2020年07月31日

京都文化博物館「明智光秀と戦国京都」展

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 京都文化博物館の「明智光秀と戦国京都」展。
 文書中心の渋めで質実な内容ですが、信長・光秀登場以前に遡って戦国京都の様相――複雑で混乱しまくりで人物の名前を追うだけでも大変――を紹介しています。

20200731kyotobunpaku012.jpg 入館料だけで展示の文書部分の解説がまるまる載っているパンフレットを頂けるのは嬉しい。キャプションは丁寧ですし、読み下し文のプリントも置いてあるので、古文書読めなくても楽しめる親切展示。

 文書は地味ではあるのですが、当時の社会の仕組みや人々の普段の仕事の様子を窺い知るために不可欠なもの。戦国時代といえども毎日、合戦ばかりしていたわけではなく、時代の背景を丁寧に押さえてこそ、なぜその時そのような判断や行動をとったのかが浮かび上がってくるわけです。

 やたらめったら国宝・重文の文書が多いのは、東寺百合文書が国宝、革嶋家文書が重文に一括指定されているからですね。
 明智光秀の書状は花押が書かれているものが3点。光秀の発給文書は数が少ないそうで、言われてみれば私もはじめて見たかもしれません。

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嵯峨野観光鉄道

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 嵯峨野観光鉄道は山陰本線に沿って、トロッコ嵯峨駅から亀岡市のトロッコ亀岡駅の7.3kmを結ぶ鉄道です。
 かつての山陰本線は保津峡に沿った非電化単線でしたが、これを複線電化するにあたってトンネルを掘り抜いた新線を建設しました。旧線は廃線になったのですが、保津峡沿いで眺望が良かったことから、これを観光用に復活させたのが嵯峨野観光鉄道です。

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 ディーゼル機関車1両に客車5両。機関車は常に嵯峨側に付いていて、亀岡方面へ向かう時は最後尾から後押し運転する形になります。このため先頭になる客車には運転台が付いていて、機関車を遠隔操作しています。

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 客車は貨車を改造したもので、窓を開けっ放しに出来る構造。トロッコ列車の雰囲気を味わうため、座席は木製のボックスシート。サスペンションは板バネで、あえて振動を楽しめる乗り心地にしてあります。乗車時間は片道30分弱なので全く余裕。

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 「ザ・リッチ号」と名付けられた5号車は、窓なし、屋根は2/3ほどアクリルガラス、腰板も金柵の開放的な作りになっています。冬や悪天候時は苦行になりそうですが、晴れていれば快適そのもので、指定席もこの車両から売れていきます。
 今回は往復で乗車したのですが、行きではこの車両が取れず、帰りで何とか押さえることが出来ました。

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桂離宮

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 桂離宮は江戸時代の初期に、八条宮智仁親王と二代智忠親王によって造営された宮家の別荘で、現在も宮内庁の管轄下にあります。
 智仁親王は子のなかった豊臣秀吉の猶子になるのですが、鶴松の誕生によって縁組を解消され、八条宮家を創設します。文芸や造園に秀でた人物で、豊臣家に近いことから皇位継承の目はなくなるのですが、徳川の天下が定まった1620年より桂離宮を造営しました。
 二代目の智忠親王は加賀前田家から正室を迎えたこともあり、前田家の援助を得て桂離宮は現在の形に整えます。宮家の収入だけでこの規模の別宅を建てるのは難しそうですが、前田家の後ろ盾があるなら納得です。

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 桂離宮の庭園。
 池の周りをぐるりと園路が取り巻く回遊式庭園で、歩く度にこれが同じ庭かと思うくらい目に映る景色が変わっていきます。変化に飛んでなおかつ破綻がなく、造園の造詣のない素人目にもすばらしさがわかります。

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 池の周囲には何軒かの茶屋が配されていて、それぞれが趣向を凝らした作りになっています。青一色の襖とか市松模様の床の間とかどういうセンスでこうなるんだ……すごい。
 建物に上がることは出来ないのですが、縁側に腰掛けるくらいは大丈夫(その時々の状況によるかも)。ちょっとだけ雅な気分を味わえます。

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 建物には様々な木材が使われています。この一枚の中に何種類の木を使っているのやら。一見質素に見えてひたすらに細やかな造り。
 茅葺きの屋根裏も見せることを意識して仕上げています。

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2020年07月20日

NTT東日本公衆電話ガチャコレクション

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 NTT技術史料館の受付の脇に、このガチャガチャが置いてあったのです。あの濃厚な展示を見て、これを回さずに帰ることなど出来ようはずもありません。
 狙うは馴染み深い赤電話と緑のカード式公衆電話。出よ、いざ!
 一回目に出てきたのは赤電話、よし。
 二回目に出たのはグレーのディジタル公衆電話でした。これ以上投資をすると受付の方々の視線も気になるので、まずは退却。

 宿に戻ってカプセルを開けてみると、赤もグレーも意外によい出来です。ダイヤルは回る、受話器のフックは下がる、お金の返却口は開く。やっぱり緑のカード式もほしいなこれ。うちの近くではこのガチャガチャは見当たらず、悪い大人なのでネットオークションで揃えてしまいました。レア扱いのアイテムでなければ安く手に入るのです。

 実はこのガチャ、全6種あるのですが、どれが出てもハズレ感がなく、うまいラインナップ。基本は上写真の4種で、受話器が2つのデュエットホンと金色公衆電話はレア扱い。私の田舎にはそんなものはなかったので、基本の4種で十分です。

 古い順で言えば、まずは右の赤電話。1971年に登場した新型赤電話機というタイプ。
 私の通っていた小学校の校内に置いてありまして、何度か家にかけた記憶があります。小学生の頃はお金を持って学校へ行く習慣はなかったので、先生に10円玉借りたのかしらん。

 カード式の公衆電話は1982年の登場ですが、実機を見たのは1985年のつくば科学博のとき。私の中高時代の公衆電話は1986年に登場したMC-3Pという機種で、標準機的にかなりの数が設置されたようです。カード残量が赤い7セグのLEDで表示されるのが何となく格好よかった。赤電話には残量表示はありませんでしたから。

 グレーは1996年登場のディジタル公衆電話機DMC-7。ディジタル公衆電話機(ISDN回線)は1990年に登場していますが、広く普及したのはこのDMC-7です。モジュラープラグが付いていて、パソコンを繋いでデータ通信ができます。もっとも私はついぞ使ったことのないままでした。ボタンも増えて受話器の音量調節も出来るようになっています。

 左端の緑の公衆電話は最新のアナログ公衆電話MC-D8。パッと見はMC-3Pとさほど変わらないのですが、ディスプレイが液晶パネルになり、全体的にユニバーサルデザインを取り入れた意匠になっています。実機はMC-3Pより一回り大きく、緑の色味もすこし黄色みがかったものに変更されています。

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2020年07月19日

その後のネオワイズ彗星(C/2020 F3)

7月12日(日) 未明に姫路まで遠征。雲間をついて撮影成功
 ※一緒に観測した山名さんが神戸新聞に掲載されました。
7月13日(月) 曇り。
7月14日(火) 北西方向は曇り
7月15日(水) 塩屋内で撮影適地を探すも曇り。
7月16日(木) 舞子公園まで出動するも北西方向は曇り。
7月17日(金) 曇り。
7月18日(土) 曇り。
7月19日(日) 昼間は青空が広がるも夕方には曇り。

 ということで、一度しか、というか1分少々しか見ていません。
 既に太陽からは遠ざかりつつあり、街中では肉眼で見るのは不可、双眼鏡が必要な明るさです。ただダストの尾が伸びているので、見えさえすれば尾を引いた彗星らしい彗星の姿で見えています。
 23日が地球最接近なので(といっても0.69auだから目に見えて明るくなるほど近づくわけではない)、狙うとしてもその辺りまでかなあ。
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NHK大河ドラマ『風と雲と虹と』総集編

 コズミックフロント見たさにNHKオンデマンドの見放題パックに加入したので、合わせて視聴できる番組を片っ端から見ています。
 ということで1976年の大河ドラマ『風と雲と虹と』総集編を見ました。平将門を主人公にした作品で、私の郷里が舞台になっています。といっても物心付く前の放映で、知っていたのはタイトルだけ。
 将門の出身の豊田郷は現在は常総市となった石下町。そして将門が後半生に拠点を置いた石井(いわい)の館というのが私の郷里の岩井市(現:坂東市)です。源護は真壁町(桜川市)、平国香・貞盛父子が明野町(筑西市)で、劇中に描かれる坂東は高校通学圏に収まる範囲。これほど知っている場所しか出てこない物語を一年通して大河ドラマでやっていたなんて、リアルタイムで見ていたら狂喜乱舞していたことでしょう。

 そんなところなので、小学校の遠足は将門関連の史跡が定番なのですけれども、どこへいっても石碑があるばかりで、遺構らしい遺構は全く残っていません。今となっては分かるのですが、大河ドラマの放映に合わせて、あるいは放映後に伝承地をまとめて整備したのだと思います。
 とはいえ現地の説明板にも引率の先生のお話にも大河ドラマの話は出てこなかったので、だいぶ後になるまで『風と雲と虹と』の存在は知らないままでした。

 平将門の乱、いわゆる天慶の乱の前半は、言ってしまえば一族間の土地争い。納得いかねば実力行使という、まことに野蛮な出来事です。
 ただ200年後に成立した鎌倉幕府の役割が土地争いの調停だったことを考えると、この問題に関して公家政権は全く無能で、武士が自ら裁判権を持って初めて一定の解決をみたわけです。将門はそこに至る過程の最初の痛みを味わったのかもしれません。

 天慶の乱は高校日本史で武士の成立過程の一コマとして扱われるのですが、実は藤原道長が生まれる前のこと。つまり『源氏物語』や『枕草子』が書かれる以前です。
 この当時の庶民の暮らしは文献からは全く分かりません。なにせ紫式部も清少納言も庶民のことは書き残していません。なので『風と雲と虹と』の時代考証はとても苦労したそうです。

 武士の装束は鎌倉風になっていますが、華やかな鎧は成立しているかどうか微妙な時期。もしかすると古墳時代の鎧と大差ないものを使っていたかもしれず、それはそれで見てみたかったかも。でもドラマとしては一般的な鎧武者のイメージに寄せて正解だったでしょう。

 総集編はいわばダイジェスト版なので、筋を追うのは苦労しました。
 私はもともと人の顔を覚えるのが苦手なところに、一族間の争いですから登場人物をあまり省略していません。40年以上前のドラマですから知らない役者が多く、知っていても若すぎて判別困難(苦笑)。
 もちろん天慶の乱の大筋は分かっていますが、ドラマだからこそ描かれる行間を楽しみたいわけで。

 加藤剛の演じる一本気で情に厚く快活な将門もいいのですけど、緒形拳の藤原純友がすこく格好いい。ダークヒーロー的に描かれるのですけど、むしろ今となっては一癖ある純友に魅力を感じてしまいます。総集編だと出番が少なくて本当にもったいない。本編だともっと活躍していますよね、ねっ。

 でも現在の将門のイメージは、この加藤剛の将門に引っ張られたところが大きいんだろうなと思います。
 民のために起った、なんてことは『将門記』に書いてあるわけではないのですけど、そういう思いを託せる存在であったのを見事に映像にしてしまった。
 「のうみんな、わしら平小次郎将門どのを頼もう!」かっこいいもんなぁ。
 千葉氏や相馬氏など将門の後裔を名乗る武士もいて、将門を祀った神田明神は江戸の守り神として崇敬を集めてきた。そんな素地がある英雄的な将門のイメージを定着させるのに、この大河が一役買ったことは想像に難くありません。

 それと草刈正雄のあまりのイケメンっぷりに驚きました。あのまま平成の仮面ライダーに出てきても全く違和感がない。それから吉永小百合をなんという浮かばれない役にあてたんだ(涙)。

 協力で「茨城県石下町」「茨城県豊里町」が出てくるのですが、合戦シーンのロケをしたのですね。
 ちらっと筑波山が見えたりするのですが、地元民は筑波山の稜線のシルエットで方角が分かるので、だいたいあのあたりかと。今でも田畑と雑木林が多いところですが、40年前なら合戦のロケ地には苦労しなかったでしょう。

 とにかく筑波山が映ると茨城で撮ってるのが分かるので、それだけで盛り上がります。
 地元の大河ドラマ、将門以外に主役を張れる人は他にいないので、二度とないでしょう。DVDだと全話見ることが出来るようなので(なんでNHKオンデマンドに載ってないんだ!)いずれ見たいと思います。
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2020年07月17日

遙かなり種子島

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 2020年7月15日はH-IIA42号機の打ち上げ予定日でした。すべてが順調に進めば、種子島で打ち上げを見ているはずでした。

 前回の種子島からのロケット打ち上げは5月21日未明のH-IIB9号機。この時はCOVID-19の影響で主要な打ち上げ見学場は閉鎖する措置が取られていました。

 H-IIA42号機では見学場の入場制限措置が取られ、事前申込みで抽選の応募となりました。
 ふだんの種子島の打ち上げは、打ち上げ日が決まると、というより事前に察知されると、あっという間に島の宿が埋まり、飛行機や船といった交通手段も予約で埋まります。
 今回は人数制限がある分、当たりさえすれば宿や島への足を確保しやすいだろうと、応募しました。

 6月26日が締切で、6月末には当選通知が届き始めたという話がSNSで流れ始めます。
 関東に届いているのにより島に近い神戸に届かないようなら、今回はなしかと思っていたら、7月2日に到着。まじか!

 実はこの前日、7月8〜11日までの上京の手配を終えたばかりでした。
 打ち上げは15日未明なので、14日には島に居ないといけません。船や飛行機の欠航に備えて、一日余裕を見て13日には種子島入り……となると、東京から戻って中一日で種子島行きです。うへぇ。

 なにはともあれ、とりあえず島の宿と移動用のレンタカーと高速船の予約。打ち上げ経験者に話を聞いて、現地状況の把握。
 日程は13日神戸発の種子島着、14日は島の観光と機体移動の見学、15日未明に打ち上げ、その日は泊まって16日夕方に島を発ちます。
 ただ打ち上げは水もの。H-IIA自身は信頼性の高いロケットですが、雷雲があれば打ち上げは延期になりますし、設備が老朽化しているので以前には発射台のトラブルによる延期もありました。

 燃料を入れてから中止が決まると中三日は開けねばなりませんので、万が一に備えて19日までは日程を確保します。延期の場合は決まった時点で現地で宿とレンタカーを延長。とはいえ一日延びるごとに費用が嵩んでいきますから、できれば予定通り上がって欲しいところ。

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2020年07月12日

ネオワイズ彗星(C/2020 F3)

 7月4日の近日点通過後、当初の予想を超えて明るくなり、天文界の話題をさらっているネオワイズ彗星(C/2020 F3)。梅雨のない北海道や既に梅雨の開けた沖縄では見事な姿が捉えられているのですが、本州は梅雨前線が活発に活動中。梅雨明けまで諦めるしかないかという天気予報です。

 GPV天気予報とにらめっこすると、12日未明は雲が少なくなり、もしかすると少しは晴れ間が期待できそう。ということで、出動しました。行かずに後悔するよりは行って後悔するほうがマシです。だいたいネタになりますけど。

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ネオワイズ彗星(C/2020 F3)
2020年7月12日3時57分(兵庫県姫路市)
NikonD5500+NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR→85mmF5.6
ISO1600 露出6秒(固定撮影)※一部をトリミング

 井上さん、山名さんと現地で合流して観測体制に。
 私はミニボーグ60ED+AP赤道儀と、標準ズームでの固定撮影の2台体制。しかしながら月がうっすら見える程度の曇天で極軸合わせもままなりません。ただ雲は少しずつ薄くなり、ベガやデネブ、やがて東天のカペラや金星も見えてきます。もう少し晴れ間が広がればと思うのですが、ネオワイズ彗星の見える低空はなかなか雲が切れません。

 3時前には準備が完了して、待つこと1時間。雲間からほんのひととき、顔を出してくれました。
 10×42双眼鏡で尾が分かりました。肉眼で見ることは叶いませんでしたが、雲がなければ肉眼でも見えたと思います。

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 彗星部分の拡大。クリックするとピクセル等倍になります。頭部が伸びているのは6秒間の日周運動。
 双眼鏡で見た雰囲気に近いです。幅の広い尾でしたが、私の目では分かれているようには見えませんでした。薄雲越しにダストテイルだけが見えていたのでしょう。

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posted by ふくだ at 08:33| Comment(0) | 星空観望

2020年07月11日

コスモプラネタリウム渋谷

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 上京最後の訪問地はコスモプラネタリウム渋谷。15時の「Starry Music Special Edition〜music by ACIDMAN〜」と、17時の「レッドフロンティア〜火星に挑む冒険者たち〜」を見てきました。
 「ACIDMAN」は村山さんの解説。前回、村松さんの解説で見たときは音楽と星空と映像を足して割らずに盛り付ける大盛りな投影を楽しみましたが、村山さんは音楽の雰囲気に合わせてお話される感じでゆったり浸れました。同じ素材で味付けが違って両方美味しいのはさすがです。

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 「レッドフロンティア〜火星に挑む冒険者たち〜」は今回が初めて。火星探査の歴史を振り返りつつ、現在打ち上げ準備中の「Perseverance(パーサヴィアランス)」を紹介。同計画に携わる小野雅裕さんが監修とナレーション。
 予告編にあるから書いちゃいますけど、冒頭のアトラスVの移動シーンが大迫力。ロケットのファンならこれを見るためだけに行っていい。
 小野さんのメッセージがすごく素敵で、その後で迎える火星の星空が心に沁みます。「明けの地球」があれほど愛おしく感じるものだとは。

 冒頭の投影機の写真、じつは普段と違う方向を向いて朝を迎えています。永田さんによって現地解散してしまったのですけど、渋谷のドームはどこでもドア装備だったのか(^_^)

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 早いものでコスモプラネタリウム渋谷も2020年で開館10年になります。さいきん月日の経つ速さを実感してばかりですが、そもそも2010年ははやぶさの帰還があり、明石の天文科学館は開館50周年で、いろいろ盛りだくさんの年だったから、そこから10年の区切りがたくさんやってくるのです。

20200711shibuya010.jpg 投影の合間にロビーの窓から虹が見えていました。ふだん高いところから虹を見ることはないので、建物の前に七色の帯が見えるのが新鮮。

 その街の空に虹がきらめき、星がかがやく。

 村松さんが声をかけてくださって、その時ロビーにいたみんなで眺めたのですけど、昼でも夜でもワイワイ空を眺めるっていいですね。
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企画展「切り絵で描く星物語」(天文・科学情報スペース)

 三鷹市の「天文・科学情報スペース」で7月19日まで開催中の企画展「切り絵で描く星物語」を見に行きました。三鷹といえば国立天文台ですが、天文台は隣の武蔵境駅からバスが出るので、三鷹駅で降りるのはたぶん初めてです。

 作者の小栗順子さんは、2015年に明石市立天文科学館で開催した特別展『紙の宇宙博 2015』でご一緒したことがあり、ジャンルは違えど紙で宇宙を表現する「紙仲間」と勝手に思ってます。11日はご在廊の予定ということで時間を合わせての訪問。

 私がつくっているのは縮尺を統一した宇宙機のスケールモデルで、題材を忠実に再現するために調査と型紙と工作精度を上げることに時間を割くのですが、小栗さんの切り絵はテーマや題材を作者が咀嚼して表現するもので、感性が作品に反映される部分が大きく、アプローチがずいぶん違います。時には下絵なしでいきなりナイフを入れるそうですから恐れ入るばかりなのですが、華麗な文様や植物や鳥たちは無から出てくるものではなく、きっとひらめきの引き出しをたくさんお持ちなのだと思います。

 なので創作のお話を伺うのがとても楽しいのですが、他のお客さんに作品の説明をされる中で「この作品どうやってつくったんだっけ」と私に話を振るのはどう考えても間違ってます(汗)。

 今回の出品作の中では「Life in space」が心に留まりました。以前も拝見した作品ですが、2つの作品を一枚のフレームに収めての展示で、見え方が変わってとっても新鮮。

 私も最近、宇宙ものはつくっていなかったのですが、何かやりたくなってきます。こういうワクワク感を得てしまうと、時間がいくらあっても足りなくなります。どうしよう。
posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | プラネ/天文台/科学館