2020年05月17日

神戸航空衛星センターのパラボラアンテナ

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 国土交通省神戸航空衛星センターのパラボラアンテナを見学してきました。
 一般には気象衛星として知られている「ひまわり6号」「ひまわり7号」は、正式には「運輸多目的衛星」と呼ばれていました。気象観測の他に、飛行機の通信中継や正確に飛行機の位置を知るためのGPSの補強を行う信号を出していて、この航空関係の管制を神戸で行っていたのです。
 しかしながら「ひまわり6号(MTSAT-1R)」は2015年末に運用終了、そして「ひまわり7号(MTSAT-2)」も2020年3月で運用終了となり、このパラボラアンテナも役目を終えることとなりました。
 かつては3基あったパラボラも「ひまわり6号」の退役に伴って1基が既に撤去されています。残った2基も近々解体されるということで、見納めに行ったのでした。

 「ひまわり6号・7号」の航空関係のお仕事は準天頂衛星「みちびき」に引き継がれ、茨城県の常陸太田で衛星の管制が行われます。神戸では西日本一帯の飛行機の管制業務を担っています。

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 アンテナの直径は13mで、関西にあるものでは最大。遠くからでも見えていて、実は市営地下鉄からでもちらりと見ることが出来ます。

 施設については前回の訪問時(2016年)に詳しく書いたのでこちらを参照ください。
国土交通省大阪航空局神戸航空衛星センター(2016.4.10)

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 近くに寄ると既に撤去されたMTSAT-1Rのアンテナの台座が見えます。往時は真ん中にもう一台のアンテナがありました。

 パラボラの駆動部がやたらとシンプル。
 例えば電波望遠鏡の野辺山の45m鏡はあちこちの天体の観測を行うため、水平は360度、上下方向も鏡に触れるほどの横倒しから天頂までバリバリ動きます。でも静止衛星との通信なら、基本は空の同じ場所を向いていれば済むので、最小限の調整機能だけ持たせているわけです(ジャッキで仰角の調整をする構造)。

 実は関西は大型パラボラアンテナの過疎地で、神戸のアンテナが撤去されると、10mクラスのパラボラは和歌山大学まで行かねばお目にかかれません。
 20年ほどの間でしたが、まずはおつかれさまでした。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 宇宙開発/宇宙科学
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