2017年06月09日

2017年最小の満月

 2017年6月9日22:10:39。ボーグ77EDII+1.4倍テレコンバーターDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5500。ISO800。1/1600秒露出。トリミング、トーンカーブ、アンシャープマスク処理済。写真はクリックで拡大(拡大画像は原寸大切り出し)。

 6月9日は満月。2017年最小の満月(国立天文台)でした。
 
 地球-月の平均距離は約38.5万kmですが、月は楕円軌道を描いているので、近地点は36万キロ前後、遠地点は40万キロ前後まで変化します。
 この日は7時21分に月が遠地点を通り、22時10分に満月を迎えました。遠日点を通過するタイミングで満月になったため、2017年で最も見かけの大きさが小さな満月となりました。

 とはいえ、単独で見て大きさの違いが分かるほどではありません。近いときの満月の写真と並べると一目瞭然ですが、空にある月は比較対象がないので、人間の視覚だけだと大きさの違いを認識しにくいのです。
 12月の満月が2017年で最大の満月となるので、同じ望遠鏡で撮影して、比べてみることに致しましょう。
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2017年05月27日

星見行(5月26-27日)

 急遽、お誘いを頂いての星見行。
 夜半から天候が回復する予報で、現着するとすでに満天の星空。新月の夜ということもあり、学生さんらしきグループが賑やかに星見されてました。少し離れた空き地に機材をセット。

 明け方に国際宇宙ステーション(ISS)のパスがあり、-3等級の豪快な明るさで天の川を横切っていきました。
 街中だと短い露出の写真を比較明合成で重ねますが、光害のない場所ならば背景の空が白く飛ぶこともないので、2分露出の一発撮りです。
 ISSの通過前に一枚試写して、感度と露出を判断。この辺りはなんとなくの経験値。

2017年5月26日27:34:21〜 129秒露出(兵庫県神崎郡神河町)ニコンD5500+ニッコール18mm F2.8D F2.8開放、ソフトフィルター(ケンコー PRO1D プロソフトンA(W))使用、いずれもリサイズ、トーンカーブ処理済。

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2017年05月03日

月面X(5月3日)

 2017年5月3日19:42:12。ボーグ77EDII+1.4倍テレコンバーターDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5500。ISO400。1/200秒露出。トリミング、トーンカーブ、アンシャープマスク処理済。写真はクリックで拡大(拡大画像は原寸大切り出し)。

上弦近くの月の欠け際に「×」模様が見える「月面X」。
 天文学的に特別な意味はない現象ですが、見栄えの面白さで人気があります。月面では日の出の時間帯に当たる場所で、陽のあたる場所がじわじわ広がるため、見えている時間は数時間に限られます。上弦の月は日没から月没までの6〜7時間しか見えないので、月面Xの時間と月の可視時間が重なるタイミングが少なく、チャンスは年に数回と意外に少ないもの。それもまた人気を呼ぶのかもしれません。
 月の欠け際を際だたせるため、月の明部はフラット気味の画像処理にしています。

 2017年5月3日19:43:30。ボーグ77EDII+1.4倍テレコンバーターDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5500。ISO800。1/200秒露出。トリミング、トーンカーブ、アンシャープマスク処理済。原寸大切り出し。

 こちらが「月面X」の周辺を拡大したもの。真ん中の「×」が分かるでしょうか。
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2017年04月30日

AP赤道儀導入 その5 378mm2分ノータッチは大丈夫

 AP赤道儀導入 その1
 AP赤道儀導入 その2 極軸望遠鏡
 AP赤道儀導入 その3 実地テスト
 AP赤道儀導入 その4 星空デビュー
 AP赤道儀導入 その5 378mm2分ノータッチは大丈夫←ここ

 星見に出たのに合わせて、AP赤道儀の追い込みです。
 前回は振動でブレた写真を量産したので、今回は対策の効果を測るのも兼ねています。
 明らかに効果があったのはバランスウェイトの増量。ミニボーグ60EDならAP赤道儀付属の1kgのウェイトでも重すぎるくらいですが、さらに借り物の1.5kgのウェイトを追加。バランスは悪くなるのですが、シャッターブレは激減し、2分のノータッチガイドでは51枚中43枚が許容範囲の星像に収まりました。前回が成功率半分くらいでしたから、大きな進歩です。
# あとは前回は強風吹き荒れる天候でしたが、今回は風が弱かったのも利したと思います。



 ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(口径60mm,焦点距離378mm,F6.3)ISO 6400 WB晴天 露出120秒×8枚。
 下はうち1枚の中央部の原寸大切り出し。これなら問題なし。

 

 ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(口径60mm,焦点距離378mm,F6.3)ISO 6400 WB晴天 露出120秒×12枚。
 下はうち1枚の中央部の原寸大切り出し。こちらも問題なし。

 成功率84%ということは、10枚必要な場合は2枚多めに撮っておけばよいわけで、ずいぶん気が楽になります。次回は露光時間を3分以上に伸ばしてみたいと思います。

 あと極軸望遠鏡。自分で取り付けて芯出し作業を行ったので、どこまで精度が出ているか不安だったのですが、これなら問題なさそう。次回以降は安心していろいろ試すことができそうです。
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星見行(4月29-30日)

 珍しくも2週続けての遠征(珍しいというより初めてかも)。途中で友人をピックアップ、現地でもう一方合流。

 今回は風も弱く、ずいぶん楽に過ごせました(前回比)。朝まで雲ひとつ湧かず、低空に若干霞がかっていましたが、じゅうぶん綺麗な空でした。

 右写真は薄明に消え行く天の川。発色鮮やか目の補正をかけています。(写真はクリックで拡大します)

(共通データ)
2017年4月29日(兵庫県神崎郡神河町)ニコンD5500+ミニボーグ60ED+1.08倍マルチフラットナー(口径60mm,焦点距離378mm,F6.3) ビクセンAP赤道儀にて追尾(ノータッチガイド)、いずれもjpeg画像をリサイズ、トーンカーブ処理済。
# RAWも撮影したのですが、今ひとつ処理の方法が分かっていませんので、今回もjpeg画像にて。

 北アメリカ星雲。
 ISO 6400 WB晴天 25:14〜 露出120秒×12枚コンポジット(写真はクリックで拡大します)。
 先週はチャレンジしながら撮影できなかった対象です。デネブのそばにありますが、眼視では見えないので、星図とにらめっこしながら、視野に入っている星を目印に構図を決めます。
 120秒露出ならノータッチガイドの成功率高いので、次に機会があればもう少し露出を伸ばしてみるつもり。

 網状星雲。
 ISO 6400 WB晴天 27:25〜 露出120秒×12枚コンポジット(写真はクリックで拡大します)。
 先週は薄明の中で1枚しか撮れていなかった対象。やはり眼視では見えないので、試写を繰り返して構図を決めます。ISO25600設定でも30秒かけないと写らないほど淡いので、シャッター切って30秒待って、モニタを見て望遠鏡を動かし……の繰り返しで、視野を少し動かすにも1分弱かかるので、構図を決めるまで時間がかかります。

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2017年04月24日

星見行(4月22-23日)

 明石市立天文科学館星の友の会のサークル、ほしとも天体写真部の星空撮影会に参加してきました。
 現地集合は18時でしたが、都合で21時に現地で合流。到着時には雲一つない透明度のよい星空でした。

 先月末に購入したAP赤道儀の実質的デビュー戦。今回は光害のない条件下でのテストも兼ねて、miniBORG60EDとBORG77EDIIも持ち込みました。
 また星座・星景写真用にソフトフィルターも購入したので、そちらも初使用です。

(共通データ)
2017年4月22日(兵庫県神崎郡神河町)ニコンD5500+ニッコール18mm F2.8D F2.8→3.5、ソフトフィルター(ケンコー PRO1D プロソフトンA(W))使用、いずれもリサイズ、トーンカーブ処理済。
※写真はいずれもクリックで拡大します。

 ISO1600 露出123秒 追尾撮影 22:03:47〜 WBオート
 西空に沈む冬の星座たち。
 フィルム時代はフィルムの樹脂層で光が反射してある程度は星が膨らんで写ったのですが、デジカメでは星はほとんど点にしか写りません。実際の星は点像なので正しい写り方ではあるのですが、星の光度差が分かりにくくなります。
 ソフトフィルターを使うと星が明るさに応じて大きく写るため、この弱点が改善します。ただ星の明るさを面積で示すのはプラネタリウム的な描写ともいえ、星が派手に大きくなると実感を損ねてしまいます。
 個人の好みもあり、何が正解かは難しいところ。ソフトフィルターを使うと星の色も分かりやすくなる効果もあります。私の知る範囲では藤井旭さんがフィルム時代からこの手の星座写真を先駆的に撮影されていたように記憶しています。
 ガイド撮影したので地上の景色が若干流れていますが、星空メインの写真なのでこの程度なら許容範囲かな。

 ISO6400 露出 15秒 固定撮影 25:29:46〜 WB晴天
 こちらは固定撮影。D5500はISO6400までならノイズが少ないので、それを利用して固定撮影で星を止めてみました。南天低くが明るいのは姫路方面の光害のため。さそり座の星の並びも分かりやすく、ソフトフィルターの効果がいい方に出たと思います。

 ISO6400 露出 15秒 固定撮影 25:32:41〜 WB晴天
 同じく固定撮影。手前にまだ葉の出る前の木を配して、狙ったような星景写真の夏の大三角。木の枝がぼやけているのはソフトフィルターのせい。強風の日でしたので、風の影響も多少はあるかも。

 ISO3200 露出 30秒 追尾撮影 27:32:06〜 WB晴天
 再びガイド撮影のさそり座と夏の天の川。ISO3200に落として30秒のガイドですが、ISO6400の15秒固定より全体的にノイズが少なくきれいです。地上の景色を優先するか星空を優先するかで使い分ける境界線といったところ。

 空の色は本来ニュートラルグレーですが、最近のはやりで青みがかった風に調整しています。地上の景色を入れた写真だと、この方が見栄えがするようです。鑑賞写真なのでこの辺りは雰囲気重視で。
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2017年04月02日

水星が東方最大離角(の翌日)

 2017年4月2日19:13:14(神戸市垂水区)。NikonD5500+16-85mm→85mmF5.6,ISO800。4秒露出。(写真はクリックで拡大)

 4月1日に水性が東方最大離角。当日はアルデバラン食でバタバタしていてすっかり忘れていました。
 春先は黄道が地平線に対して垂直に近い向きで立っているので、内惑星の観望好機です。、

 2日も天気がよく、透明度もよかったので、三脚を担いで出動。カメラをセットしたら「メモリーカード未挿入」なんてメッセージが出るトラブル(というかおまぬけ)もありましたが、双眼鏡で見るまでもなく、肉眼であっさりと水星を確認。しばらくのあいだ楽しむことが出来ました。
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2017年04月01日

アルデバラン食

 2017年4月1日18:39:21。ボーグ77EDII+1.4倍テレコンバーターDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5500。ISO1600。1/40秒露出。トリミング、トーンカーブ、アンシャープマスク処理済。写真はクリックで拡大。

 ここ数年、たびたび起きているアルデバラン食。月がアルデバランを隠す現象です。今回は夕方の見やすい時間帯の現象となりました。
 潜入はまだ青さの残る空の中。連続撮影しようかなと思っていたのですが、望遠鏡をセットしているうちに気付いたら潜入直前。何枚か撮影して、双眼鏡で見ようと目をそらした一瞬の間に消えてしまいました。

 2017年4月1日18:51:02。ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(D=60mm,f=378mm)+NikonD5500。ISO800。1/200秒露出。トリミング、トーンカーブ、アンシャープマスク処理済。写真はクリックで拡大。

 出現は動画で撮影しようとしたのですが、鏡筒の向きを変える間にピントリングを動かしてしまい、調整して、よっしゃこれで大丈夫と思った瞬間に出現していました。
 準備は大切ですね。
# 今回、神戸での潜入・出現時刻をきちんと確認していなかったのが最大の課題。

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2017年02月26日

第7回 星なかまの集い(おまけ)

 今回の星なかまの集いの集録に、森本おじさんの「ご主人」、森本せつさんの寄稿があります。
 おじさんが主宰していたサイエンスツアー「ひょうごは大きな博物館」にまつわる思い出で、子午線の旅についても触れられていらっしゃいました。実はこの時の案内人を仰せつかったのが私で、「東経135度に沿ってマウンテン自転車(?)で山を突破した勇敢な若者」とは私のことです。
# 昔は若かったのです。

森本おじさんのサイエンスツァー「ひょうごは大きな博物館」東経135度子午線の旅
森本おじさんのサイエンスツァー「ひょうごは大きな博物館」東経135度子午線の旅(海賊版)←おじさんのサイトからはリンク切れてるので改めて。
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第7回 星なかまの集い(2日目)

 2日目は快晴の朝。
 朝食後、再びこどもの館へ移動。林の中を歩く10分ほどのハイキングコースがあって快適です。

 2日目午前は研究・活動発表タイム。参加者の皆さんによる日ごろの活動や研究の発表のポスターセッションです。
 今回は16件の発表がありました。おおまかですが活動紹介が2/3、機材や観測など研究の紹介ものが1/3といったところ。
 開始直後はご覧の通りの大賑わいです。後半は少し落ち着いてきますが、それでも発表者の前には人並みが絶えません。今回は裏方仕事もあって、じっくり見たり発表者のみなさんとお話する時間が少なかったのがちょっともったいなかったかも。と言いながら、工作好きなので機材に関する発表はしっかり見せて頂きました。

 お昼ごはんは外でお弁当。その前にみんなで記念撮影です。
 前の塊と後ろの列に微妙に間が空いているのは、会談に踊り場があるので、そこを避けて全員入るようにするとこうなっちゃうためです。

 お弁当は屋内の飲食可のスペースを予定していたのですが、この好天のポカポカ陽気で、みなさん屋外で食べられてました。館内が迷路のようで飲食可のスペースにたどり着くのが困難だったという話もあったとかなかったとか。
# 安藤忠雄さん設計の建物って、動線が不可解なものが多いのは有名な話。

 昼食後は毎年恒例のビンゴ大会。
 協賛各社の提供や参加者の持ち寄りの景品の大争奪戦です。司会はおなじみブラック星博士ですが、今回はアシスタント(写真に写っていませんがビンゴのソフトを操作する女の子が2人おりまして)が暴走して大変なことに。
# ビンゴの番号を表示するソフトを終了しかけてブラック星博士が真顔で止めに入るという……

 このたぐいの抽選は当たった試しのない私ですが、今回は珍しく早い順番でビンゴとなり、アストロアーツさん提供の星座クッションを頂きました。

 発表者の中から毎年選考している森本奨励賞は「アイマス天文部スターライトステージ」「小惑星による恒星食の観測のすすめ」「理カフェ」の3点が選ばれました。
 「アイマス天文部スターライトステージ」は茨城県から毎回参加の友田さん。アニメやゲームのコンテンツと天文の橋渡しのユニークな活動を長年続けていらっしゃいます。これまで天文に接点のなかった方々を引き込んでるのがすごい。
 「小惑星による恒星食の観測のすすめ」はアマチュアが参加して天文学に貢献できる分野。観測地点が多いほどより成果を上げることが出来るということで、奨励賞の意図にも通じたのだと思います。
 「科学談笑喫茶室 理カフェ」は大阪で続けているサイエンスカフェ。2010年から続いている息の長い活動。講師の先生方も多彩で、市民主催の素晴らしい活動を続けてらっしゃいます。

 ということで、第7回星なかまの集いも無事に全日程を終了いたしました。

 参加された方のツイートをひろったまとめを作ってあります。
 第7回 星なかまの集い 2017 - Togetterまとめ
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