2019年12月15日

広島市郷土資料館

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 広島市郷土資料館を訪問。広島の歴史って意外に知らないもので、頭の中の広島の歴史というと、毛利氏の広島築城から浅野氏の入府のあとはいきなり戦争になってしまいます。
 ということで歴史系の博物館を訪ねてみました。以前、NHK『ブラタモリ』広島編の放送があったとき、こちらの学芸員が案内人を務めていたので館の名前を覚えていたのです。

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 常設展示は歴史より民俗系の展示が中心。広島を中心とした地域のかつての、そして今に至る生業を紹介しています。いちばんスペースを割いていたのは牡蠣の養殖ですが(さもありなん)、目を引いたのは海苔の養殖。漫画/アニメ『この世界の片隅に』の主人公の子ども時代に、この海苔の養殖の場面が描かれています。漫画原作のこうの史代さんも映画監督の片渕須直さんも緻密な考証で知られる方ですが、あまりにも同じものがあったのでびっくりしました。

20191215hiroshima103.jpg 開催中の企画展は「特別展『広島町新開絵図』に見る浅野時代の広島城下」。
 「広島町新開絵図」は江戸時代後期に作られた広島城下の絵図ですが、町人町や新開地の描写がメインになっています。神戸の新開地といえば湊川の埋立地に立地した繁華街ですが、広島の新開地は広大な干潟を干拓してできた新たな土地のこと。

 現在の広島市街の半分以上が江戸期以降の干拓地ですが、どのような成り立ちでそれぞれの土地が生まれたのか、絵図と解説のパネルでひたすら解き明かしていく内容です。広島の地理をある程度は把握していないとなかなか頭に入りにくい部分もあるのですが、そこは朝から路面電車で街中走り回ったのが少しは活きています。

 ちなみこの絵図、『ブラタモリ』広島編で干拓地の痕跡を辿るのに使われたものです。ロケ地と同じ場所を紹介するパネルがあって、それで気付きました。でもテレビで紹介したとか、そういうことは書いてないのが真面目といえば真面目。

 ここの企画展は毎回面白そうなテーマを設定していて楽しそうです。
 私が広島市民だったらこの企画展の図録、間違いなく買ってます。

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 広島市郷土資料館はレンガ造りの建物で、元は宇品陸軍糧秣支廠の缶詰工場でした。陸軍糧秣支廠は軍隊の食料等を確保する部門。
 日清戦争時に山陽本線の西の終点だった広島は軍都としての側面もあり、市街の南端にある宇品港が日清・日露戦争時の兵站拠点となったため、この一帯に軍関係の施設が多数、集まっていたのです。

 原爆投下時は爆心地から3.2kmの距離にあり、屋根の北側の鉄骨が全て爆風を受けて曲がっています。
posted by ふくだ at 23:48| Comment(0) | 博物館や美術館
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