2016年08月28日

金星と木星の接近(8月28日)

 2016年8月28日18:56(神戸市垂水区)。NikonD5000+16-85mm→16mmF5,ISO800。1/20秒露出。
 写真はクリックで拡大。縮小写真だと見にくいのでぜひ拡大写真をご覧ください。

 前日の27日とは一転して雲の多い空。とはいえ夕方から雨という天気予報に比べれば、晴れ間があるだけチャンスもあろうというものです。再び望遠鏡と三脚2つを担いで出動。草薮の脇に陣取ったおかげで、蚊に刺されまくって難渋しました(帰宅して数えたら20ヶ所以上刺されてました)。

 日没後、18:40頃には双眼鏡で金星と木星を確認できました。前日と位置を変えて、左が金星、右が木星です。
 空が明るく、写真ではなかなか厳しい状況。望遠鏡での撮影はガリレオ衛星も狙ったのですが、前日より透明度がいくぶん悪化していたせいか、まったく写りませんでした。

 2016年8月28日19:03撮影。ボーグ77EDII+1.4倍テレコンバーターDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5000。ISO800。1/200秒露出。トリミング、トーンカーブ+アンシャープマスク処理済。写真はクリックで拡大(トリミング前の写真)。

 こちらは望遠鏡で撮影したもの。何枚も露出を変えながら撮影したうち、眼視で見た雰囲気に近い写真をピックアップしました。左上が金星、右下が木星。両惑星とも面積があるのと、木星の方が面積あたりの輝度が低いことが分かります。金星は少し欠けているようにも見えるのですが……気のせいかもしれません。

 木星のガリレオ衛星は眼視でも見えず、また縞模様も見えそうで見えませんでした。暗くなりきる前のコントラストの低い状態では致し方ありません。まずは見えただけでもよしというところです。
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土星・火星・アンタレス(8月27日)

 2016年8月27日19:32(神戸市垂水区)。NikonD5000+16-85mm→16mmF3.5,ISO800。20秒露出(トリミング済)。写真はクリックで拡大。

 日ごとに並びを変えている土星と火星とアンタレス。火星は土星とアンタレスのラインの東側に移動し、春先から見えていた「夏の小三角」もついに反転してしまいました。
 この日は空の透明度がよく、写真ではうっすら天の川も写っています。
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金星と木星の接近(8月27日)

 2016年8月27日19:00(神戸市垂水区)。NikonD5000+16-85mm→16mmF8,ISO800。1/5秒露出。左上拡大部は18:58、NikonD5000+16-85mm→85mmF5.6,ISO800。1/15秒露出。
 写真はクリックで拡大。縮小写真だと見にくいのでぜひ拡大写真をご覧ください。

 8月27日から28日にかけて、夕方の西空で金星と木星が近づいて見えます。上の写真で、右が金星、左が木星です。
 惑星同士が近づいて見えること自体はさほど珍しくないのですが、今回は望遠鏡の視野に入るほどの接近で、これが見やすい時間に起こるとなると数年に一度くらいの頻度です。

 今回は8月28日朝(7:29)に金星と木星が4分角まで近づきます。満月の直径がおよそ30分ですから、これはすごい……のですが、現在の金星は夕空に宵の明星として見えていますから、朝に見るのは困難。
 現実的に見やすいのは27日の夕方か28日の夕方で、27日夕方で離隔が30分強、28日夕方で30分弱ですから、いずれも月の直径分ほど。じゅうぶん望遠鏡で同時に見える状態です。

 27日の夕方はきれいに晴れて、帰宅するやいなや、機材を準備して出動。
 塩屋は谷底の街なので、西の低空を見るためにはある程度、高台に登らねばなりません。カメラと望遠鏡の三脚2台を担いで坂道を登るのがしんどいこと。

18:33が日没で、そこから30〜40分が勝負。18:40頃に双眼鏡で、そして望遠鏡の視野に金星と木星を捉えます。6cm40倍、両惑星とも面積を持った状態で見えていて、その状態で同一視屋に見えているのがみごと。

 あとは両惑星が稜線に沈むまでの間、観て、撮って、観て、撮って、をひたすら続けました。

 2016年8月27日19:03撮影。ボーグ77EDII+1.4倍テレコンバーターDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5000。ISO1600。1/8秒露出。トリミング、トーンカーブ+アンシャープマスク処理済。
 写真はクリックで拡大。縮小写真だと見にくいのでぜひ拡大写真をご覧ください。

 こちらは望遠鏡での直焦点撮影。いつも月を撮影している機材そのままです。写真を拡大すると何とかガリレオ衛星が写っているのが分かります(眼視では背景の空が明るくて衛星は分かりませんでした)。

 なかなか楽しい見ものでした。
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2016年08月24日

土星・火星・アンタレス(8月24日)

 2016年8月24日20:53(神戸市垂水区)。NikonD5000+16-85mm→16mmF4.5,ISO1600。20秒露出(トリミング済)。写真はクリックで拡大。

 天空をさまよう惑星のうち火星と土星が接近し、さらにアンタレスとも一直線に並ぶ日です。
 昼間から雲の多い天気で、どうなることやらと思いながら、カメラと三脚を抱えて近所で待機。

 西空のアルクトゥルスや天頂のベガは雲間からチラリチラリと見えていますが、肝心の南天は厚い雲の向こう。
それでも40分待って、ようやく雲の切れ間が南天に。

 最初に星が一つ。やがてすぐ下にもう一つ星が出てきて火星とアンタレスと判別します。土星は最後まで雲から出てきませんでしたが、やがてポツリと光点が。
 おおー、本当に土星と火星とアンタレスがほぼ一直線に並んでる!

 厚い雲の切れ間の薄雲越しで、見えていたのはわずか10分ほどでしたが、この目で確認できて良かったです。

 この土星・火星・アンタレスの並び、太陽系俯瞰視点だと地球・火星・土星、そしてアンタレスがほぼ一直線に並んでいます(ステラナビゲーターVer.9で作成)。アンタレスだけむちゃくちゃ遠いところにありますけどね。
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2016年08月23日

土星・火星・アンタレス(8月23日)


 2016年8月23日21:24(神戸市垂水区)。NikonD5000+16-85mm→16mmF4.5,ISO1600。20秒露出。写真はクリックで拡大。

 今年は春先から土星と火星がさそり座の付近に見えていて、一等星のアンタレスを加えて2016年限定の「夏の小三角」とも言われてきました。
 惑星の位置は少しずつ変わるので、「小三角」の形もどんどん変わります。7月初旬には火星がてんびん座付近まで離れて細長い三角形になりましたが、その後は再度、火星が東に動いています。

 8月24日には土星とアンタレスの間に入って、ほぼ一直線に並び、以降は火星がいて座方面へどんどん東へ動いていきます。

 23日はその一日前ですが、雲間からその様子を狙ってみました。見えるときに見るし、撮れるときに撮ります。
 21時過ぎの空ですが、さそり座もすっかり西に傾いています。地上は連日の真夏日ですが、空の季節は確実に移り変わっています。
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2016年08月21日

軌道星隊シゴセンジャーファンクラブイベント(2016年度第1回)

 科学館のキャラクターでファンクラブイベントが成立するって、考えてみると珍しいことです。
 通常の投影が終わって夕方18時からの開演。ドームの南側の席までお客さんがいましたので、なかなかの入り。「大きなお友だち」が多いのかと思いきや、2/3以上はファミリー層です。

 繰り広げられるネタは定番モノながら、定番モノだけに会場内の反応は打てば響くようで、ときおり織り交ぜられる変化球も絶妙に決まり、グダグダと盛り上がりが入り交じる不思議なドーム内空間を醸し出していました。

 後半はまさかの「玉入れ」。顔ハメ看板の穴めがけてボールを投げて、入ったら商品がもらえる趣向。
 賞品がシゴセンジャー星座早見と知って、みなさん俄然、本気モードです。
 ボールはキッズズームから持ってきたもので、投球練習なしの一人一投。難しいだろうなーと思っていたら、案の定、外しました。コースは良かったのですが、地球の重力と大気の空気抵抗を過度に見積もりすぎました(要約:下に外した)。

 最後はプラネタリウムでもさんざんネタとなっていた火星と土星の観望会。
 実は西空低くに金星と木星も見えていましたが(写真だと水星まで写しこんだ方もいました)、雲もあって条件が厳しく、望遠鏡を向けたのは南中前後で見やすい火星と土星。5月末の再接近から3ヶ月近く過ぎた火星はすっかり小さくなってしまいましたが、土星は相変わらず見事な姿です。望遠鏡の列も土星のほうが長かったのは、まあ、分かります。

 カウンター業務に勤しむレッドとブルー。どうやらお客さんのリクエストでサインに応じていたようです。そんなこんなで楽しいファンクラブイベントでした。
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2016年08月13日

ペルセウス座流星群2016(8月12-13日)

 2016年のペルセウス座流星群。上弦すぎの月齢9で、放射点が顔を出す夜半過ぎには月明かりのない状態になるなかなかの条件。

 ということで、遠征しました。流星群で遠征するのは2001年のしし座流星群以来です。

 最初は兵庫県中央の山間部に行く予定でしたが、播但道を北上していると何やら雲が増えてきます。
 中国道との分岐点でもある福崎で一旦、下道に。車を停めてGPV天気予報をチェック。出発前にチェックしなかったのかという話ですが、昼間はあまりに晴れていたので、夜も晴れ続けると信じて疑わなかったのです。

 天気予報を見る限り、このまま北に向かっても良いことはなさそう。
 西はりま天文台はこの日に合わせてイベントを行っていて、すでに駐車場満車の情報が。ううむ、困った。

 実は星見の遠征をほとんどしないので、観測適地の知識がほとんどないのです。
 思い浮かんだのは2001年のしし座流星群を見た播磨科学公園都市。SPring-8のある場所です。当時は星座案内をするにも困るくらいたくさん星が見えていました。今は多少は開発が進んだはずですが、なんとかなるだろう。

 カーナビに新たな目的地をセットして、Go!
 下道ルートを選んだら車すれ違い困難な山道に突っ込んで、峠を2つも越えるルートでした。夜中にそんな道走らせるとは恐ろしいナビだぜ。たしかに近道でしたけど。

 播磨科学公園都市についた後、以前しし群を見た場所が思い出せず、適当に車を走らせて、街灯のない空の開けた場所を探します。街外れにやっとこ候補地を見つけて、しかし空は相変わらずの曇天。
 雲量は9〜10。これは神戸から出ないほうがよかったんでないかい。この時点で23時。

 23時半頃には雲も切れて、私の他にも2組ほど流星観望の方がやってきました。
 雲間を縫って夏の大三角を横切る長経路流星。-2等ほどか。

 0時頃にはずいぶんと星も見えてきました。ただ、空は以前の記憶と違います。今は天の川がなんとか見える程度。明るくなっちゃったんだなあ。15年も経てば仕方ないか。西はりま天文台より南に位置するだけ、姫路や相生などの大きな街が近く、その分は条件も不利です。

 その後0時半に雲が広がっていったん休憩。1時頃には再度晴れ始め、ここから1時間ほどが透明度もよく、天の川も淡いながら空を横切るほどには見え、流星も30個以上は見たように思います。

 このいちばん晴れてる時間帯にカメラを出さなかったのが私の変な癖で、肉眼で見るとそれで満足してしまうのです。重い腰を上げてカメラをセットした頃にはまた雲が広がり始めてしまいました。

 2時を回った頃にはすっかり曇天。休憩しながら天候回復を待ちますが、3時近くなっても曇天のままで、撤収を決断。

 途中で休憩を取りながら、自宅に帰り着いたのは6時頃でした。

[写真データ]2016年8月13日(神戸市垂水区)。NikonD5000+18mmF2.8,ISO1600。30秒露出。トーンカーブ+アンシャープマスク処理済。1:44〜2:13のうち流星が写っているものを3枚合成。(写真はクリックで拡大します)
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2016年08月10日

"planetarian"の投影機のこと

 「planetarian〜ちいさなほしのゆめ〜」滑り込みで視聴。
 明石の投影機が出てくるというだけで見始めたのですが、丁寧に作られた、思いの外に良作でした。

 劇中に出てくるプラネタリウム、愛称「イエナさん」は明石市立天文科学館の投影機、カールツァイス・イエナUPP23/3をモデルにしたものです。というかそのまんまです。エンドロールにも「取材協力 明石市立天文科学館」と出てきます。

 劇中の設定では、30年前に「最終戦争」があり、舞台の街は細菌兵器を使われて廃墟になっています。
 街のモデルは浜松市で、こちらも実際の風景をかなり忠実に再現されているようです。ただしプラネタリウムが屋上にある「花菱デパート」のモデルとなった松菱デパートは既に解体されてしまったとのこと。

 明石の投影機は部品の変更などでオリジナルから外観が若干変わっているのですが、劇中の投影機はそこも含めてそのまんまです。天文科学館館長のお墨付き。
 おそらく何らかの理由で明石から浜松に移設して使われたのでしょう。

 「日本最長寿」を売りにしている明石の投影機です。そう簡単によそに移すとは考えにくい。
 のですが、例えばさすがのツァイス社にも旧式の投影機をメンテナンスできる人材がいなくなって、ついに明石も投影機を更新することになったとか。ちょっと寂しいですが、とりあえず劇中の話として考えます。後継機もツァイス・プラネが来てくれたら嬉しいですが、それはまた別の話。

 現在の投影機は文化財級なので、静態保存することになるでしょう。
 大きな投影機なので、少なくとも2フロア分の吹き抜けスペースが必要ですが、残念ながら天文科学館にその場所はありません。文化博物館のロビーに移されるとか、そんな方向で話が進むのかなあ。

 ところがそこで、なんとびっくり、カールツァイス・イエナUPP23/3投影機の星を灯し続けようという篤志家が現れます。あるいは有志がクラウドファンディングで資金を集めるのかもしれません。
 明石市もこれに応えて投影機を譲るか貸与するか、いずれにせよ投影機の第二の人生がはじまります。

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2016年08月07日

野外天体観測会 2016年夏 その2

 だいたい22時以降は天文台前の広場でめいめいにシートを敷いての星空観望。
 ペルセウス座流星群の走りの時期ということもあり、多くの流れ星が空を駆け抜けます。きちんと数えていませんでしたが、軽く10個以上の流星を見ました。

 双眼鏡をお借りして、星雲・星団の観望。M31アンドロメダ銀河が肉眼で見える空で、M33も双眼鏡で見ることが出来ました。

 さじアストロパークには4棟のドーム付きコテージがあるのですが、今回は12.5cm屈折のあるコテージを友の会で借りていました。天文科学館の井上学芸員の案内でミニ観望会があり、天王星、海王星 M31、二重星団、ET星団(NGC457)、M76、M33、NGC253、M45……有名どころからマイナーどころまでいろいろ見ました。
# M76やM33はとても淡いので市街地で見るのは難しい天体です。

 すばるが昇ってきたあたりで私は撤収。部屋に戻って寝ました。
 その後も天候は良かったそうで、多くの方が夜明けまで楽しんでいたようです。

[写真データ]2016年8月6日21:17(鳥取県鳥取市さじアストロパーク)。NikonD5000+18mmF2.8,ISO1600。30秒露出。トーンカーブ+アンシャープマスク処理済。(写真はクリックで拡大します)
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野外天体観測会 2016年夏 その1

 星の友の会の野外天体観測会。2016年はさじアストロパークへの遠征でした。
 到着時は曇天でしたが、ところどころに雲の切れ目のある空。

 まずはプラネタリウム。今宵の星空の解説に「名探偵コナン 星影の魔術師」。宇宙のお話も上手く盛り込んであるのですが、どこまでが本気の描写でどこからが突っ込みどころなのかよく分からない……JAXA筑波宇宙センターをモデルにした舞台で、あれ見たことあるわーという描写のオンパレードが面白かったです。
# 酒本博士は酒もっと先生こと阪本成一教授でしょう。今はJAXAから国立天文台に戻られてます。

 三鷹光器製の103cm反射望遠鏡を収めた天文台ドーム(プラネタリウムドームより大きい)に案内頂いた頃には雲も切れ始め、薄明の中で火星・土星・ベガ・アルビレオを観望。
 ドームから外に出た頃には天の川も見え始めていました。

 シートを敷いて星を見上げていると、次第に雲が消えて空の部分が大きくなり、雲が取り残されたように……いや、光り方が違うので知っていれば雲と区別が付くのですが、予想以上に太く濃い天の川が立ち上ります。
 天文科学館のプラネタリウムでみる天の川よりずっと濃い天の川。ここまでの星空を見るのは久しぶりのこと。
 なんかもうそれだけで満足です。

 さじのすアッフのみなさんのご厚意で、再び103cm望遠鏡を覗かせて頂けることに。
 最初にM17オメガ星雲。はっきりと白鳥のような姿が浮かび上がります。白鳥の胴体に当たる部分の星雲の濃淡も分かります。
 M13は圧巻。天空に銀の砂粒をこぼしたような見事さ。ベガは眩しいまでに明るく、思わず目をそらしてしまうほど、M57の順番待ちで雲が来てしまいました(薄雲越しでも見えたのはさすが)。

[写真データ]
(ドームから)2016年8月6日21:39(鳥取県鳥取市さじアストロパーク)。NikonD5000+18mmF2.8,ISO1600。30秒露出。トーンカーブ+アンシャープマスク処理済。(写真はクリックで拡大します)
(立ち上る天の川)2016年8月6日23:00(鳥取県鳥取市さじアストロパーク)。NikonD5000+18mmF2.8,ISO1600。30秒露出。トーンカーブ+アンシャープマスク処理済。(写真はクリックで拡大します)
posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | 明石市立天文科学館