2017年02月26日

第7回 星なかまの集い(おまけ)

 今回の星なかまの集いの集録に、森本おじさんの「ご主人」、森本せつさんの寄稿があります。
 おじさんが主宰していたサイエンスツアー「ひょうごは大きな博物館」にまつわる思い出で、子午線の旅についても触れられていらっしゃいました。実はこの時の案内人を仰せつかったのが私で、「東経135度に沿ってマウンテン自転車(?)で山を突破した勇敢な若者」とは私のことです。
# 昔は若かったのです。

森本おじさんのサイエンスツァー「ひょうごは大きな博物館」東経135度子午線の旅
森本おじさんのサイエンスツァー「ひょうごは大きな博物館」東経135度子午線の旅(海賊版)←おじさんのサイトからはリンク切れてるので改めて。
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第7回 星なかまの集い(2日目)

 2日目は快晴の朝。
 朝食後、再びこどもの館へ移動。林の中を歩く10分ほどのハイキングコースがあって快適です。

 2日目午前は研究・活動発表タイム。参加者の皆さんによる日ごろの活動や研究の発表のポスターセッションです。
 今回は16件の発表がありました。おおまかですが活動紹介が2/3、機材や観測など研究の紹介ものが1/3といったところ。
 開始直後はご覧の通りの大賑わいです。後半は少し落ち着いてきますが、それでも発表者の前には人並みが絶えません。今回は裏方仕事もあって、じっくり見たり発表者のみなさんとお話する時間が少なかったのがちょっともったいなかったかも。と言いながら、工作好きなので機材に関する発表はしっかり見せて頂きました。

 お昼ごはんは外でお弁当。その前にみんなで記念撮影です。
 前の塊と後ろの列に微妙に間が空いているのは、会談に踊り場があるので、そこを避けて全員入るようにするとこうなっちゃうためです。

 お弁当は屋内の飲食可のスペースを予定していたのですが、この好天のポカポカ陽気で、みなさん屋外で食べられてました。館内が迷路のようで飲食可のスペースにたどり着くのが困難だったという話もあったとかなかったとか。
# 安藤忠雄さん設計の建物って、動線が不可解なものが多いのは有名な話。

 昼食後は毎年恒例のビンゴ大会。
 協賛各社の提供や参加者の持ち寄りの景品の大争奪戦です。司会はおなじみブラック星博士ですが、今回はアシスタント(写真に写っていませんがビンゴのソフトを操作する女の子が2人おりまして)が暴走して大変なことに。
# ビンゴの番号を表示するソフトを終了しかけてブラック星博士が真顔で止めに入るという……

 このたぐいの抽選は当たった試しのない私ですが、今回は珍しく早い順番でビンゴとなり、アストロアーツさん提供の星座クッションを頂きました。

 発表者の中から毎年選考している森本奨励賞は「アイマス天文部スターライトステージ」「小惑星による恒星食の観測のすすめ」「理カフェ」の3点が選ばれました。
 「アイマス天文部スターライトステージ」は茨城県から毎回参加の友田さん。アニメやゲームのコンテンツと天文の橋渡しのユニークな活動を長年続けていらっしゃいます。これまで天文に接点のなかった方々を引き込んでるのがすごい。
 「小惑星による恒星食の観測のすすめ」はアマチュアが参加して天文学に貢献できる分野。観測地点が多いほどより成果を上げることが出来るということで、奨励賞の意図にも通じたのだと思います。
 「科学談笑喫茶室 理カフェ」は大阪で続けているサイエンスカフェ。2010年から続いている息の長い活動。講師の先生方も多彩で、市民主催の素晴らしい活動を続けてらっしゃいます。

 ということで、第7回星なかまの集いも無事に全日程を終了いたしました。

 参加された方のツイートをひろったまとめを作ってあります。
 第7回 星なかまの集い 2017 - Togetterまとめ
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2017年02月25日

第7回 星なかまの集い(1日目)

 2011年に始まった「星なかまの集い」も7回目を迎えました。

 天文のイベントでは、一般的には観望会や星まつり――星空をみんなで眺めながらワイワイ――というものを思い浮かべる方が多いと思います。一方で交流をメインにしたイベントもあり、星なかまの集いはこちらの交流メインのほう。
 一泊二日で初日の午後に開会して講演会、夜に交流会(深夜まで交流会(未明とか言わない))、二日目の午前に活動発表、午後にビンゴ大会と森本奨励賞の発表を行って閉会、という流れです。

 今回は姫路市の兵庫県立こどもの館と姫路市宿泊型児童館「星の子館」での開催。昼間の部が「こどもの館」、宿泊を含む夜の部が「星の子館」です。

 姫路駅南口に掲げられた看板。公益社団法人姫路観光コンベンションビューローさんの作成。駅から会場への送迎バスの集合場所に活用させて頂きました。
# 乗車予定者の確認に時間がかかり、バスの発車が遅れてしまいました。ごめんなさい。

 最初のプログラムは福島県田村市の星の村天文台大野裕明台長の講演。
 藤井旭さんたちとともにアマチュア天文の輪を広げてきた大先達で、白河天体観測所メンバーの「広報官」的存在として、ラジオやテレビで活躍されています。最近ではNHKラジオ第一の「ラジオ深夜便」に度々出演されています。
# 実は私、大野さんの番組「VIVA! スカイウォッチング」のリスナーでした。

 とにかく話の面白い方で、用意されたスライドの順番が多少前後しても、その1枚の写真から話題の広がること広がること。最初から最後まで会場に笑いがあふれっぱなしでした。
 講演の中での隕石当てクイズ。なお来場者のほとんど(全員?)が正解だったもよう。

 講演の後は星の子館に移動して夕食。レストランのスペースの都合で2組に分かれての食事となりましたが、後半のみなさんは少し待ち時間が長くなってしまったかも。

 そのあとは星の子館の天文台での観望会。
 ミカゲ光器製90cm反射望遠鏡で、このクラスには珍しいドイツ式赤道儀。主鏡は高精度鏡として一世を風靡したジンデン鏡。ドーム目いっぱいの大きさの望遠鏡で、内壁ギリギリを教頭が動く様子は見ていて圧巻です。
 前半組は雲間からM42の観望となりました。後半組の方は晴れ間が広がり、M42・エスキモー星雲・クリムゾンスター(うさぎ座R星)を観望したそうです。

 接眼レンズは珍しいマスヤマ100mm。カセグレン焦点F16で焦点距離14,320mmの星の子館の望遠鏡でも、手頃な倍率143倍を叩き出します。公共天文台の大型望遠鏡でないと出番のない製品なので、参加者の皆さんが接眼レンズの写真を撮りまくっていました。
 個人的には90cm反射に同架されているペンタックス15cmED屈折もすばらしい望遠鏡だと思います。これで月・惑星を見てみたい。

 21時から交流会。これが楽しみで来ている方も多いというか、これがメインイベントというか。星の子館のレストランのスペースを借り切って、24時まで。
 一年ぶりにお会いする方も多く、大いに盛り上がりました。なんかよく分からんけど、途中から床で車座になって話し込んでたなー。

 なお日付が変わってからは別室に移って2次会となりました。この部屋に吸い込まれたものは翌日のプログラムが辛いことになるのですが、そんなんお構いなしに交流を深めたいみなさまです。
# 私は2時過ぎたところで寝ました。聞いたところによると徹夜した豪の者もいるとかいないとか。
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2017年02月18日

NHK「ブラタモリ」"神戸の港"編

 NHK「ブラタモリ」がいよいよ神戸にやってきました。
 まさかの知らない場所が一つも出てこない(行ったことある場所ばかり)の展開。

 番組で紹介されたのは三宮から須磨までの神戸市の西部。
 今回の記事の地図は全てクリックすると拡大します。
# カシミール3D+スーパ地形セットで描いています。

 オープニングのロケ地はモザイク脇の○の場所、搭乗した遊覧船が↑の先のファンタジー号。ポートターミナルと明石海峡を眺め、兵庫津に回ります。
 右側は神戸港に入港した最大の客船クァンタム・オブ・ザ・シーズ(番組中で紹介されていた船です)。この2枚は青山大介さん(@Kobe_UW)の「港町神戸 今昔鳥瞰図」から。
# 兵庫津に行く前に何気に船を乗り換えてます。

 上陸するのは大輪田橋。1924年にできた橋で神戸大空襲と阪神・淡路大震災をくぐり抜けています。
 大輪田橋についてはこちらを→神戸の街のこんな星・大輪田橋

 神戸というと明治以降の開港地として欧米に開かれた港のイメージが強いのですが、奈良時代には畿内と九州をつなぐ瀬戸内海航路の要港でした。平清盛の大輪田泊の修築に始まり、室町時代も日明貿易、江戸時代も北前船交易の拠点として栄えています。もともとの兵庫津の中心がこの辺り。
 発掘調査を行うと今でもいろいろ出てきます。
兵庫津遺跡第69次調査現地説明会(2016年11月26日)

 かつての兵庫津の内海、中央右下の磯之町と船大工町の間の水面です。明治以降に新川運河の一部として利用されたので、痕跡が残りました。
 この付近から北東へ、東川崎町の辺りまでは江戸時代の町割りが多く残っている地域です。

 地図中央の印が西国街道の屈曲点「札場の辻」。北へ向かうと大阪、西へ向かうとと九州へ。
 兵庫津近辺のかつての西国街道は案内板が整備されているので、神戸駅から兵庫駅の区間を歩いてたどることが出来ます。平清盛関連の史跡もたくさんあるので歴史好きにも面白いエリア。
兵庫区歴史さんぽ道シリーズ(兵庫区役所)から「兵庫津の道」「大輪田泊」あたりがガイドマップにお勧め。


 そのあと鉢伏山の回転展望閣から神戸の街並みを眺めます。
 上空視点だと、六甲山系と和田岬に守られた神戸港の様子がよく分かります。平地が完全に市街化されている上に、根本に兵庫運河が掘りきられているため、通常の地図では気付きにくいのですが、和田岬が西からの潮流で運ばれた土砂が堆積した砂嘴(さし)ということも分かります。
# 番組中で紹介された明石海峡の成因は初めて聞いたと思ったら、疑問符付きな説のようです。

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2017年02月15日

尼崎城天守「復元」

 尼崎市で尼崎城の天守を「復元」する計画が進んでいます。というか着工されています。

・「尼崎城の復元着工へ、完成図公表 18年8月完成」(神戸新聞 2016.12.19)
・「来夏完成予定の尼崎城 公園など整備本格化」(神戸新聞 2017.2.10)

 尼崎城は大阪湾に面して築かれた平城ですが、明治以降の開発で、石垣も築港に転用され、遺構はほぼ全て失われました。空中写真を見ると街の区割りがかつての濠や曲輪に沿っている様子が分かりますが、他の痕跡はほとんどありません。
 本丸跡は市立の小中学校と文化財収蔵庫が立ち並ぶ文教地区になり、天守は文化財収蔵庫のあたりにありました。写真中央やや下の小さな赤い四角の部分です。

 今回天守が「復元」されるのは、本来の天守があった場所ではありません。300mほど西側の尼崎城址公園。写真中央やや上の大きめの赤く塗った部分。かつての三の丸跡の一角です。
 城好きの視点から見ると、ちょっと複雑な気分。
# 写真は国土地理院2007年撮影の空中写真を加工しています。

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posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | お城

2017年02月11日

紙でつくる山岳模型キット やまつみ「筑波山」

 紙でつくる山岳模型キット「やまつみ」。
 一昨年に国土地理院に寄った時、地図と測量の科学館の売店に完成品が展示してあるのを見て、そのクオリティに心惹かれました。
 昨年国土地理院に寄ったら、筑波山のキットのミニバージョンが出ていて、お値段もお手頃で(幾らか忘れてしまったのですが、ぜんぜん躊躇しなかった)、ついつい購入してしまいました。

 ちなみに通常版の筑波山キットは縮尺1/5万で、サイズが300mm×200mmの4,800円。筑波山本体を中心に、南は不動峠の南のピークが入って、北はきのこ山か足尾山あたりまで。ミニ版の筑波山は縮尺は同じ1/5万ですが、サイズが150mm×150mm。こちらはほぼ筑波山本体のみ。

 キットを開封するとこんな感じ。紙のシートが16枚に、台座の飾り板と、ネームプレート、位置決め用の丸棒。

 何がすごいって、このキット、等高線がすでに切り抜き済みなのです。立体地図をつくる上でいちばん厄介なのが等高線の切り抜き作業。デザインカッターではここまで精細な曲線はとても切れません。すごい。
 しかも裏面は粘着シートになっています。普通のキットなら自分で接着剤を塗布するのですが、接着剤がはみ出たり、塗ってる途中で乾きかけてしまったり、これもなかなか大変な作業。粘着シートならば、シートを台紙から剥がして重ね貼りするだけ。シートに厚みがあるので折れないように剥がすのはちょっとだけ気を使いますが、まあ、大したことではありません。どこまで至れりつくせりなんだ。
# とはいえ貼り付け時に、接着剤なら乾くまでの間に位置の微調整が効きますが、粘着シートだとほぼ一発勝負なのが少しドキドキ。

 紙を重ね貼る位置を決めるための丸棒が付いていて、これをガイドに貼っていけばズレる心配もありません。
 最初の一枚だけは台座の中央部に、四方の余白が均一になるように貼らねばならず、これが目分量なのでなかなか緊張します(鉛筆でガイド線引いておけば良かったというのは後から思いつきました)。そのあと2,3枚は丸棒を挿す穴が浅いので気を使いますが、そのうち作業に慣れていくので、難しいことはありません。
 ただし根気だけは必要です。とはいえ山が積み上がっていく過程が面白いので、特に気張ることもなく、疲れたと思ったら休憩すればよいだけの話。

 標高420mまで積み上がったところ。筑波山は標高877mなので、だいたい半分です。標高が高くなるとパーツが小さくなるので作業が楽になるかと思いきや、小さなピークを形作る独立した小パーツが増えて、意外に手間が減りません。ピンセットは用意したい所です。

 右側の写真は筑波山の北側を抜ける湯袋峠。精密さがたまりません。

 そして完成。
 両方とも南西側からの眺めです。視点を模型に合わせて下げると、尾根筋谷筋がとても分かりやすいのに気が付きます。実際の山を横から見てもこれほど中腹の起伏はわかりません。これは模型表現ならでは。

 真横から。左写真は南側の筑波研究学園都市方面から。双耳峰の優雅な山容です。
 右写真は南西方面から。男体山の北側にある710mピークが左手に突き出して、少し厳つい山容。高校生の頃に通学しながらよく眺めた姿で、私の一番好きな筑波山がこれ。茨城県南・県西のどこからでも見える山なので、稜線の姿を見るとどの方角からみた筑波山なのか見当がついてしまいます。

 どの山もそうだと思うのですが、見る方向によって姿を変えるので、誰もが一番好きな姿を心のなかに持っているのだろうなと思います。

 真上から見るとこう。寸分違わず道路がつながるこの精度。筑波山ケーブルカーは途中でトンネルをくぐるのですが、女体山から南西方向に伸びた尾根を貫いている様子が分かります。見ていて飽きません。

 「やまつみ」は万単位の値段のキットもあるのですが、一度組んでみれば価格に恥じないというか、むしろこの値段でよく製品化したなと思います。六甲山が出たら欲しいなと思っていたのですが、実は既にラインナップされているので、遠くないうちに作りたいです。

 あとこのミニ筑波山のように、お手軽サイズで購入しやすい価格帯のラインナップも充実してくれるといいな。完成品を見て「すごい」と思う人に加えて、自分で組んでみて「やっぱりすごい」と思う層も取り込めると思うのです。
posted by ふくだ at 23:46| Comment(4) | ペパクラ/工作/科学的遊具

「オーロラからのメッセージ〜スペシャルトーク&特別上映〜」

 明石市立天文科学館の特別投影「オーロラからのメッセージ〜スペシャルトーク&特別上映〜」。
 オーロラ撮影家の中垣哲也さんを招いてのライブトークで、動画と全天周映像を駆使してオーロラを堪能し尽くすプログラム。
 撮影したご本人のお話はやはり面白く、90分間があっという間でした。
# そこ、途中で寝てたからとか言わない。

 オーロラ見に行きたいなぁ。フェアバンクスかイエローストーンか。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 明石市立天文科学館

2017年02月07日

花北観望会(2017年2月)

 花北観望会。公民館での星のお話が終わったタイミングで現着。
 空のほうは……薄い雲越しに月が見え隠れするような曇り空。雲の切れ目はあるのですが、上空に薄雲があるのか、きれいな星空にはなりません。

 望遠鏡では月とシリウスを観望。ときおり雲に隠されるものの、月はまずまず見えていたので、井上さんは特徴的なクレーターを説明しながら月面名所案内されていました。さすが。

 眼視で見えた恒星といえば、カペラにシリウスにリゲル。あとプロキオンとベテルギウス。ふたご座の話をしていた方がいらしたので、カストル・ポルックスも見えていたのかもしれません。

 20時半過ぎまで空を眺めて、解散となりました。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 花北観望会

2017年02月04日

ツァイス&スーパーメディアグローブ2

 明石市立天文科学館のプラネタリウムでは3月末まで一般番組「オーロラの神秘」を投影しています。
# ただし2月13日〜28日は館内工事のため臨時休館。

 期間限定でドーム内にコニカミノルタのデジタルプラネタリウム、スーパーメディアグローブ2を併設中。これで全天周映像のオーロラを投影しています。

 投影中のオーロラの番組で大活躍。20mドームにプロジェクター1台ですが、動画を見るなら解像度は大丈夫な印象です。ツァイス投影機の南側にメディアグローブを設置しているため、北天側に投影機の影が出来ますが、メインの映像が南側に出るためか、さほど気になりません。
 あえて贅沢をいうなら、もう少し明るさが欲しいかも……とはいえ、明石のドームで全天周映像を見ることが出来るとは。

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posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | 明石市立天文科学館