2019年05月26日

KAGAYAスタジオフェス(ソフィア堺)

20190526sakai001.jpg 2019年5月25・26日の2日間、大阪・堺市のソフィア堺プラネタリウムで「KAGAYAスタジオフェス」が開催されました。
 「銀河鉄道の夜」を始めとするKAGAYAさんの全天周映像作品を、これまでに制作された7本全て、朝から夕方まで上映しようという企画です。

 プラネタリウム1日7本というのは割と無茶で、入れ替え込みで1投影1時間としても7時間拘束。今回は11時スタートの19時前の終了。ほとんど耐久レースです。
# 以前、明石で1日6投影というのを経験しましたが、あれはプラ寝たリウムで寝に行く企画でしたから。

 ところが初日の土曜日、なんと100人もの方が7本通しで見たというのです。正気ですか、みなさん。
 そんなわけで、私は2日目に参加してきました。ちなみにこの企画以前にKAGAYAスタジオの全天周映像は全て見てます。何しに堺に行ったんだろう私。

20190526sakai006.jpg 券売機には「7回見る人はこちら」というボタンがあります。ソフィア堺プラネタリウムって実はおかしいプラネタリウムだったのか。

 ええ、もちろん押しましたとも。

20190526sakai004.jpg ところで初日にKAGAYAさんいらしてたという話は聞いていたのですが、2日目も会場にお見えになってました。プライベートでのご来訪とのことですが、ロビーではプラネタリウムの列とは別にKAGAYAさんの待機列ができ、KAGAYAさんもにこやかにサインなどのファンサービスに応じています。これまでも何度もこんな場面に遭遇していますが、ほんとファンの方々を大切にされる方です。
# 写真は2回目の「宇宙一直線」上映前に、急遽、舞台挨拶されたKAGAYAさん。


20190526sakai024.jpg 初回の「銀河鉄道の夜」は開演ギリギリに滑り込んだので、端の方の席しかなく、前から2列目で見ることになりました。全天周映像はドーム中央で見るのを前提に作られるので、たいてい真ん中から後ろの席で見るのですが、ここまで前方で頭上を覆うような体験は初めてです。

 ソフィア堺プラネタリウムではこの企画に合わせてプロジェクターのランプを交換。プロジェクターのランプは定格の期間内といえども次第に輝度が下がってくるので、交換直後がもっとも明るく鮮明な映像を見ることができるのです。
 「銀河鉄道の夜」はそれこそ十回以上見ていますが、なるほど鮮やかさと鮮明さはこれまで見た中でもトップクラス。またスピーカーの近くだったこともあり音響も大迫力でした。
 番組の前の星空案内は、宮沢賢治の時代の岩手の空を紹介。毎回の解説員が時には番組内容に合わせてドームスクリーンの星空を紹介するのも、なかなかの気合の入れようです。

 2作品目は「宇宙一直線」。
 KAGAYAさんの自伝的な番組で、今から見るとスターリーテイルズの予告編的な内容も含んでいたりするのが面白かったりします。ご本人も一緒に見てらしたのですが、隣の人はドキドキだったろうなあ。

 3作品目は「スターリーテイルズ」。ギリシャ神話に題材をとった、映像美と姫神の音楽に酔いしれろと言わんばかりの作品ですが、お昼ご飯の直後で少し記憶が飛んだ……ファランクスが槍をざっと突き出す場面を見てない……(既に3回目くらいなので、どの場面を寝てたか覚えてる)。

20190526sakai028.jpg ソフィア堺のプラネタリウムはドーム径18mの傾斜型。座席は166席とそれほど多くはありません。2日目は通し券を買った人が70人いたとかで、最初から半分の席が埋まるのが確定しています。
 見やすい席を取ろうとすると、退出後にすぐに次の待機列に並ばないといけないわけで、15〜20分ほどの幕間はひたすらロビーに行列するという耐久レース状態。

 4作品目「アースシンフォニー」。これがいちばん危険なのは事前に分かっていました。
 この作品の音楽は清田愛未さん。ゲーム音楽でも活躍されてらっしゃる方ですが、山梨県立科学館のプラネタリウムの番組の音楽も担当されていて、そのサントラが心地よいので自宅で寝る前によく掛けていたのです。
 案の定、条件反射的に眠りに落ちました。記憶が……ない……

 5作品目「富士の星暦」。
 この作品はお気に入りで、頑張って投影機のすぐ後ろの席を取り、ほぼベストポジションで堪能。
 星空案内で山にちなんだ星座として「テーブルさん座」(ケープタウンのテーブルマウンテン)を紹介されてたのは、大真面目なのかギャグだったのか。

 6作品目「オーロラの調べ」。今度はドーム後ろから2列目のほぼ中央。
 傾斜館でここまで後ろの席に座ったことはないのですが、展望台から見下ろしているようで新鮮な雰囲気でした。
 基本はドーム中央付近がベストポジションではあるのですが、前の方の席だと映像に包み込まれるような感覚になり、後ろの席だと映像を俯瞰するような感覚になります。これはこれで見比べても面白いもの。
 
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 1階ロビーではKAGAYAさんの作品展を開催。実は2019年夏の明石市立天文科学館の特別展が「KAGAYA写真展」です。 今から楽しみ。

20190526sakai015.jpg 7連続投影も最後の一回、7作品目「星の旅 -世界編-」。
 2018年に公開された最新作で、北極圏から南半球ニュージランドまで、世界各地の絶景と星空の映像を堪能。
 こちらも今まで見た中で一番きれいな映像で楽しめました。ウユニ塩湖の星空は何度見ても圧巻。

 最終回は全天周映像の後に星空案内があり、この日の晩に予報が出ていたスターリンク衛星の見え方が紹介されました。帰宅されたKAGAYAさんも撮影を試みるということで、同じ空を見上げましょうという粋な計らい。とても満ち足りた気分でドームをあとにしました。

20190526sakai022.jpg 光学式投影機インフィニウムβの勇姿。この投影機も25年目ですが、今なお素敵な星空を映してくれます。
 この日の星空案内の中では、星座絵や星座線を出さずに、光学式投影機だけを使って解説した回もありました。

 2日間合わせて170人もの方が通しで見られたそうです。番組を選んで来られた方も多く、ほとんどの回が満席もしくはそれに近い状態。
 全国一斉に封切られる映画と違って、プラネタリウムの全天周映像は見る場所と機会が極めて限られてしまいますから、この機会に未見の作品を見ておこうという方も多かったのではないでしょうか。

 同時開催のギャラリーでの作品展といい、毎回の趣向を凝らした星空案内といい、一見無茶なようでいて、しっかりソフィア堺のみなさんの思いと熱量を感じた企画でした。楽しい耐久レースでした。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | プラネ/天文台/科学館
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