2019年09月19日

大阪市立科学館「星空歴史秘話」「天の川をさぐる」

 午後から大阪市立科学館へ出かけたのですが、油断しました。平日午後一の投影で満席。お子さんとご年配の方の団体が入っていたみたいですが、それにしても札止めとは。

 ということで、いちど外に出て昼ごはん……を食べたのがきっとよくなかったのです。投影でうっかり気持ちよくなってしまったのです。大阪はフカフカの椅子が自慢なのでよくあることなのです(ぉぃ)。

 続けてもう一投影。
 大阪のプラネタリウムの解説は、解説員の方の自由度に任されている部分が大きいのか、人が違うと同じ夜の星空の話とは思えぬくらい違う話題が出てきます。はくちょう座の星座絵のクチバシで夏の大三角の星を指し始めた日には眠気吹っ飛びました。
 なおその後、テーマのお話になったら、ちょっと記憶が飛んでしまった模様です。

 明石もそうですが、大阪もちょくちょく見に行くようになったので、ついつい気の緩みが……
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2019年09月12日

大阪市立科学館 中之島科学研究所コロキウム「星の俚謡」

 中之島科学研究所コロキウム「星の俚謡」ということで、北尾浩一先生のお話。

 星の和名は野尻抱影以来、天文民俗学ともいうべき分野になっていますが、現在も継続して精力的に和名の収集を行い、夜に送り出している第一人者が北尾さんです。

 私の家は親が勤め人でしたから、くらしに根付いた形で星の名前を親から受け継ぐことはありませんでした。
 星の知識は基本的に書籍を通じて得たもので、「和名」も本の中の存在です。
 思い起こせば子どもの頃、自宅でプレアデス星団を双眼鏡で見ていたときに、父に「これはすばるか」と訊かれたことがあります。特に天文の趣味はない父はくらしの中ですばるを覚えた可能性が高そうで、それが書籍を経由しない唯一の和名との接点です。

 和名採集の中で北尾さんが出会ったものに、星を歌いこんだ地域の歌があります。「俚謡(りよう)」は民謡とほぼ同じ意味ですが、ここではもう少し短いものを含めた意味合いで使っています。
 野尻抱影の本にも俚謡は紹介されているのですが、それは歌詞だけで、どんな節で歌われていたのかは分かりません。北尾さんはそれも聞きたいと、機会があればテープを回して収録されたそうです。
# カセットテープは音質に目をつぶれば十分再生できるのに、デジタル機材になってからの録音は再生できないものもあるのだとか。詳しい方にお願いして調べてもらっているそうですが。

 北海道の七夕では、子どもたちが家々を訪ね歩いてお菓子をもらうのだそうです。地蔵盆かハロウィンかという雰囲気で、どんなアクティブな行事なんだ。
 時代の流れで、昔はロウソクをもらうものだったのがお菓子になり、夜の行事が夕方までに終わるようになり、一部の歌詞が歌われなくなったりといろいろあるのだとか。それもこれも生きた行事ゆえ。

 民間に伝承された星の歌、今回は同じ歌の派生版含めて十数曲紹介されました。採譜された楽譜があるので、初音ミクとかボーカロイドに歌ってもらっても面白いんじゃないかな、と頭の片隅で思ってみたり。
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2019年09月01日

つやま自然のふしぎ館

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 つやま自然のふしぎ館は津山城の麓にある自然史系の博物館です。
 高等学校の校舎を利用した博物館で館内には動物の剥製800点をはじめとした展示物が所狭しと並べられています。昔ながらの陳列型の博物館で、手書きの解説文といい、今となっては一周回って味があるという雰囲気。ワシントン条約の締結前に作られたこともあって、今となっては揃えるのが難しい動物も多いそうです。

 この手の博物館にしては珍しく私立の施設で、人類に関する展示室には献体された創立者の臓器も展示されています。さすがにこれはびっくりしました。

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 旧称は「津山科学教育博物館」で、天文ファンというよりプラネタリウムファンにとっては一台のみ制作された「西村式プラネタリウム」が使われていたことで(一部で)知られています。京都の天体望遠鏡メーカー「西村製作所」が試作した投影機で、1967年に津山に納入。1995年まで投影が行われていました。
 投影室は今も残っているのですが、一般公開は行われていません。また投影機も現在貸出中とのこと。
 西村式プラネタリウムは明石市立天文科学館の企画展で展示されたことがあり、
  明石市立天文科学館特別展「日本のプラネタリウム『はじめの1歩』展」 その1
実機を見たことがあります。とはいえせっかく近くへ寄ったのですから、ご挨拶はしておきたいもの。
 いずれは投影機の展示だけでなく、プラネタリウムの投影も再開してくれるといいなと思います。投影機の更新が必要になるので簡単な話ではありませんが、津山は岡山県下3番目の都市。自然系の博物館施設は近隣にここだけなので、宇宙への扉がも開かれていてもよいと思うのです。
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2019年08月28日

野辺山宇宙電波観測所 特別公開 2019(速報)

 とりあえずtogetterのまとめ。 野辺山宇宙電波観測所 特別公開 2019
 https://togetter.com/li/1396227
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2019年08月25日

高崎市少年科学館プラネタリウム

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 見せてもらおうか、高崎のプラネタリウムの投影とやらを。
 ということで、高崎市少年科学館プラネタリウムへ行ってまいりました。Twitterのプラネファン界隈で根っからの投影機ファンとして知られる @ms20fun さんがおすすめしていたので、これは一度は行かずばなるまいと。

20190825hachigata_takasaki109.jpg というか、一般番組のタイトルで既に驚いてます。「摩訶不思議(マジカル)なプラネタリウム」。なんだこれは。

 そして投影は、ぶっ飛んでました。すごくぶっ飛んでました。
 オートプログラムで投影機をぐるぐる回しまくって、声と音楽の演出で盛り上げるだけ盛り上げる。サイエンスとエンタメの境界線を走りながら、しっかりサイエンスに踏みとどまる。なんというノリのオリジナル番組作ってるんだここは。ちょっと感動しました。
 最近は生解説と全天周映像プログラムを組み合わせる投影が主流ですが、高崎の今回は生解説なしで光学式投影機中心に40分間突っ走るオリジナル番組。素晴らしかったです。
 まだまだ知らないプラネタリウムの世界がまた一つ。いやあ、楽しかった。

 高崎市少年科学館は文化会館の2階に入っていて、展示は無料。青少年でなく少年ということで、低学年向けの設定の展示です。一方でプラネタリウムは濃い内容のプログラムを投影しているのですから、見かけでは分かりません。
# ファミリー向けと一般向けで番組を切り替えられるというのもあるのでしょうけど。

 Webや新聞などでプラネタリウムを紹介する記事はたまに見かけるのですが、取り上げられるのはどうしても大都市の館に偏りがちです。みんなが行きやすくて一定以上の質も保たれて、かつ取材者も足を運びやすいとなると、そうなりやすい事情も分かります。毎日5回も6回も投影を行っている館はプラネタリウム全体の中では少数派で、平日は夕方一回のみとか、土日しか投影がないという館も少なくありません。
 地方で高い質の投影を行っているところは見過ごされがちなのですが、高崎が面白いぞという情報が入るのがSNS時代ということなのでしょう。
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2019年08月24日

小海線「HIGH RAIL 1375」

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 世界で一番高いところにあるプラネタリウムとしてギネス認定されているのは「郡山市ふれあい科学館 スペースパーク」ですが、これは施設の地上高の話。
 プラネタリウムデータブック2015掲載館の中で、国内でもっとも標高の高いところにあるプラネタリウムは、長野県南牧村のベジタボール・ウイズ(南牧村農村文化情報交流館)。標高は1,344m。野辺山宇宙電波観測所の隣にある施設で、プロジェクターによる全天周映像の上映を行っており、星空案内の番組もあります。

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 ところで小海線には観光列車「HIGH RAIL 1375」が運行されています。キハ100・110系気動車を改造した車両で、車内に星空を投影するプロジェクターを備えた「ギャラリー HIGH RAIL」を設置しています。
 これが実は、JR鉄道最高地点の標高1,375mを通過します。JR鉄道最高地点は野辺山駅と清里駅の間、ベジタボール・ウイズの近くでもあるのですが、ここを通過するとき、瞬間ながら「日本で一番標高の高いプラネタリウム」になります。

 ということで、野辺山宇宙電波観測所からの帰路、小海線の観光列車「HIGH RAIL 1375」に乗車しました。
 週末を中心に1日1.5往復の運行で、全席指定。列車は小諸から小淵沢までの全区間走るのですが、今回は野辺山から小淵沢までの部分乗車。乗車時間は短いのですが、JR鉄道最高地点は通過するので乗車目的に不足はなし。

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 野辺山駅は15分の長時間停車。JR最高所の駅で記念撮影の名所です。

20190824nobeyama194.jpg 列車は2両編成で、昇降口は2両目の連結側のみ使用します。全席指定なので乗車時には指定券の確認あり。
 デッキにウェルカムボードとスタンプコーナー。こういうちょっとした仕掛けが気分を盛り上げてくれます。

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 内装にびっくり。至るところに星のモチーフが散りばめられています。座席も四季の星空を描いていますし、壁も宇宙柄のイラスト。

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 1両目は1人掛けと2人掛けの座席配置で、1人掛けが八ヶ岳側になります。進行方向から斜め45度外向きの配置で景色を見やすいほか、窓際に大きなテーブルがあります。
 2人掛けは谷側になり、こちらは進行方向と直角に窓に正対する、景色を見てくれと言わんばかりの座席配置。こちらが谷側を望む方向で、上り列車の野辺山駅発車直後には45m電波望遠鏡を見ることができます。また天気が良ければ富士山が見えるのもこちら側。

20190824nobeyama197.jpg 1両目にはこのほかボックス席が2つ。テーブル付きなのでグループでワイワイ楽しめそうです。

20190824nobeyama178.jpg 車両の先頭側には売店スペースがあり、飲み物やHIGHRAIL1375にちなんだグッズを販売。コーヒーなどの飲み物も扱っています。
 運転席の後ろにはJR日本最高地点にちなんだ置物が飾られています。

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 2号車の座席は通常のリクライニングシート。こちらも椅子は星座柄。

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 車両端には「ギャラリー HIGH RAIL」。
 壁一面に本棚が設けられ、天文にまつわる書籍が並べられていて、ドーム状の天井には星空が映し出されています。この列車の中で最も宇宙らしさを感じる空間。
 ドームの直径は2mほど。半球というほど深くはなく、傘を開いたくらいの曲率です。
 映し出される星空は実際の星の並びを再現していて、北極星を中心に日周運動しています。ランダムに星座線が表示され、ときおり大火球級の流星が流れるのはお茶目なところ。

20190824nobeyama201.jpg 映像はプロジェクター2台で投影しています。
 客室側の出入り口には遮光カーテンがあるのですが、基本的には開放されているため真っ暗にはなりません。それでも星が見える程度の照度は確保されていて、雰囲気は十分。
 JR東日本長野支社のサイトでは「半球型ドーム型天井に映し出す星空映像」と控えめに紹介していますが、これならプラネタリウムを名乗ってもひとまず大丈夫でしょう(個人の感想です)。

20190824nobeyama190.jpg 本日のメインイベント、「ギャラリー HIGH RAIL」で過ごすJR鉄道最高地点通過。
 野辺山駅を出発して左手に45m電波望遠鏡が見えると、ほどなくJR鉄道最高地点1,375mを通過します。
 線路の右手に最高地点の大きな記念碑と神社が建っていて、車内に観光アナウンスが流れ、列車も徐行気味に進行。
 みんなが記念碑を眺める中、一人で小さなドームの星空を眺めていました。この瞬間、ここが日本で最も宇宙に近いプラネタリウムです。

 JR鉄道最高地点を過ぎると列車は小淵沢まで緩やかに下り勾配を降りていきます。森の中を走る区間が多く、季節柄、葉も生い茂っているので眺望はさほど効きませんが、いかにも標高の高そうな植生で、これはこれで気分のいいものです。

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 定刻通りに小淵沢駅到着。
 キハ100・110系気動車がこれほど楽しい列車に変貌しようとは思いませんでした。
 プラネタリウムとは別に、機会があればもう少し長い区間を乗ってみたいです。

 なお「日本で一番高いところにあるプラネタリウム」ですが、山登りが好きな友人の情報によると、JPAのプラネタリウムデータブック未収録の施設で、尾瀬沼の長蔵小屋に手作りのピンホール式プラネタリウムがあるそうです。
  ・尾瀬の財産|長蔵小屋
  ・長蔵小屋(SB-II)|花の山旅に出かけよう
 地理院地図で見ると標高1,667mほどで、ベジタボール・ウイズもHIGH RAIL 1375も軽く凌駕する高さです。

 しかし、どうやって行けばいいんだ……ていうか、そもそも標高の高いプラネタリウムに行こうってなんなんだ、何かのスタンプラリーか。そもそも尾瀬なら、そこに素晴らしい星空が広がっているんじゃなかろうか。
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2019年08月01日

高知みらい科学館

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 高知みらい科学館へ行ってきました。
 2018年7月末に開館して、一周年を迎えたばかり。図書館との複合施設「オーテピア」の5階が科学館になっています。
 展示室の入場は無料、プラネタリウムだけ有料の比較的小規模な館ですが、夏休み期間ということもあり、平日ながら多くの子ども連れで賑わっていました。

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 プラネタリウムの投影機は五藤光学のオルフェウス。
 高知県は日本で唯一プラネタリウムの無い県でしたが(過去に設置されたことはある)、みらい科学館の開館によって解消されました。プラネタリウムメーカーとして名高い五藤光学の創業者、五藤斉三氏は高知県の出身で、ここは企業としても故郷に錦ならぬ星空を飾りたいところだったでしょう。
# 解説台の写真は投影後に許可を得て撮影。

 オルフェウスは3等星くらいまで星の色を再現しながら、派手すぎることなく、自然な雰囲気の星空を映し出しています。最近の投影機はほんとレベルが高くなったなと思います。

 投影は2回観ましたが、夏休み期間中ということで子どもが多い時期。
 解説のトークも丁寧なお話の中にユーモアもあり、子どもたちから賑やかな反応が返っていて楽しい投影でした。リピーターが多い様子も納得です。

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 展示室の中には、新天体の発見で知られる関勉さんのコメットシーカーが、実際に覗ける状態で展示されています。
 池谷・関彗星 (C/1965 S1)を発見した歴史的な鏡筒で、アマチュア天文ファン感涙ものです。

20190801kochi158.jpg ということで、郷土の天文家として関勉さんを紹介するコーナーも。倉敷に本田實さんあれば高知に関勉さんあり。地域の科学館で地元から羽ばたいたこ天文家の展示があるのは素敵ですね。

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 なお私の趣味で天文に偏った紹介になっていますが、地学や生物、物理の展示もあります、もちろん。
 サイエンスショーや工作の企画もたくさん組まれていて、小さいながらも中身の詰まった運営をされている科学館です。
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2019年07月27日

大塔コスミックパーク星のくに

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 明石市立天文科学館星の友の会の野外天体観測会で訪問した大塔コズミックパーク星のくに。現在は平成の大合併で奈良県五條市となっていますが、かつては大塔村だった地区にあります。
 紀淡海峡に注ぐ紀の川水系と太平洋に注ぐ熊野川水系の分水嶺となる天辻峠の下、標高670mという山の中ですが、国道168号のすぐそばにあり、道の駅も併設されています。

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 プラネタリウム館の投影機はミノルタMS-10AT。1990年の設置でまもなく30年を迎えようかという古参の投影機。長期間製造されたMS-10の中では最後期のものになります。

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 ドームの前方に四角い筋が入っているのは(冒頭写真)、この奥に緞帳つきのステージが設置されているため。プラネタリウムが設置された当時の大塔村には公民館的な施設がなく、村民の集会場の役割も担っていました。ステージを使う際はドームの前方がせり上がり、投影機は視界を妨げないように降下するそうです。

 今回は団体貸切での特別投影で、解説台に立つのは元園長の山本誠さん。
 引率の石井学芸員から「楽しみにしていてください♡」と期待値をあおられていたのですが、何というか、聞き惚れてしまいました。枕で紹介される物語は往年の名番組「まんが日本昔ばなし」を彷彿とさせる語り口。すっかり心を掴まれて、一括りに生解説といえども、いろんな表現があることに改めて感じ入りました。
 実はこの日は操作系にトラブルがあって細かい演出ができなかったそうですが、お話による星空案内をその分じっくり堪能でき、災い転じて福となった感。

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 展示室は開館当時から大きな変化はないようですが、星どころだけあって地元の方の素晴らしい天体写真が新作も交えて展示されていたのと、図書コーナーも充実していました。ドームの外壁に当たる部分に手書きの大きな星座絵があり、みんなで見入っていました。

20190727oto011.jpg プラネタリウム館の入口にあるパラボラアンテナ風の日時計。これ夏の間しか影が落ちないのではないでしょうか(笑)。

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 夜は天文台での観測会。
 45cm反射望遠鏡は旭精光製。プラネタリウム館より一足早い1986年の開館で、山本さんによると「遠ざかるハレー彗星は見ることができた」とのこと。斜めに引き出したニュートン焦点から覗く形式です。年代的に自動導入は対応していないのですが、手動でスムーズに望遠鏡の向きを変えながら天体を導入していく手並みはさすがの一言。雲間からアルクトゥールスとベガを見て、木星を見始めたところで雲というよりガスが濃くなって終了。ドームの中でみんなで記念撮影して撤収です。
# 天文台の外観の写真は翌朝に撮影したもの。

20190728oto-asuka001.jpg 宿泊所のロッジの浴場は温泉で、お肌すべすべになるアルカリ性っぽい泉質。
 ご飯も美味しいともっぱらの評価(食べてばっかりで写真が一枚もない)。

 夜半になって雲が薄くなってきたので、建物前の駐車場で観望を始めますが、雲間から何かしら星は見えているものの、ガスがどうしてもかかりっぱなしで、天の川を拝むほどの空には至りませんでした。
 それでも2時間近くワイワイ空を見上げていたのは、星好きの仲間と共有する時間をそれぞれが楽しんでいたゆえでしょう。

 なお翌朝に青空が広がっていたのは、ここだけの話です。なぜだー。
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2019年07月23日

さいたま市宇宙劇場

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 さいたま市にはプラネタリウムが2つあって、一つは大宮駅そばの「さいたま市宇宙劇場」、もう一つは浦和にある「さいたま市青少年宇宙科学館」。それぞれさいたま市の合併前に、大宮市と浦和市で建設したものです。今回足を運んだのは大宮のさいたま市宇宙劇場。

 2017年4月にリニューアルされ、投影機は五藤光学の新鋭ケイロンV。
 びっくりするくらい急傾斜のドームで、全天周映像は足元まで広がる感覚となり、迫力があります。プラネタリウムデータブック2010によると、ドームの傾斜角は28.15度。関西の大型館では大阪市立科学館が20度、姫路科学館が15度ですから、大宮の傾斜っぷりが際立ちます。
 私が座った投影機脇の席はリクライニング機能がなかったのですが、倒す必要も感じませんでした。一般的に前よりの席が映像への没入感が強く、投影機付近から中央やや後ろがバランスよく、後ろの席はドーム全体を見渡しやすいのですが、ここでは後ろ寄りの席のほうが見やすく感じそうです。

 写真はiPhoneのカメラで撮ったのですが、ドーム内の照明と画像エンジンの相性がよくなく、ケイロンV投影機が真っ青に。本当は五藤光学の標準色とも言える紫の塗装が施されています。
 ケイロンVはほんとよく出来た投影機で、バランスの良い自然な雰囲気の空には見るたびに感心します(個人的好みだと天の川はもう少し細いほうが好きですが、好みの範疇)。

 投影は音楽の時間「月へ… 偉大なる一歩」。アポロ11号50周年にちなんだ音楽と営巣を楽しむ番組ですが、これは外せないよねという定番曲から、これ持ってきたか〜でも分かるぞという曲まで、セットリストも映像の演出も素敵でした。全天周映像がメインですが、投影機を使った演出もあり、星空を見たい人もケイロンVの星々に存分に溺れることができます。

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 若田光一宇宙飛行士が名誉館長なんだと思ったら、大宮のご出身だとか。九州大学で鳥人間コンテストに出場された経歴を知ってたので、そちらのイメージが強かったのでした。
 プラネタリウムのロビー(3階)に展示があるのですが、5階ロビーにも関連展示があるので、お見逃しなく。
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2019年07月18日

あすたむらんど徳島プラネタリウム

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 あすたむらんど徳島プラネタリウムを訪問。
 ファミリー向けの大きな公園の一角に科学館があります。

 投影機は五藤光学スーパーヘリオス。
 2001年の登場時は驚異的な星像の明るさ(当時の従来機種の10倍)で度肝を抜いた投影機で、賑やかな星空は今なお健在。今でこそプロジェクターの映像と光学式投影機の星像が一緒にドームに映るのが当たり前になっていますが、かつては光学式投影機の星の像は弱々しく、スライド投影が始まるとその明かりでかき消されてしまうのが普通でした。スライドに負けないガンガンに明るい星を投影するようになったのがスーパーヘリオスで、個人的にはほぼ同時期に登場したメガスターより強烈な印象を受けました。
 後継機のケイロンは大幅に小型化されましたが、スーパーヘリオスは一球式の投影機では最大級の存在感で、ファンや駆動系のサウンドも存分に味わえます。
 平たく言うと冷却ファンの音がうるさいし、駆動音もそれなりに響くのですけど、この世代の投影機はこういうもの。もちろん投影に差し障りがありようなレベルではありません。

 前半は生解説の星空案内。最後の最後にスーパーヘリオスの満天の星を見せる流れが素敵でした。
 後半は「APOLLO 11」。アポロ11号の実写映像をアポロ月着陸50年に合わせて編集したドキュメンタリーで、プラネタリウム用にショート版に編集したものが各地で上映されています。ドーム前方へ横長の長方形に上映していましたが、中央部の席に座ったこともあって、歪みもなく、きれいな映像でした。
 英語版+日本語字幕の上映館が多いのですが、日本語吹替版なのは親子連れには嬉しいかも。

20190718tokushima101.jpg あすたむらんど徳島プラネタリウムに展示されているミノルタMO-6投影機。
 惑星投影棚がないのですが、惑星投影機は手動で毎日の位置をセットしたそうです。
 特に解説はないのですが、徳島県内で使われていたものとすれば、徳島県立山川少年自然の家で使われていたものだと思います。
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