せっかく大阪まで出たので、大阪市立科学館のプラネタリウム。12月5日から始まったばかりの冬番組「星の一生」を見る。そして今日は早起きしていたせいで半分くらい記憶を飛ばす……不覚。
最近は大阪市立科学館も椅子に座るとリラックスしちゃうんですよねえ。明石市立天文科学館は何なら家の布団より寝付きがいいくらいにリラックスして見ているのですが、大阪市立科学館もその域に近付きつつあるのかもしれません。家から乗り換えなしで行けるプラネタリウムって、明石の次が大阪なんですよ。
いっそこの季節は、リアルな星空を楽しむために暖房を切る回を用意して頂くと、寝ないで済むかもしれません(無茶)。
ツァイスU型投影機を眺めながらブラブラしていたら、明石でよくご一緒している星仲間ご夫妻とばったり。天文科学館が休館なので、みなさんあちこち出かけてらっしゃるようです。
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2025年12月09日
大阪市立科学館と国立国際美術館(12月6日)
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2025年12月08日
大阪市立自然史博物館 特別展「学芸員のおしごと」(12月6日)
大阪市立自然史博物館特別展「学芸員のおしごと」。この日は動物担当の学芸員によるギャラリートーク。
なんで博物館に大きな刃物持ってくる人がいるんだろうと思ったら、まさに今回担当の和田学芸員でした。刃物はクジラの解体に使う包丁で、太地町の方から譲って頂いたそうです。
和田学芸員は哺乳類と鳥類の担当で、まずはクジラの標本を巡るあれこれ。流れ着いたクジラは役所的には廃棄物扱いで、処分がとってもお金も手間もかかるもの。
実は標本にするのは取り得る選択肢の中では安上がりの手段で、数年前に大阪湾で話題になったマッコウクジラの海洋投棄は8000万円かかったのですが(ニュースでも出ている数字)、標本にする際の処理費はだいたい2000万円くらいだそう(大きさにもよります)。クジラを載せて移動するための台船が高く付くのだとか。
大阪湾内で遺体になったクジラは今のところ全て標本にするつもりで臨んでいるそうですが保管場所は頭の痛い問題。
今回展示されているニタリクジラの頭骨は、博物館のエレベーターに乗らず、クレーンで吊り上げて搬入したそうです。普段は立てて保管してあるとか。ギャラリートーク用に持ってきたマッコウクジラの肋骨も、一本でベンチまるっと占拠する大きさですから、なるほど置き場所が大変です。
標本というと元の形に組み上げて展示してあるものを思い浮かべますが、実は研究用には不便で、組み上げた状態では、例えば骨の接合部の観察が出来ません。ほとんどの標本は骨はバラバラのままで箱などに入れて保管してあるそうです。個別の骨を必要な分だけ取り出して研究するのはなるほど納得。
なんで博物館に大きな刃物持ってくる人がいるんだろうと思ったら、まさに今回担当の和田学芸員でした。刃物はクジラの解体に使う包丁で、太地町の方から譲って頂いたそうです。
和田学芸員は哺乳類と鳥類の担当で、まずはクジラの標本を巡るあれこれ。流れ着いたクジラは役所的には廃棄物扱いで、処分がとってもお金も手間もかかるもの。
実は標本にするのは取り得る選択肢の中では安上がりの手段で、数年前に大阪湾で話題になったマッコウクジラの海洋投棄は8000万円かかったのですが(ニュースでも出ている数字)、標本にする際の処理費はだいたい2000万円くらいだそう(大きさにもよります)。クジラを載せて移動するための台船が高く付くのだとか。
大阪湾内で遺体になったクジラは今のところ全て標本にするつもりで臨んでいるそうですが保管場所は頭の痛い問題。
今回展示されているニタリクジラの頭骨は、博物館のエレベーターに乗らず、クレーンで吊り上げて搬入したそうです。普段は立てて保管してあるとか。ギャラリートーク用に持ってきたマッコウクジラの肋骨も、一本でベンチまるっと占拠する大きさですから、なるほど置き場所が大変です。
標本というと元の形に組み上げて展示してあるものを思い浮かべますが、実は研究用には不便で、組み上げた状態では、例えば骨の接合部の観察が出来ません。ほとんどの標本は骨はバラバラのままで箱などに入れて保管してあるそうです。個別の骨を必要な分だけ取り出して研究するのはなるほど納得。
ちなみにクジラの上あごの歯はすり減らないので、歯の成長が年輪のように残っていて、年齢を正確に判断できるとともに、放射性同位体を調べると何歳ぐらいにどの海域にいたのかまでわかるそうです。
鳥や動物の剥製も生きているときの姿を再現した「本剥製」は場所を取るので、ポーズは取らない「仮剥製」が博物館で補完している剥製。「仮」とはいっても剥製としては完成した状態だそうです。
(面白かったのになんで写真を撮ってなかったんだろう)
後半は小中高生の自由研究の紹介で、これがハイレベルでびっくりでした。東日本大震災の文化財レスキューを調べて関係者にインタビューを重ねた研究は、言われなければ小学生のものとは思えない文章力(東日本大震災を「生まれる前」と書いてあってドキッとした)。他の作品も面白いのでこのコーナーだけで1時間以上見ていられる。
# 私の小学生時代の夏休みなんで遊んでばっかりだったぞ。自由研究をした覚えがない……
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鳥や動物の剥製も生きているときの姿を再現した「本剥製」は場所を取るので、ポーズは取らない「仮剥製」が博物館で補完している剥製。「仮」とはいっても剥製としては完成した状態だそうです。
(面白かったのになんで写真を撮ってなかったんだろう)
後半は小中高生の自由研究の紹介で、これがハイレベルでびっくりでした。東日本大震災の文化財レスキューを調べて関係者にインタビューを重ねた研究は、言われなければ小学生のものとは思えない文章力(東日本大震災を「生まれる前」と書いてあってドキッとした)。他の作品も面白いのでこのコーナーだけで1時間以上見ていられる。
# 私の小学生時代の夏休みなんで遊んでばっかりだったぞ。自由研究をした覚えがない……
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2025年11月30日
伊丹市立こども文化科学館 プラネタリウム「月をめざして」
伊丹市立こども文化科学館。ここのメガスター好きなんです。
冬番組と思っていた「月をめざして」が秋番組で、今日11月30日が最終と知り、あわてて出掛けてきました。3I/ATLAS撮影のために早起きしたので、ちょっと記憶が飛んだ……
冬番組と思っていた「月をめざして」が秋番組で、今日11月30日が最終と知り、あわてて出掛けてきました。3I/ATLAS撮影のために早起きしたので、ちょっと記憶が飛んだ……
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2025年11月22日
福井県年縞博物館(11月22日・23日)
福井県年縞博物館に最初に足を運んだのは2024年1月6日。もうこの年の私的ベストミュージアムはここでいいのではと思うほどに感銘を受けたのでした。
「年縞」は一年ごとに降り積もった地層のことで、春夏秋冬で異なる堆積物が溜まることから一年ごとに縞ができる地層です。条件が揃わないと形成されないもので(例えば湖底に生物がいるとエサを採ったり巣穴を掘ったりで積もる側から地層が乱されてしまう)、水月湖は希有な条件の下で7万年分もの年縞が出来ています。
年縞を一枚遡るごとに一年前の花粉や微生物が積もっています。原理的には数万年前の植生ひいてはその植物が生える環境を正確な年代と共に復元することが出来ます。
最初に訪問したとき、日本に渡った現生人類を直撃した姶良カルデラの噴火が30078±48年前と数えられているのはたまげました。3万年前の出来事が誤差0.15%で定められてしまうなんて。
水月湖の年縞が世界に名を挙げたのは放射性炭素年代測定の較正に精度の高いデータを出したことですが、これは博物館の展示の大きなテーマの一つになっています。
水月湖の年縞は何度か掘削調査が行われていますが、2025年夏には「これが最後」という掘削が行われました。今回、行われていた企画展「水月年縞2025」はその時の機材や掘削されたコアを展示しているものです。
縦のパイプに入ったまま展示されているのは、水月湖の年縞の最上部。「地層」というとある程度は固まったものを想像しがちですが、実は水底の泥の堆積物なのでグニャグニャに柔らかい。そこに行けば行くほど重みで締まって硬くなるのですが、それでもサンプルを切断するのにテグス糸を引いて切っているくらいに柔らかな地層です。
アクリルに封入した年縞を手に取って見ることの出来る展示。厚さは5mmくらいかなあ。
年縞博物館に展示されている年縞は、巨大なプレパラート(顕微鏡で観察するときに対象をガラス板で挟んだもの)になっています。年縞を凍結乾燥させてアクリル樹脂を染みこませた後で、光を通すくらい薄く薄く削り出しています。背後から光を当てて展示しているので言わばステンドグラス状態。
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「年縞」は一年ごとに降り積もった地層のことで、春夏秋冬で異なる堆積物が溜まることから一年ごとに縞ができる地層です。条件が揃わないと形成されないもので(例えば湖底に生物がいるとエサを採ったり巣穴を掘ったりで積もる側から地層が乱されてしまう)、水月湖は希有な条件の下で7万年分もの年縞が出来ています。
年縞を一枚遡るごとに一年前の花粉や微生物が積もっています。原理的には数万年前の植生ひいてはその植物が生える環境を正確な年代と共に復元することが出来ます。
最初に訪問したとき、日本に渡った現生人類を直撃した姶良カルデラの噴火が30078±48年前と数えられているのはたまげました。3万年前の出来事が誤差0.15%で定められてしまうなんて。
水月湖の年縞が世界に名を挙げたのは放射性炭素年代測定の較正に精度の高いデータを出したことですが、これは博物館の展示の大きなテーマの一つになっています。
水月湖の年縞は何度か掘削調査が行われていますが、2025年夏には「これが最後」という掘削が行われました。今回、行われていた企画展「水月年縞2025」はその時の機材や掘削されたコアを展示しているものです。
縦のパイプに入ったまま展示されているのは、水月湖の年縞の最上部。「地層」というとある程度は固まったものを想像しがちですが、実は水底の泥の堆積物なのでグニャグニャに柔らかい。そこに行けば行くほど重みで締まって硬くなるのですが、それでもサンプルを切断するのにテグス糸を引いて切っているくらいに柔らかな地層です。
アクリルに封入した年縞を手に取って見ることの出来る展示。厚さは5mmくらいかなあ。
年縞博物館に展示されている年縞は、巨大なプレパラート(顕微鏡で観察するときに対象をガラス板で挟んだもの)になっています。年縞を凍結乾燥させてアクリル樹脂を染みこませた後で、光を通すくらい薄く薄く削り出しています。背後から光を当てて展示しているので言わばステンドグラス状態。
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2025年11月16日
名古屋市科学館
徳川美術館の国宝源氏物語絵巻展でどれほど時間がかかるか全く分からなかったので、午後は全くのノープランでした。歴史系の名古屋市博物館は長期休館中ですし、名古屋城へ行く気分でもないし、何気に名古屋市科学館のオンライン予約サイトを覗いたら午後の遅い時間のプラネタリウムのチケットが取れたので、科学館へ向かいました。
生命ラボの「アワビのひみつ」。実体顕微鏡でアワビの貝殻の観察をします。
まずは使い方の練習ということで、印刷したスケールを見たり、手持ちの何かということでお札を見てみたり。
インクジェットプリンターのインクの粒が見えたり、お札なんかは精細な印刷が見ていて面白くて仕方ありません。これで倍率が10〜30倍というのですから、実体顕微鏡も欲しくなります。訊いたら10万円越えるらしいので冷静になりました。
アワビの貝殻の断面も観察するのですが、真珠のような色の正体はとてもとても分かりません。
ということで走査型電子顕微鏡の出番です。
倍率を10000倍まで上げると、何やら積み重なったような構造がくっきり。炭酸カルシウムを積み重ねた構造と聞いてびっくりですよ。炭酸カルシウムなんてその辺にあるから高級感が薄いというか何というか(失礼)。
終わった後で走査型電子顕微鏡の仕組みを質問して、どうやって像を得ているのか今さら知りました。1点ずつ電子線を当ててスキャンしていたとは(なるほど走査型)。
そして次の時間は「にぼしの解剖」ですよ。
定員はそんなに多くないので、親子連れが多く参加しそうなら遠慮しようかと遠巻きに……うそです、近くで様子をうかがっていたのですが、定員に余裕がありそうだったので参加しました。
左の煮干しが右の標本になりました。
作業した時間は20分ほどですが、一心不乱に煮干しを解体していたので、途中経過の写真は一切無し。ピンセットも用意してあるのですが、全て手作業(ピンセットは力加減を間違うと組織を壊してしまうので手の方が間違いないらしい)。
煮干しなんて普通に食べてましたが、脊椎動物なんだなあとしみじみ。美味しいのは筋肉の部分なのでしょうけど、苦いとしか思っていない内臓がちゃんと内臓だった。
世の中の平均よりは手先は器用な方ですが、爪は割と深く切っているので、ここまで細かい作業だとちょっとつらい。この回は親子連れから外国の方まで参加していましたが、20分ちょいでみなさんだいたいここまで完成させていて、よく練られたプログラムだと思いました。
# 次から煮干しを見るたびに観察して、普通に食べられなくなりそう。
プラネタリウムはJWSTのお話しでしたが、この日は朝から動き回っていたので、星空案内の後半からJWSTの話の冒頭までスヤァっと行ってしまいました。
生命ラボの「アワビのひみつ」。実体顕微鏡でアワビの貝殻の観察をします。
まずは使い方の練習ということで、印刷したスケールを見たり、手持ちの何かということでお札を見てみたり。
インクジェットプリンターのインクの粒が見えたり、お札なんかは精細な印刷が見ていて面白くて仕方ありません。これで倍率が10〜30倍というのですから、実体顕微鏡も欲しくなります。訊いたら10万円越えるらしいので冷静になりました。
アワビの貝殻の断面も観察するのですが、真珠のような色の正体はとてもとても分かりません。
ということで走査型電子顕微鏡の出番です。
倍率を10000倍まで上げると、何やら積み重なったような構造がくっきり。炭酸カルシウムを積み重ねた構造と聞いてびっくりですよ。炭酸カルシウムなんてその辺にあるから高級感が薄いというか何というか(失礼)。
終わった後で走査型電子顕微鏡の仕組みを質問して、どうやって像を得ているのか今さら知りました。1点ずつ電子線を当ててスキャンしていたとは(なるほど走査型)。
定員はそんなに多くないので、親子連れが多く参加しそうなら遠慮しようかと遠巻きに……うそです、近くで様子をうかがっていたのですが、定員に余裕がありそうだったので参加しました。
左の煮干しが右の標本になりました。
作業した時間は20分ほどですが、一心不乱に煮干しを解体していたので、途中経過の写真は一切無し。ピンセットも用意してあるのですが、全て手作業(ピンセットは力加減を間違うと組織を壊してしまうので手の方が間違いないらしい)。
煮干しなんて普通に食べてましたが、脊椎動物なんだなあとしみじみ。美味しいのは筋肉の部分なのでしょうけど、苦いとしか思っていない内臓がちゃんと内臓だった。
世の中の平均よりは手先は器用な方ですが、爪は割と深く切っているので、ここまで細かい作業だとちょっとつらい。この回は親子連れから外国の方まで参加していましたが、20分ちょいでみなさんだいたいここまで完成させていて、よく練られたプログラムだと思いました。
# 次から煮干しを見るたびに観察して、普通に食べられなくなりそう。
プラネタリウムはJWSTのお話しでしたが、この日は朝から動き回っていたので、星空案内の後半からJWSTの話の冒頭までスヤァっと行ってしまいました。
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2025年11月09日
とよた科学体験館 講演会「上坂監督が語る月、火星、そしてその先へ」
とよた科学体験館講演会「上坂監督が語る月、火星、そしてその先へ」。
豊田市博物館の「深宇宙展」関連企画として、全天周映像の第一人者、上坂浩光監督を招いての講演会。
# 冒頭写真は開演前に撮影(公演中は撮影・録画録音禁止)
「月、火星、そしてその先へ」というテーマなのですが、なんと。サブタイトルが付いて、上坂監督が手がけた大阪・関西万博のJAXAブースの映像にフォーカスしてのトークになりました。
# これ万博フリークの関西人にはご褒美でしかないのでは。
夢洲の西の果てといわれたフューチャーライフヴィレッジに設けられたJAXAブース。そこで上映されていたのがJAXAのミッション「小型月着陸実証機 SLIM」「月極域探査機 LUPEX」「有人与圧ローバー」を紹介する映像でした。ミッションのプロローグとしてこれまでのJAXAの宇宙開発をたどる「月に立つ。その先へ」が上映されるので、番組としては4タイトル、3パターンの上映が行われていました。
万博会場では超高精細かつ階調もとんでもないLEDスクリーンの上映でしたが、今回はJAXAの許諾を得てプラネタリウムのドームで上映。解像度と階調こそLEDスクリーンに譲りますがプラネタリウムドームの大スクリーンならではの没入感もすごくて迫力は劣りません。
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豊田市博物館の「深宇宙展」関連企画として、全天周映像の第一人者、上坂浩光監督を招いての講演会。
# 冒頭写真は開演前に撮影(公演中は撮影・録画録音禁止)
「月、火星、そしてその先へ」というテーマなのですが、なんと。サブタイトルが付いて、上坂監督が手がけた大阪・関西万博のJAXAブースの映像にフォーカスしてのトークになりました。
# これ万博フリークの関西人にはご褒美でしかないのでは。
万博会場では超高精細かつ階調もとんでもないLEDスクリーンの上映でしたが、今回はJAXAの許諾を得てプラネタリウムのドームで上映。解像度と階調こそLEDスクリーンに譲りますがプラネタリウムドームの大スクリーンならではの没入感もすごくて迫力は劣りません。
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豊田市博物館 特別展「深宇宙展」
豊田市博物館の特別展「深宇宙展」見学。
2025年の夏期に東京・お台場の日本科学未来館で開催された特別展で、これが中京地区に巡回してきました。関西在住の身としては(比較的)近いところでの開催でありがたく出かけてきました。
博物館の入口にどんと展示されている有人与圧ローバーの実物大模型。
JAXAとトヨタ自動車との共同開発で、見上げる程に大きい。かつてアメリカがアポロ計画で使用した月面車は宇宙服を着たままで乗車しましたが、こちらは内部では普段着で過ごすことが出来ます。いわば「地上を走る宇宙船」と言ったところ。
大きさは大阪・関西万博のJAXAブースの映像で知っているつもりでしたが、改めてみるとやっぱり大きい。聞いたところではアメリカのスターシップロケットを打ち上げ機に想定していて、直径9mのフェアリングに収まるように設計されています。上から見ると平面形が丸っこいのはそのため。
ちなみに以前にトミカにもなっていたのですが、バージョンアップして形状が変わっています。まだまだ計画段階なのでよくあること。
それにしても、フェアリングの直径に合わせてこんな大きなものをつくって、どうやって月面に降ろすのでしょう。
・トミカプレミアム07「ルナクルーザー」(タカラトミー 2020年12月発売告知)
・ルナクルーザーのデザインを更新、大阪・関西万博「フューチャーライフヴィレッジ」にて新デザインの1/5スケールモデルを展示(TOYOTA 2025.03.31)
こちらは特別展示エリアに展示されている、ブリヂストンが開発している月面用のタイヤ。月面は真空かつ寒暖差が大きく(+110℃〜-170℃)、ゴムはあっという間に劣化して使えません。金属板をバネのように使うことで衝撃を吸収するのだと思いますが、同社が開発している空気不要のタイヤに共通するような形状です。
有人与圧ローバーは月面で1万kmを走行する想定だそうですが、それにしてもメンテナンスはどうするつもりなのでしょう。現在の南極観測隊には雪上車のエンジニアが派遣されていますが、月面にもトヨタの人が常駐するようになって、月面赴任の辞令とか出るのでしょうか。
展示室の最初のコーナーにあるのはH3ロケットのフェアリングの実物大模型。
白菜を縦に1/4に切ったような状態ですが、本物は直径5mあるので、この状態でも高さ2.5mあります。
ちょうど反対側にH3ロケットの模型があるので、全体の大きさを想像するのにちょうどよいです。
展示の前半はロケットのさまざまな部品に触れるコーナー。
ハニカム構造のフェアリング部材は科学館やJAXAの展示施設でも触れる機会が多いと思います。1枚目がH3ロケット、2枚目がH-UAロケットのフェアリング。ハニカム構造のアルミを両側からサンドイッチした構造なので水に浮いてしまい、船の航行の邪魔になるので打ち上げの度に回収船を出していたのですが、H3ロケットのフェアリングからは浸水して水没するようになっています。でも見た目には違いか分かりませんでした。
燃料タンクの断熱材も比較的目にする機会が多い部材かもしれません。発泡スチロールというよりはウレタンフォームに近い手触り。ポリイソシアヌレートフォームというもので、大まかにはウレタンフォームの仲間です。
断熱材のパネルは実はタンクのアルミ材も付いていて、裏側はアイソグリッド構造(三角形にリブを残している形状)に削り出して軽量化した様子も見ることが出来ます。自動で削っているのでしょうが、ロケットのタンクの面積を考えるととんでもない手間です。
それ以外のパーツは私も始めて見るものがたくさん。
段間部やトラスロッドやタンネルカバー(ロケット外側の配線のカバー)など、あまり注目されない部分がいくつも出ていて、模型好きにはとっても嬉しい。本物を知っていると、模型を作るときにどこまで作り込んでどこまでデフォルメするかの加減を判断しやすくなります。
段間部は一段目と二段目とつなぐ筒状の部分で、H-UAロケットではCFRP製でしたが(H-UAロケットの黒い部分)、H3ロケットでは金属製になりました。
トラスロッドは二段目の水素タンクと酸素タンクを支える支柱のようなもので、目に付かない部分なのでこれが触れる状態で出ているのにびっくり。
タンネルカバーと先端部のカバーも近くで見るのは初めて。
そして、そうとは知っているのですが、触って持ち上げるとやっぱり軽い。これは私の前後で見学していた親子連れもいちいち驚いていました。トラスロッドですら子どもで持ち上げられる軽さです。
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2025年の夏期に東京・お台場の日本科学未来館で開催された特別展で、これが中京地区に巡回してきました。関西在住の身としては(比較的)近いところでの開催でありがたく出かけてきました。
博物館の入口にどんと展示されている有人与圧ローバーの実物大模型。
JAXAとトヨタ自動車との共同開発で、見上げる程に大きい。かつてアメリカがアポロ計画で使用した月面車は宇宙服を着たままで乗車しましたが、こちらは内部では普段着で過ごすことが出来ます。いわば「地上を走る宇宙船」と言ったところ。
大きさは大阪・関西万博のJAXAブースの映像で知っているつもりでしたが、改めてみるとやっぱり大きい。聞いたところではアメリカのスターシップロケットを打ち上げ機に想定していて、直径9mのフェアリングに収まるように設計されています。上から見ると平面形が丸っこいのはそのため。
ちなみに以前にトミカにもなっていたのですが、バージョンアップして形状が変わっています。まだまだ計画段階なのでよくあること。
それにしても、フェアリングの直径に合わせてこんな大きなものをつくって、どうやって月面に降ろすのでしょう。
・トミカプレミアム07「ルナクルーザー」(タカラトミー 2020年12月発売告知)
・ルナクルーザーのデザインを更新、大阪・関西万博「フューチャーライフヴィレッジ」にて新デザインの1/5スケールモデルを展示(TOYOTA 2025.03.31)
有人与圧ローバーは月面で1万kmを走行する想定だそうですが、それにしてもメンテナンスはどうするつもりなのでしょう。現在の南極観測隊には雪上車のエンジニアが派遣されていますが、月面にもトヨタの人が常駐するようになって、月面赴任の辞令とか出るのでしょうか。
展示室の最初のコーナーにあるのはH3ロケットのフェアリングの実物大模型。
白菜を縦に1/4に切ったような状態ですが、本物は直径5mあるので、この状態でも高さ2.5mあります。
ちょうど反対側にH3ロケットの模型があるので、全体の大きさを想像するのにちょうどよいです。
展示の前半はロケットのさまざまな部品に触れるコーナー。
ハニカム構造のフェアリング部材は科学館やJAXAの展示施設でも触れる機会が多いと思います。1枚目がH3ロケット、2枚目がH-UAロケットのフェアリング。ハニカム構造のアルミを両側からサンドイッチした構造なので水に浮いてしまい、船の航行の邪魔になるので打ち上げの度に回収船を出していたのですが、H3ロケットのフェアリングからは浸水して水没するようになっています。でも見た目には違いか分かりませんでした。
燃料タンクの断熱材も比較的目にする機会が多い部材かもしれません。発泡スチロールというよりはウレタンフォームに近い手触り。ポリイソシアヌレートフォームというもので、大まかにはウレタンフォームの仲間です。
断熱材のパネルは実はタンクのアルミ材も付いていて、裏側はアイソグリッド構造(三角形にリブを残している形状)に削り出して軽量化した様子も見ることが出来ます。自動で削っているのでしょうが、ロケットのタンクの面積を考えるととんでもない手間です。
それ以外のパーツは私も始めて見るものがたくさん。
段間部やトラスロッドやタンネルカバー(ロケット外側の配線のカバー)など、あまり注目されない部分がいくつも出ていて、模型好きにはとっても嬉しい。本物を知っていると、模型を作るときにどこまで作り込んでどこまでデフォルメするかの加減を判断しやすくなります。
段間部は一段目と二段目とつなぐ筒状の部分で、H-UAロケットではCFRP製でしたが(H-UAロケットの黒い部分)、H3ロケットでは金属製になりました。
トラスロッドは二段目の水素タンクと酸素タンクを支える支柱のようなもので、目に付かない部分なのでこれが触れる状態で出ているのにびっくり。
タンネルカバーと先端部のカバーも近くで見るのは初めて。
そして、そうとは知っているのですが、触って持ち上げるとやっぱり軽い。これは私の前後で見学していた親子連れもいちいち驚いていました。トラスロッドですら子どもで持ち上げられる軽さです。
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2025年11月08日
名古屋市科学館
名古屋市科学館プラネタリウム。
11月の話題は2021年に打ち上げられたJWST(James Webb Space Telescope)ことジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。主鏡すら折りたたんだ状態で打ち上げて、宇宙で変形して組み上がるのですが、よくぞトラブルなく稼働にこぎ着けたものです。
1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡(HST=Hubble Space Telescope)の後継機として構想29年。何度も何度も何度も何度も計画が遅延し、その間に地上に大型の天体望遠鏡が次々と完成し、宇宙望遠鏡でないと出来ないことがどんどん少なくなるといわれた中、驚くべき鮮明で精細な画像を公開して世界を黙らせました。
あれから4年のJWST。
可視光を挟んで紫外線から赤外線まで満遍なく観測できたHSTと違って、JWSTは観測波長を思いっきり赤外線側に振っています。その理由が番組の中で明らかに。大きな口径を活かして遠い天体を見ようと思うと、赤方偏移がまともに効いてくるほどの遠方を狙うのですね。
太陽系内の惑星から銀河系内の天体そして宇宙の果てに迫るほどの遠方まで、JWSTの撮影した画像がドームいっぱいに次々と映し出されるのですが、名古屋の大きなドームにも全く負けない素晴らしい画像ばかりです。
HSTとJWSTの画像の見分け方、まで解説されたのですが、どこで使うんだその豆知識…(^_^ゞ
名古屋市科学館の「昼間の星をみる会」。
旧館時代の天文台では見たことがあったのですが、新館になってからはことごとく曇りか雨の日で、今回やっとこ昼間の星を見ることができました。青空の中にキラリと見えるアルクトゥールスがきれいでした。ほんと雲間から一瞬の間でしたけど。
実は「昼間の星」を私が初めて見たのが名古屋市科学館のかつての天文台で、たまたま西はりまと明石の日食ツアーでご一緒した方がボランティアでいらしてました。当時見たのはベガ。ドーム径いっぱいの65cm反射望遠鏡を手動で動かしていたのが印象に残ってます。
この日は極寒ラボに放電ラボに竜巻ラボを見て、サイエンスステージを3本見てきました。生命ラボ(煮干しの解剖)だけ定員いっぱいになってしまったのが残念。
あと最近見たような石が展示してあるんだなあ。今まで意識してみていなかった。
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11月の話題は2021年に打ち上げられたJWST(James Webb Space Telescope)ことジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。主鏡すら折りたたんだ状態で打ち上げて、宇宙で変形して組み上がるのですが、よくぞトラブルなく稼働にこぎ着けたものです。
1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡(HST=Hubble Space Telescope)の後継機として構想29年。何度も何度も何度も何度も計画が遅延し、その間に地上に大型の天体望遠鏡が次々と完成し、宇宙望遠鏡でないと出来ないことがどんどん少なくなるといわれた中、驚くべき鮮明で精細な画像を公開して世界を黙らせました。
あれから4年のJWST。
可視光を挟んで紫外線から赤外線まで満遍なく観測できたHSTと違って、JWSTは観測波長を思いっきり赤外線側に振っています。その理由が番組の中で明らかに。大きな口径を活かして遠い天体を見ようと思うと、赤方偏移がまともに効いてくるほどの遠方を狙うのですね。
太陽系内の惑星から銀河系内の天体そして宇宙の果てに迫るほどの遠方まで、JWSTの撮影した画像がドームいっぱいに次々と映し出されるのですが、名古屋の大きなドームにも全く負けない素晴らしい画像ばかりです。
HSTとJWSTの画像の見分け方、まで解説されたのですが、どこで使うんだその豆知識…(^_^ゞ
名古屋市科学館の「昼間の星をみる会」。
旧館時代の天文台では見たことがあったのですが、新館になってからはことごとく曇りか雨の日で、今回やっとこ昼間の星を見ることができました。青空の中にキラリと見えるアルクトゥールスがきれいでした。ほんと雲間から一瞬の間でしたけど。
実は「昼間の星」を私が初めて見たのが名古屋市科学館のかつての天文台で、たまたま西はりまと明石の日食ツアーでご一緒した方がボランティアでいらしてました。当時見たのはベガ。ドーム径いっぱいの65cm反射望遠鏡を手動で動かしていたのが印象に残ってます。
この日は極寒ラボに放電ラボに竜巻ラボを見て、サイエンスステージを3本見てきました。生命ラボ(煮干しの解剖)だけ定員いっぱいになってしまったのが残念。
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2025年11月03日
大阪市立科学館サイエンスブックフェスタ(11月2日・3日)
大阪市立科学館で開催されたサイエンスブックフェスタ。
科学を題材にした同人誌やグッズを扱うイベントで、今回が2回目の開催。
同人誌というと漫画の二次創作の印象が強いのですが、本来は様々なテーマの同好の士が集まって作った冊子のことで、今回は本来の意味での同人誌。
あと最近なのか以前からなのか、オリジナルのグッズを展開している方も多い印象。
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科学を題材にした同人誌やグッズを扱うイベントで、今回が2回目の開催。
同人誌というと漫画の二次創作の印象が強いのですが、本来は様々なテーマの同好の士が集まって作った冊子のことで、今回は本来の意味での同人誌。
あと最近なのか以前からなのか、オリジナルのグッズを展開している方も多い印象。
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大阪市立自然史博物館 特別展「学芸員のおしごと」
大阪市立自然史博物館 特別展「学芸員のおしごと」。この日を逃すとしばらくタイミングが合わないので、すきま時間にサッとひと回り。だって大阪市立自然史博物館の自館企画の特別展をお預け状態になるの耐えられない。
期間フリーパスもお迎えしたので、あとでゆっくり回ります。個人的には収蔵庫周りの展示と、文化財レスキューの話と、子どもたちの作品がとってもよかった。
解説本もお迎えしたから次は予習していきます。
期間フリーパスもお迎えしたので、あとでゆっくり回ります。個人的には収蔵庫周りの展示と、文化財レスキューの話と、子どもたちの作品がとってもよかった。
解説本もお迎えしたから次は予習していきます。
posted by ふくだ at 23:46| Comment(0)
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