2020年06月29日

500系ハローキティ新幹線

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 新幹線で一番好きな車両といえば500系です。
 現在は山陽新幹線区間で「こだま」のみの運用となっていますが、デビュー当時は日本最速、いや世界最速の300km/hで駆け抜ける未来の新幹線でした。

 先行量産車は引退して京都鉄道博物館に展示されていますが、残る8編成は8両編成に短縮され、2020年現在も健在です。うち1編成が2018年6月末より特別編成「ハローキティ新幹線」として運行されています。何を考えてるんだJR西日本。

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 と思っていたのですが、いざ実車が仕上がってみると、ピンク基調のカワイイ路線のラッピングなのに、500系のスタイルが全く損なわれていないどころか、これはこれでカッコいい。キティなのに……キティちゃんなのにカッコいい。まさかサンリオのキャラクターにカッコよさを感じる日が来ようとは。くそうっ、何だかよくわからないけどすごい。

 ということで、成人男子ながら乗ってみたいと思ったのです。ハローキティ新幹線。
 でも調べてみたら、下りが新大阪11:32発→博多16:11着、上りが博多06:32発→新大阪11:12着という微妙な時間帯。関西から九州へ行くのに使うには着いたその日は寝るだけになりますし、上りだと西明石から新大阪までわざわざ乗りに行かねばならず、電車好きとはいえ、用もないのに新幹線に乗るほどの道楽者でもありません。

20200629_t500_06.jpg そのまま忘れていたのですが、今回の九州行きの帰りに使えるかもと思い出しました。
 日曜いっぱい九州に滞在して、ゆっくり泊まって、月曜の朝一で博多を発つ。これなら上りで乗れる。よし。

 ということで、6月29日朝06:27博多駅。やってきましたハローキティ新幹線。
 朝っぱらから何をやってるんだと思いますが、冷静になったら負けです。

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 博多よりの1号車は座席が取り払われてイベントスペースになっています。本来は物販コーナーや沿線の観光案内コーナーがあるのですが、昨今の事情でお休み中。おかげで報道公開のような写真が撮れました。

20200629_t500_12.jpg 窓に向かって外の景色を楽しむ座席もあります。小さな椅子なので親子連れの休憩コーナーといった雰囲気。

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 2号車自由席が「KAWAII! ROOM」としてキティちゃんを基調とした内装になっています。座席もこんなんですが、一般客が座っても大丈夫な範囲の意匠だと思います。

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 2号車の博多側は荷物置き場とフォトスポットになっています。こちらはカワイイ系全開。

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 とはいえ全車両がこんなんではなく、3号車以降はところどころにキティ柄があしらわれつつも、基本的にはふつうの座席になっています。
 特別編成の車両ですが、列車としては毎日運行のこだま840号・851号という定期便。キティちゃんのファンだけでなく一般客も乗り合わせます。
 このあたり「こだま」用の編成を使っているのがうまいところで、長距離の旅客は「のぞみ」「ひかり」といった速達便を使いますから、「こだま」は短距離利用者が中心で、定員に余裕があります。8両編成のうち2両分をイベント的に使っても、ふだんの運用には差し支えないわけです。

 ところで500系の指定席は2列+2列の4列シートになっているのですが(自由席は2+3の5列)、右写真の6号車だけは椅子の作りがやたら豪華です。実は「のぞみ」時代にグリーン車だった車両をそのまま普通車指定席に転用しているのです。枕やオーディオパネルは外されていますが、椅子そのものはグリーン車のままなので、ちょっとした「乗り得」車両。友人に教えて頂いたのですが、持つべきものは趣味を持つ友ですね。

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 「こだま」ですから律儀に各駅に停まる上に、途中駅でどんどん後続列車に抜かれます。厚狭駅では10分も停まるので、編成全体の写真を撮ろうと向かいのホームへ上がりました。その途端に下り列車が入ってきて、手前を塞がれるかと思いきや、やってきたのは500系!

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 まさか500系どうしが並ぶ姿を見ることが出来ようとは思っていなかったので、これはびっくりです。ていうか、カッコいい+カッコいいでカッコよさが上限の極地に振り切れています。これはよいものを見せて頂きました。

 500系は1997〜1998年にかけて投入されたので、既に車齢は20年を超えています。
 東海道・山陽新幹線の車両は長距離を高速で酷使されるので十数年で引退するのですが、500系は10年ほどで「のぞみ」運用から退いて大規模な改修を受けたので、まだしばらく余裕はあると思います。
 それでも2000年から走っている「ひかりレールスター」車両ともども更新時期が近づいているはずです。こうした姿もいつまで見ることが出来るのやら。

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 西明石駅でN700系に道を譲るハローキティ新幹線。
 500系は300km/hを出すためにいろいろと尖った仕様でしたが、後継のN700系は汎用性も乗り心地も確保した上で300km/hを叩き出します。

 さらにこの2日後の2020年7月1日にはN700系の後継、N700S系新幹線も登場。
 すでに700系は東海道新幹線から姿を消し、山陽新幹線でも500系が最古参の編成となっています。N700系と入れ替わりで0系が姿を消したときには昭和も遠くなったものだと思いましたが、今や平成すら歴史の向こうになり始めようとしています。

 西明石駅で下車し、新大阪へ向かう500系を見送りました。さらばハローキティ、よい旅でした。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 地図と地理と遠出
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