2015年05月04日

産総研とメートル原器とキログラム原器

 産業技術総合研究所(産総研)の展示施設「サイエンススクエア」にメートル原器(レプリカ)とキログラム原器(レプリカ)が展示されています。
 元は国際度量衡局から産総研の前身の一つ、中央度量衡器検定所に送られたもの。

 メートル原器の本物は重要文化財。白金90%とイリジウム10%の合金で出来ているので、貴金属的価値も相当なもの。実はメートル原器自体の長さは102cmあります。両端からそれぞれ1cm内側に目盛りか刻まれていて、その目盛りの間の長さが1mになっています。
 なおメートルはもともと地球の子午線の赤道から北極までの1/10,000,000の長さとして定められましたが、その後なんどか定義が変わり、現在は「1秒の299,792,458分の1の時間に光が真空中を伝わる行程の長さ」と定められています。メートル原器は原器としての役目を終え、国指定重要文化財になっています。

 キログラム原器は未だ現役。本物を取り出すときは大臣の許可がいるそうです。
 キログラムは元々1リットルの水の重さとして定義されましたが、水の重さ自体が温度や気圧で変わるため、一番重い状態の水を基準にしてキログラム原器をつくっています。これも白金90%とイリジウム10%の合金ですが、なにせ人工物。空気中の何かの物質と反応したり、あるいは拭いたり触ったりすると、その度に重さが変わります。このためキログラム原器に変わる新たな重さの尺度を検討中なのだとか。
# 今のところシリコン原子の数で定めるのが有力らしいです。

 こちらメートル原器(レプリカ)の目盛り部。中央の俵型の色が違う部分に目盛りが刻まれているはずですが……あれ、つるつる!? 明石に来ているレプリカはここに目盛りか刻んであります。
posted by ふくだ at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 一般公開
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