2019年09月12日

大阪市立科学館 中之島科学研究所コロキウム「星の俚謡」

 中之島科学研究所コロキウム「星の俚謡」ということで、北尾浩一先生のお話。

 星の和名は野尻抱影以来、天文民俗学ともいうべき分野になっていますが、現在も継続して精力的に和名の収集を行い、夜に送り出している第一人者が北尾さんです。

 私の家は親が勤め人でしたから、くらしに根付いた形で星の名前を親から受け継ぐことはありませんでした。
 星の知識は基本的に書籍を通じて得たもので、「和名」も本の中の存在です。
 思い起こせば子どもの頃、自宅でプレアデス星団を双眼鏡で見ていたときに、父に「これはすばるか」と訊かれたことがあります。特に天文の趣味はない父はくらしの中ですばるを覚えた可能性が高そうで、それが書籍を経由しない唯一の和名との接点です。

 和名採集の中で北尾さんが出会ったものに、星を歌いこんだ地域の歌があります。「俚謡(りよう)」は民謡とほぼ同じ意味ですが、ここではもう少し短いものを含めた意味合いで使っています。
 野尻抱影の本にも俚謡は紹介されているのですが、それは歌詞だけで、どんな節で歌われていたのかは分かりません。北尾さんはそれも聞きたいと、機会があればテープを回して収録されたそうです。
# カセットテープは音質に目をつぶれば十分再生できるのに、デジタル機材になってからの録音は再生できないものもあるのだとか。詳しい方にお願いして調べてもらっているそうですが。

 北海道の七夕では、子どもたちが家々を訪ね歩いてお菓子をもらうのだそうです。地蔵盆かハロウィンかという雰囲気で、どんなアクティブな行事なんだ。
 時代の流れで、昔はロウソクをもらうものだったのがお菓子になり、夜の行事が夕方までに終わるようになり、一部の歌詞が歌われなくなったりといろいろあるのだとか。それもこれも生きた行事ゆえ。

 民間に伝承された星の歌、今回は同じ歌の派生版含めて十数曲紹介されました。採譜された楽譜があるので、初音ミクとかボーカロイドに歌ってもらっても面白いんじゃないかな、と頭の片隅で思ってみたり。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | プラネ/天文台/科学館
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