2017年11月12日

魚津埋没林博物館

 魚津といえば埋没林と蜃気楼。
 蜃気楼は季節外れ(春から夏にかけて)なので埋没林を堪能しにいきます。

 よく写真で紹介される水没した木の根は、発掘調査のあとに保存のために水浸しにしたのだそう。元は砂礫に埋もれていて、海水面下ながら真水の帯水層に浸った状態だったそうです。私は海底に林が沈んでいて、海に潜れば木の根っこがうねっているのかと思っていましたよ。

 こちらも実際の発掘現場を保存した展示施設。なんというか富士の樹海みたい状態を想像していたので、もっとうじゃうじゃしているのかと思ったら、意外に間が空いています。想像していたより現物のほうが地味、とはいえ、かつて林だった土地が海面下に沈降しているのですから(しかもそう古くない時代に)、面白いものには違いありません。
 2枚目の写真、奥のコンクリ壁に標高0mのラインが水色で引かれていて、埋没の様子がよく分かります。

 調査が行われる前の再現模型。砂浜に切り株が点々としていて、なるほどかつてはこんな雰囲気だったのかと。
 地元の人には知られていたけど、戦時中には引っこ抜いて薪に使われたりしてたそうです。「埋没林」という知識を持ってみているから貴重なものと分かりますが、そうでなければ古い木の根にしか見えないでしょう。意外にそんな扱いだったんだなあ。

 魚津埋没林博物館の企画展「河原の石ころ展」。ぱっと見は地味なのですが、水系ごとに転がっている石が違って、上流の地質を反映していて、すごく面白いです。前の日に黒部川の川原を見てきたばかりなので、答え合わせしてるみたいでした。

 受付においてあったブックレット。そういえば米騒動発祥の地は魚津でした。 日本史に名を刻んだ街の一つです。
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2017年08月25日

名寄市北国博物館

 名寄市北国博物館は自然・人文の総合博物館です。
 屋外展示のキマロキ編成。機関車-マックレー車-ロータリー車-機関車に車掌車を加えた編成で、ラッセル車での排雪が限界に達した時に繰り出す奥の手でした。旧名寄本線の線路上にあり、現在も残っている宗谷本線の車中からもよく見えます。

 展示物より。こんな北まで縄文土器があるのですね。
 北海道には稲作が入ってこなかったため、縄文時代の後は本州と違った歴史をたどり、室町時代の頃にアイヌ文化が成立します。
 もう一枚は火鉢から給湯ボイラーまでありとあらゆる暖房器具が並ぶコーナー。開拓当初は本州の風通しの良い家を、つまり夏の暑さよけを優先して防寒を無視した家を建て、多くの人が犠牲になったといいます。

 ロビーにあるフーコーの振り子。日本最北のフーコーの振り子です。緯度によって回転の角度が変わるので(極点だと一日一回転で赤道だと回転しない)、早回しで録画して他の地域のフーコーの振り子と比べたら面白いかもしれません。
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2017年06月18日

特集展示「重要文化財指定記念 なにわの町人天文学者・間重富」(大阪歴史博物館

 間重富関連資料が国指定重文になったので、大阪歴史博物館で特集展示が行われています。気がつけば6/19までということで、あわてて見にきました。

 間重富は1756(宝暦6)年の生まれ。裕福な商人の家に生まれ、麻田剛立に天文学を学び、高橋至時とともに寛政の改暦に携わりました。
 江戸滞在時には高橋至時に師事していた伊能忠敬の指導にも当たっています。

 間重富の関連資料は2016年に国指定重要文化財となり、今回はそれの記念した企画展。

 望遠鏡や渾天儀といった機器類の他に、重富も編纂に関わった万国全図や、寛政・天保年間の天体観測記録など見所の多い展示でした。
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2017年05月07日

神戸市立博物館「遥かなるルネサンス 天正遣欧少年使節がたどったイタリア」展

 神戸市立博物館で開催中(〜7月17日)の「遥かなるルネサンス 天正遣欧少年使節がたどったイタリア」展を観てきました。
 天正遣欧少年使節に焦点を当て、少年たちが訪ねた街や人物にまつわる絵画や工芸品を、施設の行程に沿って展示しています。彼らが見た光景を追体験しているような気分になる面白い構成です。

 天正遣欧少年使節の帰国は、豊臣秀吉によるバテレン追放令のあとで、後にキリスト教への締め付けが厳しくなる中で、使節団に参加した若者たちも時代の荒波に翻弄されることになります。

 使節の主席正使だった伊藤マンショの肖像画、何年か前に発見されていたのは知っていましたが、実物は初めて対面しました。西洋風の写実的に描かれた400年前の日本人と顔を合わせるのは、なにやら不思議な気分でした。

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2017年04月30日

こうの史代作品展

 近鉄百貨店上本町店のこうの史代作品展を観てきました。
 カラー原画の淡く繊細な色使いがすてき。ぴっぴら帳が個人的なお気に入りです。コミック読みたいんだけど、古本でしか入手できないんよね。
 鉛筆やらポールペンやら筆やらいろんな画材を使われてるのも面白いです。この世界の片隅に「りんどうの秘密」は本当に口紅で描かれとりました。
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2017年01月03日

東京国立博物館 その3

 東京国立博物館では「博物館に初もうで」として様々な催しを企画しています。
 玄関前には獅子舞がいらしてて、頭を噛んで頂きました。めでたい。

 あとは平成館で曲独楽と落語の公演があったので覗いてきました。
 曲独楽はコマを使った芸で、綱渡りや刃渡りなどを行うもの。ジャイロ効果で安定するのは分かっているのですが、それにしてもすごいものです。落語のお題は「初天神」。お正月らしいです。

 私の知る範囲でミュージアムショップの最高額商品、\3,240,000-也。

 なお同じデザインの箱がお手頃価格にてクッキー付きで販売されてます。
 ペーパークラフトの埴輪がよく出来てます。紙の質感が素焼き風でいい感じ。
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東京国立博物館 その2

 こちらは個人的に興味をひいたもの。

 遮光器土偶(重要文化財)。青森県つがる市の亀ヶ岡遺跡出土。日本史の教科書や資料集によく登場するものですが、東博の収蔵品とは知りませんでした。地元の駅はこれを象ったド派手なデザインなので、てっきり青森にあるものかとばかり。

 扁平鈕式銅鐸。神戸市東灘区渦森台出土。表面に刻まれた渦巻き模様が特徴。住吉歴史資料館にレプリカが展示されているそうです。
 神戸市内ではこれまで21個の銅鐸が出土していて、うち20個が灘区・東灘区、うち14個が国宝の桜ヶ丘銅鐸で一括出土していて、残りは1か所1個ずつです。

 富本銭と和同開珎。
 富本銭は飛鳥時代に鋳造されたと推定される貨幣。和同開珎より古いと話題になりましたが、広い範囲で使われたものではないようです。富本銭は祭祀用につくられたもので、流通用に作られたものでは和同開珎が最初との見方もあります。
# 飾り用のメダルと、貨幣のコインの違いと言ったらよいでしょうか。

 皇朝十二銭は和同開珎に始まって朝廷が次々と鋳造した通貨の総称。
 このうち日本最初の金貨は「開基勝宝」で重要文化財。これははじめて見ました。

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東京国立博物館 その1

 久々に東京国立博物館です。前に足を運んだのはキトラ古墳壁画の特別展以来でほぼ3年ぶり。収蔵件数12万点という博物館で、常設展でも行くたびに違うものが並んでいます。
 今回は国宝をチェックしてきました。
 なお東博は基本的に展示品の撮影は許可されてます。もちろんフラッシュは禁止。あと一部の展示物は寄託者の意向等で撮影不可のものもあるので、説明書きはよく読んでから。

 月替りで国宝が展示される2階の国宝室。今回は長谷川等伯の「松林図?風」。
 国宝室に展示されるのは書や仏画が多い印象で、水墨画はめずらしいかも。

 こちらは新春特別展示の古今和歌集(元永本)上帖。平安時代の作。紙もきれいなら文字もきれい(でも解説なしには読めません、ていうか解説があっても読めない)。

 舟橋蒔絵硯箱。金の部分が船で黒の部分が渡した板で船橋。本阿弥光悦の作。吉川英治「宮本武蔵」に登場する人ですが、これは、なんか、すごい。工作好きなおかげか、工芸品に心動かされます。

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2017年01月02日

茨城県自然博物館企画展「外から運ばれて来た生き物たち」

 2017年の博物館初め。
 昨年は身近な危険生物の企画展でしたが、今回は外来生物。 攻めてるテーマです。

 ダンゴムシが外来生物とはビックリでした。その辺にいるドバトも(そういえば野鳥扱いしないとは聞いたことがありました)。
 "ひっつき虫"のオナモミも外来生物だったとは。子どもの頃から遊んでいたのに。

 アメリカザリガニは子どもの頃、茨城の近くの田んぼでもよく見かけましたが、在来種のニホンザリガニは見たことないです。
 ジャンボタニシは学生の頃、山形で田んぼの手伝いしたときにうようよいました。稲の茎に登って蛍光ピンクの卵を産み付けるので、これを見つけたら叩き落とすように農家の方に指示されました(水没したら孵化しないそうです)。

 アライグマは神戸にもいて、自宅近くで星見してたら出くわしたことがあります。最初はタヌキかと思ったのですが、あとで特徴を思い返すにあれはアライグマだったのかと。

 ウシガエルのモモ肉は一度食べたことがありますが鶏のササミみたいな淡白風味で意外に美味しい(骨付き肉の見かけがカエルの足そのままでアレなのですが)。実は私、最近までヒキガエルと区別がついてなくて、大きなカエルはみなウシガエルなのだと思っていました。茨城にいた頃はブオーブオーという鳴き声をよく聞きましたが、神戸に来てからは聞いたことないかも。
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2016年12月03日

播磨町立郷土資料館



 兵庫県立考古資料館のお隣に播磨町立郷土資料館があります。こちらは入場無料。
 裏手にかつてここを走っていた別府鉄道の機関車と客車があります。以前も見たことあるのですが、修復作業が行われてきれいになっていました。機関車は川崎重工製で、倉敷市交通局で使われた後、別府鉄道に譲渡されたもの。兵庫県に里帰りして最後の活躍をしたことになります。

 倉敷市交通局とは初耳で、キャプションを読んでいると、現在の水島臨海鉄道がかつては倉敷市営だったとのこと。へぇ。

 資料館の玄関前では舞錐り式の火おこし体験をやっていました。
 こういうのはやってみてなんぼです。
 木の摩擦で温度を上げて発火させるのですが、実は白い焦げ臭い煙が立ち上るまでは意外にあっさりいけます。
 ところが木が擦れて接地面積が増えてくるので、急に回転が重くなり、力を入れると軸が外れ、火をおこすまでたどり着けません。私は三度挑戦して三度失敗。体力的にも限界。

 これ木材が直接発火するわけではなく、擦れてでたおがくずに赤熱した火種が交じるのだそうで、それを麻を解いた繊維などに移して炎を起こします。

 話を聞いてみると、舞錐り式より弓切り式の方が使われていたそうです。
 しかしこれ、雨の日だと着火する気がしません。昔の人は焚き火を絶やさなかったそうですが、分かるわ〜。
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