2020年05月25日

昼間の金星(5月7日)

20200507venus01.jpg
2020年5月7日15時34分(神戸市垂水区)
NikonD5500+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3) 。ISO400、1/1600秒露出。

 4月28日に最大光度(-4.5等)を迎えた金星ですが、一番明るいのは一日だけではなく、前後しばらくの間は同じような明るさを保っています。金星は望遠鏡や双眼鏡を使えば昼間でも見ることができるのですが、最大高度の前後は一等星の100倍ほどの明るさになりますから、肉眼でも見ることが出来ます。
 ただしいきなり空を見上げて分かるものではなく、予め場所が分かっていないと難しいですし、双眼鏡で探してから肉眼で見つけるほうが楽なのですが、うっかり太陽を視界に入れたらいけないので、日陰で観察するのがおすすめです。

 この間も何度かチャレンジしていたのですが、肉眼で見ることが出来たのは今期はこの日が初めて。空の透明度がよかったのですね。

20200507venus02.jpg
 同じ写真の中央部を拡大したのがこれ。クリックすると原寸大のサイズで見ることが出来ます。400mm弱の焦点距離でも三日月状に欠けた姿がはっきり分かります。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 星空観望

月・木星・土星の接近(5月13日)

20200513monjupsat.jpg
2020年5月13日01:47(神戸市垂水区)
NikonD5500+AF-P NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6→38mm/F4.8、ISO400 露出5秒。

 一番明るく輝いているのが月。月の左上、少し暗い星が土星、月の上やや右寄りの明るい星が木星です。
 ひどい黄砂の夜で、眼視だと土星がギリギリ見えるかどうか。双眼鏡だと同じ視野に3天体が収まって綺麗でした。
 街中でも十分見えるのですが、電線が入らない写真を撮ろうとすると途端に難物となり、塩屋の谷の西側の尾根まで三脚担いで登ることになってしまいました。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 星空観望

2020年05月24日

我が街に没む月

20200524mmv003.jpg
 少し雲の切れ目が出てきたので、月と金星と水星、西空に消えるギリギリまで粘りました。
 なんとか雲から抜けてはくれたのですが、同時に見えることはなく、まず金星が団地の向こうに沈み、入れ替わるように雲から出た月も、まもなく沈みます。

 丘の上まで続く家並みの向こうにある月が面白くて、撮ってみました。
 眼視では細い明るい部分だけですが、写真ではうっすらと地球照も見えます。

続きを読む
posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | 星空観望

月と金星と水星の接近

20200524mmv001.jpg
2020年5月24日19時20分(神戸市垂水区)
NikonD5500+NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR→85mmF5.6,ISO800 露出1/160。

 5月24日の夕方に、月と金星と水星が近づいて見えました。
 もちろん見かけの上でのことですが、標準的な双眼鏡の視野に3つの天体がすっぽり入ってしまうほどの接近ぶり。月齢も1.7と極細で、さぞかし美しい眺めになるはず。これを見逃す手はありません。
 ということで、カメラと双眼鏡を担いで外に出たのですが、あいにく西の空の低空にずーっと雲がかかっています。金星は割と簡単に、月はその次に、水星は初めは双眼鏡で、やがて肉眼でも見えたのですが、3つの天体が雲間に出てくれるタイミングがバラバラでなかなか集合写真になりません。

 やっとこ撮ったのがこれ。時間にして数十秒でほんの一瞬のことでした。
 縮小した状態では水星が見えにくいかもしれませんが、クリックして拡大するとなんとか分かります。

20200524mmv002.jpg
 こちらはキャプションをつけました。
 縮小前だと金星は欠けた姿に写っているのですが、レンズを絞らずに撮ったうえに露出オーバー気味で、あまりシャープではありません。視直径が大きいので、双眼鏡でも点でないのが分かるほどです。

 ここまで役者が揃う機会は少ないのですが、月と惑星の並びはたびたび見ることができるので、機会があればまた狙ってみようと思います。肉眼でも楽しめますしね。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 星空観望

2020年05月22日

水星と金星の接近

20200522mave.jpg
2020年5月22日19時55分(神戸市垂水区)
NikonD5500+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3) ISO800 露出1/1.3秒

 5月22日の夕方に水星と金星が接近して見えました。
 接近と言っても見かけ上のことで、太陽系の中では全く離れた場所を移動しているのですが、地球から見ると最接近時に0度53分まで近づきます。ちなみに太陽や月の直径が30分前後ですから、双眼鏡なら余裕で、天体望遠鏡でも低倍率なら同じ視野に入る近さです。

 ということで前々から楽しみにしていたのですが、当日は朝の天気予報では晴れだったのに、午前中からどんより曇り空。午後になってもどんより具合は増すばかりで、すっかりあきらめていました。

 夕ご飯を食べてお風呂に入って(この時点でやる気ゼロ)Twitterを眺めていると、それでも雲の切れ間が出来始めた様子。ならばと西の空を見てみると、ずいぶん大きく空が見えています。

 ということならば、天体望遠鏡にカメラを付けて、双眼鏡と三脚担いで出動です。
 すでに地平高度は10度を切っていたので、家の近くでは無理。西空が見渡せる近くの高台まで登らねばなりませんが、ここしばらく散歩で坂道を歩きまくっていた成果で、体力的には全く余裕。

 あと少しのところで低空の雲が消えてくれなかったのですが、雲間からなんとか、見ることが出来ました。
 肉眼では金星だけでしたが、双眼鏡では水星もしっかり見えました。見えている時間が短かったので、撮影条件をいろいろ試す余裕がなかったのですが、撮れただけよしとしましょう。

 ミニボーグ60EDの焦点距離で金星の欠けた姿が撮れることは分かっていたので、最初から水星と欠けた金星を同時に写すことを狙いました。水星は視直径が小さすぎるので欠けた姿までは無理。水星が若干ぶれているように見えるのは、1/1.3秒での日周運動です。1/8秒だと止まって見えるのですが、今回は雲間から見えている雰囲気が伝わると思ってこちらの写真を加工しました。

 夕空の水星と金星は週明けくらいまでは双眼鏡で同一視野に見ることが出来ます。とくに水星はふだんなかなか探しにくいので、金星がそばにいる今がチャンスです。
posted by ふくだ at 21:35| Comment(0) | 星空観望

2020年04月08日

2020年最大の満月

20200408fullmoon.jpg
2020年4月8日0時35分(神戸市垂水区)
ボーグ77EDII+1.4倍テレコンDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5500。ISO400、1/400秒露出。

 4月7日から8日にかけての晩の満月は2020年で一番大きな満月でした。
 月は地球の周りを楕円軌道で回っていて、地球に一番近づくところで満月になると大きく見えます。といっても、空に出ている満月は比較対象がないので、肉眼で見ても分かるほどの違いはありません。
 半年ほど先の10月31日に「2020年で一番小さな満月」が見えるので、そのときに写真を撮り比べると、違いが分かります。

 詳しい解説は名古屋市科学館のサイトのものが素晴らしいのでリンク貼っておきます。
月が大きく見えるわけ_2020名古屋市科学館
# このブログにもリンクが張ってあるので探してみましょう(^_^)
posted by ふくだ at 07:45| Comment(0) | 星空観望

2020年04月06日

国際宇宙ステーション上空通過(4月6日)

20200406iss.jpg

2020年4月6日19時37分〜(神戸市垂水区)
NikonD5500+トキナー11-20mm F2.8→11mm/F5.6、ISO400 露出10秒×10枚合成。

 久々に条件の良い国際宇宙ステーション(ISS)の通過があったので見てきました。
 神戸市垂水区では仰角85度。感覚的には頭の真上です。

 ただ写真の構図としては、地平線の向こうからまっすぐ真上に光跡が伸びるので、いろいろ難しい。
 しかも住宅地の中だと電線が入り込まない場所が難しい。

 いつもは少し高台に登るのですが、この日はISSの通過時刻を10分間違えて覚えていて、気付いたときには間に合わない状態。とりあえず塩屋谷川の東岸で、西の見渡しが良い場所を探しました。カメラをセットし終えたときにはISSが見え始めていたのはここだけの秘密です。

 左の明るい星は金星。写真を拡大すると、まだまだすばるの間近にいることが分かります。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 星空観望

2020年04月04日

金星とすばるの接近

20200404subaru_moon.jpg
2020年4月4日19時52分(神戸市垂水区)
NikonD5500+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3) ISO800 露出10秒
ビクセン・ポラリエU赤道儀にて追尾。

 金星とすばるの接近は8年ごとに起こります。
 地球と金星は583.9日間隔で会合するのですが、この会合周期の5倍(2919.6日)は地球の8年の日数(2922.1)とほぼ等しいので、8年後の金星は地球から見てだいたい同じような位置に見えることになります。

 金星はマイナス4等、すばるの一番明るい星でも3等星で、明るさの差がありすぎるため(250倍くらい!)肉眼では同時に見るのは難しいのですが、双眼鏡ならすばるの星と金星がきれいに見えますし、写真でもなかなかの被写体です。

 この日、昼間はいい感じに晴れていたのですが、夕方から雲がわき、それも狙ったように西の空。雲間を狙って無理やり撮りました。
 右に出ているのは桜の枝。もう少し後の時間なら桜の枝がいい感じに視野に入ったのですが、その頃すばるは雲の中でした。
# 前日の4月3日は薄雲で、双眼鏡では何とか見えましたが、写真はあきらめ……いや面倒になってしまいました(汗)

続きを読む
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 星空観望

2020年03月12日

東大寺二月堂修二会

20200312syunie004_00001.jpg
 3月1日から14日まで行われる東大寺二月堂修二会。
 その中でも3月12日の晩は「お水取り」と呼ばれる行事が行われ、修二会の代名詞にもなっています。

 修二会の象徴ともなっているお松明は行に参加する練行衆をお堂に先導するためのもの。お水取りの12日は、長さ8m・重さ70kgというひときわ大きなものが用意され、また他の日より1本多い11本の松明が上がります。

 このため12日のお松明がニュースで取り上げられることが多く、参観の人出も特にこの日に集中します。
 私はどちらかというと人混みは苦手なのですが、2020年は平日だったこともあり、足を運んでみました。

20200312todaiji008.jpg20200312todaiji011.jpg
 二月堂への参道は大仏殿のずっと手前から分岐するのですが、この日は通行止めとなり、道幅に余裕のある鐘楼を経由しての案内となります。
 参道に竹矢来が組まれるのは修二会の時期だけの風景です。

20200312todaiji012.jpg
 3月になると日没もずいぶん遅くなり、暗くなるのは18時半を回る頃。

 二月堂の舞台の下には早めに行けば入ることが出来るのですが、12日に限っては東大寺の招待者のみの限定になります。
 お松明が見えるのは二月堂から三月堂・四月堂にかけての広場で、ここには3〜4千人が入れるそうです。二月堂の正面には大きな良弁杉があり、また広場に接して大きな石灯籠がいくつもあるので、舞台全体はなかなか見渡せません。とはいえ二月堂そのものが山の中腹にあるため、お松明自体は意外に遠くからも見ることができます。

 19時になると時の鐘の音がかすかに聞こえてきます。奈良太郎と呼ばれる大きな鐘ですが、この日ばかりは雑踏のざわめきにかき消されそう。修二会のお松明は19時から始まるのですが、12日は19時半から。

 冷たい空気の中で時がすぎるのを待つと、やがてお堂の北の階段を小さな松明を持った童子が行き来します。お堂の準備が整ったことを知らせるもので、携帯電話のある今でも、伝令役が直に伝えるならいです。観衆のざわめきも静まり、お堂の声のやり取りや堂内の鐘の音も聞こえてきます。

20200312syunie008_00003.jpg
 小さな松明が三度行き交うと、いよいよ練行衆の上堂。
 階段の屋根を焼き焦がさんばかりの大きな炎。やがて舞台の上に籠松明が上がると、さざなみのようにどよめきが広がります。松明の火の粉が舞い散ると、どよめきが歓声となって広場を駆け抜けます。

 他の日よりひときわ大きな松明ですが、遠目にはさほど大きさの差は感じません。ただ舞台を走る速さがゆっくりで、そんなところに籠松明の重さを感じます。

続きを読む
posted by ふくだ at 23:47| Comment(0) | 星空観望

2020年02月24日

神戸港都市星景写真撮影会(2月23-24日)

20200223portofkobe.jpg
2020年2月23日23:49〜25:34(神戸市中央区)
NikonD5500+トキナー11-20mm F2.8→11mm/F8、ISO100 露出10秒。
露出92分40秒(10秒×556枚)

 明石市立天文科学館星の友の会の天体写真部の有志で神戸港の夜景と星空を撮りに行きました。参加者は10人少々。山奥だと一人で出かけても平気なのですが(寂しいけど)、街中だとかえって周囲に気を使うので、ある程度人数がいたほうが撮りやすかったりします。とはいえ人里離れた……いえ人里は離れていないのですが、人影少ない岸壁での撮影。

 地上の景色に合わせて露出を決めたら星が意外に写らなかったので、RAW画像を1.67段プラス補正で現像し直してから比較明合成しました。その他、いろいろ処理を重ねています。
・星空と地上の景色は比較明合成(飛行機の航跡は消去)
・海面と岸壁付近は1コマをレイヤーマスク合成
・グラデーションマスクで地上付近の明るさを調整
・彩度強調とアンシャープマスク処理

 デジタル化と比較明合成のおかげで夜景と星空を同時に写すことが出来るようになりましたが、対象の明るさが違うのは歴然なので後処理はそれなりに必要。科学写真ではないのでこれはこれでありとしていますが、せめて星座の形は分かるようにしておきたいのは天文ファンのこだわり。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 星空観望