2020年01月23日

神戸市立博物館 企画展「建築と社会の年代記 竹中工務店400年のあゆみ」

20200123kobecitymuseum01.jpg 神戸市立博物館の企画展「建築と社会の年代記 竹中工務店400年のあゆみ」を見てきました。
 神戸市内には「竹中大工道具館」があり、それなりに縁が深い会社なのだろうとは思っていたのですが、同社の創業地は名古屋。織田家の普請奉行を勤めていた祖先が武士を離れ、宮大工となったのが事始めとか。明治維新後に神戸に進出して、洋風技術を取り入れながら発展したそうです。現在の本社は大阪ですが、神戸は会社の転機の地だったわけです。

 展示の中では神戸にある竹中工務店が施工した建物が紹介されます。建築物は設計者の名前は残りますが、施工者の名まで記されることは少なく、旧居留地の名だたる建物の数々を竹中工務店が施工していたことは初めて知りました。

 展示の中盤では建築模型も沢山出ていて、模型好きとしてはそれだけでお腹いっぱい楽しめます。この辺りは建築に詳しい人に案内いただきながらもう一度見てみたいところ。

 展示されている建物の写真を見て重ね重ね残念なのが、多くの建物が阪神・淡路大震災で失われてしまったこと。当時は登録文化財の制度がなく、重要文化財の指定では近代の建物が十分にカバーできていなかったため、もしかしたら補修に耐えたかもしれない建物も、多くが文化財保護の網から漏れたまま、解体されてしまったのです。

 展示の終盤に街の記憶と再生を扱うコーナーがあって、震災25年に合わせてこの展示を企画したのはさすが神戸市博。一企業の歴史を縦軸にしながら、社会の変容も浮かび上がらせる企画展でした。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 博物館や美術館
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