2020年06月20日

大阪市立科学館「HAYABUSA2 〜REBORN」

20200620osaka.jpg 大阪市立科学館にて初鑑賞。
 もともと3月5日からの上映予定だったのが、装填まで終わった直後に臨時休館となり、5月後半に幕が開いたものの大阪府内向けの制限付き上映。そのまま5月末の終映を迎えてしまいました。
 今回は週末夕方の「学芸員スペシャル」枠で、約42分間のロングバージョンを上映。大阪では22分間の超ショート版がかけられていたので、ロング版は関西初上映となります。
# プラネタリウムは一回が40〜50分くらいの枠で、全天周映像枠を全部使うか、星空解説と20〜30分程度の全天周映像を組み合わせる形が多いのです。

 「はやぶさ2」の小惑星探査計画は、打ち上げ→地球スイングバイ→小惑星到達→探査・試料採取→地球帰還、と基本的には「はやぶさ」初号機の流れを踏襲しています。
 しかしながら、数々のトラブルに見舞われた初号機(ダメ出しも試験機の役目ではあるのですが)の経験を活かして、はやぶさ2では探査機の冗長性が強化され、小惑星への滞在期間も「行って帰る」初号機の3ヶ月から、「近傍探査を行う」ために1年4ヶ月が確保されました。

 イトカワ以上に岩だらけというより岩しかなかった小惑星リュウグウ。事前の想定を遥かに超える難関となった試料採取のタッチダウン。しかしながらはやぶさ2は、入念な準備を経てこれを成し遂げます。

 続いてのクレーター形成実験は今回初挑戦、そして2度目のタッチダウンも難易度の高いものでしたが、これも成功。なんと逞しい探査機となったことよ。

 はやぶさ初号機は工学試験衛星として開発されたので、最初から小惑星探査機として開発されたはやぶさ2は、まさにはやぶさの成果を受け継ぐ計画です。目標も行って帰るS型小惑星から、太陽系創成期の有機物が期待されるC型小惑星へ。

 はやぶさ初号機の物語は、2010年の帰還で終わるのではなく、2020年のはやぶさ2の帰還こそがゴール。そしてその長い旅路も、まもなく一つの区切りを迎えようとしています。

 はやぶさ2は、まだ旅の途中で、個人的に感情が湧くのはおそらく帰還後のことだと思います。今はまず、無事の帰還を願うのみ。
 帰還カプセルを投下したはやぶさ2は、地球圏を離脱し、さらなる旅を続けることになりますが、それはまたあとの話。

 それにしても宇宙の広さと私たちに与えられた生命の時間の短さよ。
 はやぶさ2の旅立ちから6年、はやぶさの帰還から10年、そしてはやぶさの旅立ちから17年。
 それで見た未知なる星はようやく2つに過ぎません。
 私たちはあといくつの航海を見届けることが出来るのでしょうか。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | プラネ/天文台/科学館
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