2018年09月24日

お月見ナイトミュージアム

 2018年の中秋の名月は9月24日。これに合わせて天文科学館では「お月見ナイトミュージアム」が開催されました。
 設定の270名が事前に満席になる盛況ぶり。

 第一部は会津大学の寺薗淳也先生による講演会。
 はやぶさタッチダウン時の広報担当としても知られていますが、元々は月探査が専門分野。以前に「かぐや」のテーマで天文科学館で講演されたこともあります。
 会場が温まる前からハイテンションで大丈夫かと思うスタートでしたが、そこはさすがのテラキンさん。あっという間に雰囲気をつくってしまいます。今日はお子さんも多いので少し易しめのスライドにしました、と言いながら、大人にも面白いお話であっという間の45分。身近な月がテーマということもあり、質疑応答も大いに盛り上がりました。1時間枠で終わっちゃうのがもったいない。

 休憩を挟んで第二部は岡林立哉さんによる馬頭琴とホーミーの生演奏。
 プラネタリウムの星空のもと、心地よく響き渡る草原の音色。プラネタリウムで心地よいって……白状するとちょっとウトウトしてしまったのですが……昔一度だけ訪れたことのあるゴビの草原を思い出しながら聴き入りました。
 しかしホーミーっていったいどういう仕組みで音が出ているのかさっぱり想像がつきません。最近は女性の奏者もいるそうですが、地声の低いほうが音の幅が広がるということもあり、また元々は物語の語り部に受け継がれたもので、語り部の仕事が男性のものだったことから、なかなか少ないそうです。
# 終演後にロビーで馬頭琴を見せて頂いたのですが、これまた間近で見たのは初めてだったかも。

 第三部はお月見ということで、実はこの日は午後から全天雲で覆われてしまったのですが、なんとか雲間からおぼろ月を眺めることが出来ました。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 明石市立天文科学館

2018年09月01日

全国プラ「レア」リウム33箇所巡りの集い

 2015年5月から3年以上に渡って続いた「全国プラ『レア』リウム33箇所巡り」のグランドフィナーレイベント。
 巡回の期間は2018年7月末でしたが、報告は8月31日まで受付。達成報告は明石市立天文科学館へ直接来訪になっていて、少し余裕をもたせての設定となっていました。

 その8月31日24時というのが「ハワイ時間」の設定で、これが日本標準時では9月1日の19時。
 この19時へ向けて来場者一同でカウントダウン、そしてグランドフィナーレイベントの開幕です。

 まずは井上館長の挨拶。
 全国プラレアリウム33箇所巡りの最終結果。
 11箇所72名、22箇所49名、33箇所46名。そのうち33箇所を2周した人が3人、オプションの135箇所を回ってしまった人が4人。
 前回の全国カールツァイス・プラネタリウム巡りが、7箇所まわる企画で達成者が確か50人台だったので、ハードル上がった以上に参加者も達成者も実質的に増えたという謎現象。
 ガイドブックの巻末に日本プラネタリウム協議会参加施設のリスト(140館)が載せてあり、「次は135箇所巡りにチャレンジ」とあったのですが、まさか期間内に回っちゃう人がいるとは驚きです。

 「サプライズゲスト」の枠で企画発案者の長尾前館長登場。ちらほらお姿見えてたのでバレバレでしたけど(笑)。
 「『四国遍路』から読み解くプラネタリウムツーリズムの文化的価値」というタイトルは立派な、中身は爆笑の企画総括。実は長尾さん、プラネタリウムのメンテナンスを担当していた頃から、天文科学館の星の友の会の会報に「プラネタ旅ウム」と称して各地の投影機を見て回った旅行記を連載されていた投影機巡りの先達者。
 私は初めて知ったのですけど、さすがに企画者側も33箇所の達成者はそうそうおらんやろと思っていたそうで、それでもツァイス巡りの達成者から、前回2周回った@Mochi_L1011さん、発案者の長尾さん、あと何故か私の3人は33箇所回りきるだろと思ってたそうです。何を買いかぶられてたんだ私。
# 以前も書いたのですが、22箇所はともかく33箇所は無理だと思ってました。

 ところが長尾さん、天文科学館の館長職を退かれて再就職した先が想像以上に忙しく、ご自身は22箇所までしか達成で来たかったというオチが付きます。33箇所巡りの達成者には「達成者証」が送られるのですが、長尾さんにはあえて「未達成者証(兼感謝状)」と花束の贈呈。文面が明るくツッコみまくりで会場爆笑。

 次はビデオメッセージで国立天文台の渡部潤一副台長ご夫妻。
 テレビの天文現象解説でおなじみの渡部先生も33箇所巡りの達成者で、私も東京海洋大学の学園祭でばったり出くわしたことがあります。星ナビに連載されているエッセイにも巡回の様子を何度か書かれていらっしゃいました。
 メッセージのなかでまた次の企画があったら回りたいようなことをおっしゃっていましたが、うっかりそんなことをいうと後が大変ですけど、手遅れですね。
# 本当は明石に来場されるお話だったのが、国際天文学連合の総会と重なってしまったとのこと。

 続いて今度は本当にサプライズゲスト。
 誰が来るんだと思いながら待ち構えていると、やってきたのはプラネタリウム投影機。全国でというか世界に一台しかない西村式投影機。京都の望遠鏡メーカー西村製作所が一台だけ作った試作品でこれは確かにレア物。ツァイス投影機と並んだ姿にみんながカメラのシャッターを切りまくります。

 企画に協力頂いたプラネタリウムから来場した各館の職員がリレーで今宵の星空を解説。
岐阜市科学館・茨木市立天文観覧室・向日市天文館・エルマールまいづる・伊丹市立こども文化科学館・大阪市立科学館。司会は石井学芸員、機器操作は井上館長。
 それぞれの館で映し出される空と勝手が違う多少のバタバタを含めて、それぞれの個性あふれるお話が素敵でした。オーソドックスな夏の大三角からさそり座のお話に始まり、解説者自身がプラネタリウムに関わるきっかけも交えた話があり、ご近所ならではの親しみを込めたパロディあり、自館のレアポイントを踏まえた昭和レトロ調の解説あり、なんという贅沢感。

 最後は参加者一同で記念撮影してイベントの幕を閉じました。

 有志で集まって二次会となったのですが、これもとっても楽しかったのはまた別の話。

 それと今回のイベントに先立って33箇所の達成者に感想文を依頼されていたのですが、その「文集」もとても素敵な内容でした。

全国プラ「レア」リウム33箇所巡りの集い
 https://togetter.com/li/1262619
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 明石市立天文科学館