2016年09月25日

映画「オネアミスの翼 王立宇宙軍」

 塚口サンサン劇場で「オネアミスの翼 王立宇宙軍」を観てきました。
 1987年公開の劇場版アニメ。パラレルワールドの地球で人類初の有人宇宙飛行に挑む人々の物語……なのですが、事業主体の「宇宙軍」は、ロケットの打ち上げは失敗続き。周囲には穀潰し扱いされつづけ、メンバーのやる気もスイッチが切れっぱなしという体たらく。

 劇場公開から何年も経ってから、高校生の頃だったか、友人がビデオを貸してくれて観たのですが、ロケットの打ち上げの場面、燃料タンクの氷が粉々に砕け飛び散っていくのがひたすらきれいで、そこだけが印象に残っていました。ていうか、ストーリーはきれいサッパリ忘れていました。

 おかげでほぼまっさらな状態で観たのですが、映画館の椅子で何度かウトウトしかけました(ていうか寝た)。途中で何度も時計を確かめて「あと何分残ってるのかー」と思っちゃったくらい。悪くはないんですけど、そういう展開。
# いや、世界観は面白いんですよ。中央アジアっぽい民俗に読めない文字とか円盤じゃない硬貨とか。

 それでも最後の打ち上げの場面は時を経てもやっぱり見事で、それだけでも満足感がありました。

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posted by ふくだ at 23:45| Comment(2) | 読書録・映画録

2016年09月24日

岐阜市科学館

 岐阜市科学館のお目当ては、カールツァイス・イエナの小型投影機ZKP1です。
 明石より2年早い1958年に岐阜市の水道山にあった岐阜プラネタリウムに納入。1984年まで使われたのち、引退後は岐阜市科学館で展示。私は2004年にの投影機を見に岐阜へ行ったことがあります。

 その後、ZKP1投影機は明石市立天文科学館の特別展に出張展示され、2013年には「全国カール・ツァイスプラネタリウム巡り」で再度足を運びました

 今回は「全国プラ『レア』リウム33箇所巡り」で、なんの因果かこの投影機に会いにくるのも3回目です。

 岐阜市科学館は2016年5月に展示がリニューアルされました。
 もともと小学生向けの触って動かす展示が多かったのですが、その基本は変わらずに展示物をごそっと新しくした印象。ZKP1投影機も、現在のプラネタリウムのエントランス近くに移して展示されています。

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posted by ふくだ at 23:52| Comment(0) | プラネ/天文台/科学館

藤橋城・西美濃プラネタリウム

 藤橋城・西美濃プラネタリウムは1989年開館。お城の中にあるプラネタリウムです。
 1992年度冬の環境庁全国星空継続観察で全国で3位の「星が見える場所」となっています。あれ、プラネタリウムができる方が早かったのか。
# 時期的にふるさと創生事業がらみかな。1989年だと少し早いかな。

 天文とともに城郭好きな私は、歴史と関係なく建設される模擬天守はあまり好きではありません。
 ただこの「藤橋城」はなんとなくありかな、という気がしました。隣接する民俗資料館に本物の古民家が並んでいるので、歴史テーマパークのような風景です。小高い丘の上に天守があるので、小さな砦のようです。

 さてプラネタリウム。現行の投影機は大平技研のメガスターIIB。小型館向けの機種で、関西では伊丹にも収められています。
 メガスターは一機ごとに恒星原板の「味付け」を変えているようで、ここのプラネタリウムの空は実際に肉眼で見る星空の印象に極めて近いのが驚きでした。
 派手さに驚くのではなく、ドームに映った星空を見ていて、「あれ、そういえば違和感ないぞ」という驚き。
 プラネタリウムの星空は多かれ少なかれ実際の星空との違いはあって、その最たるものはドーム径の制限で星座の形が小さく見えたり歪んだりすることです。これはドームを大きくするしかありません。
 他には恒星の表現。メガスターに代表されるような数百万の星を映し出す投影機の場合、肉眼では6等星までのところを11等星くらいまで映すのですが、そのままだと星の等級の差を正確に表現できません。なので星座が分かりにくいと言われたこともあったのですが(その代わり星が派手にたくさん映るので迫力はあります)、次第に等級差をうまく調整するようになったのか、だんだん実際の星空に近い印象の星空を映せるようになってきました。藤橋城のメガスターIIBはその中でも白眉で、微光星で表現された天の川に埋もれそうなや座とか、天の川のほとりのいるか座の雰囲気がとても自然。地味なようですが、すばらしいことです。

 藤橋城のメガスターIIBには惑星投影機がなく、月太陽惑星はプロジェクターで投影。ソフトはステラドームプロ。
 プロジェクターの星空とメガスターの星空は位置合わせがきっちり出来ていて、例えば日周運動で星が光跡を引く天体写真のような表現もあわせ技でこなします。ただプロジェクターの星のほうが輝度が低いので、惑星が暗く見えてしまうのが唯一物足りないところ。将来的にプロジェクターの性能がよくなると、これも改善されるかもしれません。

 投影は生解説の30分。星空案内に絞ったシンプルなもの。夜になればきれいな星空が見える土地柄こその割り切りかもしれません。
 ドームの外に展示されている旧投影機。ミノルタのMS-8で、各地の小型館で使われてきたスタンダードな機種です。歯車の組み合わせで太陽系内の天体を映し出す昔ながらの投影機で、解説員の方曰く、「今の投影機より前の投影機のほうが操作するのは楽しかったんですけどね」とのこと。車好きの人がMT車を乗りこなすような感覚に近いのでしょうか。

# プラレアリウム巡り 17/33

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posted by ふくだ at 23:51| Comment(0) | プラネ/天文台/科学館

藤橋歴史民俗資料館

 敷地内に茅葺屋根の民家5棟を移築・復元して、民家そのものを民俗資料館にしています。
 民家は生活の場そのものであり、それをそのまま資料館にしているのが、くらしを直に感じられるようですばらしいです。

 藤橋城・西美濃プラネタリウムと共通の入場券なので、とりあえず入ってみるかと見学したのですが、ささっと見ても30分、じっくり見るなら1時間くらい楽しめそう。展示そのものの量はそれほど多くないのですけど、ついつい家の作りとか見てしまうので、面白いのです。

 この民俗資料館、上流の徳山ダムで沈んだ村の暮らしを伝えるという意味もあるそうです。心して見学させて頂きました。
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徳山ダム

 国道417号線は揖斐川沿いを北上していくのですが、その最上流部に徳山ダムがあります。
 総貯水容量6億6,000万m3は日本最大。たまたまこのダムの名前は覚えていたので、地図で「西美濃プラネタリウム」の近くなのかと気づいて足を伸ばしてきました。

 ダム本体はロックフィルダム。巨大な堤防を築いて谷を塞いで堰止湖を作る形式です。ダムといえばコンクリートの巨大な壁のイメージがありますが、ここでは岩を積み上げた巨大な土手。
 堤高は161mは日本3位、堤体積は日本2位、湛水面積は日本2位、そして総貯水容量は日本一。日本最大級のダムです。

 このダムの建設に伴い、人口1,585人(1970年)の旧徳山村が全村水没。1971年の着工から2008年の完成まで37年を要し、公共事業の見直しが進む現在、今後はこれほどの大規模ダムの建設はないだろうと言われています。
 ダム湖の名称は「徳山湖」。水没した旧徳山村村民からの意見より、旧村名から名付けられたそうです。

 ダムカードを頂きました。
 先程寄った道の駅のレストランにダムカレーがあるそうです。うぬぬ、レストランは寄らなかったので気付かなかったな。
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横山ダム

 揖斐川河口から80km地点にあるダム。
 中空重力式コンクリートダムという形式で、いかにもダムらしいダムです。
 コンクリートの使用量を減らすために内部に空洞を設けてあり(なので「中空」)、事前に申し込めば見学も可能。今回はいきなり立ち寄ったので外観だけの見学です。

 その地下空洞、実写版映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」のロケ地で、地球防衛軍の地下ドックとして登場したそうです。TV放映のときに見たのですが、ダムの中とは気が付きませんでした。
# ヤマト艦内の格納庫は「どこかのカーフェリー借りて撮ったな」と分かったのですが。

 中空重力式コンクリートダムですが、中の空洞をつくるためのコストがかかり、今では新規に作られることはないそうです。コンクリートが人件費より高かった時代の産物なのですね。
 配布されているダムカードも頂きました。
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道の駅「星のふる里ふじはし」

 大垣で車を借りて、藤橋城・西美濃プラネタリウムへ向かって国道417号線を北上します。
 やがて見えてきたのが道の駅「星のふる里ふじはし」。「星のふる里」となれば寄っていくしかありません。看板には沈むオリオン座。

 なんかトイレの中が星図だらけでした。男子用の入り口はうしかい座のレリーフ。なるほど、星のふる里。
 敷地内には「徳山民俗資料収蔵庫」もあります。ちょっと興味を惹かれましたが、今回は先を急ぐのでそのまま出発。
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米原駅、西軍占拠

 米原駅。JR西日本とJR東海の境界駅で、東海道本線の普通列車はここで系統分断されます。

 乗り換えの時間があったので、ICOCAの精算に改札へ行き、ついでに途中下車。
 で、目の前に広がっていたのがこれです。「三成ゆかりのかわら版」。

 石田三成を全力で応援する壁新聞ですが、なんというか、これ見ている限りは関ヶ原で負ける気がしません(細かく読んでいると負けた前提のコメントもちらほらあったりするのですが)。
 そうか、彦根の近くの米原でも、ひこにゃんより石田三成のほうが人気なのか。
# 大河ドラマ「真田丸」で山本耕史が三成役を好演した影響もあるのでしょう。

 長らく関ヶ原の悪役的存在だった三成も、最近は再評価されつつあるしな、うん。
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全国プラ「レア」リウム33箇所巡り 岐阜編

 明石市立天文科学館が企画している「全国プラ『レア』リウム33箇所巡り」。
 ほそぼそと回ってきましたが、いよいよ手軽に行ける場所を行きつくしました。

 今回の目標は岐阜県の2館。岐阜市科学館と藤橋城・西美濃プラネタリウム。
 特に西美濃プラネタリウムが難関中の難関。最寄りのバス停までコミュニティバスが1日5本。公共交通機関はこれだけ。そしてバス停から徒歩9.5km(2時間半くらい)。しかも12月から3月末までは冬季閉鎖。
 あまりにあんまりなので、車を借りることにしました。往復20km歩く時間がもったいない。

 今回のルートは大垣までは電車、大垣→西美濃プラネタリウムの往復が自動車、大垣から西岐阜まで電車で岐阜市科学館、そのあと名古屋に出て高速バスで神戸帰還。

 18きっぷの時期なら往復とも電車で安く行けますが、次のシーズンは冬期で西美濃プラネタリウムが閉館中。バスも検討しましたが、神戸/大阪から大垣/岐阜への高速バスがないのです(名神ハイウェイバスは市街地から遠い場所に降ろされる)。
 帰路は寝て帰れるということで名古屋から高速バス。座席が確実に確保できて寝過ごしの心配がないのは気分的に楽です。
# 高速バスは渋滞の危険性があるので往路では使い難い。

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2016年09月22日

特別天文講座「はやぶさ2のお話」

 JAXAの吉川真准教授をお招きしての特別天文講座。
吉川先生は「はやぶさ2」のミッションマネージャを担当されています。先代「はやぶさ」ミッションにも深く携わっていらしたので、宇宙機ファンの間ではすっかり著名な存在です。

 立て板に水を流すようなお話ぶりで、ミッションの広報担当的な立場にいることも多いのか、講演慣れされてる感。はやぶさ2の概説やNASAのオリシス-レックス計画の紹介などかみくだいた分かりやすいお話でした。

 はやぶさ2は「きわめて順調に航海中」とのこと。
 でも「何もしてないわけじゃなくていろいろやってるんですよ」とご紹介頂いた近況報告。

未来の宇宙航行技術、Ka帯DDORの実証試験(2016.8.26)
時は金なり「アップリンク・トランスファー」(2016.6.24)
光学航法望遠カメラで火星を撮影しました(2016.5.31)
「はやぶさ2」 火星観測期間とトレードオフ(2016.6.7)
はやぶさ2 Ryuguへ向けてイオンエンジンによる動力航行開始!(2016.3.22)
イオンエンジン第1期連続運転と追加運転についての報告 (2016.6.7)

 帰宅してから確認したら、それぞれWebサイトにレポートが上がっているのですが、イオンエンジンの第一期連続運転の他はぜんぜん知りませんでした。
 目的地にたどり着くまでの道中とはいえ、いや道中だからこそ、試験やスキルアップの努力を積み重ねているんですね。

 まずは2年後の2018年、小惑星リュウグウ探査。
 私が先代「はやぶさ」のミッションでいちばんワクワクしたのが小惑星イトカワの近傍探査とタッチダウンへの挑戦でした。人類が初めて見る景色の興奮を、もう一度味わえるのが楽しみです。

 ところで吉川先生、子どもの頃から星好きで、初めての望遠鏡は日野(ミザール)の10cm反射だったとか。
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