外しているのもびっくり。軽量化してバッテリーの持ちをよくする一方で(100g近く軽量化して撮影枚数は3倍近くになってるのはすごい)、初心者が使わない機能はバッサリ切り捨てる方向性が明確です。
 天体用途はケーブルレリーズでないと困る場面もあるので、この系列だとD3300になりそうです。
 しかし今さらタッチパネルなしの操作は慣れるのに時間がかかるかも。

 と思って考えたのです。

「直焦点用には中古のデジカメを調達して赤外フィルター改造して、星景や星座は今のD5500で撮ればいいんでないか」

 改造の素体としては、機能面で制約の多いD3000系列は避けたい。あとRAWで保存する際、D3000系列は12ビット圧縮ですが、エントリークラスの上位機D5000系列だと14ビット圧縮になります。改造機は天体写真専用でRAW画像を加工するのが前提なので、より階調を確保できるD5000系列から選ぶこととなります。

機種名D5200D5300D5500D5600
発売年2012201320152016
画像処理エンジンEXPEED3EXPEED4
撮像素子2,471万画素/有効2,410万画素2,478万画素有効2,416万画素
RAW14ビット(圧縮)12/14ビット(圧縮)
質量505g480g465g470g
レリーズ有線対応
スマホ連携等なしWifi/GPSWifiWifi/Bluetooth
ローパスフィルターレス
イメージセンサークリーニング機能あり
タッチパネルなしあり
バリアングル液晶あり
撮影枚数500枚600枚820枚970枚
中古相場2万円代半ば〜3万円代前半〜4万円前後〜5万円代前半〜

 D5000系だと旧世代機D5500の中古相場は4万円から。機能的にはD5300でも十分で、タッチパネルの有無以外は後継のD5500/D5600とカタログスペックはほぼ同じ。それだけにD5500を使っている自分は、タッチパネルの有無で混乱しそう。多少の価格差であれば操作系を合わせておいたほうが運用時に楽です
 ということで、D5500を調達して、これを改造すると追加費用が4万円ほどで、合わせて8万円ほどの出費になります。
 しかしこうなるとサブカメラという値段ではなくなってくるような。

 なんかどこかで道を間違ってないか私。お手軽に星景や星座の写真を撮る方向性はどこいった。

posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 機材

2018年10月15日

Sky-Watcher DOB 8" その後

 さて20cmドブソニアン。
 10月13-14日に見たのはM31・M32・M33・M110・二重星団・M2・M1・M45・M42・M43・M78・M41。見栄えの良さそうな天体ばかりですが、見ていて楽しいですから。

 基本的に撮影中の観望に活躍中ですが、この時期、斜鏡も接眼レンズもファインダーも夜半前には結露してしまいます。主鏡だけは無事ですが、これは放射冷却の際に、パーツが大きいので露点温度まで下がるのに時間がかかるのだと思います。

 とはいえ斜鏡も接眼レンズも曇ると観望できないので、問題は重大です。

 斜鏡が曇る対策では、支持金具にヒーターを巻き付けて運用しています。Amazonで購入した安物のヒーターですが、曇り止めには十分。ただし安物ゆえか電力の消費が大きく、10000mA程度のモバイルバッテリーでは一晩持ちません。21時過ぎに使い始めて4時過ぎに消耗しきってます。

 筒先に熱源を置くのは気流の影響が心配ですが、斜鏡が曇ってはそもそも何も見えませんし、比較的低倍率での観望が多いこともあって、目に見えるような悪影響は今のところ感じません。
# 惑星や二重星を見ると違いが分かるかもしれませんが、まだ試していません。

 接眼レンズとファインダーは曇ると自動車の車内に退避させています。
 接眼レンズはペンタックスのXLシリーズで、40mm・21mm・10.5mm・5.2mmの各種取り揃えています(安い時を狙ったり中古で譲って頂いたりと長い時間かけて揃えました)。
 暖房をかけていない車内でも、外気よりはましなのか、しばらく置いておくと曇りは取れます。そのたびに観望が中断するのも時間がもったいないので、使い捨てカイロを仕込んだアイピース置き場を用意したものか思案中。

 接眼レンズはローテーションを組んで車内に戻せますが、ファインダーはそうも行かず、時にはファインダー無しでいきなり導入する荒業を繰り出しています。ファインダーはカイロで温めるわけにも行かず、とはいえヒーターを買い足すと、バッテリーも同時に買わないといけませんし、だんだんお手軽感が減少します。
 何れにせよ不便なことに変わりはないので、対処を考えたいです。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 機材

2018年08月18日

協栄産業と梅田ヨドバシ訪問

 AP赤道儀のバランスウェイトシャフトのウェイト落下防止ネジを失くしてしまいました。いつの間にか見当たらなくなったので、遠征時にどこかで弛んで落としてしまったのでしょう(たぶん遠征先ではなく自宅付近での機材の積み下ろし時)。

 ビクセンのオンラインショップを見てもウェイト落下防止ネジの扱いはなく、ショップなら在庫があるかと、梅田の協栄産業とヨドバシカメラを訪問。しかしながら両店とも在庫なしというか、そもそもカタログ上の扱いがないとのことでした。取り寄せはできるといわれたのですが、梅田まで再度出向く手間と交通費を考えて、後日、自分で問い合わせることにしました。

 協栄産業の店頭で気になったのは、K-ASTECのカーボン三脚PTP-C22。AP赤道儀とベストマッチと言えるほど違和感なく接続して、しかも軽い。ただしお値段は税込64,800円で、更に別途接続アダプターが必要(在庫なしの再生産待ち)。
 冷静に比較すると、AP赤道儀標準のAPP-TL130三脚は3.0kg。カーボン三脚PTP-C22は約1.9kg。1kgの軽量化にアダプター込みで7万円近くかけるのはちょっと贅沢です。導入時に最初から三脚換装しておけば多少は割安になったかな。
# 現実的にはAPで予算いっぱいだったので無理。

 あとで調べたらビクセンも純正のカーボン三脚ASG-CB90三脚を出しています。作りはAPP-TL130三脚を元にしたようですが、上級機のAXJ赤道儀やSXシリーズ赤道儀などの使用を前提にしたということで、重量はむしろ増えて3.4kg。AP赤道儀にはオーバースペックです。ただ価格はASTECのカーボン三脚PTP-C22とほとんど差がないので、上位機種の使用者に対してはいい線をついてきた製品なのかも。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(2) | 機材

2018年07月08日

Sky-Watcher DOB 8" ファーストライト

 ファーストライト。横着して室内から窓枠越し(もちろん窓は開けてます)。
 火星を見ました。気流が悪くて輪郭がボヨボヨでしたが、シーイングが悪いのか主鏡が温度順応出来てないのか分かりません。
 さすがに最接近まで一ヶ月を切ると大きく見えます。
 恒星像の焦点内外像を見る限り、光軸は問題ない様子で何より。

 接眼レンズはペンタックスXL10.5mmを使いましたが、これだとトップヘビー気味になります。
 上下動はフリクションの調節が出来るとはいえ、もう少しお尻重くなってほしい。トップリングに副鏡と接眼部とファインダーが付いているので、主鏡の重さに勝ってしまうのでしょう。25cmモデルなら主鏡側のほうが重くなるのではないかと思います。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 機材

2018年07月07日

Sky-Watcher DOB 8" Collapsible

 最近いろいろ機材の買い物をしている気がしますが、実は望遠鏡を買うのは5年ぶりです。
# 前回は2013年5月にBORG77EDIIの対物レンズのみを購入。

 この一年ほどは月に一度ほど遠征して天体写真を撮っていますが、撮影中は追尾も赤道儀任せ、シャッターをきるのもインターバルタイマー任せということで、たっぷり星を見ています。
 ただメインの鏡筒のBORG77EDIIもminiBORG60EDIIも撮影用にパーツを組んでいます。カメラのボディと接眼レンズは必要な鏡筒長が違うので、眼視に使うにはパーツを組み替える必要があり、ちょっと面倒。なのでもっぱら肉眼と双眼鏡で空を眺めてきました。

 せっかく暗い空の下なので観望用の望遠鏡があるといいなと思い、休眠中のMT-130を再整備することを考えたのですが、この鏡筒は脚がない状態。自作でドブソニアン仕立ての架台を作ろうと思いながら時間が取れずに今に至ります。

 いっそ市販のドブソニアンでいいかと思って選んだのが、Sky-Watcher DOB 8" Collapsible。国内だとシュミット扱いで「Sky-Watcher ドブソニアン望遠鏡 DOB8(S)」の名前で出ています。

 ドブソニアン望遠鏡は30cm級が主戦場(個人の印象です)で、口径20cmは小型の部類。
 ただし鏡筒の体積は口径の3乗で効いてくるので、30cm級となると自宅での保管場所に困りますし、自動車に積んでも後部座席をまるまる占拠することになります。重量を考えると笠井トレーディングのNinja-320が現実的な選択肢ですが、値段もそれなり(というか完全に予算オーバー)で受注生産で納期も未定。

 市販品で安価なのがSky-Watcher社のドブソニアン。Sky-Watcherはかつての天文雑誌ではなく、中国の天体望遠鏡メーカー。最近は安価な自動導入の赤道儀で存在感を増しています。
 同社のドブソニアンのエントリークラスは、鏡筒が伸縮可能な「Collapsible」と、より安価で鏡筒が普通の筒の「Traditional」(日本名はクラシック)があります。光軸の安定性を考えれば可動部は少ない方がよいのですが、少しでも体積を節約したいので「Collapsible」を選びました。
 伸縮タイプは実際に西宮ガーデンズの観望会で実機を見たことがあり、使用上の不安が少ないのも判断材料でした。
 しかし観望専用といえ、20cm反射が4〜5万円台で買えるのは、昔の望遠鏡の値段を知っていると安くて不安になるくらいです。アイベルの20cmドブのキットが5万円半ばだったか。これでも今は円安なので、一時はもっと安かったのです。

 さて「Collapsible」と「Traditional」は架台の構造が同じ。そして「Traditional」は以前に国際光器で扱っていた「WHITEY DOB」と同じものです。実は25cmのWHITEY DOBを明石市立天文科学館で使っており、架台の使い勝手は経験済み。

 あとは口径20cmと25cmの差で、両者とも焦点距離は同じで重さ以外は大差ないのですが、ここは悩んで20cmを選択。実際に届いてみると20cmでも室内での存在感は圧倒的。我が家は玄関が手狭なので、無難な選択をして正解でした。
# シュミットで25cmの筒だけ売っていて魅力的だったのですが、架台を工作する時間はないだろうなと。

 自動導入と手動導入については、選択の余地なく手動導入。主に予算の都合ですが、自動導入だと別途バッテリーを用意せねばなりません。将来的に架台だけ換装もできるのでここは安く軽くを採ります。


続きを読む
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 機材

2018年04月22日

オートガイダー M-GEN その2

 自宅前でのテストはしましたが、暗夜での撮影は初めて。
 設定の方法をすっかり忘れていて、マニュアルを見ながら操作します。
 難しいことはないのですが、ディスプレイの表記が英語なので、いちおう一つ一つのステップを確認して進めます。慣れればマニュアルを見ずともこなせる程度。



 2018年4月22日(兵庫県神河町)。NikonD5500+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3) ISO1600 露出5分(M13)ISO800 露出5分(M57) ビクセンAP赤道儀+M-GENにて追尾。画像中央部をピクセル等倍で切り抜き。

 星がたくさんある場所なら精度の確認をしやすいだろうと選んだのが球状星団M13。
 5分露出でも問題なし。10分でも大丈夫。miniBORG60EDを使った撮影は、ガイドの精度に関しては、この日の撮影では一度もエラーがありませんでした。




 2018年4月22日(兵庫県神河町)。NikonD5500+ボーグ77EDII+1.4倍テレコンDG(f=714mm,F9.3)。 ISO3200 露出5分(上)露出10分(下) ビクセンAP赤道儀+M-GENにて追尾。画像中央部をピクセル等倍で切り抜き。

 続いて鏡筒をBORG77EDIIに載せ替えての撮影。こちらは1.4倍エクステンダーをつけて焦点距離714mmでの撮影。
 M13はうまく行ったのですけど、M57は下にブレたような突起があります。ガイドミスなのかシャッターブレなど他の振動などに起因するものかは分かりません。こちらの原因はもう少し詰める必要あり。
 実はオートガイダー導入前のminiBORG60EDもバランスウェイトの数まで調整して安定して撮影できるようになったので、重さの違うBORG77EDIIの場合も、どこに原因があるのか、いちいち切り分けて考える必要があります。とはいえF9.3の暗さで直焦点撮影することもまずないだろうなあ。

 M-GENは撮影対象を変えるたびにキャリブレーションをする必要があるのですが、それを忘れた際の挙動がこれ。miniBORG60EDとBORG77EDIIではM-GENの取り付け位置が90度近く回転していたので、いろいろおかしくなってしまったのだと思います。キャリブレーションさえきちんとすれば、こうはなりません。

 一方で、ガイドの精度が良すぎるゆえの課題もあります。
 これまでは複数枚の撮影では少しずつ視野がズレたために、撮像端子のホットピクセルに起因するノイズがコンポジット時にキャンセルされていたのですが、M-GENのガイドの精度が良いために、これらのノイズも残ってしまいます。基本的にはダークフレームを撮影して減算するしかなさそうです。
 M-GENには「ディザリング」と呼ばれる、あえて少しずつ視野をずらして撮影するモードも搭載されているのですが、K-ASTEC/協栄産業が用意しているカメラコントロースケーブルはD5500に対応していません。はてさてどうしたものか。
posted by ふくだ at 23:47| Comment(0) | 機材

オートガイダー M-GEN その1

 今回導入したのは協栄産業扱いのオートガイダーMGEN-75GSSセット。M-GENにコーワのCマウント75mmレンズを組み合わせたものです。

 M-GEN本体にレンズは付属せず、手持ちのレンズと組み合わせて使います。
 Cマウント75mmですばるの主要部が収まる程度の視野。
 元々自宅で余剰気味のミニボーグ50を使うつもりでしたが、75mmでそれだと、ミニボーグ50の250mmの焦点距離では視野が狭くなりすぎ、ガイド用の星を見つけるのが難しくなることが想定されます。若干、高価になりますが、ここはショップのセットを使うことにしました。

 M-GENの電源はDC12Vが必要ですが、消費電力は少ないので、USB接続のDC5VからDC12Vに昇圧するケーブルで給電します(協栄産業扱い)。スマホ用のモバイルバッテリーが使用でき、同じくモバイルバッテリーで動作するAP赤道儀と電源を共用できます。電源が軽量で済むのは地道にすばらしいところ。

 架台への取り付けはビクセンのファインダー台座互換のアリガタを使用(コスモ工房製)。プレートへのレンズの固定はM6ネジ一本になりますが、ビクセンのファインダー台座が付いている鏡筒なら簡単に脱着可能になります。
# 協栄産業ではアルカスイス規格のアリガタ/アリミゾを扱っています。

 マニュアルは日本語の取説が2冊。ただし完訳ではなく、必要最低限の部分を抜き出したもの。
 最初は「クイックスタート編」を読み始めたのですが、結局「実践編」も目を通す必要があり、分かりやすいとは言い難いのですが、起動して設定・可動させるくらいなら問題ありません(オートガイダーを使おうという時点でそこそこの知識はあるはず)。
 コストの都合もあるでしょうが、マニュアルは完訳版がほしいところです。

 2018年3月25日(兵庫県神河町)。NikonD5500+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3) ISO100 露出8分18秒 ビクセンAP赤道儀+M-GENにて追尾。画像中央部をピクセル等倍で切り抜き。

 届いた晩に自宅の玄関前で試験撮影してみましたが、極軸をコンパスであわせた程度でしっかり星が点になっていたのには感動しました(局軸合わせの精度が低い分、画像周辺は回転してましたけど)。
 後は実際に暗い空のもとでの撮影ということで、今回に至ります。
posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | 機材