2017年04月24日

AP赤道儀導入 その4 星空デビュー

 AP赤道儀導入 その1
 AP赤道儀導入 その2 極軸望遠鏡
 AP赤道儀導入 その3 実地テスト
 AP赤道儀導入 その4 星空デビュー←ここ

 AP赤道儀、暗夜の下での初使用です。
 最初に戸惑ったのは極軸合わせ。神戸ではそれこそ天の北極付近に見える星は北極星しかないのですが、光害のない空だと、極軸望遠鏡の視野にも星がたくさん見えすぎて、どれが北極星だか分かりません。これは経験値を積むしかなさそうです。

 さて撮影結果。
(共通データ)
2017年4月22日(兵庫県神崎郡神河町)ニコンD5500 ビクセンAP赤道儀にて追尾(ノータッチガイド)、いずれもリサイズ、トーンカーブ処理済。
※写真はいずれもクリックで拡大します。

 ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(口径60mm,焦点距離378mm,F6.3) ISO 3200 WB晴天 26:38〜 露出120秒×4枚コンポジット
 M8干潟星雲+M20三裂星雲。
 カメラのファインダーであっさり見えたので撮影してみました。miniBORG60EDでの撮影。ノータッチ2分露出で6枚撮影して、星が流れていなかった3枚をコンポジット。

 ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(口径60mm,焦点距離378mm,F6.3) ISO 6400 WB晴天 26:10〜 露出120秒×2枚コンポジット 画像中央部をトリミング。
 M27亜鈴状星雲。街中でも見やすい惑星状星雲です。
 天の川の微光星の中でノータッチ2分露出で4枚撮影して、星が流れていなかった2枚をコンポジット。2分露出の場合、歩留まり1/2というところです。

 ボーグ77EDII+1.08倍フラットナー(口径77mm,焦点距離551mm,F7.1) ISO 6400 WBオート 24:30〜 露出30秒×2枚コンポジット 画像中央部をトリミング。
 M13球状星団。
 こちらはBORG77EDII+マルチフラットナー1.08×DG(f=551mm)。焦点距離550mmでも30秒なら星が止まってます。この日は強風でこれ以上は露出を伸ばす気になれませんでした。もう少し粘ってもよかったかもしれません。

 ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(口径60mm,焦点距離378mm,F6.3)ISO 6400 WB晴天 26:10〜 露出118秒×1枚。
 網状星雲。2分露出で3枚撮影したのですが、うち2枚はシャッターブレと思われるミスで、使える画像が一枚だけでした。薄明の中での撮影で、元画像は背景の空が青くなっており、かなり強めのトーンカーブ補正で背景をニュートラルグレーにしています。@yat_raさんにご指導頂きながら撮影したのですが、眼視で見ることの難しい天体を写したのは初めてで、デジカメの液晶モニタにうっすらベールが写ったのを確認した時はちょっと感動しました。
 
 自宅近くでテスト撮影した時は極軸が合っていないと思われるガイドミスが出て、極軸望遠鏡の調整を追い込めていなかったのかと思っていたのですが、今回の撮影ではその心配は無用だと分かりました。追尾に失敗したコマの多くはシャッターブレや振動を拾ったようなブレ(風の強い日でした)で、対策を取ればミニボーグ60EDでも3分くらいはいけるかもしれません。

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posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | 機材

星見行(4月22-23日)

 明石市立天文科学館星の友の会のサークル、ほしとも天体写真部の星空撮影会に参加してきました。
 現地集合は18時でしたが、都合で21時に現地で合流。到着時には雲一つない透明度のよい星空でした。

 先月末に購入したAP赤道儀の実質的デビュー戦。今回は光害のない条件下でのテストも兼ねて、miniBORG60EDとBORG77EDIIも持ち込みました。
 また星座・星景写真用にソフトフィルターも購入したので、そちらも初使用です。

(共通データ)
2017年4月22日(兵庫県神崎郡神河町)ニコンD5500+ニッコール18mm F2.8D F2.8→3.5、ソフトフィルター(ケンコー PRO1D プロソフトンA(W))使用、いずれもリサイズ、トーンカーブ処理済。
※写真はいずれもクリックで拡大します。

 ISO1600 露出123秒 追尾撮影 22:03:47〜 WBオート
 西空に沈む冬の星座たち。
 フィルム時代はフィルムの樹脂層で光が反射してある程度は星が膨らんで写ったのですが、デジカメでは星はほとんど点にしか写りません。実際の星は点像なので正しい写り方ではあるのですが、星の光度差が分かりにくくなります。
 ソフトフィルターを使うと星が明るさに応じて大きく写るため、この弱点が改善します。ただ星の明るさを面積で示すのはプラネタリウム的な描写ともいえ、星が派手に大きくなると実感を損ねてしまいます。
 個人の好みもあり、何が正解かは難しいところ。ソフトフィルターを使うと星の色も分かりやすくなる効果もあります。私の知る範囲では藤井旭さんがフィルム時代からこの手の星座写真を先駆的に撮影されていたように記憶しています。
 ガイド撮影したので地上の景色が若干流れていますが、星空メインの写真なのでこの程度なら許容範囲かな。

 ISO6400 露出 15秒 固定撮影 25:29:46〜 WB晴天
 こちらは固定撮影。D5500はISO6400までならノイズが少ないので、それを利用して固定撮影で星を止めてみました。南天低くが明るいのは姫路方面の光害のため。さそり座の星の並びも分かりやすく、ソフトフィルターの効果がいい方に出たと思います。

 ISO6400 露出 15秒 固定撮影 25:32:41〜 WB晴天
 同じく固定撮影。手前にまだ葉の出る前の木を配して、狙ったような星景写真の夏の大三角。木の枝がぼやけているのはソフトフィルターのせい。強風の日でしたので、風の影響も多少はあるかも。

 ISO3200 露出 30秒 追尾撮影 27:32:06〜 WB晴天
 再びガイド撮影のさそり座と夏の天の川。ISO3200に落として30秒のガイドですが、ISO6400の15秒固定より全体的にノイズが少なくきれいです。地上の景色を優先するか星空を優先するかで使い分ける境界線といったところ。

 空の色は本来ニュートラルグレーですが、最近のはやりで青みがかった風に調整しています。地上の景色を入れた写真だと、この方が見栄えがするようです。鑑賞写真なのでこの辺りは雰囲気重視で。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 星空観望

2017年04月16日

おんな城主直虎 その3

 女性が主人公の歴史もの大河ドラマは難しいのですが、今作は健闘しています。面白いです。

 それにしても井伊家。
 素直で単純で他人の裏を読むことは出来ない人たちばかりで、だからこそ地域では気のいい領主で、だからこそこうした小さな国衆が戦国の世で滅んでいったのだと分かりやすく示してくれます。知恵者兼憎まれ役担当の小野但馬も、井伊家だからこそ目立つ存在で、他家だと名もない一家臣レベルの人物です。
 昨年の「真田丸」の春日信達や室賀正武に当たるのが今回の井伊家なのでしょう。一族がみな優秀な人材だった真田家と違って、一族がみな普通の人だった井伊家。赤備えで名を馳せた両家ですが、2年続けての戦国もので、鮮やかな対比を見せています。

 直虎こと次郎法師はとにかく何の力もない主人公で、城主になるまで、いや、城主になってもしばらくの間は井伊家をめぐる重要局面で表立って活躍していません。それがまた現実に即した感じで面白い。
 長年お寺にいたおかげで、政治行政の経験値がゼロ。城主になってもミス連発トラブル続発で、そりゃ領主の娘ってだけで一族郎党を率いるのが無茶だというのが痛いほど分かるシナリオです。ていうか年末まで井伊家が生き延びることが出来るか毎週心配になるレベル。
 そんな中で子ども時代や出家時代のエピソードを拾いながら城主編の「直虎らしさ」を積み上げているのはシナリオの妙。

 井伊直虎はとにかく記録の少ない人ですが、今回はそれを上手く逆手に取っています。
 徳政令やら逃散やら、歴史の教科書に出てくるような庶民レベルの出来事を丁寧に描いて、中世社会を描き出しています。タイムスクープハンターを大河ドラマでやってる感。これ、歴史好きの人には面白いと思うのですけど、一般視聴者層はどうなんだろうと心配になります。

 第16回の予告編で寿桂尼さま倒れてたなあ。ていうことはそろそろ今川も。あぁ。
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2017年04月09日

加古川総合文化センター)

 加古川総合文化センターは、プラネタリウムや郷土歴史系の博物館、ギャラリーなどが入った複合文化施設です。

 プラネタリウムの投影機はコニカミノルタMS-10AT。1985年の開館時から使用されている投影機ですが、現在も同型機が各地で現役で活躍しています。小型ながらツァイスタイプの端正な姿で個人的には好きな投影機。ドーム径は12mでやや小ぶりの部類。

 上映されていたのは「かぐやとKAGUYA」という全天周番組で、JAXAの月探査機「かぐや」の成果と、竹取物語のストーリーを紹介するもの。番組の前にライブ解説で今宵の星空案内が入るのは最近のスタンダード。

 プラネタリウムの隣が宇宙科学館になっていて、ギャラリーに加古川に関連のある名称の付いた小惑星が紹介されていました。
 自分の街と宇宙のつながりを感じることができて、よい展示だと思います。

 最寄り駅はJR東加古川駅。後に肥前福岡藩の藩祖となる黒田官兵衛の妻、照福院は加古川の出身ということで、改札前に大きな看板が掲げられていました。2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」にあやかったものでしょう。
 東加古川駅の近くなのかと思って後で調べたら、実家の櫛橋氏が拠点を置いていた志方城は、2つ西側の宝殿駅の方が近いのでした。
 加古川市内の全駅にこの看板出したのでしょうか。
posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | プラネ/天文台/科学館

姫路科学館

 姫路科学館へ行ってきました。前回の「星なかまの集い」がお隣の星の子館を会場としたこともあり、近くまではたびたび来ていたのですが、中へ入るのは7年ぶり。自分でもびっくりです。

 プラネタリウムは2013年にリニューアルされています。もともとコニカミノルタの大型ドーム用一球式投影機のインフィニウムαが入っていたのですが、投影機の入れ替えは行わずに、恒星原板と光源のLED化が行われました。筐体の見た目はさほどに変わらずとも星を映し出す仕組みがごっそり入れ替わたわけです(広島市子ども文化科学館も同様の方式でのリニューアル)。

 もう一つ大きいのは全天周映像システムの導入で、これは現在のプラネタリウム設備としてはスタンダードなものになりつつあります。コニカミノルタの、メディアグローブIIが導入されていて、恒星投影球の南北に魚眼レンズのプロジェクターを1台ずつ置いた2台打ち。全天周映像システムも成熟しつつあり、4年前のシステムですが、動画の場面での輝度や解像度は十分です。
# 星を写すとまだまだ光学式投影機に敵いませんが、だからこその光学式とデジタルプロジェクターの併設。

 プラネタリウムはライブ解説の星空案内と全天周映像の「オーロラの調べ」(KAGAYAスタジオ)の2本観ました。ドームに入った瞬間、大きいなあと思ったのですが、それもそのはず。姫路科学館の27mドームは世界5位の大きさ。光学式投影機の像はコニカミノルタらしい癖のない素直な描写。ただ冬から春への季節とあって、天の川の雰囲気は確認できませんでした。ライブ解説で月面写真をドームいっぱいに映し出す演出があって、月が手前に飛び出ているように見えて面白かったです。

プラネタリウム出口に展示されていた旧投影機の品々。
 8インチのフロッピーディスク、私は使ったことのない世代なので、まじまじ見てしまいました。2002年まで使っていたそうです。制御機器や周辺の部品は古いものが意外なくらい長く使われていたりします。
 恒星原板はリニューアル前のもの。パッと見、恒星の穴までは分かりませんでした(背面から光を当てないとたぶん無理)。

 宇宙・天文のコーナーですばる望遠鏡の模型と合わせて展示されているカメラ。
 フィルムカメラで天体写真を撮ることは、よほどのことがない限りはなくなりました。2000年代の前半でデジカメと入れ替わったように覚えています。
 冷却CCDカメラもあるのはびっくりですが、このSBIG社ST-4が登場したのは1991年とのこと。意外に昔からあるのですね。165X192ピクセルの3万画素で、今ならサムネイル画像よりも小さいくらい。1991年といえばOSはMS-DOSですし、CPUはペンティアムが出る前の80486の時代。今は昔。

 姫路科学館は展示がよくまとまっていて、物理・化学や地学・生物系の展示も面白いです。
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2017年04月06日

ツバメ初見2017

 商店街を歩いていて、今日はやたら鳥の声がやかましい日だなと見上げたら、ツバメが飛び交っていました。
 以下は過去の記録。2013年までと2015・2017年は塩屋商店街で、2014年は塩屋小学校周辺で観察。

・2017年 4月 6日
・2016年(記録なし)
・2015年 3月26日
・2014年 3月28日
・2013年 4月 1日
・2012年 4月 6日
・2011年 4月10日
・2010年 4月 4日
・2009年 3月20日
・2008年(記録なし)
・2007年 3月28日
・2006年 4月 4日
・2005年 4月 8日
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2017年04月02日

水星が東方最大離角(の翌日)

 2017年4月2日19:13:14(神戸市垂水区)。NikonD5500+16-85mm→85mmF5.6,ISO800。4秒露出。(写真はクリックで拡大)

 4月1日に水性が東方最大離角。当日はアルデバラン食でバタバタしていてすっかり忘れていました。
 春先は黄道が地平線に対して垂直に近い向きで立っているので、内惑星の観望好機です。、

 2日も天気がよく、透明度もよかったので、三脚を担いで出動。カメラをセットしたら「メモリーカード未挿入」なんてメッセージが出るトラブル(というかおまぬけ)もありましたが、双眼鏡で見るまでもなく、肉眼であっさりと水星を確認。しばらくのあいだ楽しむことが出来ました。
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2017年04月01日

AP赤道儀導入 その3 実地テスト

 AP赤道儀導入 その1
 AP赤道儀導入 その2 極軸望遠鏡
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 AP赤道儀導入 その4 星空デビュー

 アルデバラン食に合わせてAP赤道儀を実際に使ってみました。
 見晴らしのきく公園や駐車場に移動しての観測ですが、ボーグ77EDII鏡筒を載せての徒歩移動+建物5階分くらいの標高差も思ったより余裕。これは軽量コンパクト化のメリット。出すのが億劫になってしまっては使う頻度も下がってしまいますから。
 そうそう、水平を出すために極軸体のアクセサリーシューに水準器を付けました。



 2017年4月1日19:28:11。ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(D=60mm,f=378mm)+NikonD5500。ISO1600。15秒露出。トーンカーブ処理済。下の写真は中央部分のピクセル等倍で切り出し。

 さて実写テスト。レンズはミニボーグ60EDにフラットナーを付けて焦点距離378mm。ノータッチガイドするには荷が重い焦点距離です。まずは15秒露出ですが、等倍切り出しだと微妙に流れているような……気もしないでもないですが、パッと見なら許容範囲。
# 撮影時にミラーアップ相当の露出ディレーモードに設定していなかったので若干のシャッターブレの可能性も。



 2017年4月1日19:38:58。ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(D=60mm,f=378mm)+NikonD5500。ISO200。180秒露出。トーンカーブ処理済。下の写真は中央部分のピクセル等倍で切り出し。

 さすがに3分露出になると盛大に流れます。
 南東-北西方向のズレなので、これは極軸の設定が甘かったということ。他の写真を確認したら時間を追うごとに南へずれているので、極軸を西に移動して微修正すればよかった。のですが、後から調べたことでそこまで気が回りませんでした。

 この感じだと100mmくらいならノータッチで3分いけるかな。
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アルデバラン食

 2017年4月1日18:39:21。ボーグ77EDII+1.4倍テレコンバーターDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5500。ISO1600。1/40秒露出。トリミング、トーンカーブ、アンシャープマスク処理済。写真はクリックで拡大。

 ここ数年、たびたび起きているアルデバラン食。月がアルデバランを隠す現象です。今回は夕方の見やすい時間帯の現象となりました。
 潜入はまだ青さの残る空の中。連続撮影しようかなと思っていたのですが、望遠鏡をセットしているうちに気付いたら潜入直前。何枚か撮影して、双眼鏡で見ようと目をそらした一瞬の間に消えてしまいました。

 2017年4月1日18:51:02。ミニボーグ60ED+1.08倍フラットナー(D=60mm,f=378mm)+NikonD5500。ISO800。1/200秒露出。トリミング、トーンカーブ、アンシャープマスク処理済。写真はクリックで拡大。

 出現は動画で撮影しようとしたのですが、鏡筒の向きを変える間にピントリングを動かしてしまい、調整して、よっしゃこれで大丈夫と思った瞬間に出現していました。
 準備は大切ですね。
# 今回、神戸での潜入・出現時刻をきちんと確認していなかったのが最大の課題。

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2017年03月27日

AP赤道儀導入 その2 極軸望遠鏡

 AP赤道儀導入 その1
 AP赤道儀導入 その2 極軸望遠鏡←ここ
 AP赤道儀導入 その3 実地テスト
 AP赤道儀導入 その4 星空デビュー

 AP赤道儀には純正品の極軸望遠鏡PF-Lがオプションで用意されています。北極星と付近の星2つをパターン上の指定の場所に合わせる時角計算が不要なタイプ。自動消灯機能付きの暗視野照明が付いているなど高機能ですが、値段もそれなりで、メーカー希望価格が税別\28,000、実売価格が\24,000前後といったところ。

 AP-WM追尾撮影スターターセットでは全体の値段を押さえることもあり、ショップオリジナルの極軸望遠鏡を付けています。こちらは水平出しと時角計算が必要なオーソドックスなタイプ。

 価格差が8千円程度なのでどうしたものかと思って検索していると、純正品の極軸望遠鏡PF-Lの使用レポートがありました。

Vixen AP星空雲台を使ってみました(Telescope_Factory:2015.3.18)
Baader Hyperion 36mmでお気軽コリメート撮影-2(Telescope_Factory:2015.3.24)

 視野周辺部の収差で像が悪化する部分で恒星の位置合わせをするので、ちょっと見づらいとのこと。遠征時の空の暗い場所ならよいとして、神戸の自宅近辺で4等や5等の星を確認するのは厳しいかもしれません。今回はショップオリジナルの極軸望遠鏡を使うことにしました。

 さてこちらがその内容品。iOptron社製の極軸望遠鏡K-ASTEC社でカスタマイズしたものということで、極軸望遠鏡本体明視野照明装置、調整用のレンチが入っています。

 AP赤道儀への取り付けは赤道儀の極軸体にねじ込むだけで簡単。後で初期調整を行ないます。
 説明書には書いていないのが極軸望遠鏡のピント合わせ。景色とパターンの両方のピントを個別に調整できるようになっていますが、景色のピント調整リングは極軸体の内部に入ってしまう部分に付いているので、取り付け前に合わせておかねばなりません。

 私は取り付けた後で景色とパターンのピントがずれてることに気付いて(出荷時に調整していると思うのですが、個人の視度差もありますから)、どこで合わせればよいのか分からずに困りました。

 初期調整はマニュアル通りに。
 まずは極軸望遠鏡のパターンの垂直を決める作業。遠くの塔や建物を利用して鉛直方向を決めて、マークしておきます。

 次は極軸体と極軸望遠鏡の平行を調整する作業。景色を見ながら極軸体を回転させて、パターン中心と視野の中心がズレないように追い込みます。天体望遠鏡のファインダーを調整するのに近い要領。難しくはないのですが手間はかかります。とはいえ最初に合わせてしまえば後で狂うものではないので慎重に作業します。
# 参考:スカイメモSの極軸修正方法と極軸の合わせ方について(カメラde遊ingのブログ:2016.03.08)

 この段で気付いたのですが、この極軸望遠鏡はアイレリーフが短くて、メガネを掛けたままでは全視野を見渡すことが出来ません。メガネを掛けていてもパターン周辺は見えるので何とかなるとは思いますが、これは盲点でした。
 そういえば極軸望遠鏡はカタログにアイレリーフの情報は載っていないのが普通で、これは改善してほしいと思います。

 そういえばAP赤道儀は、水準器を置く場所がありません。三脚の上面は赤道儀を載せてしまうと水平な場所がないし、赤道儀本体にも平らな場所がありません。
 赤道儀を付ける前の三脚上面で水平を出すか、極軸体上面のアクセサリーシューを利用して水準器を付けるしかなさそうです。

 北極星の時角はスマホのアプリで表示できるので、これは難しいことはありません。

 極軸望遠鏡の明視野照明装置はAP赤道儀の赤緯体に収まるようになっています。取り付けもドライバー一本で
簡単。上手くつくったものです。
 照明装置のスイッチは赤緯体のカバーの内側で操作をしにくい場所。スイッチを入れっぱなしでも10年は電池が持つ(計算)とのことで、基本は点けっぱなし推奨という割り切った仕様です。
# 通電で電池が消耗するのと、経年で電池が消耗するのと、変わらないのかも。

 AP赤道儀の赤緯体にはスライド式のフタがついているのですが、この明視野照明装置を付けると、青色のボリュームの突起がカバーと干渉して蓋が閉まらなくなります。これは製品説明のサイトでも明記されているので事前に知っていましたが、せっかくの機能が使えないのでちょっともったいない気分。ここはサードパーティ製品ゆえの割り切りでしょう。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 機材