2026年06月15日

姫路文学館 特別展「漫画家生活30周年 こうの史代展」その4(6月14日)

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 姫路文学館の「こうの史代展」、後期展示(〜6月21日)もいよいよ終盤になりました。
 6月14日は午後からこうの史代さんと特別展の監修者・福永信さんの対談「こうのさんがおしゃべりするよ」、そして午前中にはライブペインティングアンコール。

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 さすがにお客さん多めですが、展示は既に一通り見ているので、さっと一回り。イラストの中ではこれが一番好きかな。太田川ライオンズクラブの季刊会報「太田川」の表紙を飾ったイラストだそうで、題は「ストーブ」。1995年ですから30年以上前の作品ですが、タッチは変わんないなあ。なんで線だけでこんなに様々なものの質感が出せるんだろう。

 2枚目の写真は第3会場の『この世界の片隅に』のコミックスのカバーや扉に描かれたカラーイラスト群。基本は水彩で描かれているのですが、淡い色使いが本当にきれいでどの絵も素敵。一番好きなのは第1会場に展示されていた上巻のカバーです。

20260614kouno_3325e.jpg 第2会場は主に『空色心経』の原画やコンテが展示されていますが、このスペースに元から置かれている仏像が観世音菩薩立像ということに今さら気付きました。自分の目が節穴過ぎます。

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2026年06月12日

姫路文学館 特別展「漫画家生活30周年 こうの史代展」その3(5月17日)

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 姫路文学館の「こうの史代展」、後期展示に切り替わったので再びの訪問。
 今日はイベントのない日ということもあってか、とってもしずかな館内。入れ替わった展示をサクッと見たつもりが3時間半も滞在していたのですけど、なんでや。

 最初の展示室では代表作の一つ、『夕凪の街 桜の国』の原画。前期では「夕凪の街」パートが出陳されていましたが、後期は「桜の国」パート。「桜の国」は(一)(二)に分かれているので、前期から引き続いて展示されている作品も配置換えが行われていました。
 私がいちばん最初に接したこうの作品が『夕凪の街 桜の国』で、特に「桜の国」に思いっきり心を撃ち抜かれたので、今回はあえて最後に観ました。短辺は作品丸ごと、長中編も一話分まるっと読めるように展示が組まれているので、実際に読みながら観ている人も多く、当然ながら人によって鑑賞スピードが違います。そのあたり適当にお客さん同士譲り合っているのが、こうの史代展らしいなあ。

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 第二会場に『空色心経』の製作風景のビデオが上映されてます。
 19分ありますが、これは必見。むちゃくちゃうまい。完成した原画も下描き・コンテともども目の前の展示ケースに並んでいるから、どの部分がどう仕上がったのかを目の当たりにできるのもよい。椅子あり。後ろのスピーカーから遠慮気味に音も流れています。

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 『空色心経』は今まで読んだことがなく、前期展示の時に会場のショップでお迎えしました。これがもう2020年代の代表作に数えられるであろう作品。馴染みが薄かったこともあって前期展示ではあまりじっくり見ていなくて、むっちゃ残念に思っていたのですが、幸い『空色心経』のコーナーは入れ替えがなく、読後の視点で存分に楽しみました。

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伊丹市立こども文化科学館 プラネタリウム「宇宙のショータイム!☆天文現象イッキ見☆」(5月24日)

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 伊丹市立こども文化科学館プラネタリウム「宇宙のショータイム!☆天文現象イッキ見☆」
 平成の天文現象総ざらえという感じで、百武、ヘール・ボップ、紫金山・アトラスといった大彗星、しし座流星雨、皆既月食に皆既日食と何でもかんでもドームに再現。

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 月太陽投影機が高精細のプロジェクタになっているのか、皆既月食や皆既日食の再現具合が星好きが見ても納得感。皆既月食の月の色の変化は見事ですし、皆既日食も輝度差が大きく表現の難しいダイヤモンドリングも映像のリアル感で補っていました。

 登場人物が昔ながらのスライドっぽい動きで、それも今回の雰囲気に合ってたかもしれません。

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2026年06月11日

京都市青少年科学センター プラネタリウム「陰陽師がみた星空」(5月29日)

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 京都市青少年科学センタープラネタリウム「陰陽師がみた星空」。
 創作物で悪霊と闘うイメージのある陰陽師ですが、天体観測や暦の作成を担っていたお仕事ぶりを安倍晴明が活躍した当時の天文現象を交えて紹介。これほんと面白い投影なのでおすすめです(2年ぶり2回目)。最初は大河ドラマ「光る君へ」が放映されたのに合わせての番組でした。のっけから安倍晴明が天体観測している場面で始まる大河ドラマだったんですよ。

 京都市青少年科学センターのフーコーの振り子を早回しする模型。今から思えばこれ、模型の外側からも撮っておけばよかったかも。

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大阪市立科学館 スペシャルナイト「時を知りタイム!〜大阪市立科学館×明石市立天文科学館コラボナイト〜」(5月23日)

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 大阪市立科学館にてスペシャルナイト「時を知りタイム!〜大阪市立科学館×明石市立天文科学館コラボナイト〜」開催。関西の老舗科学館のコラボというありそうでなかった企画。
 大阪のドームに明石の日没のBGMが流れたときは「うわ場所が変わるとこんなに雰囲気違うものか」と驚きました。明石ではおなじみの定番ネタも大阪の人には「?」「!?」な状態。それでも進行するにしたがって仕込まれたネタが次々と解き明かされ、夜明けの頃にはすっかりごった煮になって馴染んでいました。
 前半の井上館長の講演が、後半のブラック星博士大暴れの壮大な前振りになっていようとは。

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 大阪市立科学館の吉岡館長が、ブラック星博士やシゴセンジャーレッドに振り回されまくった回だったかもしれません。
 最後のクイズ、通天閣とSLSロケットのどちらが高いかというのは、なかなかの良問でした。あのためにシゴセンオーの新作動画つくったのか……
 大阪のみなさん、明石市立天文科学館は悪役とかヒーローとか毎日出てるわけではありませんから! でも館長の駄洒落はふだんからなのは否定しません。

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安満遺跡公園観望会(大阪府高槻市)(5月30日)

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 奈良へ行った帰り、通りすがりに観望会で星を見てきました。
 昼間は雲一つない青空だったのに、夕方から雲がもくもく。ずっとずっと雲とにらめっこでした。待ち時間の方が長かったとは思いますが、雲間から月や金星や木星など、とにかく何らか一つは天体を見ていただけたのではないかという気がします。

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 日没時の夕焼けがきれいでした。薄明光線もうっすら。この時間帯はまだ、雲間がもう少し残ると思ったんだけどなあ。
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大阪市立科学館「近代プラネタリウム誕生100周年記念ポスター製作記念イベント」(5月23日)

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 大阪市立科学館にて「近代プラネタリウム誕生100周年記念ポスター製作記念イベント」に参加。「近代プラネタリウム誕生100周年記念ポスター」はプラネタリウム関係者の有志の集まり、インター宙ぽレーションの企画で、プラネタリウムの歴史のトピックをA1判の大きなポスターにまとめたもので、100の数字を分割した一コマ一コマに様々な出来事が記されています。ちなみに双六になってます。

20260523osaka_2662e.jpg20260523osaka_2670.jpg この日は明石市立天文科学館の井上館長によるツァイスV型(日本国内に導入事例なし)の講演、大阪市立科学館の嘉数学芸員によるツァイスU型の展示解説、そしてポスターを利用したすごろく大会と盛りだくさん。

 ツァイスV型は日本に入っていない投影機で(U型は大阪と有楽町、W型は渋谷と名古屋にある)あまり馴染みがありません。ツァイスの大型投影機としてはU型のモデルチェンジがW型で、V型はU型の改造機扱いになっているそう。分かりやすい変更点は輝星投影機を備えたことで、恒星投影球の内側にエリマキトカゲの襟のような円盤が付いています。
 ところが6台つくられたV型のうち、5台までは改造元のU型が特定されていますが、1台だけは来歴不明。最初から新品としてV型が納入されたのなら「U型の改造機」というV型の前提が崩れてしまいます。調査の結果、第二次大戦の影響で納入されたいままになっていたU型があり、ツァイスでV型に改造の上で納品したという驚きのレポートが寄せられたそうです。

 嘉数学芸員によるツァイスU型の解説もみなさん食い入るように聴いてましたが、持ってるプレートの表記が「座椅子」。なんでもドイツでは「ツァイス」とは言わないそうで、あえて日本語の発音にすると「ザイス」が近いのだそうです。わざわざ「ツァ」なんて日本語でもさほど使わない表記を使っているのはなんでなんだ。
 大阪のU型は明石のUPP23/3と雰囲気は似ているのですが、細かい差異は意外に多く、むしろW型と似た造りになっている部分が多いです。ドナチ彗星投影機も明石と出来ることが違うのは知りませんでした(形も違うし)。

20260523osaka_2760e.jpg 私の班は後半が双六体験。みんなでポスター囲んでサイコロを振って大盛り上がりでした。ただし100マスあるとゴールが遠いので、8面体とか20面体とか大きな目があるサイコロ推奨です。
 「近代プラネタリウム誕生100周年記念ポスター」私はクラウドファンディングに参加して現物を送付頂いていたので、この日は筒に入れて持ってきて、企画の中心となった方々のサインを頂戴してきました。改めて家に掲示してあります。
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2026年06月10日

御土居(京都市上京区)(5月29日)

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 御土居は1591年に豊臣秀吉が京の街を囲む形で築いた土塁です。北は大徳寺をすっぽり囲み、南は東寺まで。東はおよそ鴨川に沿って、西は北野天満宮の西を流れる天神川に沿って。総延長22.5kmに及ぶものでした。
 東寺の京都市街は今よりずいぶん狭く、上京と下京の二つの街に分かれていました。上京は現在の同志社大学から西陣にかけての辺り。下京は現在の四条烏丸の辺り。それぞれ1.5〜2km四方の街でしたから、御土居ははるかに大きな範囲を囲んでいたことになります。

 江戸時代は徳川幕府の管理下で維持されてきましたが、明治以降は街の発展と共に崩されて、現在は北側を中心に、所々に残存区間が残るのみです。このうち比較的まとまった長さで残っているのが北野天満宮境内の御土居で、国の史跡に指定されています。

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 境内の一角、もみじ園として整備されているのが御土居跡。
 紅葉の木がたくさん植えられているので分かりにくいのですが、小川のような天神川に沿って巨大な土手のような土塁がしっかり残っています。天神川も元は御土居に伴う堀として整備されたものです。

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北野天満宮(5月29日)

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 京都国立博物館の「北野天神」展を見たので、そのまま足を延ばして北野天満宮へお参り。
 二回目ですが、前回がいつだか全く覚えていません。デジカメの写真がないことを考えると20世紀のうちだったかも。

 菅原道真が大宰府で亡くなったのは903年で、北野天満宮の由緒では947年に信託があって北野に祀られたとしています。
 この間にも930年に清涼殿落雷があり、また平将門も火雷天神の旗を掲げていたと言われ、次第次第に神格化が進んでいったのでしょう。初めは怨霊として恐れ鎮める対象だったのが、学問や豊穣の神になっていきました。

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 北野天満宮は京都市街の北西にあります。鉄道では京福電車の北野白梅町駅が最寄りになりますが、嵐山からの路線のため、京都市内から利用するのはやや不便。今回は京阪三条か市バスに乗り継いでお参りしました。
 平安時代の当時では、平安京の外側。とはいえ大内裏の敷地の端からは徒歩10分くらいで、それほど遠く感じる場所ではなかったはず。

 現在の社殿は江戸時代初期に豊臣秀頼が片桐且元を奉行として造営したもので、桃山期の壮麗な建物です。徳川家が豊臣家の財力をぞぐために寺社の造営を積極的に進めた面もあろうかと思いますが、北野天神は秀吉の晩年に大茶会を開いたゆかりの地でもあり、豊臣家にとっても大切な寺社でした。
 京都国立博物館の「北野天神」展にも豊臣秀頼が揮毫した「北野天満宮」の書が展示されていますが、字がきれいなのはもちろん伸びやかさを感じます。12歳で書いているのがすごい。

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 北野天満宮の中門「三光門」(国指定重文)。三光は「日」「月」「星」で、門の中に日月の彫刻が飾られています。「星」はどこにあるかというと、中門から本殿までは南北の正中線に沿って建てられているので、夜になると門から本殿の真上に北極星が見えるのを「星」に充てています。

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2026年06月09日

京都国立博物館 特別展「北野天神」 その2(5月29日)

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 京都国立博物館で開催している特別展「北野天神」。4月末に前期展示を見たのですが、今回は後期展示を訪問です。

 今回の目玉はなんと言っても承久本「北野天神縁起絵巻」。通期で出陳されていますが、巻物なので時期をずらして少しずつ巻き替えて、なんでも5回訪問すれば全巻全てを見ることが出来る展示になっています。さすがに京都まで5回は大変なので、狙い所を見定めて後期展示の見学の日を決めたのでした。

 縁起絵巻は寺社の成り立ちの物語や、神仏がいかに霊験あらたかなのかを伝えるためのものです。
 菅原道真は実在の人物ですが、神格化された神様としての物語なので、事実を元にしたフィクションの部分もあります。菅原道真は文章博士から参議まで務めた菅原是善の実子ですが、北野天神縁起絵巻では菅原是善の家の庭にある日幼児が現れて、是善が自身の子として育てたことになっています。いきなり神の子扱いなのですね。

 太宰府に左遷され客死した菅原道真が、雷神としてまつられる契機になったのは、930年に起きた清涼殿落雷事件です。人の死は穢れとされていた時代に、あろうことか天皇の居所に落雷があって死傷者をだすという大事件。それまでにも道長を追いやった藤原時平や関係者が早死にしていたことから、道真の怨霊の存在がささやかれていたのですが、清涼殿への落雷は決定的になりました。

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