2020年04月09日

神戸夜桜

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 今日の夕方にも国際宇宙ステーション(ISS)のパスがあり、いい具合に明石海峡大橋の上空を通過しそうなので、三脚担いで旗振山まで散歩してきました。

 ただISSの通過は日没20分後。まだ薄明が残る空で、どれだけ暗くなっているかは見当がつきません。
 見える星といえば金星とシリウスだけ。ISSの通過経路は事前に確認してオリオン座のまん真ん中を突っ切るのは分かっていたのですが、肝心のオリオン座が見えません。金星の位置から大まかにカメラを合わせましたが、思ったよりも高いところを通過していきました。
 ギリギリ画角に入ったかどうか、と思って確認すると、そもそもISSが写っていません。空が明るいので露出時間を切り詰めたのですが、切り詰めすぎてISSが写りませんでした。ありゃ。

 後ろを振り返ると、夕闇に沈む神戸市街に明かりが灯り、夜桜をほのかに浮かび上がらせています。
 わざわざ夜に登ることはないので、長いこと住んでいるのに初めて見る景色。

 こんな日もあるさとファインダーを覗いてパチリ。三脚を担いで下山しました。
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2020年04月08日

須磨山上から離宮道

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 須磨の役所まで徒歩にて(旗振山経由)。思いっきり春霞の空。

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 須磨浦山上遊園の桜は枝垂れ桜が満開、ソメイヨシノはピークを過ぎて葉桜になり始めていますが、まだまだ見ごたえがあります。

20200408suma009.jpg 旗振山頂から神戸市街。こちらは葉桜が目立っていますけど、若々しい緑色もまたよいものです。

 このあと鉄拐山は迂回して高倉山から高倉台へ。
 高倉台から神戸女子大の前を通って離宮公園までの道が6車線の道路で、山道を楽しんだ身にはただの苦行。

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 道路の脇にきれいな堰堤がありました。上流側は公園のようになっています。修景のために表面に木材が貼られているのですね。六甲山系は風化した花崗岩で崩れやすいので、あちこちに砂防ダムがあり、こうして人知れずに街を守っています。

 道の西側に円形校舎が見えてきました。市立北須磨小学校。今も円形校舎が残っている学校は少ないはず(塩屋小学校には六角形を組み合わせた柱状節理みたいな校舎があるのですけど)。

20200408suma012.jpg 最後の最後は松並木が続く離宮道。家から2時間ほど歩きました。
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金星とすばるの接近(4月4日)

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2020年4月4日19時52分(神戸市垂水区)
NikonD5500+ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(f=378mm,F6.3) ISO800 露出10秒
ビクセン・ポラリエU赤道儀にて追尾。

 金星とすばるの接近は8年ごとに起こります。
 地球と金星は583.9日間隔で会合するのですが、この会合周期の5倍(2919.6日)は地球の8年の日数(2922.1)とほぼ等しいので、8年後の金星は地球から見てだいたい同じような位置に見えることになります。

 金星はマイナス4等、すばるの一番明るい星でも3等星で、明るさの差がありすぎるため(250倍くらい!)肉眼では同時に見るのは難しいのですが、双眼鏡ならすばるの星と金星がきれいに見えますし、写真でもなかなかの被写体です。

 この日、昼間はいい感じに晴れていたのですが、夕方から雲がわき、それも狙ったように西の空。雲間を狙って無理やり撮りました。
 右に出ているのは桜の枝。もう少し後の時間なら桜の枝がいい感じに視野に入ったのですが、その頃すばるは雲の中でした。
# 前日の4月3日は薄雲で、双眼鏡では何とか見えましたが、写真はあきらめ……いや面倒になってしまいました(汗)

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須磨浦山上遊園(4月3日)

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 意識して体を動かすようにしないとそれはそれで不健康なので、うちから歩いていける範囲の須磨浦山上遊園へお散歩。

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 塩屋から旗振山への道は宝塚まで続く六甲全山縦走路です。この辺り、住民が駅へ向かう道が登山道なのです。谷の向こうに一本桜。こういう咲き方も素敵です。

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 登山道の途中に咲く花。ツツジだかサツキだか、植物は疎いので未だに見分けがつかないものばかりです。
 さて須磨浦山上遊園につくと、ちょうど噴水が上がるところでした。

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 桜は満開少し手前、八分咲きか九分咲きといったところ。

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 須磨浦山上遊園には山陽電車の須磨浦公園駅からロープウェイ→カーレーター→リフトを乗り継いで鉢伏山から旗振山まで登ることができます。
 ところが塩屋からはいきなり終点側の旗振山に登ってしまうので、なかなか乗る機会がありません。

 最近、友人とカーレーターまでは乗ったのですが、リフトだけは乗り残したままでした。
 ということで、思い立ってリフトに乗ることにしました。片道440円、往復600円。須磨浦公園駅からは割引の通し券があるので、ここだけ乗る人は多くないと思います。

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 地面からさほど高さがあるわけではないのですが、乗ってみると意外に空中散歩をしている感覚を味わえます。
 垂水区と須磨区の境界を流れる境川の谷を渡るところには転落防止の吊り橋。遠目にはネットが張ってあるだけかと思っていたのですが、しっかりした作りの橋なのが意外でした。

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2020年最大の満月

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2020年4月8日0時35分(神戸市垂水区)
ボーグ77EDII+1.4倍テレコンDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5500。ISO400、1/400秒露出。

 4月7日から8日にかけての晩の満月は2020年で一番大きな満月でした。
 月は地球の周りを楕円軌道で回っていて、地球に一番近づくところで満月になると大きく見えます。といっても、空に出ている満月は比較対象がないので、肉眼で見ても分かるほどの違いはありません。
 半年ほど先の10月31日に「2020年で一番小さな満月」が見えるので、そのときに写真を撮り比べると、違いが分かります。

 詳しい解説は名古屋市科学館のサイトのものが素晴らしいのでリンク貼っておきます。
月が大きく見えるわけ_2020名古屋市科学館
# このブログにもリンクが張ってあるので探してみましょう(^_^)
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2020年04月07日

高取山とひっぱりだこ飯

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 打ち合わせの帰りに神戸駅で淡路屋のお店が目にとまりました。そうだ、晴れてることだし、お昼はお弁当を買って、散歩がてら外で食べよう。

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 新長田駅で途中下車。駅の東側の道を北へ向かいます。「高取山 本道」の道標がある通り、高取山へ続く道です。この道標は震災後に立てられた新しいもの。碁盤の目に区画整理された新しい町並みを進みます。
 やがて西代を過ぎて細い道へ入ると、「右高取神社本道 是ヨリ十八丁」の石碑。一丁は長さの単位の一町のことで、約109m。18町だと2km弱となります。参拝道のキロポストみたいなもので、社寺を起点に一町ごとに立てられたので「丁石」と呼ばれます。

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 住宅地の中の道ですが、途中に大正年間に立てられた灯籠があったり、狛犬がやたらと大きなお社があったり、いかにも参道といった雰囲気。こんな雰囲気の道を標高70mほどまで登ります。

 市道山麓線を越えると傾斜がきつくなり、高取大明神のお社からが本格的な登山道になります。もっとも、高取山の道は整備されていて、メインルートは全て舗装または石段になっています。

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 何度も登っているので途中の写真は取らなかったのですが、高取山の山腹にはやたらめったらお社があり、六甲山系の中でも信仰の山という色がひときわ濃い山です。摩耶山も頂上に天上寺があるので宗教的な雰囲気がありますが、あちらは大きなお寺さんがデンと構えているのに対し、高取山は八百万の神々が集った山という雰囲気。

 標高300m級の低山ながら、お茶屋さんが4軒もあるのも身近な信仰の山ゆえでしょう。
 いつの頃か分からぬ年季の入りまくったファンタの看板と、ほとんど読めなくなったスプライトの看板。そういえばスプライトって最近あまり見かけなくなった気がします。

 もう一枚の写真は花崗岩が風化して、まさに真砂にならんとする場面。

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 高取神社の境内を抜け、奥の院の後ろが高取山の山頂になります。標高328mで六甲山系の長田区以西では一番高いピークですが、三角点はありません。

20200407takatorisan020.jpg 標高がさほど高くないぶん市街地が近いため、阪神高速を走る車の一台一台が肉眼で分かるほどの解像度で街並みを見ることができ、六甲山系の中でも一、二の景色だと思います。こちらは神戸市外の中心部を望んだもの。
 冒頭の写真は須磨方面の眺めで、鉢伏山・旗振山を見下ろして、霞の向こうに淡路島まで見えています。

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2020年04月06日

国際宇宙ステーション上空通過(4月6日)

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2020年4月6日19時37分〜(神戸市垂水区)
NikonD5500+トキナー11-20mm F2.8→11mm/F5.6、ISO400 露出10秒×10枚合成。

 久々に条件の良い国際宇宙ステーション(ISS)の通過があったので見てきました。
 神戸市垂水区では仰角85度。感覚的には頭の真上です。

 ただ写真の構図としては、地平線の向こうからまっすぐ真上に光跡が伸びるので、いろいろ難しい。
 しかも住宅地の中だと電線が入り込まない場所が難しい。

 いつもは少し高台に登るのですが、この日はISSの通過時刻を10分間違えて覚えていて、気付いたときには間に合わない状態。とりあえず塩屋谷川の東岸で、西の見渡しが良い場所を探しました。カメラをセットし終えたときにはISSが見え始めていたのはここだけの秘密です。

 左の明るい星は金星。写真を拡大すると、まだまだすばるの間近にいることが分かります。
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2020年04月02日

1/150 明石市営バス・天文科学館塗装車

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 明石市では2012年3月末まで市営バスを走らせていました。
 クリーム色にブルーのストライプが標準塗装でしたが、3台だけ天文科学館の塔時計をモチーフに塗装のバスがあり、いずれも神姫バスに譲渡されて活躍中です(2020年現在)。
 いかにも時の街・明石を体現したかのような図案で、一目見たときからのお気に入りで、ポストカードサイズのペーパークラフトもつくったことがあります。

 市販の1/150スケールのバス模型に自作デカールを貼れば、ミニカー的に再現できるかと思ったのですが、既製品の立体物の採寸は自信がなく、ましてやバスは趣味の範囲外で車種など分かりません。手を出せないまま棚上げになっていました。

 が、世の中には奇特な方がいらっしゃるもので、なんと明石市営バスの自作デカールのデータを公開しているサイトがあるのです。
市バスの走る街 明石市営バス 私設サイト>明石市営バス バスコレクション(バスコレ)
 これはもう、作るしかありません。 管理人の@akscb_odori_koさんありがとうございます。

 素体になるのはBORGブランドの天体望遠鏡で知られるトミーテックが販売しているバスコレクションという1/150スケールのバス模型。
 車種はエルガかブルーリボンIIというものを使えばいいのかと適当に買ってきたのですが、これが大間違いで、同じ名前の車種でも年式で形が違うし、事業者ごとに窓枠や換気扇やクーラーなどの違いがあって、手に負えません。恐るべしバスファンの世界。
# 結局、全く同じ車種を調達しました。

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 さて入手したバスをIPA(イソプロピルアルコール)に漬け込みます。そしてブラシでゴシゴシやると表面の塗装がボロボロ剥がれます。人生で他の用途に使えそうもない知識です。
 塗装を剥がしたバスはスプレー缶で白く塗装。

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2020年03月12日

東大寺二月堂修二会

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 3月1日から14日まで行われる東大寺二月堂修二会。
 その中でも3月12日の晩は「お水取り」と呼ばれる行事が行われ、修二会の代名詞にもなっています。

 修二会の象徴ともなっているお松明は行に参加する練行衆をお堂に先導するためのもの。お水取りの12日は、長さ8m・重さ70kgというひときわ大きなものが用意され、また他の日より1本多い11本の松明が上がります。

 このため12日のお松明がニュースで取り上げられることが多く、参観の人出も特にこの日に集中します。
 私はどちらかというと人混みは苦手なのですが、2020年は平日だったこともあり、足を運んでみました。

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 二月堂への参道は大仏殿のずっと手前から分岐するのですが、この日は通行止めとなり、道幅に余裕のある鐘楼を経由しての案内となります。
 参道に竹矢来が組まれるのは修二会の時期だけの風景です。

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 3月になると日没もずいぶん遅くなり、暗くなるのは18時半を回る頃。

 二月堂の舞台の下には早めに行けば入ることが出来るのですが、12日に限っては東大寺の招待者のみの限定になります。
 お松明が見えるのは二月堂から三月堂・四月堂にかけての広場で、ここには3〜4千人が入れるそうです。二月堂の正面には大きな良弁杉があり、また広場に接して大きな石灯籠がいくつもあるので、舞台全体はなかなか見渡せません。とはいえ二月堂そのものが山の中腹にあるため、お松明自体は意外に遠くからも見ることができます。

 19時になると時の鐘の音がかすかに聞こえてきます。奈良太郎と呼ばれる大きな鐘ですが、この日ばかりは雑踏のざわめきにかき消されそう。修二会のお松明は19時から始まるのですが、12日は19時半から。

 冷たい空気の中で時がすぎるのを待つと、やがてお堂の北の階段を小さな松明を持った童子が行き来します。お堂の準備が整ったことを知らせるもので、携帯電話のある今でも、伝令役が直に伝えるならいです。観衆のざわめきも静まり、お堂の声のやり取りや堂内の鐘の音も聞こえてきます。

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 小さな松明が三度行き交うと、いよいよ練行衆の上堂。
 階段の屋根を焼き焦がさんばかりの大きな炎。やがて舞台の上に籠松明が上がると、さざなみのようにどよめきが広がります。松明の火の粉が舞い散ると、どよめきが歓声となって広場を駆け抜けます。

 他の日よりひときわ大きな松明ですが、遠目にはさほど大きさの差は感じません。ただ舞台を走る速さがゆっくりで、そんなところに籠松明の重さを感じます。

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2020年03月05日

東大寺二月堂修二会

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 東大寺の二月堂で行われる修二会に出かけてきました。
 修二会は3月1日から14日まで行われる法要で、事前の準備期間を含めると一か月近くに渡る行事です。
 「お水取り」の通称で知られていますが、これは3月12日の深夜に観音様に供える水を汲む行事のことで、この日の晩にひときわ大きな籠松明が灯されることから、広まったものかと思います。

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 二月堂の舞台に掲げられるお松明は本来、行を務める練行衆の道案内として灯されるもの。元々は小さな松明でしたが、江戸時代に大きくなって今のような姿になったそうです。練行衆が寝起きする参篭宿所と二月堂は屋根付きの階段で結ばれているのですが、その屋根を焦がさんばかりの炎が立ち上ります。

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 階段を登りきると、練行衆は二月堂の北面で柏手を打ち、お堂へ入ります。
 お松明を掲げた童子――というのは役職名で務めるのは大人――はここで本来の役目が終わるはずですが、見せ場はここから。
 二月堂の舞台の北の角に姿を現し、欄干から天に突き出すようにお松明を掲げます。
 吹き出す炎、舞い散る火の粉、沸き上がる歓声。お松明の炎は数メートルも立ち上り、輻射熱でこちらの顔が火照ります。松明を回すと火の粉が華々しく空に飛び散り、ひときわ歓声が大きくなります。

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 一呼吸おいて、舞台を駆け抜ける童子。
 槍を突くように一直線に抜ける人、松明を回して火の粉を振りまきながら駆ける人。

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 メリメリと杉の葉が燃える音が聞こえるほどの静粛と、沸き立つ歓声のコントラスト。
 やがて10本目のお松明が舞台を去ると、周囲の電灯が灯され、人の波が引いていきます。

 この夜は風の具合で火の粉がまともに観衆にかかりました。もちろんほとんどは空で燃え尽きるのですが、気が付けば衣のところどころに灰のあと。お松明の燃え残りはお守りになると言われていて、足元を探してみましたが、なかなか形を留めたものはありません。うっかり黒い塊に手を伸ばすとシカの忘れ物だったりするので、探索は適度に控えるのが吉というものです。

 お松明の片づけが終わると、立ち入りが規制されていた二月堂に参詣できるようになります。
 二月堂の舞台は普段から昼夜を問わず登ることが出来、奈良の夜景の名所としても知られています。きらびやかこそないのですが、境内の向こうに広がる街の灯は、古都ならではの風情があります。

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posted by ふくだ at 23:48| Comment(0) | 地図と地理と遠出