2017年12月12日

全国プラ「レア」リウム33箇所巡り 長崎・熊本編(12月9日・10日)

 明石市立天文科学館が企画している「全国プラ『レア』リウム33箇所巡り」。11月の黒部市吉田科学館で27/33となって、これにて本州は踏破。夏に北海道も巡り終えたので、残すは九州・四国のみとなりました。

 今回の目的地は長崎県長崎市の長崎市科学館。そして熊本県上天草市のミューイ天文台

【12月9日】
・新神戸0729<新幹線さくら545号>1010新鳥栖1020<かもめ13号>1150長崎
・長崎駅前[南]<長崎県営バス>東高下
・長崎金星観測碑
・東高下<長崎県営バス>諏訪神社前<長崎電気軌道>大橋
・長崎市科学館
・大橋1817<高速バス 長崎-熊本線(りんどう号)>2201熊本駅前
・熊本泊

【12月10日】
・熊本駅前<熊本市交通局>市役所・熊本城前
・熊本城
・市役所・熊本城前<熊本市交通局>熊本駅前
・以降、熊本駅前からカーシェアの自動車で移動
・中世宇土城
・近世宇土城
・ミューイ天文台
・三角西港
・熊本駅前で自動車返却
・熊本1850<みずほ608号>2133新神戸

 当初は新門司行きのカーフェリーも検討したのですが、新幹線の「スーパー早得きっぷ」を使うとさほど料金差がないので、今回は往復とも新幹線を利用。
 2日目のミューイ天文台は公共交通機関で行くのが難しい場所で、熊本駅前でカーシェアの自動車を借りて出かけました。途中の宇土城は予定していなかったのをふらりと訪問。柔軟に対応できるのは自動車移動のよいところです。
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2017年11月11日

黒部市吉田科学館

 本州最後のプラレアリウム巡り訪問先は富山県黒部市の黒部市吉田科学館。
 現行投影機はミノルタのMS-20ATですが、ロビーに展示されている五藤光学S-3がプラレアリウム巡りの対象機。
 魚津市立西部中学校で使用されていたものが静態保存されていますが、プラレアリウム巡りのパンフレットによると、日周・年周・緯度・歳差運動は動作したとか。電球つければ稼働できそうな状態の良さ(互換品あるんだろうか)。

 ピンホール式ながら惑星投影機を完備していて、五藤光学には珍しいツァイス式(恒星投影球が両端にあり内側に惑星投影棚がある)となっています。

 現行の投影機、MS-20AT。神戸青少年科学館でも使われていたミノルタプラネタリウムの大型機です。1986年に導入されて30年間稼働してきましたが、2016年にリニューアル。恒星原盤が交換され、光源もLED化。星像は白くシャープで、近年の投影機と比べても全く遜色ない星空を映し出します。

 全天周映像用のプロジェクタは魚眼レンズが2台横並び。変わった配列ですが、これは偏光メガネを用いた3D映像の投影に使われるため。私の見学時には「Mitaka」を利用した宇宙の果てまでの旅を実演していました。

 ドームの前方には芝シート席が用意されています。座席が全て前方を向いた配置のプラネタリウムは、前方の席はドーム全体を見渡しにくいのですが、思い切ってごろ寝シートにしています。黒部は座席配置に余裕があるので芝シートもまずまず見やすそう。子どもたちが大喜びで転がっていました。
# 全天周映像はドーム中央近くの座席が見やすいです。

# プラレアリウム巡り 27/33
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立山黒部ジオパーク映画「剣の山」

 黒部市吉田科学館立山黒部ジオパーク映画「剣の山」を観てきました。よい作品でした。

 科学館のある生地の街は黒部川扇状地の扇端にあり、そこかしこの水路に豊富な水が流れ、清水(しょうず)と呼ばれる湧き水や自噴井があちこちにあります。
 科学館へ向かう時は気に留めなかったのですが、帰り道は絶えず聞こえるせせらぎの音に心を惹かれっぱなしになりました。

 父を山で亡くしている主人公の少年は、科学部のキャンプ登山の経験を通じて、自らと山の関係を見つめ直していきます。火山噴出物の産んだ弥陀ヶ原、台地を切り刻む称名滝、山上の雪渓、黒部川花崗岩、そして剱岳。不器用ながら優しく剣を見守る科学部の仲間たち、生徒たちとともに自然の大きさと向き合う顧問の先生。
 立山連峰への登山は水の源をたどる旅でもあり、自然の大きさと命のつながりを探る旅です。
 岩の鎧に覆われた雄大な峰々さえ、遠い昔に平原から隆起し、遠い未来に侵食に消えていく。

 せせらぎの音に心を惹かれたのは、これがあの立山や剱岳から流れてきた水だと知ったから。それが黒部の人々の暮らしを潤し、命を育むものだと感じたから。

 科学館を後にして、黒部川の河原で黒部川花崗岩を探し、生地の街の清水を訪ねました。
 映画で見た雄大な自然と、私がいま立つ大地の確かなつながりを感じました。

 立山黒部は特別な場所かもしれません。でも私たち一人一人が住んでいるそれぞれの場所にも、その土地が生まれて今に至る何億年もの物語があります。私がいま住む神戸にも、生まれ育った茨城の片隅にも、そしてこれを読んでいるみなさんの住む街にも。
 遠くの街からこの作品を見た人が、そんなことを考えてくれたらいいな、と思うのは、私がかつて地理学をかじっていたせいかもしれません。

 清水で喉を潤したあと、そんなことを考えながら、いつか剱岳の山容を眺めてみたいと思うのでした。
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富山市科学博物館

 富山市科学博物館を訪問。自然科学系の博物館で、展示は割と最近リニューアルされた雰囲気(あとで調べたら2007年でした)。大雑把に1Fが地学と古生物、2Fが富山の自然環境(と企画展示室)、3Fが天文とプラネタリウム。プラネタリウム含めて2時間弱確保していたのですが、じっくり見ると時間が足らなくなりました。

 展示の解説板は漫画仕立てになっていて、これ冊子になっていたら欲しかったなあ(帰りにミュージアムショップ覗いたけど見当たらなかった)。

 展示物で目を引いたのがダイヤモンドダストの展示。過冷却の水滴を圧縮空気を吹き込んだ衝撃で氷晶にして、次第に成長してキラキラ光る様子を実演するのですが、これがきれいでした。ニュース映像でダイヤモンドダストを見たことはありますが、実物(再現物)は本当にきれい。

 プラネタリウムはドーム径18m。光学式投影機がなく、デジタルプラネ(プロジェクター)で五藤光学の「VIRTUARIUMII R4」を入れています。中央に機械がないのでドーム内は直径以上に広々とした雰囲気。
 「ミュージアム アライブ」という、ロンドン自然史博物館のナイトミュージアム的な作品で、復元された古生物がドーム内を動き回る子どもが見たら泣くんじゃないかと思いましたが、そもそも見に来るのは好きな子ばかりなので心配ご無用でした。
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全国プラ「レア」リウム33箇所巡り 富山編

 明石市立天文科学館が企画している「全国プラ『レア』リウム33箇所巡り」。夏の北海道で26/33まで辿り着き、残りは7館となりました。

 今回の目的地は富山県黒部市の黒部市吉田科学館。本州最後の館です。北陸地方に一館だけ名乗りを上げているので、他の館との組み合わせが難しく、最後の最後まで残ってしまいました。

 2017年11月より上坂浩光さんが監督を務めるフルドーム映像「剣の山」が同館で公開されるのを機に、遠征を決意。最初は11月3日の公開初日に合わせて旅程を組んだのですが、富山までの夜行バスのチケットが取れずに断念。一週間ずらして11月11日の訪問となりました。

周辺で訪問できる場所をピックアップして組んだ旅程が以下の通り。
 富山では富山市科学博物館と富山城跡、黒部では黒部渓谷鉄道、帰途の魚津で魚津埋没林博物館を組み込みました。相変わらずのドタバタ日程です。

【11月10日】
・大阪駅JR高速BT<北陸ドリーム大阪1号>富山駅前(南口)

【11月11日】
・富山市内にて富山城址公園と富山市科学博物館見学
・電鉄富山<富山地鉄本線>新魚津/魚津<あいの風とやま鉄道>生地
・黒部市吉田科学館見学
・黒部川と生地の清水など見学
・生地<あいの風とやま鉄道>魚津
・魚津泊

【11月12日】
・新魚津<富山地鉄本線>宇奈月温泉/宇奈月<黒部渓谷鉄道>欅平
・欅平散策
・欅平<黒部渓谷鉄道>宇奈月
・宇奈月温泉<富山地鉄本線>新魚津/魚津<あいの風とやま鉄道>生地
・黒部市吉田科学館見学
・生地<あいの風とやま鉄道>魚津
・魚津城跡と魚津埋没林博物館見学
・魚津<あいの風とやま鉄道>富山<はくたか569号>金沢<サンダーバード44号>大阪
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2017年08月27日

釧路市こども遊学館

 釧路市こども遊学館は科学館と児童館を複合したような施設です。
 プラネタリウム投影機はコニカミノルタプラネタリウムの「ジェミニスターII」。光学式投影機のインフィニウムSにデジタルプロジェクタの組み合わせで、日本で唯一のデジスターIIが入っています。

 プラネタリウムの座席は落ち着いた色合いな館が多いのですが、釧路の座席はクリーム色で明るい雰囲気。
 投影は土日祝で一日4回。うち3回はファミリー向けで、夕方の1回が一般向け。時間の都合でファミリー向けの投影を2回見ましたが、星空案内のパートと館オリジナル番組は大人も楽しめる内容でした(生解説では時々涼しい駄洒落があったのはきっといつものことだ)。
# ドラえもんの番組はひみつ道具に頼り過ぎかつCGもうちょい何とかしようぜと思った(これは配給元に言うべき)。

 展示物は体験型のものが多く、大人が手を出すのは遠慮して見守っていましたが、よく練られたものが多い印象。手作りの宇宙機模型は微笑ましくもあり、勝手に連帯感を感じたりもして。

# プラレアリウム巡り 26/33
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2017年08月26日

稚内市青少年科学館 後編

 稚内市青少年科学館のプラネタリウムは五藤光学GX-10T。日本最北端のプラネタリウムにして、1974年から稼働している北海道内最古参の投影機。以前にこの投影機を作った五藤光学の元職員がいらしたことがあって、「まだ動いているのか」と驚いたそうです。

 投影は「稚内の星空」のタイトルの星空案内(30分)が1日2回、「南極の夜空 オーロラ」の投影(10分)が1日1回。
 科学館の開館が9時で初回の投影が11時半なので、2時間半はさすがに展示を一通り見てもお釣りが来ました。

 投影はテープによる音声に、おそらく手動での投影機操作の合わせ技。いまどき懐かしいスタイルです。
 星空は五藤光学らしいというか、全体的に星が明るめで賑やかな印象。
 北斗七星が余裕を持って下方通過していく姿に北の大地を感じます。

 プラネタリウムのドーム内に模型類が展示されています。私がびっくりしたのは五藤光学のクロノス投影機のペーパークラフト。以前に型紙を見たことがあるのですが、実際に組んだものを見るのは初めてです。

# プラレアリウム巡り 25/33
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稚内市青少年科学館 前編

 日本最北端の科学館、稚内市青少年科学館。同じく日本最北端の水族館である稚内市ノシャップ寒流水族館と同じ敷地にあり、入場券も共通となっています。

 展示の中でも特徴的なのは南極観測にまつわるもの。
 初期の南極観測隊では資材の輸送に犬ぞりが活躍しましたが、その樺太犬の訓練が稚内で行われたのです。
 昭和基地に取り残されながら1年後に生還を果たした「タロ」「ジロ」の話はよく知られていますが、この2頭も稚内の出身。

 本館には主に初期の南極観測観測にまつわる展示。
 稚内公園での訓練に用いられた犬車と、実際に南極で用いられた犬ぞり。犬ぞりは意外に華奢な作りですが、頑丈にしすぎると荷物の積載量が減ってしまうので、バランスを取って設計されたのでしょう。



 屋外の別館には昭和基地で使われた建物の実物が展示されています。
 驚いたのは第一次観測隊の建物。南極観測史の歴史遺産というべきものです。南極の建物は基本的にプレハブづくりで、第一次隊のものは木板を多数重ねて断熱としています(発泡剤の断熱材も組み合わせ)。熱を逃さないために窓も小さく、個人の居住スペースも2畳ほど(それでも個室になっているのは船内よりはましかも)。
 2006年に南極観測50年を記念して国立科学博物館で行われた特別展で展示されたもので、会期後に稚内市青少年科学館にやってきたものです。ここで最初の越冬隊の人々が、その後の南極観測に携わった人々が過ごしていたのかと思うと感慨深いです。
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2017年08月25日

なよろ市立天文台きたすばる

 なよろ天文台きたすばるを訪問。
 名寄駅から5kmほど。駅前のなよろ観光まちづくり協会でレンタサイクルを借りて片道20分少々。丘の上に天文台の建物があります。

 天文台の2階にはスライディングルーフがあり、4機の赤道儀に50cmカセグレン反射を含め多数の望遠鏡が搭載されています。

 もう一方にはドームがあり、こちらには口径1.6mのピリカ望遠鏡。これは北海道大学が設置した望遠鏡で、研究用途に使われていない時は一般公開されています。国内の望遠鏡では、西はりまのなゆた望遠鏡(2m)、岡山の188cm鏡に次ぐ第3位の大きさ。東日本の望遠鏡では最大口径です。

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旭川市科学館「サイパル」

 北海道プラレアリウム巡りの最初の訪問先は旭川市科学館「サイパル」。4年ぶり2度目の訪問。

 投影機はカールツアイスSTARMASTER ZMP投影機。ツァイスのプラネタリウムでは中型機の位置付けですが、恒星投影球は意外に大きく存在感があります。映し出す星空の雰囲気はどことなく明石に似ていて、けれども星は白く、シャープにアップデートされた感。

 時間の都合で見た投影は幼児向け番組の「夏のほしとたなばた」。30分程度の短めの投影ですが、星空案内はしっかり丁寧にされていたので、ツァイスの星空を堪能できました。
 まず北天の北斗七星の高度の高さにびっくり。余裕で周極星です。そして南天には尾を引きずるようなさそり座。星空に北の大地の緯度の高さを知ります。

 以前に使われていたツァイス・イエナZKP-1投影機。ツァイスの小型機で、現在は後継のZKP-4が宗像と高松で現役です。プラネタリウムのエントランスホールに展示されているので、表敬訪問。

 科学館の屋上には天体観測ドームが2つあり、それぞれ三鷹光器製の65cm反射望遠鏡と20cm屈折望遠鏡を収めています。65cm鏡は主に星空用に、20cm鏡は太陽観測に使われています。ご厚意で両方見学させて頂き、昼間の金星と投影像の太陽を見せて頂きました。
 それにしても極軸の傾き! 旭川の緯度は北緯43度45分。明石と比較すると10度弱北ですから、それだけ極軸の傾きも大きくなります。

 こんな場面で北に来たことを実感。

# プラレアリウム巡り 24/33
posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | プラネ/天文台/科学館