2018年08月04日

千葉県立関宿城博物館

 関宿城は下総国(千葉県・茨城県)と武蔵国(埼玉県)の国境にあり、利根川水系の要衝でした。戦国時代は後北条氏と古河公方・上杉氏が領有を巡って激しく争い、最終的には後北条氏の勢力圏下になります。

 現在は利根川と江戸川の分岐点となっていますが、戦国時代の利根川は江戸湾に流れていたため、北の茨城県側とは地続きでした。関東平野の真ん中にあり、関東を二分する勢力だった古河公方の前線基地でもあるため、北条氏康に「関宿城を抑えるのは一国を得るに等しい」とまで言わしめました。

 関宿城は明治以降の利根川水系の改修事業で、本丸跡の半分以上は江戸川の河川敷となり、二の丸以下の遺構のほとんどは消滅しています。
 現在の千葉県立関宿城博物館は本来の本丸跡から北側にある堤防上に天守(御三階櫓)を模して建てられたものです。1995年に建てられてから足を運ぶのは初めて。県立の博物館にしては小ぶりですが、利根川水運や河川改修の歴史などうまくまとめた展示と思いました。

 最上階からは関東平野を一望のもとに眺めることが出来ます。関西ではここまでの平原をみる機会がなく、ここで弓馬を鍛えた東国武者が一種の畏敬の念で見られた感覚が分かる気がします。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 博物館や美術館
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