2020年08月05日

熊野古道・大門坂

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 熊野三山を参詣するために紀伊半島に張り巡らされた道路のネットワークを総称して「熊野古道」と呼んでいます。紀伊半島は降水量が多いので、道がぬかるんだり、あるいは侵食されるのを防ぐため、石畳による舗装が行われました。

 大門坂は熊野那智大社へ向かう参道で、杉木立の中をゆく石畳がよく残っています。
 坂の上下にバスが通じているので、この区間だけ歩くことも可能。長さ850mほど(石畳部分で600m)で、比高は150mと、割と手頃に熊野古道の雰囲気を楽しめる区間です。もちろん歩ける格好でないといけませんよ。

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 自動車道から分岐する大門坂の入口。最初の200mほどは開けた道を登っていきます。

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 本格的な山道になるのが夫婦杉をくぐってから。ここが杉林の入口です。石畳は凸凹ですが、階段の段は高すぎる部分がなく、気持ちよく歩けます。

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 坂の傾斜に体がなれてくる頃に通行料を徴収していた「十一文関跡」があります。江戸時代の一文は現在のおよそ20円とされることが多いので、十一文は220円ほどになります。それくらいなら払っちゃおうかという絶妙な設定。
 この十一文関跡からは木立の向こうに那智の滝がチラリと見えます。谷間を通ってきた道が尾根の上に出るところなのですね。

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 石畳の石材は道の周辺で採取される岩石が多く使われていて、砂岩が多いとのこと。かつて海の底に堆積して出来た層が隆起したわけです。

 大門坂を上がると熊野那智大社の門前町です。実はここから先も街の中を上り坂が続き、いったんは登りきったと思った後だけに、こちらの方がひたすらに辛く感じました。

posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 地図と地理と遠出
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