2020年06月11日

大阪市立自然史博物館 特別展「知るからはじめる外来生物」

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 大阪へ出るなら一度にいろいろ回ってこようと、大阪市立自然史博物館の企画展「知るから始める外来生物」を見学。

 ダンゴムシとかアブラナ系の菜の花が外来生物ってビックリですが、考えてみれば河川敷一面に咲く菜の花が自然な植生のわけがない。

20200611shizenshi021.jpg オオイヌノフグリも外来植物だったのか。可愛らしい花をつけて身の回りにふつうに生えている草だからビックリですよ。

 でもこの展示、だから駆除だーっ、根絶だーっ、て話ではないのです。
 そもそも外来生物って何なんだ!?

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 沖縄でクジャクを見たら喜んじゃったりとか、ウサギ島を見てかわいいとか思ってしまうわけですが、クジャクは持ち込んだものが逃げ出して繁殖したものだし、ウサギ島のウサギは、ウサギを食べる生き物がいない島に放されてしまったので、際限なく増えて島の生態系が大変なことになってる。

 身近で見えにくいものだと、ホタルの放流。遺伝子レベルでは地域の差があるホタルをあちこちで放流するものだから、混ざって地域の差が失われてしまう。

 ノネコ(いわゆる野良猫)も、捕食者としては上位にいるので、人間が飼えなくなったネコを放すと、その地域に住んでいる生き物をガシガシ狩ってしまう。

 動植物そのものではなく、人間が手出しをしたことで、それまでになかった問題が起こってしまう。本来の生息地ではふつうの生活をしていたわけですから。

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 海洋生物では船に付着したり、船に積んだ水を介して地域を超えて生き物の移動が起こってしまいます。
 日本に住んでりゃ食べ物でしかないワカメも外に行けば外来生物。
 「『食べればいいのに』とつい思ってしまうが」…はい、思ってしまいました。
 侵略性が高い藻類として恐れられる意外な一面。

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 中国から持ち込んで放鳥されているトキも、以前はミトコンドリアの遺伝子分析で日本の時と同一種とされていたのが、細胞核の遺伝子を分析したら遺伝的に違うトキということになったらしい。

 最近、さかなクンが再発見して有名になったクニマスも、元の田沢湖では既に絶滅していて、放流された西湖では外来生物に当たるわけですが、種としてはそこにしか残っていないから駆除という話になるわけではなく、一概に扱うのは難しい。

 展示のまとめで外来生物との付き合い方を考えるコーナーがあり、アメリカザリガニをめぐる教科書の記述の変遷や、特に影響が大きい侵略的外来生物として対策などが紹介されています。

 展示の中では大阪府下を中心とした各生物の分布図がたくさん出ているのですが、博物館の友の会の会員も調査に協力したものがいくつもあって感心しました。

20200611shizenshi029.jpg 大阪市立自然史博物館のミュージアムショップ。
 マニアックながら微笑んでしまうオリジナルグッズを始め、実用品から見て楽しむものまで、品揃えが素敵。
 取り揃えている書籍も、児童書や一般書から図録や紀要まで途切れることないラインナップ。
 興味の浅瀬から沼底まで網羅する国内有数の質だと思います。

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 ということでお迎えした湯飲み。
 鳥へん、木へん、虫へんの漢字を集めた意匠。こんなん見たら連れて帰るしかなかろう。
 鳥の漢字の湯呑みは我孫子の鳥の博物館のものを持っていましたが、だいたいこういうグッズに弱いです私。

 しかし虫へん湯飲みに書かれた文字、ミミズとかアオムシとかヒルとか、お茶飲みながら眺める生き物の字ではない気がしますよ。いきもの系の人は懐が深いです(^^;
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | プラネ/天文台/科学館
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