2020年08月22日

SLIK ライトカーボンE74三脚

20200822tripod001.jpg 新しい三脚を購入しました。
 カメラ用に使っている三脚は2つあるのですが、2つとも元は天体望遠鏡用の三脚。

○Berlebach Report8023
 独メーカーの木製三脚で、スポッティングスコープ用にKOWAで扱われていたもの。テレビューのF2経緯台やケンコーのKDSマウントII経緯台を乗せて、8〜10cm級の屈折望遠鏡を乗せてきました。
 頑丈ですが三脚だけで2.9kgの重さ。収納高が68cmあるのでリュック収納は無理。木製三脚は振動吸収に優れていると言われますが、今どきのカメラ三脚ではまず見かけません。
 一度これを担いで須磨の山に登ろうとしたのですが、しんどくて途中で引き返しました。

○SLIK 5230F改
 BORGのSWIIセットの三脚を、カメラ雲台が付くよう遊馬製作所で改造してもらったもの。素体はSLIKの5230F三脚です。
 比較的軽い割には丈夫ですが、背が低いのが欠点。空へ向けるには問題ありませんが、エレベーターを伸ばしても1m程しかないので、展望台などの柵があると視界を遮られてしまいます。2段伸縮のため収納高が55cmあり、小さなリュックには入りません。
 H-IIB9号機の撮影時はこれを担いで旗振山へ登りましたが、背が低いので現地で苦労しました。

Berlebach/KOWA
Report8023
SLIK/BORG
5230F改
SLIK
ライトカーボンE74
段数324
材質アルミカーボン
収納高680mm550mm470mm
伸長1,250mm810mm1,310mm
全伸長1,680mm1050mm1,635mm
重量2,900g1,700g1,255g
雲台取付ネジ1/4in1/4in1/4in

 家の近所や車での遠征時は特に問題なかったのですが、元が望遠鏡用ということでいずれも運搬には不便。なんとか運べるSLIK 5230F改も高さが足りないので、改めてカメラ三脚を調達することにしました。
 検討した結果、お迎えしたのはSLIKのライトカーボンE74です。

20200822tripod002.jpg20200822tripod003.jpg
 並べてみると、E74、大きさ高さは木製三脚のBerlebach Report8023に匹敵します。4段全部伸ばしてもグラつく感じはしません。真ん中のSLIK 5230F改、こんなに小さい子でよく今まで頑張ったな。

 選定は、徒歩あるいは公共交通機関での可搬が前提でした。
・重量1.5kg以下、できれば1kgに近いほう
・収納高は50cm以下、できれば40cmに近い方(50cm以下ならうちのリュックに入る)
・全伸長は柵越し撮影に対応できる高さ

 写真用の三脚は山ほど種類があるのですが、この条件でぐっと機種を絞れます。あとは実際に触ってみないと分からないので、ヨドバシ梅田店で半日、三脚を触り倒してきました。

【トラベル三脚は除外】
 収納高を短くするために、雲台を包み込むように足を反転収納する三脚もあります。トラベル三脚と呼ばれる可搬性重視の三脚に多いタイプですが、コンパクトになる反面、展開に手間がかかります。また収納高に収めるため、雲台が専用品に近く他の製品を使いにくい。今回は収納高の条件は厳しくしなかったのでこのタイプは除外しました。

【段数とパイプ径】
 3段では収納高が60cm近くなるものが多く、収納高が小さい5段では最下段の足が細くなるので、必然的に4弾の製品になります。
 天体写真を撮るのに長時間露出を行うので、軽量でもきゃしゃな三脚は除外せざるを得ません。パイプ径も実際に製品を見てみると25mmは必要。ここは可搬性とのトレードオフで辛いところ。

【コストパフォーマンス】
 GITZOは値段が高く、6桁に乗ってしまうと手が出ません。
 Manfrottoも意匠はカッコいいですけど、少々お高い感。
 中国メーカーも専門店で扱われるものは、価格も品質も日本メーカーと遜色ありません。むしろ品質では上を行く部分もあります。
 日本のメーカーではSILKとVelbonが両雄で、両者とも同じような価格帯に似たような製品がありますが、手持ちの三脚で使っているためかSLIKの製品のほうが手に馴染む感覚がありました。

【全伸長】
 三脚の足を全て伸ばし、センターポールも伸ばしきった高さ。
 自宅近所と須磨の山でのスポットで柵越し撮影を行うのですが、1mでは完全に柵に掛かります。125cmあればだいたいクリア。撮影条件によってはもう少し高さが必要なこともあります。

SLIK
ライトカーボンE64
SLIK
ライトカーボンE74
Leofoto
LS-254C
Leofoto
LS-284C
段数4444
パイプ径22mm25mm25/22/19/16mm28/25/22/19mm
収納高462mm470mm440mm450mm
伸長1,307mm1,310mm1,180mm1,190mm
全伸長1,607mm1,635mm(1,495mm)(1,505mm)
最低高95mm180mm60mm65mm
重量870g1,255g932g
(1,055g)
1,112g
(1,255g)
雲台取付ネジ1/4in1/4in1/4in,3/8in1/4in,3/8in
価格(8.21)\23,820-\27,520-\33,000-\36,950-
自由雲台付3way雲台付センターポール付センターポール付
 最終的に4つに絞りました。
 SLIKからE64とE74。E64はパイプ径が22mmと細いのですが、1kgを切ってくる軽さが魅力。持ち運びを考えると軽さは重要な性能です。でも足を全段伸ばすと長時間露出には少し不安。
 E74は条件を満たす代わりに大きな特徴もありません。収納高は何とかリュックにはいる大きさ(現地で並べて確認)、重量は手持ちのライカの自由雲台(250g)を付けると1,505gで1.5kgからわずかに足が出ますが、無視できる範囲。

 Leofotoは耳慣れないメーカーですが、デジカメWatchで特集が組まれたことがあります。天体望遠鏡でもありますが、OEMで力をつけたメーカーが独自ブランドを立ち上げて世に出たところ。
 Leofotoの2つはセンターポールがなく、そのぶん全体の太さを小さく折り畳めます。畳んだときの太さはカタログに乗らない隠れたスペック。製品全体の作りも良いです。雲台取り付けのネジは1/4インチと3/8インチがオプションパーツなしで両方使える仕掛け。
 台座に継ぎ足す形のセンターポールが付いてくるので、高さが必要な場合は装着が可能。
 可搬性は優れているのですが、伸長が柵越し撮影には不足気味。同梱のセンターポールを付ければクリアできるのですが、使用の度に脱着するのは手間です。
 LS-254Cは長所も短所がはっきりした製品で、後から見つけたレビューですが、ほぼ想像した通りの使い勝手のようです。
Leofoto LS-254C+LH30 長文レビュー(落雷@沼整地マンさん)

 使い勝手と可搬性のどちらを取るかで、最終的には使い勝手のE74を取りました。
 旅先では昼間はコインロッカーに放り込んでおいて、夜は宿の近くで星の写真を撮るとか、場合によってはポラリエUも一緒に持っていくとか、そんな使い方もできそうです。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(2) | 機材
この記事へのコメント
そう言えば、ベルボンが三脚事業から撤退するらしい……オリンパスもカメラ事業を譲渡に出しているし、業界全体が、どんどん縮小していますね……
Posted by なかを at 2020年08月29日 13:44
写真は天文に比べれば遥かに裾野が広いと思っていたのですが、ニコンも赤字見込みだといいますし、厳しいですね。

不景気だし、人口は減るし、スマホのカメラで用が足りる人も多いし、私も旅行の時はカメラ持っていかないことも増えました。
Posted by ふくだ at 2020年08月30日 23:09
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