2020年08月04日

橋杭岩

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 橋杭岩は海へ向かって高さ十数mの岩が一列にそそり立つ名勝です。
 地下から上昇したマグマが泥岩に貫入して流紋岩の岩脈ができ、後に海食で柔らかい砂岩が侵食され、比較的硬い流紋岩が削り残されたもの。

 写真では何度も見たことがあったのですが、想像以上の大きさに驚きました。
 岩の高さは10〜20m近く。大きいものは5階建てのビルくらいの高さがあり、串本市街から車を運転していて、道路の向こうにボコッと岩塊が2つ3つ見えてきたときには、遠近感がおかしくなったかと思いました。

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 橋杭岩の西側には大きな岩がゴロゴロ転がっています。本体から崩落したものですが、普通の波で運ばれる大きさではなく、過去の南海・東南海地震の津波で運ばれたものと推定されています。表面に付着した生物痕の放射線年代測定から、どの時期の地震津波で崩壊したのかの推定もできるそうです。
 大きな岩塊は橋杭岩の近くに、小さな岩塊ほど遠くへ運ばれています。

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 iPhoneのパノラマで撮影した全景。実際は右端の緑色の小島の向こうにも岩の列が続いています。右奥の淡い島影は紀伊大島。

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 この日は満月の1日後で大潮の時期。お昼がが干潮でしたが、そんなことは知る由もなく、訪問したのは15時過ぎで既に潮が満ち始めていました。
 再度17時過ぎに訪問すると、すっかり潮位が上がってこんな状態。岩に近づくことは出来ませんが、海の中に橋の杭が並んでいるというイメージにはこちらのほうが近いかもしれません。

 ふだん潮位を意識しない生活を送っているので、干満で風景が変わるということは想定していませんでした。実は潮岬の南紀熊野ジオパークセンターに寄った時にガイドの方から教えて頂いたのですが、全くもって、先達はあらまほしき事なり、です。

posted by ふくだ at 23:49| Comment(0) | 地図と地理と遠出
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