2019年05月30日

高槻城(大阪府高槻市)

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 高山右近の居城として知られる高槻城。江戸時代に入ってからも存続し、摂津国内の3つの城郭の一つとして機能しました。ちなみに他の2つは大坂城と尼崎城。西国街道の要としての高槻の重要性が伺いしれます。

 明治以降は陸軍が駐屯し、石垣は東海道線の建設資材に転用されました。今昔マップを見ると1960年台前半までは三の丸を囲む土塁が確認できるのですが、その後に失われたようです。
 現在は三の丸跡が城跡公園になっていますが、遺構はなく、天守台風の石垣構造物がつくられています。西隣にある府立槻の木高校の校舎付近が本丸に相当します。


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 目に見える遺構はないのですが、城跡を偲ばせる町名が残っています。「大手町」に「城内町」。地図を見ると「出丸町」もあるようです。

20190530takatsuki013.jpg あとは町割りに当時の城の縄張りが残っている部分があり、この写真のジグザグ道は三の丸堀の外側のラインを踏襲しています。三の丸と出丸を囲む外郭線はほぼ道路として辿れるようです。

20190530takatsuki009.jpg 城址公園に立つ高山右近像。
 キリシタン大名として著名な高山右近は、荒木村重から織田信長、豊臣秀吉と仕え、1570年代半ばから10年強ほど高槻城主でした。1585年に明石に転封されますが、この間の高槻には教会やキリスト教学校も設置されていました。
 明石とも縁のある人物ですが、右近がいたのは現在の明石城でなく、林崎漁港の近くにあった船上城です。後に豊臣秀吉のバテレン追放令で大名の座を捨てて加賀前田家の客将となり、徳川家康のキリシタン国外追放令でマニラに渡って客死します。数奇な運命ですが信仰に生きた生涯でした。



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 高槻城三の丸跡にあるしろあと歴史館。高槻城と中近世の高槻を照会する歴史系の博物館です。
 左の写真は高槻城模型。手前が北で奥が南、阪急高槻市駅上空から城跡を見るような視点です。これだけのお城が完全消滅するのですから、世の移り変わりとはすさまじいもの。これは平城ならではで、近くでは尼崎城、遠くでは越後長岡城も明治以降の市街化で消滅しています。

 展示室の入口にある石垣再現模型。本丸石垣の発掘調査に基づいたもので、一番下に松葉、その上に胴木と呼ばれる大きな木材を載せ、その上に石垣を積んでいます。低湿地に石垣を積むための工夫で、兵庫城でも同じような遺構が発掘されています。

 明瞭な遺構は残っていないのですが、痕跡や展示のおかげで、いろいろ味わえるお城でした。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(4) | お城
この記事へのコメント
25日は高槻でイベントを仕切っていました。
高槻はJRの北側にはほとんど行ったことがありません。もう少し探検せねば……
7月にも高槻でイベントの計画がありますから、早めに現地入りして、北口側にも行ってみます。(今度は女性限定ではなく、夏休みの食育イベント)

そう言えば、高槻西武が阪急に変わるそうですね。
Posted by なかを at 2019年05月31日 21:56
高槻は阪急の南側に旧城下町があり、JRの北側に西国街道の宿場町(芥川村)がありました。今も旧街道尾の風情が残っています。

古墳まで行くならレンタサイクル必須な距離です(JR摂津富田駅のほうが近い)。

こちらだと西武よりは阪急のほうがブランドイメージ強いですから。
神戸市民としては高槻と同じタイミングで、三宮そごうが神戸阪急にかわる方が感慨深いです。
しかしすでに資本上は同一グループとはいえ、阪神三宮駅の上に阪急百貨店が載る不思議なことに。
Posted by ふくだ at 2019年05月31日 23:03
阪急の南側でしたか。
そちら側はマックスバリュぐらいまでしか歩いたことがありません(ポールウインナーを買いに行った……)

仕事で丸大に行ったついでの立ち寄りでした。(明らかに畜産ギョーカイ人ですね)
Posted by なかを at 2019年06月01日 22:20
なんと丸大の本社は高槻なのですね。
「わんぱくでもいい、逞しく育ってほしい」「大きくなれよー」は関西のノリでしたか。
Posted by ふくだ at 2019年06月04日 00:19
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