2015年06月13日

漏刻祭再現イベント

 2015年は明石市立天文科学館の開館55周年で、それに合わせて様々な催しが企画されています。
 その一つが「漏刻祭再現イベント」。漏刻祭は滋賀県大津市の近江神宮で毎年6月10日の時の記念日に行われています。

 漏刻祭再現イベントはプラネタリウムの投影の合間、お昼の時間帯に行われました。ドームの中では座席の一部を外して、舞台が設けられています。解説台や周辺機器も五色の幕がかけられた姿。

 まずは陰陽頭が入場。日本書紀を引きながら漏刻祭の由来を朗々と読み上げます。
 続いて漏刻博士と采女が入場。近江神宮では全国の時計業者の関係者から、その年の新製品が奉納されます。今回の再現イベントでは明石時計商組合から時計3台を天文科学館に献納。うち一台がからくり時計で、献納のタイミングでミッキーマウスマーチが流れだし、厳かな式の中にささやかな笑い声が。

 プラネタリウム投影機がご神体のように見えてしまうのは気のせいです。
 最後に舞楽の奉納。近江神宮でも舞を奉納されている原笙会のみなさん。華麗かつ厳かで祭りに華を添えます。衣装がどことなく古代の大陸風。

 再現イベント終了後、天文科学館前で関係者一同。日本標準時子午線と、子午線上の漏刻と、漏刻祭のみなさんという、「時」の成分が特濃な空間です。

 天智天皇は皇太子時代の660年に飛鳥に漏刻を置き、即位後の671年に大津宮に漏刻を移し、初めて時報を鳴らしたとされています。最初の漏刻跡は飛鳥水落遺跡として残っています。大津宮は市街化してしまったので遺構を探すのは難しそう。
 時の記念日は「初めて時計が動いた日」ではなく「初めて時報が鳴らされた日」に合わせて制定されたので、大津の近江神宮で漏刻祭が行われているのは深い縁のあることです。

飛鳥水落遺跡(2011年5月の訪問記)

 ちなみに大津市には北緯35度線が通っています。ということは「時の街 明石」と「漏刻祭ゆかりの大津」と「日本のへそ 西脇」が直角三角形に位置することになります。たまたまですけど。
posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | 明石市立天文科学館
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