2017年12月04日

2017年最大の満月


共通データ。ボーグ77EDII+1.4倍テレコンDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5500。写真はクリックすると拡大します。

 2017年12月4日の満月は、2017年(見かけ上)最大の満月でした。
 満月の時刻が4日00:47なので、3日夕から4日朝にかけての月が満月。しかしながら月の近地点通過は4日17:46と満月から3/4日近くずれています。月の近地点通過と満月がもっと近づくのは次回2018年1月2日(だっけ?)の満月ですが、「2017年」に限定すると今回が「最大の満月」になります。

 2017年「最小の満月」は6月9日。この時に同じ望遠鏡で撮影した写真を並べると一目瞭然。
 とはいえ、肉眼で月を眺める分には、空に比べる対象がないこともあって、まず見かけの大きさの違いに気づくことはありません。写真ならではの比較といえます。

 同じ年の「最大の満月」「最小の満月」の両方とも晴れるのはなかなか珍しく、貴重な記録になりました。
posted by ふくだ at 01:23| Comment(0) | 星空観望

2017年11月26日

星見行(11月25-26日)

 友人と誘い合わせての星見行。
 ここしばらく、新月前後の週末は天気が崩れることが多く(10月に至っては台風ですよ!)、しばらく星見に出ていませんでした。
 今月も新月の11月18日晩は曇り。祝日前の22日は雨で出動ならず。
 週末の25/26日にかけても曇りがちの予報。星見人ご用達のGPV気象予報の雲量では絶望的な雲の量。これは今回も難しいかなと思っていたのですが、24日(金)になってから少しずつ予報が快方に向かっていきます。
 25日(土)昼の時点では翌26日(日)朝まで晴れマーク。GPV予報でも雲量が下がってきました。

 「雲は多そうだけど、晴れ間がないわけではない。雲の量によっては写真は難しいかもしれないけど、観望ならいける」と判断。
 現着の21時頃は雲が多かったものの、22時半頃から晴れ間が増えて、2時頃までは星見を楽しめました。晴れている間も小さな雲が流れていたので、写真の枚数は稼げませんでしたが、透明度はよく、よい星見になりました。
# 写真はインターバルタイマーにおまかせでシャッターを切って、あとで雲がかぶったカットを削除。

 山上の夜はすっかり冬で、夜露が降りたかと思えばすぐに凍りつき、撤収時は機材が氷でキラキラ輝いていました。

 以下、写真はクリックで拡大します。

M45プレアデス星団。2017年11月25日(兵庫県神河町にて)。NikonD5500+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3) ISO 6400 露出120秒×4枚合成 ビクセンAP赤道儀にて追尾。

 M31アンドロメダ銀河。2017年11月25日(兵庫県神河町にて)。NikonD5500+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3) ISO 6400 露出120秒×8枚合成 ビクセンAP赤道儀にて追尾。

 M42オリオン大星雲。2017年11月26日(兵庫県神河町にて)。NikonD5500+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3) ISO 6400 露出120秒×8枚合成 ビクセンAP赤道儀にて追尾。

 夏に比べるとカメラのノイズが少ないのが分かります。
 馬頭星雲も狙ったのですが、薄雲がかかって断念。バラ星雲も同じく断念。
 これ以上、写りを上げるには露出時間を伸ばすしかないのですが(カメラの感度はISO6400が実用限界)、そうなるとオートガイドが要るなあ。
 もしくはレデューサを入れるという方法もあって、焦点距離を短くして露出時間も伸ばせて、Fも明るくなるので一石二鳥。

 何れにせよしばらくは現在のシステムで狙える天体を撮っていきたいと思います。
 かつては夢の世界だった星雲星団の直焦点撮影が手軽にできるのが楽しくて仕方がない。

 あとは星座の写真も撮っていきたいのですが、なかなか手が回りません。
 空のきれいな場所に行ったら写真だけでなく観望もしたいですし。夜が24時間位あればいいのに(待て)。

 なお帰路、SAで仮眠を取っている最中に車のバッテリーを上げるというトラブルをしでかしました。
 エンジンを切って寝ていたのですが、ライト点けっぱなしは警告音が鳴るはずだし、停車時にエアコンを消し忘れた可能性が高そう。停車前にエアコンは最弱にしていたので、やかましいSAの駐車場でエンジン切った後も送風音に気づかなかったのはあり得そう(自覚はない)。スマートキーの車だと電装系までOFFにしたかどうか分かりにくいので、以後気をつけねば。
# ロードサービスのお世話になりました。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 星空観望

2017年11月01日

十三夜

 神戸市垂水区にて撮影。薄雲越し。2017年11月1日19:25。ボーグ77EDII+1.4倍テレコンDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5500。ISO400、1/800秒露出。トリミング、アンシャープマスク処理済。
 写真をクリックするとピクセル等倍の画像を表示します。

 「後の月」十三夜。
 中秋の名月の十五夜は中国から入ってきた風習ですが、十三夜は平安時代に日本で始まったものだとか。
 2017年は旧暦で閏月が入ったため、遅めの十三夜となりました。

 月の写真はトーンカーブ補正をかけてコントラストを強調することが多いのですが(フィルム時代のモノクロの月写真が硬調でした)、今回はあえてそのままです。これはこれで好きです。
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2017年09月24日

星見行(9月23-24日)

 明石市立天文科学館星の友の会の会内サークル、ほしとも天体写真部(有志自主企画)の星空撮影会に行ってきました。
 週間予報では週末に傘マークが貼り付いていたのですが、2日前になって晴/曇に好転。ただGPV予報では夜明けまで雲量が多いままで、予報通りなら「天気予報的には晴れだけど星見的には曇り」の天気。
 ただ天気図は回復傾向にあるのと、山の中の天気は予報の的中率が低いということで、好転することを信じて出発しました。

 結果的に、始終雲が多かったものの、日付が変わったことから晴れ間も増えて、透明度自体は良かったこともあり、満足な星見となりました。写真の方はもう少し枚数を稼ぎたかったのですが、天気相手なので仕方ありません。

 以下、写真はクリックで拡大します。

M42オリオン大星雲
2017年9月24日03:31〜(兵庫県神河町にて)
NikonD5500+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3)
ISO 6400 露出120秒×3枚合成 ビクセンAP赤道儀にてノータッチガイド

 冬の定番、オリオン大星雲。明るい星雲なので街中でも肉眼でぼんやり見えます。本当は10枚ほど撮れたはずなのですが、曇っている間にダーク画像を撮影した後、望遠鏡のレンズキャップを外すのを忘れてインターバルタイマをスタートさせてしまい、真っ黒画像を量産していました。毎回なにかしらアホなことをやらかします。

馬頭星雲
2017年9月24日03:57〜(兵庫県神河町にて)
NikonD5500+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3)
ISO 6400 露出120秒×8枚合成 ビクセンAP赤道儀にてノータッチガイド

 私のD5500はHαの感度が低く、赤い散光星雲がなかなか写りません。
 近くの「燃える木」星雲はよく写っていますが、馬頭星雲はほんのりささやかな写りです。もう少し長い露出をかけたいところ。

M31アンドロメダ銀河。
2017年9月24日02:11〜(兵庫県神河町にて)
NikonD5500+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3)
ISO 6400 露出120秒×3枚合成 ビクセンAP赤道儀にてノータッチガイド

 M31は肉眼で軽々見えていました。10枚以上撮影したのですが、M31だけ何故かガイドミスで星像が流れまくって、合成に耐える画像が3枚だけでした。原因が思い浮かばないのですが、もしかすると赤緯軸のクランプを閉め忘れていたのかもしれません。
# AP赤道儀の赤緯軸はフリーでもむっちゃ固い。

ばら星雲。
2017年9月24日04:20〜(兵庫県神河町にて)
NikonD5500+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3)
ISO 6400 露出120秒×8枚合成 ビクセンAP赤道儀にてノータッチガイド

 こちらもHαの赤い星雲。眼視ではほとんど見えない対象です。真赤な印象の強い散光星雲ですが、Hβの青い光が写るのか、紫っぽい色合いになります。原板ではごくごく淡い写りで、壁のようなトーンカーブ加工をしています。

 今回はAP赤道儀の赤緯モーターが動かないトラブルがあり、構図を決めるのに苦労しました。帰宅後に確認したら正常に動作し、トラブルを再現できません。前々から本体とコントローラーを繋ぐシリアルケーブルの接触が悪いことがあり、これを疑っています。
 赤経モーターはドラブルなしだったので、撮影自体は敢行できたのが幸いでした。
posted by ふくだ at 23:47| Comment(0) | 星空観望

2017年08月29日

月面X

 月面X。神戸市垂水区にて撮影。薄雲越し。2017年8月29日18:48。ボーグ77EDII+1.4倍テレコンDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5500。ISO1600、1/125秒露出。トリミング、トーンカーブ、アンシャープマスク処理済。
posted by ふくだ at 21:51| Comment(0) | 星空観望

2017年06月09日

2017年最小の満月

 2017年6月9日22:10:39。ボーグ77EDII+1.4倍テレコンバーターDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5500。ISO800。1/1600秒露出。トリミング、トーンカーブ、アンシャープマスク処理済。写真はクリックで拡大(拡大画像は原寸大切り出し)。

 6月9日は満月。2017年最小の満月(国立天文台)でした。
 
 地球-月の平均距離は約38.5万kmですが、月は楕円軌道を描いているので、近地点は36万キロ前後、遠地点は40万キロ前後まで変化します。
 この日は7時21分に月が遠地点を通り、22時10分に満月を迎えました。遠日点を通過するタイミングで満月になったため、2017年で最も見かけの大きさが小さな満月となりました。

 とはいえ、単独で見て大きさの違いが分かるほどではありません。近いときの満月の写真と並べると一目瞭然ですが、空にある月は比較対象がないので、人間の視覚だけだと大きさの違いを認識しにくいのです。
 12月の満月が2017年で最大の満月となるので、同じ望遠鏡で撮影して、比べてみることに致しましょう。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 星空観望

2017年05月27日

星見行(5月26-27日)

 急遽、お誘いを頂いての星見行。
 夜半から天候が回復する予報で、現着するとすでに満天の星空。新月の夜ということもあり、学生さんらしきグループが賑やかに星見されてました。少し離れた空き地に機材をセット。

 明け方に国際宇宙ステーション(ISS)のパスがあり、-3等級の豪快な明るさで天の川を横切っていきました。
 街中だと短い露出の写真を比較明合成で重ねますが、光害のない場所ならば背景の空が白く飛ぶこともないので、2分露出の一発撮りです。
 ISSの通過前に一枚試写して、感度と露出を判断。この辺りはなんとなくの経験値。

2017年5月26日27:34:21〜 129秒露出(兵庫県神崎郡神河町)ニコンD5500+ニッコール18mm F2.8D F2.8開放、ソフトフィルター(ケンコー PRO1D プロソフトンA(W))使用、いずれもリサイズ、トーンカーブ処理済。

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2017年05月03日

月面X(5月3日)

 2017年5月3日19:42:12。ボーグ77EDII+1.4倍テレコンバーターDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5500。ISO400。1/200秒露出。トリミング、トーンカーブ、アンシャープマスク処理済。写真はクリックで拡大(拡大画像は原寸大切り出し)。

上弦近くの月の欠け際に「×」模様が見える「月面X」。
 天文学的に特別な意味はない現象ですが、見栄えの面白さで人気があります。月面では日の出の時間帯に当たる場所で、陽のあたる場所がじわじわ広がるため、見えている時間は数時間に限られます。上弦の月は日没から月没までの6〜7時間しか見えないので、月面Xの時間と月の可視時間が重なるタイミングが少なく、チャンスは年に数回と意外に少ないもの。それもまた人気を呼ぶのかもしれません。
 月の欠け際を際だたせるため、月の明部はフラット気味の画像処理にしています。

 2017年5月3日19:43:30。ボーグ77EDII+1.4倍テレコンバーターDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5500。ISO800。1/200秒露出。トリミング、トーンカーブ、アンシャープマスク処理済。原寸大切り出し。

 こちらが「月面X」の周辺を拡大したもの。真ん中の「×」が分かるでしょうか。
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2017年04月30日

AP赤道儀導入 その5 378mm2分ノータッチは大丈夫

 AP赤道儀導入 その1
 AP赤道儀導入 その2 極軸望遠鏡
 AP赤道儀導入 その3 実地テスト
 AP赤道儀導入 その4 星空デビュー
 AP赤道儀導入 その5 378mm2分ノータッチは大丈夫←ここ

 星見に出たのに合わせて、AP赤道儀の追い込みです。
 前回は振動でブレた写真を量産したので、今回は対策の効果を測るのも兼ねています。
 明らかに効果があったのはバランスウェイトの増量。ミニボーグ60EDならAP赤道儀付属の1kgのウェイトでも重すぎるくらいですが、さらに借り物の1.5kgのウェイトを追加。バランスは悪くなるのですが、シャッターブレは激減し、2分のノータッチガイドでは51枚中43枚が許容範囲の星像に収まりました。前回が成功率半分くらいでしたから、大きな進歩です。
# あとは前回は強風吹き荒れる天候でしたが、今回は風が弱かったのも利したと思います。



 ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(口径60mm,焦点距離378mm,F6.3)ISO 6400 WB晴天 露出120秒×8枚。
 下はうち1枚の中央部の原寸大切り出し。これなら問題なし。

 

 ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(口径60mm,焦点距離378mm,F6.3)ISO 6400 WB晴天 露出120秒×12枚。
 下はうち1枚の中央部の原寸大切り出し。こちらも問題なし。

 成功率84%ということは、10枚必要な場合は2枚多めに撮っておけばよいわけで、ずいぶん気が楽になります。次回は露光時間を3分以上に伸ばしてみたいと思います。

 あと極軸望遠鏡。自分で取り付けて芯出し作業を行ったので、どこまで精度が出ているか不安だったのですが、これなら問題なさそう。次回以降は安心していろいろ試すことができそうです。
posted by ふくだ at 23:46| Comment(2) | 星空観望

星見行(4月29-30日)

 珍しくも2週続けての遠征(珍しいというより初めてかも)。途中で友人をピックアップ、現地でもう一方合流。

 今回は風も弱く、ずいぶん楽に過ごせました(前回比)。朝まで雲ひとつ湧かず、低空に若干霞がかっていましたが、じゅうぶん綺麗な空でした。

 右写真は薄明に消え行く天の川。発色鮮やか目の補正をかけています。(写真はクリックで拡大します)

(共通データ)
2017年4月29日(兵庫県神崎郡神河町)ニコンD5500+ミニボーグ60ED+1.08倍マルチフラットナー(口径60mm,焦点距離378mm,F6.3) ビクセンAP赤道儀にて追尾(ノータッチガイド)、いずれもjpeg画像をリサイズ、トーンカーブ処理済。
# RAWも撮影したのですが、今ひとつ処理の方法が分かっていませんので、今回もjpeg画像にて。

 北アメリカ星雲。
 ISO 6400 WB晴天 25:14〜 露出120秒×12枚コンポジット(写真はクリックで拡大します)。
 先週はチャレンジしながら撮影できなかった対象です。デネブのそばにありますが、眼視では見えないので、星図とにらめっこしながら、視野に入っている星を目印に構図を決めます。
 120秒露出ならノータッチガイドの成功率高いので、次に機会があればもう少し露出を伸ばしてみるつもり。

 網状星雲。
 ISO 6400 WB晴天 27:25〜 露出120秒×12枚コンポジット(写真はクリックで拡大します)。
 先週は薄明の中で1枚しか撮れていなかった対象。やはり眼視では見えないので、試写を繰り返して構図を決めます。ISO25600設定でも30秒かけないと写らないほど淡いので、シャッター切って30秒待って、モニタを見て望遠鏡を動かし……の繰り返しで、視野を少し動かすにも1分弱かかるので、構図を決めるまで時間がかかります。

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posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 星空観望