2021年01月14日

「特別公開!探査機『はやぶさ2』in 明石」設営 その2

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 会場の一角に展示された八木・宇田アンテナ。はやぶさ初号機の帰還カプセル回収時につかわれた由緒あるものです。

 「はやぶさ」「はやぶさ2」の帰還カプセルは大気圏突入後に自分の位置を知らせるための電波(ビーコン)を発信します。
 八木・宇田アンテナは指向性が強いので、アンテナを回して最も受信波が強くなる方向を探せば、発信源の方角を調べることが出来ます。2地点から観測すれば、両地点の方角の交点が発信源つまりカプセルの位置になります。

 はやぶさ初号機ではウーメラの着陸予定地点を取り囲むようにアンテナが4ヶ所設置され、計画通りにビーコンを確認し、カプセルを発見・回収に成功しました。はやぶさ2でも同様のシステムを用いましたがアンテナは5ヶ所に増やされています。


 はやぶさ初号機では周波数242.0MHzのFMで1024Hzと2048Hzの音響信号を1秒おきに繰り返すもの。この音声は初号機の帰還を現地で迎えたSF作家の野尻抱介さんやNVSのnecovideoさんのチームが捉えたものです。当時はビーコン入感の知らせにまずは安堵しましたし、あとからネット越しにこの音を聞いて感慨に浸ったものです。

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 初号機のカプセル回収で使用したアンテナは4基ありますが、そのうち1基は茨城県のつくばエキスポセンターで屋外展示、もう1基は大阪市立科学館の展示室で公開されています。

 予備は別にして残り2基あるのですが、そのうち1基はなんと明石市立天文科学館に譲渡されていたのです。びっくり。天文科学館の展示室は天井が低いために全体を組み上げての展示ができないので、今回初お披露目となったもの。

20210114akashi-haya2_021.jpg JAXA謹製の組み立てマニュアルもあります。日付が2012年なので、帰還後に他所で展示することを想定してつくったのでしょう。
 中にはオーストラリアの現地で撮影した実地写真もあるのですが、「危ないのでこれはやらないでください」なんて注意書きもあったりするのが微笑ましい。

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 天文科学館の職員みなさんの手で組み上げられ、久方ぶりに勇姿を見せた八木宇田アンテナ。
 タワーの根本にはアンテナを回転させるローテーターもあり、JAXAのマニュアルによるとDC12V電源をつなげば稼働するそうです。
 空を仰ぐエレメントを見ていると、遥かウーメラの風を感じることができます。できる気がします。できるんじゃないかなぁ。
posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | 明石市立天文科学館
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