2017年02月18日

NHK「ブラタモリ」"神戸の港"編

 NHK「ブラタモリ」がいよいよ神戸にやってきました。
 まさかの知らない場所が一つも出てこない(行ったことある場所ばかり)の展開。

 番組で紹介されたのは三宮から須磨までの神戸市の西部。
 今回の記事の地図は全てクリックすると拡大します。
# カシミール3D+スーパ地形セットで描いています。

 オープニングのロケ地はモザイク脇の○の場所、搭乗した遊覧船が↑の先のファンタジー号。ポートターミナルと明石海峡を眺め、兵庫津に回ります。
 右側は神戸港に入港した最大の客船クァンタム・オブ・ザ・シーズ(番組中で紹介されていた船です)。この2枚は青山大介さん(@Kobe_UW)の「港町神戸 今昔鳥瞰図」から。
# 兵庫津に行く前に何気に船を乗り換えてます。

 上陸するのは大輪田橋。1924年にできた橋で神戸大空襲と阪神・淡路大震災をくぐり抜けています。
 大輪田橋についてはこちらを→神戸の街のこんな星・大輪田橋

 神戸というと明治以降の開港地として欧米に開かれた港のイメージが強いのですが、奈良時代には畿内と九州をつなぐ瀬戸内海航路の要港でした。平清盛の大輪田泊の修築に始まり、室町時代も日明貿易、江戸時代も北前船交易の拠点として栄えています。もともとの兵庫津の中心がこの辺り。
 発掘調査を行うと今でもいろいろ出てきます。
兵庫津遺跡第69次調査現地説明会(2016年11月26日)

 かつての兵庫津の内海、中央右下の磯之町と船大工町の間の水面です。明治以降に新川運河の一部として利用されたので、痕跡が残りました。
 この付近から北東へ、東川崎町の辺りまでは江戸時代の町割りが多く残っている地域です。

 地図中央の印が西国街道の屈曲点「札場の辻」。北へ向かうと大阪、西へ向かうとと九州へ。
 兵庫津近辺のかつての西国街道は案内板が整備されているので、神戸駅から兵庫駅の区間を歩いてたどることが出来ます。平清盛関連の史跡もたくさんあるので歴史好きにも面白いエリア。
兵庫区歴史さんぽ道シリーズ(兵庫区役所)から「兵庫津の道」「大輪田泊」あたりがガイドマップにお勧め。


 そのあと鉢伏山の回転展望閣から神戸の街並みを眺めます。
 上空視点だと、六甲山系と和田岬に守られた神戸港の様子がよく分かります。平地が完全に市街化されている上に、根本に兵庫運河が掘りきられているため、通常の地図では気付きにくいのですが、和田岬が西からの潮流で運ばれた土砂が堆積した砂嘴(さし)ということも分かります。
# 番組中で紹介された明石海峡の成因は初めて聞いたと思ったら、疑問符付きな説のようです。

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posted by ふくだ at 23:45| Comment(4) | 読書録・映画録

2017年02月15日

尼崎城天守「復元」

 尼崎市で尼崎城の天守を「復元」する計画が進んでいます。というか着工されています。

・「尼崎城の復元着工へ、完成図公表 18年8月完成」(神戸新聞 2016.12.19)
・「来夏完成予定の尼崎城 公園など整備本格化」(神戸新聞 2017.2.10)

 尼崎城は大阪湾に面して築かれた平城ですが、明治以降の開発で、石垣も築港に転用され、遺構はほぼ全て失われました。空中写真を見ると街の区割りがかつての濠や曲輪に沿っている様子が分かりますが、他の痕跡はほとんどありません。
 本丸跡は市立の小中学校と文化財収蔵庫が立ち並ぶ文教地区になり、天守は文化財収蔵庫のあたりにありました。写真中央やや下の小さな赤い四角の部分です。

 今回天守が「復元」されるのは、本来の天守があった場所ではありません。300mほど西側の尼崎城址公園。写真中央やや上の大きめの赤く塗った部分。かつての三の丸跡の一角です。
 城好きの視点から見ると、ちょっと複雑な気分。
# 写真は国土地理院2007年撮影の空中写真を加工しています。

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2017年02月11日

紙でつくる山岳模型キット やまつみ「筑波山」

 紙でつくる山岳模型キット「やまつみ」。
 一昨年に国土地理院に寄った時、地図と測量の科学館の売店に完成品が展示してあるのを見て、そのクオリティに心惹かれました。
 昨年国土地理院に寄ったら、筑波山のキットのミニバージョンが出ていて、お値段もお手頃で(幾らか忘れてしまったのですが、ぜんぜん躊躇しなかった)、ついつい購入してしまいました。

 ちなみに通常版の筑波山キットは縮尺1/5万で、サイズが300mm×200mmの4,800円。筑波山本体を中心に、南は不動峠の南のピークが入って、北はきのこ山か足尾山あたりまで。ミニ版の筑波山は縮尺は同じ1/5万ですが、サイズが150mm×150mm。こちらはほぼ筑波山本体のみ。

 キットを開封するとこんな感じ。紙のシートが16枚に、台座の飾り板と、ネームプレート、位置決め用の丸棒。

 何がすごいって、このキット、等高線がすでに切り抜き済みなのです。立体地図をつくる上でいちばん厄介なのが等高線の切り抜き作業。デザインカッターではここまで精細な曲線はとても切れません。すごい。
 しかも裏面は粘着シートになっています。普通のキットなら自分で接着剤を塗布するのですが、接着剤がはみ出たり、塗ってる途中で乾きかけてしまったり、これもなかなか大変な作業。粘着シートならば、シートを台紙から剥がして重ね貼りするだけ。シートに厚みがあるので折れないように剥がすのはちょっとだけ気を使いますが、まあ、大したことではありません。どこまで至れりつくせりなんだ。
# とはいえ貼り付け時に、接着剤なら乾くまでの間に位置の微調整が効きますが、粘着シートだとほぼ一発勝負なのが少しドキドキ。

 紙を重ね貼る位置を決めるための丸棒が付いていて、これをガイドに貼っていけばズレる心配もありません。
 最初の一枚だけは台座の中央部に、四方の余白が均一になるように貼らねばならず、これが目分量なのでなかなか緊張します(鉛筆でガイド線引いておけば良かったというのは後から思いつきました)。そのあと2,3枚は丸棒を挿す穴が浅いので気を使いますが、そのうち作業に慣れていくので、難しいことはありません。
 ただし根気だけは必要です。とはいえ山が積み上がっていく過程が面白いので、特に気張ることもなく、疲れたと思ったら休憩すればよいだけの話。

 標高420mまで積み上がったところ。筑波山は標高877mなので、だいたい半分です。標高が高くなるとパーツが小さくなるので作業が楽になるかと思いきや、小さなピークを形作る独立した小パーツが増えて、意外に手間が減りません。ピンセットは用意したい所です。

 右側の写真は筑波山の北側を抜ける湯袋峠。精密さがたまりません。

 そして完成。
 両方とも南西側からの眺めです。視点を模型に合わせて下げると、尾根筋谷筋がとても分かりやすいのに気が付きます。実際の山を横から見てもこれほど中腹の起伏はわかりません。これは模型表現ならでは。

 真横から。左写真は南側の筑波研究学園都市方面から。双耳峰の優雅な山容です。
 右写真は南西方面から。男体山の北側にある710mピークが左手に突き出して、少し厳つい山容。高校生の頃に通学しながらよく眺めた姿で、私の一番好きな筑波山がこれ。茨城県南・県西のどこからでも見える山なので、稜線の姿を見るとどの方角からみた筑波山なのか見当がついてしまいます。

 どの山もそうだと思うのですが、見る方向によって姿を変えるので、誰もが一番好きな姿を心のなかに持っているのだろうなと思います。

 真上から見るとこう。寸分違わず道路がつながるこの精度。筑波山ケーブルカーは途中でトンネルをくぐるのですが、女体山から南西方向に伸びた尾根を貫いている様子が分かります。見ていて飽きません。

 「やまつみ」は万単位の値段のキットもあるのですが、一度組んでみれば価格に恥じないというか、むしろこの値段でよく製品化したなと思います。六甲山が出たら欲しいなと思っていたのですが、実は既にラインナップされているので、遠くないうちに作りたいです。

 あとこのミニ筑波山のように、お手軽サイズで購入しやすい価格帯のラインナップも充実してくれるといいな。完成品を見て「すごい」と思う人に加えて、自分で組んでみて「やっぱりすごい」と思う層も取り込めると思うのです。
posted by ふくだ at 23:46| Comment(4) | ペパクラ/工作/科学的遊具

「オーロラからのメッセージ〜スペシャルトーク&特別上映〜」

 明石市立天文科学館の特別投影「オーロラからのメッセージ〜スペシャルトーク&特別上映〜」。
 オーロラ撮影家の中垣哲也さんを招いてのライブトークで、動画と全天周映像を駆使してオーロラを堪能し尽くすプログラム。
 撮影したご本人のお話はやはり面白く、90分間があっという間でした。
# そこ、途中で寝てたからとか言わない。

 オーロラ見に行きたいなぁ。フェアバンクスかイエローストーンか。
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2017年02月07日

花北観望会(2017年2月)

 花北観望会。公民館での星のお話が終わったタイミングで現着。
 空のほうは……薄い雲越しに月が見え隠れするような曇り空。雲の切れ目はあるのですが、上空に薄雲があるのか、きれいな星空にはなりません。

 望遠鏡では月とシリウスを観望。ときおり雲に隠されるものの、月はまずまず見えていたので、井上さんは特徴的なクレーターを説明しながら月面名所案内されていました。さすが。

 眼視で見えた恒星といえば、カペラにシリウスにリゲル。あとプロキオンとベテルギウス。ふたご座の話をしていた方がいらしたので、カストル・ポルックスも見えていたのかもしれません。

 20時半過ぎまで空を眺めて、解散となりました。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 花北観望会

2017年02月04日

ツァイス&スーパーメディアグローブ2

 明石市立天文科学館のプラネタリウムでは3月末まで一般番組「オーロラの神秘」を投影しています。
# ただし2月13日〜28日は館内工事のため臨時休館。

 期間限定でドーム内にコニカミノルタのデジタルプラネタリウム、スーパーメディアグローブ2を併設中。これで全天周映像のオーロラを投影しています。

 投影中のオーロラの番組で大活躍。20mドームにプロジェクター1台ですが、動画を見るなら解像度は大丈夫な印象です。ツァイス投影機の南側にメディアグローブを設置しているため、北天側に投影機の影が出来ますが、メインの映像が南側に出るためか、さほど気になりません。
 あえて贅沢をいうなら、もう少し明るさが欲しいかも……とはいえ、明石のドームで全天周映像を見ることが出来るとは。

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posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | 明石市立天文科学館

2017年01月31日

H-IIBロケット&移動発射台 1/350プラモデル(アオシマ)

 「プラモデル界の狂犬」の異名を持つ青島文化教材社のH-IIBロケット+移動発射台プラモデル。
 アオシマは艦船や自動車の模型が得意なメーカーですが、近年の宇宙機プラモデルもアオシマの「1/35 はやぶさ」のヒットから始まっていて、これがはやぶさ帰還の直前に販売しているのだから(とうぜん企画はもっと前から進んでいたはず)、すばらしいこと。
# 目のつけどころがシャープなのか、斜め上なのか。

 この「H-IIBロケット&移動発射台」もアオシマのスペースクラフトシリーズの一環。限定品の「実物フェアリング付きVer」で、H-IIB2号機のフェアリングの実物の欠片が付いてきます。
 そのまま何年も積んだままでしたが、積みプラをこれ以上増やすわけにもいかず、制作に乗り出しました。

 パーツ数は少なく、組み立ても比較的簡単ですが、そのぶん塗り分けが大変。
 組むだけなら1日で組めたと思いますが、塗装で2ヶ月近くかかりました。もちろん毎日作業したわけではなく、一度塗って3日放置とか、休み休み(休んでいる方が長い)作業しての2ヶ月。

 まずは移動発射台。マスキングテープ貼りまくりです。細かくていいからパイプ類は別パーツにしてくれたら塗装が楽なのに。

 そしてロケット本体。水性塗料は二度三度重ね塗りしないとムラが残るのですが、乾くのに時間がかかるので、一度塗ったら一日待つ繰り返し。
 なおオレンジ色が濃すぎて、あとで黄色を混ぜた色で全面塗り直しました。

 フェアリングの中の「こうのとり」も地道に塗り分け大変なんだな。これが。

 ロケット本体は第二段とフェアリングにクリアパーツがついてきて、カットモデル風に仕上げることが出来ます。
 スケルトンモデル風にも出来ますが、私は半分だけカットした状態に仕上げました。

 ロケットには@atsushi_igさんが公開しているデカールを貼りました。塗装の下手さを覆い隠してキリッとした雰囲気に!
# 第一段液酸タンク部の「H-IIB」の文字を貼り損なったのはここだけの秘密だ。

 完成品はそのうち「こうのとり」ペーパークラフトと並べて公開するつもりです。
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2017年01月29日

映画「ヒトラーの忘れもの」

 シネリーブル神戸にて「ヒトラーの忘れもの」(英題: LAND OF MINE)鑑賞。
 第二次大戦後のデンマークで、ドイツ軍が埋めた地雷の除去に動員されたドイツ少年兵たちの物語。

 なんぼなんでも戦争犯罪じゃないのかそれ。と思ったのですが、あとで映画のサイトの解説を読んだら、デンマークは開戦早々にドイツの占領下となり、交戦国ではなかったので捕虜に対するジュネーブ協定の対象外だったそうです。抑留ドイツ兵を動員しての地雷除去作業はイギリスの提案だったとか。映画本編では語られない背景。

 訓練中に、作業中に、唐突に響く爆発音。
 地雷の扱いは素人の少年兵たち。
 あっけなく、突然に、終わりの瞬間がやってきます。

 少年兵部隊を監督指揮するデンマーク人の上官。ナチスに対する憎しみで固まったような鬼軍曹ですが、過酷な現実に向き合いながら、憎しみと情の間を揺れ動きます。

 戦争が残した狂気と一人ひとりの人間性の終わりのない葛藤。
 いい映画です。いい映画ですけど、ひたすら息が詰まり、生気を削られ続ける101分でした。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(2) | 読書録・映画録

2017年01月28日

明石海峡大橋をまたぐ国際宇宙ステーション(1月28日)

 2017年1月28日18:04〜18:07(明石市)。NikonD5500+16-85mm→16mmF4,ISO400。3秒露出を54枚比較明合成。トーンカーブ+アンシャープマスク処理済。写真はクリックで拡大します。

 D5500のデビュー戦。
 国際宇宙ステーション(ISS)の上空通過を撮りに、明石海峡大橋に臨む大蔵海岸へ出かけました。
 この日は未明にISSからこうのとり6号機が分離。もしかするとISSとこうのとりのランデブー飛行が見えるかもしれないと期待しながら準備します。

 日没が17:25でまだ薄明中。空が暗くならず、長い露出はかけられません。
 撮影枚数は増えますが、露出は3秒にし、ISOも400まで落とします。
 ついでにレリーズを押しっぱなしにした時の連写設定が分からず、直前までバタバタする始末。
# D5000とメニューの構成が変わったところに設定がありました。

 さて、こうのとり6号機。ISSに先行して見えるはずでしたが、全くわかりませんでした。
 ISSも-2等くらいでそれほど明るくなかったかも(最初はこうのとりかと思ったくらい)。

 ISSはオリオン座を横切りながらゆうゆうと飛び去っていきました。

 あと少し画角が広ければオリオン座も収まったのですが、今回は明石海峡大橋を優先。
 もう一声、広角のレンズが欲しいなあ。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(2) | 星空観望

2017年01月26日

Nikon D5500 その3

 左がD5000+NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED、右がD5500+NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR IIです。
 本来ならD5000にも同等のレンズを付けて並べるべきですが、レンズキットの標準ズームは落として壊しちゃいまして、代わりに購入したのが「16-85mm f/3.5-5.6G ED」という次第。レンズキットの標準ズームより一枚格上で、特に広角域が16mmスタートなのは重宝するのですが、重量が485gと少し重めになります。

 D5500購入時にボディーのみでなくレンズキットにしたのは、この「18-55mm f/3.5-5.6G VR II」の軽さが魅力だったから。なんと195g。D5000に付いていた初代が265gだったので70gも軽量化されています。安物に見られがちなレンズですが、描写は価格以上に優秀との評価もあり、最短撮影距離25cmと近接撮影もこなせます。量産効果が働いての安さなのだろうと思います。

 もともと一眼デジカメは天体用途メインで購入しましたが、これなら普段のお出かけにも連れ出す機会が増えそうです。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(2) | 機材