2020年06月02日

特別展「時の記念日100周年 『時』展覧会2020 in 明石」

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 明石市立天文科学館の特別展「時の記念日100周年 『時』展覧会2020 in 明石」。
 2020年は天文科学館開館60周年にして、時の記念日100周年です。天文科学館は時の記念日に開館したこともあり、重ねてのメモリアルイヤー。

 天文科学館では2015年にも「時の記念日展」の特別展がありました。このときは時の記念日制定のきっかけとなった「『時』展覧会」そのものにスポットを当てて、当時の展示内容を紹介する形でした。

 今回はこれをきっかけとして、日本人に「秒という単位」「時刻へのこだわり」がどのように浸透してきたのかをときあかします(時明石!?←やめい)。
 江戸時代までは不定時法で2時間が一刻だった生活をしていた日本人が、たかだか明治維新から50年ちょっとで「秒」を意識し始めるのですよ。しかも「『時』展覧会」は日本初の特別展・企画展だったとか、周辺のエピソードも面白いのです(これ井上館長に聞いたんだったっけ)。

 現在は情報通信研究機構が日本標準時を担っていますが、それ以前は国立天文台のお仕事でした。天体観測にも正確な時刻は欠かせませんし、電波天文学の一翼を担うVLBI(2019年のブラックホール撮像で使われた手法)も精密な原子時計あってこそ。時と天文は密接なつながりがあるのです。

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 日本時計協会の共催で国内時計メーカー各社が協力に入っていることもあり、国産時計の発展の歴史を紹介するコーナーもあります。デジタル時計になってのカシオの参入やG-SHOCKの開発、自動巻時計やゼンマイ式時計でクォーツを発信させる仕組みなど意外に知らないもので、こちらも面白い内容でした。
 
 そして情報通信研究機構からは、未来へ向けての時の研究の最前線の紹介。これが日本で初めて使われた原子時計のコーナーから始まる常設展示に重ねて並べてあるのがうまい。
 超高精度への挑戦が続いているのはもちろん、最近は原子時計の小型化も進んで、数cm角のサイズのものまで開発されているとか。以前に冗談で言っていた「一家に一台原子時計」が一人に一台になりそうなお話です(値段は知りませんけど)。

20200602akashi004.jpg 特別展はパネル展示中心ですが、「時と宇宙の博物館」なので、常設展示にも関連する実物展示がたくさんあって、多角的に「時」をときあかし……これも明石ならでは。

 それと「月刊星ナビ」の2020年6月号・7月号の2回に渡って、井上館長が「天文外史 刻々の100年」のタイトルで時の記念日と時と天文の関わりを紹介する記事を書かれています。こちらも合わせて読むとより深く楽しめると思います。

 東京・上野の国立科学博物館でも「時の記念日100周年企画展 『時』展覧会2020」を開催中(〜7/12)。東京方面の方はこちらも。入場が予約制になっているなど、通常とは異なる体制になっています。
https://www.kahaku.go.jp/event/2020/05time/
posted by ふくだ at 23:46| Comment(2) | 明石市立天文科学館
この記事へのコメント
こんばんは。
今年の「時の記念日」はちょうど仕事がお休みなので、天文科学館に行こうと計画
していたのに、ホームページを見たら臨時休館するんですね。子午線通過記念証を
もらいたかったのですが、配布しないなんて残念です。
Posted by ガター at 2020年06月08日 00:10
関係者の方々がいちばん残念に思われていると思います。

なお子午線通過記念証ですが、2020年は一般配布はなく、郵送による申込となるそうです(要返信用切手・封筒)

◆子午線通過記念証2020の配布について
(2020.5.28発表/明石・時感動推進会議)
http://akashi-tokikando.com
Posted by ふくだ at 2020年06月09日 21:52
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