2019年04月30日

プラネタリウム訪問リスト(〜2019年4月)

 これまでに訪問したプラネタリウムをまとめました。累計で90館です(休止・閉館したものも含む)。

 掲載館は「プラネタリウムデータブック2015年度版」(日本プラネタリウム協議会)のリストを元にしており、掲載順も準じています。

 表記は下記の通りです。
・館名(ドーム径座席形式/投影機システム)初回訪問日
・☆は投影を見た投影機。
・初回訪問日は分かる限り記していますが、思い出せないものも少し残っています。
・[Z機巡り]は全国カールツァイス・プラネタリウム巡り(2013.4〜2014.4)の参加館
・[プラレア33]は全国プラ「レア」リウム33箇所巡り(2015.5〜2018.7)の参加館。

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2019年04月25日

「大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋」展(MIHO MUSEUM)

 MIHO MUSEUMは滋賀県甲賀市信楽町にある博物館です。
 今回は京都・大徳寺龍光院に伝えられた茶道具や文物、什物を公開する特別展とのことで足を伸ばしました。

 龍光院は黒田長政が父の黒田如水(官兵衛)の菩提を弔うために建立した塔頭。堺の茶人・津田宗及の子の江月宗玩が二代目となった縁もあり、桃山時代を象徴するような文物を多く所蔵しています。

 特別展のタイトルにもなっている国宝曜変天目。国宝の曜変天目茶碗は国内に3点ありますが、2点は美術館の収蔵品で、常時ではありませんが見学できる機会は比較的多くあります。残る一つの大徳寺龍光院の所蔵品は、2017年に京都国立博物館の国宝展、その前は2000年に東京国立博物館で公開されて以来という頻度。

 写真だと地味にも見える龍光院の曜変天目、覗き込んだら蒼く煌めく分子雲から垣間見る銀河団のよう。色合いが繊細なので、じっくり見るほど淡い色が見えてきます。
 できれば短距離にピントの合う双眼鏡や単眼鏡を持っていくのがおすすめ。黒地に浮かぶ淡い色合いをより楽しめます。
 平日とあって待機列がない時間帯もあり、存分に拝見いたしました。

 曜変天目茶碗の次の部屋にある油滴天目茶碗(重文)もすばらしいものでした。椀の内と外に一面に銀の斑紋が広がり、さながら球状星団の中心部を取り出したようです。

 私は工芸品ばかり目が行くのですが、展示全体は書画から日記まで万遍なく、龍光院の全てを紹介しようと言わんばかりの構成でした。展示の最後は今日の龍光院ということで、観光を謝絶している塔頭ながら世間とのつながりと断っているわけでなく、お寺の行事など市井の人々とともにある姿も紹介されていました。

 そんな中で座禅の看板を見たので、参加してみようと思いました。
 座禅は敷居が高い印象があるのですが、基本はシンプル。呼吸を整え、「心は浮かぶものを拒まず、消えていくものを追わず、自然体で」とのこと。正直なところ日常の雑多なことばかり心に浮かんできます。
 講師の龍光院の小堀月浦和尚は他人を思いやる心を培ってもらいたいということを仰られていましたが、なかなかそこまでも思いがいたらぬのが正直なところ。けれども心を鎮め、自己と向き合う時間を持つことは、時代や宗教を超えて、人がいかに生きるかという課題へ向き合うことに通じるのだと思います。

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2019年04月21日

尼崎城のシャチホコのプラモデルを作る

 尼崎城のシャチホコのプラモデルという訳のわからない品物がこの世に生まれました。

 せっかく尼崎城の天守が出来たのだから、お土産にお城のプラモデルがあってもいいんじゃないという、出だしから方向性が明後日を向いた企画があり、うっかりクラウドファンディングに乗ってしまいました。
 私はもともと城好きで、工作も好きですから、こんな楽しそうな企画を放って置く手はありません。

 最初はプラモ一箱が返礼品のコースに応募していたのですが、模型を組み立てるワークショップの追加募集があり、都合もついたので参加することにしました。
 集まったみなさんとは面識がないのですが、こういう企画を面白がる人たちですから、始まる前から会話もはずんで打ち解けます。

 講師はモデラーのらいだ〜Joeさん。プロフィールを見たら全日本オラザク選手権(ホビージャパン誌主催)の金賞・銅賞受賞者とかすごいことがサラッと書いてあります。
 プラモデルには泥やサビをあえて表現して、質感を表現する技法があります。ウェザリング(汚し塗装)と呼ばれるのですが、らいだ〜Joeさんはこの第一人者。なるほど経年で風格が増すお城のシャチホコはウェザリングと相性がよさそうです。

 さて前代未聞のシャチホコプラモ、現物を見るにつけ、シュールさに笑ってしまいます。ただしディティールは素晴らしく、接着剤無しで組み上げるスナップフィットになっていて、パーツのつけ間違いが無いよう接続部も配慮されています。

 今回の講座では難しい道具は使わず、教えて頂いた技法も基本的には小学生でもできるようハードルが低くアレンジされています。けれども効果は目に見えててきめん。
# このあたりのさじ加減が絶妙なのが、らいだ〜Joeさんの素晴らしいところ。

 参加者の皆さん(大きなお友達)は子どもの頃に一度はプラモデルの道を通っていますから、本格的に取り組もうとすると塗装や細かい工作が大変なのを知っています。そこをお手軽な工夫でパっと飛び越えるのを目の前で見せてもらえると、いちいち目からウロコが落ちていきます。プラモを組むってこんなに楽しいんだなと再認識。

 「俺が塗ったとは思えん」「プラスチックに見えへん」「なんだこのかっこよさ」「もはや金属」「渋い」「重量感すごい」と、一工夫加えるごとに渋さがましていくシャチホコに、歓喜の声が飛び交います。
 ということで、出来上がったシャチホコがこれ。我ながらびっくりの重厚感です。

 ところで会場はお寿司屋さん。
 カウンター側は普通にお寿司屋さんですが、反対側の壁に設えた棚には膨大なガンプラ。よく見ると壁にはられているのはジオン軍と地球連邦軍の旗。尼崎の模型サークル「あまがさきモケモケ団」の団長さんとのことで、なるほど納得。いや、納得していいのか!? フリーダムだな尼崎。

 さて帰りに頂いた「1/24 尼崎城専用シャチホコ」。箱絵がガンプラ旧キットのパロディになっているのはリターン品限定とのことです。アマガサキ驚異のメカニズムで第二第三のご当地プラモが生まれることを期待してやみません。応援しちゃいます。
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プラネタリウム「平成の天文現象をふりかえる」

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 明石市立天文科学館プラネタリウム、2019年4月の一般投影「平成の天文現象をふりかえる」。
 天文現象は今では西暦で記すことが多いので、番組の中で平成何年と紹介するのが違和感ありまくり。

 平成はほぼ30年続いたので、私が星好きになってからのほとんどの時間をこの区切りで過ごしています。
# 逆に私が昭和で経験した大きな天文現象はハレー彗星と1986年の火星大接近になりますか。

 個人的にはシューメーカー・レビー第9彗星の木星衝突(1994/平成6年)が、あれも平成だったかと感慨深く思い出しました。
 当時アマチュアの望遠鏡では木星の変化は捉えられないだろうと予測されていたのですが、黒々とした衝突痕が小口径の望遠鏡でも見ることができ、その一報をインターネットのネットニュースで知ったのも時代の変化を感じるものでした。NASAのウェブサイトを初めて見たのも多分この時です。

 おそらく多くの方が挙げるであろう百武彗星とヘール・ボップ彗星は、個人的に天文から離れた時期で見ていません(ペールボップは明るかったので一度だけ街中で双眼鏡で見ましたけど)。その後、国内で見られる大彗星は出現していないだけに、我ながら素晴らしいタイミングです。

 逆に間がよかったのは金星の太陽面通過。こちらは番組内では取り上げられなかったと思いますが(地味ですし)、約100〜120年毎にしか起こらない極めて珍しい現象ながら、2004(平成16)年と2012(平成24)年の双方とも平成の間に起き、2回とも日本から見える時間帯でした。2004年は悪天候でしたが、2012年は全過程を見ることができました。

 地球規模で見れば珍しくない日食も、皆既や金環が日本で見えるのは珍しいことで、2009(平成21)年の皆既食が吐噶喇列島から小笠原沖が皆既帯、2012(平成24)年の金環日食は太平洋ベルトに重なる広域が金環帯となりました。
 2009年は梅雨が開けきらない時期で全国的に天候が悪く、小笠原沖まで船で出かけた私たちはたまたま好機をつかめました。2012年も全国的にまだら模様の天気で、こちらも船に乗りましたが和歌山沖で曇に閉ざされました。
# 昭和の終盤にも1987(昭和62)年の沖縄金環食と、1988(昭和63)年の小笠原沖皆既食があるので、国内の皆既・金環日食はおよそ数十年ごとの現象です。

 あとは2001(平成13)年のしし座流星群。一晩で数千個の流星を見るという稀有な経験で、またダストトレイル理論による緻密な予測など、流星にまつわるサイエンスの発展を目の当たりにしました。

 とまあ書き連ねたらキリがない。

 プラネタリウムでは明石のメディアグローブでは投影機の陰になる部分にもしっかり映像が出ている場面があって、後で聞いたら他のプロジェクターとの合わせ技でカバーしているのだそうです。年度が変わってはじめて見る明石の投影なので、何か新しい補助投影機を入れたのかとも思ったのですが、既存の機器の運用面でのカバーでした。
 当然マニュアルで操作されているのですが、映像の重ね合わせやタイミングに違和感を感じなかったのは流石です。

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2019年04月20日

星空案内in西宮ガーデンズ

20190420nishinomiya002.jpg 季節ごとに阪急西宮北口駅そばの阪急西宮ガーデンズで行われている観望会。現在の職場からだと仕事帰りに寄れるので顔を出してきました。

 4月半ばだと19時でもまだ空が明るく、観望会の開始は19時20分。
 19時からはうららんさんの星空トーク。いわば通りすがりのお客さんの多い中でどんなお話をされるのかと興味津々で最後列から覗いていたのですが、果敢にもブラックホールの話題に切り込まれてました。このあたりのフットワークの軽さはさすが。

 観望会の開始時間になると、待機列があっというまに長く伸びて、えらいことに。なんと望遠鏡を覗くまで30分並びました。
 この日の月は満月翌日で、観望会の時間は建物の陰。惑星も見栄えのする土星木星金星は明け方の空で、すでに遠ざかった火星が西の低空に見えるだけという、街中の観望会としては観望天体を選ぶのに難しい条件。一等星や二重星を中心に望遠鏡を向けていたようでしたが、大変だろうなーと思いながら並んでいました。

 観望会の終わる頃には建物越しに十六夜の月が顔を出し、それがまたとてもきれいでした。

 現地でお会いした星仲間のみなさんと一緒にご飯を食べて家路につきました(というか近くまで送っていただいた)。
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2019年04月17日

藤田美術館展(奈良国立博物館)

 奈良国立博物館の藤田美術館展へ行ってきました。お目当ては曜変天目茶碗です。

 お椀の中は星間分子雲がきらめいているというか、銀河の淵を覗き込んでいるというか、ただただ引き込まれそうになり、事象の地平面の縁から舞い戻ってきた気分です。

 窯の中の化学反応の偶然と必然が折り重なってできた模様なので、双眼鏡で拡大して見ても揺らめく光彩の鮮やかさは増すばかり。

 外側は淡くしか光を当てていないので、外周の窯変はおぼろげに存在が分かる程度。でも椀の内側には直上から光が当てられ、繊細で鮮やかな模様をしっかり味わうことが出来ます。

 平日とあってか混雑はさほどでもなく、入館待ちなし。曜変天目茶碗は特別に展示室を仕立ててあり、部屋の中央にガラスケースに納めて四方から見ることができます。ケースはロープで囲われ、その中の最前列で見るための待機列があるのですが、それも長くて5分ほど。つまりは余裕でじっくり堪能できました。

 ロープの囲いの後方からなら待機列に並ばなくても見られるのですが、茶碗の内側を見るには最前列から見るほかありません。とはいえ空いていたので6回並び直して見てきました。

 曜変天目ばかりに注目が集まっている感ですが、他の出展物も密度が濃く、なんだかんだと2時間ほど見ていました。さくっと見るなら1時間から1時間半くらいで十分だと思います。

 思いの他に時間を費やしてしまったので、このあとは東大寺だけ回って戒壇堂の四天王像を参拝して帰ってきました。
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2019年04月11日

大阪市立科学館プラネタリウム・展示室リニューアル

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 大阪市立科学館のプラネタリウムと展示室がリニューアルされました。
 3代目となるプラネタリウム投影機はコニカミノルタ・インフィニウムΣ-OSAKA。サッカーボールのように5角形と6角形で分割された表面のデザインが新鮮です。
# 前身の大阪市立電気科学館から数えると4代目(ツァイスU型→インフィニウムα→インフィニウムL-OSAKA→インフィニウムΣ-OSAKA)

 リニューアル後に投影されている「星の光景ベスト10」は、投影機の新機能の顔見せを兼ねた内容で、これを生解説でやるのが大阪。解説員によってちょっとずつ味付けが違うので、複数回観るとなお楽しいと思います。

 新しく加えられた月食投影機は雰囲気をよく再現していますし、レーザーを利用したという新開発の超新星投影機は笑っちゃう明るさ。
 投影機本体は、引き続きシャープな星像に、星の色も分かりやすくなった感。星の色のフィルターは先代から変えていないそうで、おそらく光源がメタハロからLEDに変わったことで、青白色から白色が判別しやすくなったのだと思います。
 天の川の雰囲気も派手すぎず地味すぎず、実際の見え方に近い印象。双眼鏡で星雲星団を探すと、単にボーッとした光芒ではなく、例えばM46・M47といった散開星団も特徴を掴んだ表現がされています。

 分かりやすい派手さでなく、星を映す基本性能に磨きをかけてきた印象で、これは最近のプラネタリウムの潮流なのかもしれません。

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 インフィニウムΣは存在感のある投影機なので、投影終了後に記念撮影されてるお客さんも多いようです。
 投影機のすぐ後ろ、中央通路のすぐ上は以前は大型映像の映写機が鎮座していましたが、ここも座席になったので、見やすい座席が増えました。なおイスはリニューアル前のものを引き続き使っているそうで、引き続きフカフカで寝心地がよいです(ぉぃ)。

 訪問前日(4月10日)夜に発表されたイベントホライゾンテレスコープによるM87中心ブラックホールの撮像も、生解説メインの回ではさっそく投影内で紹介されていました。こうした柔軟さはさすがです。

20190411osaka034.jpg 大阪市立科学館のプラネタリウムのエントランスはおとめ座銀河団の写真が壁一面に貼られていて、そこにもM87の位置を示すラベルと今回の成果を紹介するポスターが掲示されていました。

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2019年04月07日

星見行(4月6-7日)

 3月の新月前後の週末は天候に恵まれず、2月以来二ヶ月ぶりの星見行となりました。
 仕事を終えてから帰宅して機材を積み込んで出発。撮影機材のみの軽量仕様。

 この日は黄砂の影響か透明度があまりよくなく、眼視で天の川がなんとか見えるかという程度。加えて我が家の撮影機材は事実上ミニボーグ60EDのみで、春の銀河を拡大するには焦点距離が短いのです。何を撮ろうか頭を痛めるのですが、狙えるものはとりあえず狙っておく適当さが身上。

M97ふくろう星雲+M108銀河(おおぐま座)。
2019年4月6〜7日(岡山県備前市八塔寺)
NikonD5500(HKIR改造)+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3)
ISO1600 露出6分×16枚合成(96分) ビクセンAP赤道儀+M-GENにて追尾
# 写真はクリックすると拡大します。

 この2つの天体はおおぐま座のβ星、北斗七星のマスの先から2番めの星のそばにあります。写真写りはよいのですが、比較的淡いので街中で見るのは難易度高め。
 M97は惑星状星雲。星雲に2つの丸い暗い部分があり、フクロウの顔のように見えることから「ふくろう星雲」の名があります。
 M108は系外銀河。距離は2350万光年。M97は銀河系内でも太陽系から比較的近い1800光年の場所にありますから、奥行きが全く違う天体です。
 なお写真は視野中央部の1/2(面積比1/4)をトリミングしたもので、右を北にしています。

M13球状星団(ヘルクレス座)。
2019年4月7日(岡山県備前市八塔寺)
NikonD5500(HKIR改造)+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3)
ISO1600 露出6分×11枚合成(66分) ビクセンAP赤道儀+M-GENにて追尾
# 写真はクリックすると拡大します。

 M13は北天最大の球状星団。街中でも双眼鏡でボーッとした姿を確認できます。10cm級の望遠鏡で周辺の星がザラザラ見えてきて、40cm級の望遠鏡だと砂糖をぶちまけたみたいに壮観。
 なお写真は視野中央部の1/2(面積比1/4)をトリミングしたもので、左を北にしています。先程の写真と合わせて右を北にするつもりが…うっかり。球状星団は向きが分かりにくい(>_<)

M27あれい状星雲(こぎつね座)。
2019年4月7日(岡山県備前市八塔寺)
NikonD5500(HKIR改造)+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3)
ISO1600 露出6分×12枚合成(72分) ビクセンAP赤道儀+M-GENにて追尾
# 写真はクリックすると拡大します。

 あれい状星雲は鉄アレイに似た姿から付いた名で、地図の銀行マークにも似た形です。街中でも双眼鏡で存在が分かります。その正体は惑星状星雲で、一生を終えつつある恒星から流れ出したガスが広がった姿。古の望遠鏡では惑星のように見えたので惑星状の名がありますが、天体の惑星とは関係ありません。
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2019年04月04日

倉敷科学センタープラネタリウムリニューアル

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 倉敷科学センターのプラネタリウムに、2019年3月27日より五藤光学ケイロンVが導入されました。開館以来働き続けた仙台のGSS-HELIOSに代わるものです。

 プラネタリウムの投影は、新機能の紹介を主軸においた前半の「新しい宇宙」と、後半の生解説の星空案内の素敵な50分でした。
 すごさを感じさせない素敵な星空と、すごくて笑ってしまったスカイラインと、鮮明で精細な全天周映像が、ハイレベルでなおかつ調和していて、現代のプラネを突き詰めるとここまで行くんだなぁと感嘆。
 この日は2回投影を見ましたが、最初の三島さん、2回目の石井さんと、それぞれ星空案内も投影機の違う機能を引き出しながらの生解説です。同じ番組でも2度美味しいのが生解説の楽しいところ。

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 倉敷のケイロンVの星空は派手すぎず、実感に近い雰囲気。場面ごとに星の明るさや瞬き具合を変えているそうで、見ているときは自然に見えていて、後から言われて思い起こせばそういえばという感じです。このあたり、「すごさ」を感じさせない玄人ぶりで、好感を持てます。天の川の描写は五藤光学ならではの太めの天の川で、この辺りはメーカーの味付けが分かれます。
 
 倉敷のケイロンVは写真映えのよい投影機で、黒字に金帯のカラーリングはどう撮ってもカッコよく写ります。もしかするとこれからは投影機の見栄えも考慮するプラネタリウムが増えるかもしれません。

 スカイライン(地上の風景)は、倉敷は鷲羽山から見た瀬戸大橋を映すのですが、ここにプロジェクター3台をつぎ込む贅沢な仕様。イラスト風のスライド映像が、いきなりハイビジョン動画にパワーアップしたくらいの印象です。
 先に四日市のプラネタリウムでも採用されているのですが、倉敷ではもともとの眺望の良さを活かして、積極的に演出に活かしています。

 今回のリニューアルではドームの中央、光学式投影機の上にあった70mmフィルムの大型映像投影装置が撤去され、そこにも座席が新設されました。プラネタリウムは一般的にドーム中央に近いほど、歪みなく全天を見ることができる良い席とされていますが、そうした意味ではまさに特等席。
 座席に赤いカバーを掛けて「おすすめ席」を表示しているのが心憎いばかりの配慮です。

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